バンクーバーオリンピックやぶにらみメモ2010/02/19 17:50

毎日、テレビはオリンピック中継を流しっぱなし。
男子スノボのハーフパイプ。チャラオ代表の国母選手は、なかなかgracefulな演技でありましたね。最後、立てればメダルだっただろうけれど、そのへんがやっぱり王者ショーン・ホワイトとの差なのだろうか。
それにしても、あの競技って、ズボンずり下げてわざと難易度を上げているとか? 日本中のおっさんたちが、「ズボン上げなさい! ほら言わないこっちゃない、こけちゃって! そんなんじゃ着地で踏ん張れないでしょうが!!」とか、テレビの前で言っていたんじゃないだろうか。
ずり下がりすぎて、お尻丸見えの選手もいたなあ。お尻半分見せてプラス0.5点。お尻全部見せるとプラス1点とかの難易度加算があったりして。

今日はリアルタイムで男子フィギュアを見ていた。織田選手のスケート靴の紐が切れたというシーン、なんだったんだろう、あれは。滑る前からそうとう摩耗していたということか。あれを観て、後から滑走する選手たちはみんな自分の靴紐を確認したのかな。そのとき、よれよれの靴紐だったら、平常心が保てないだろうなあ。今から紐を交換する時間はないし、交換して違和感があったら嫌だし、かといって切れたら一巻の終わりだし……と。
それにしても、チャプリンをテーマにした演出がますます哀しく感じられたシーンでありました。

プルシェンコ、力が落ちたなあと観ていたら、やっぱり点数が伸びずに2位。4回転を飛ばずにまとめたアメリカのガテン系選手(エヴァン・ライサチェック)が優勝というのが、ちょっと物足りない。
前夜、ちょうど『世界丸見えテレビ特捜部』で、アメリカ代表のジョニー・ウイアーのドキュメンタリーをやっていたので、ウイアーと、ライバルのライサチェックの演技は、ついつい他より熱心に観てしまった。
ウイアーはミスらしいミスをせずまとめたのだが、点数が伸びずにこの時点で5位(最後はプルシェンコが上にきたので6位)。
『世界丸見え~』で紹介された番組では、ウイアーが「親しい友人」の男性と一緒に風呂に入りながらふざけ合っているシーンや、子供の頃に憧れて、以後、ずっと一緒だった女性コーチをクビにする経緯などが紹介されていた。おそらく、アメリカ国内で制作されたウイアーのプロモーション?番組っぽい素材を使って、『世界丸見え~』では、バンクーバーに合わせ、アメリカの変わり者スケーターという切り口で取り上げたのだろうが、このウイアーという選手、ネットでちょっと検索すると、動物愛護団体から、衣装に毛皮を使ったことで大ブーイングがあり、衣装変更に追い込まれたり、どう見てもゲイなのに、自分がゲイかどうかを公表しないことでいろいろ言われたり(余計なお世話だよなあ)、次から次へとメディアにネタを提供し続けてきたらしい。
表情に陰りがあったのが気になった。
最終的には、優勝のライサチェックが257.67、2位のプルシェンコが256.36でわずか1.31点の差。
3位の高橋が247.23で4位のランビエール(スイス)が246.72 で、わずか0.51点差。どちらもきわどかったのだね。
オリンピック公式ページで、この点をコピーしたら、面白いことにページには表示されていない詳細データがコピーされていた。よく見ると、成績表の横に「+」のボタンがあり、それをクリックすると採点の明細(詳細)が表示されるようになっている。
例えば、ライサチェックの点数は↓

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257.67 Expand
LYSACEK Evan
Total Score Executed Elements Factored Program Components Deductions
167.37 84.57 82.80 0.00
Planned Elements Executed Elements Base Value GOE Score
Triple Lutz + Triple Toeloop Triple Lutz + Triple Toeloop 10.00 1.40 11.40
Triple Axel Triple Axel 8.20 0.60 8.80
Triple Salchow Triple Salchow 4.50 1.00 5.50
Circular Step Sequence Circular Step Sequence 4 3.90 1.20 5.10
Flying Sit Spin Flying Sit Spin 4 3.00 0.80 3.80
Triple Axel + Double Toeloop Triple Axel + Double Toeloop 10.45 -0.56 9.89
Triple Loop Triple Loop 5.50 1.00 6.50
Triple Flip + Double Toeloop + Double Loop Triple Flip + Double Toeloop + Double Loop 9.13 -0.40 8.73
Triple Lutz Triple Lutz 6.60 1.40 8.00
Double Axel Double Axel 3.85 0.80 4.65
Fly. Change Foot Sit Spin Fly. Change Foot Sit Spin 4 3.00 0.50 3.50
Straight Line Step Sequence Straight Line Step Sequence 3 3.30 0.90 4.20
Change Foot Combination Spin Change Foot Combination Spin 4 3.50 1.00 4.50

Totals Executed Elements 74.93 84.57

Music:Sheherazade by N. Rimski Korsakov
Program Components Unfactored Score Factor
Choreography/Composition 8.35 2.00
Transitions/Linking Footwork 7.95 2.00
Interpretation 8.40 2.00
Performance/Execution 8.50 2.00
Skating Skills 8.20 2.00
Factored Program Components 82.80
Deductions Value
Time Violation 0.00
Music Violation 0.00
Illegal Element 0.00
Costume & Prop Violation 0.00
Fall 0.00
Interruption in Excess 0.00
Total Deductions 0.00

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……となっている。
Planned Elements Executed Elements Base Value GOE Score
Triple Lutz + Triple Toeloop Triple Lutz + Triple Toeloop 10.00 1.40 11.40
……は、予定として提出した演技は、トリプルルッツとトリプルトウループのコンビネーションで、これの基礎点は10.00。実際にやったのも同じで、これにGOE(Grade of Execution =演技審判によって0をベースとして-3から+3の7段階で評価された各要素のできばえ)が1.4点加算されて、合計11.4点ということになる。
かなり細かな審査なのだなあ。すごく大変そう。過去、変な採点を巡っていっぱいトラブルが起きてきたから、改善されたのだね、きっと。
プルシェンコの採点表には、こんなのがある。

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Planned Elements Executed Elements Base Value GOE Score Quad. Toeloop + Triple Toeloop + Double Loop Quad. Toeloop + Triple Toeloop 13.80 0.80 14.60
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予定では、4回転トウループ+トリプルトウループ+ダブルループの3連続コンビネーションだったのが、実際には4回転トウループとトリプルトウループになってしまって、基礎点13.8にGOE0.8を加えて14.6だよ、という意味だわね。
ダブルループを減らしても、4回転を成功させているから、このコンビネーションジャンプだけを見ればライサチェックの最初のコンビネーションジャンプに対する点数11.4より3.2点も高い。それでも合計では、ライサチェックが167.37、プルシェンコは165.51で、1.86点負けてしまったわけだ。プルシェンコがもし最初のジャンプを予定通り4回転トウループ+トリプルトウループ+ダブルループの3連続コンビネーションにしていて、成功させていれば、それだけで金メダルだったのだね。
採点表を見ていると、そういうところまで分かって実に面白い。
ちなみに、織田選手の紐切れ中断は2点マイナスになっている。あの紐切れは転倒したトリプルループの前に起きていたのだろうか。もし、紐切れが原因でトリプルループを失敗・転倒していたのだとしたら、紐が切れなかったら、中断による減点2点、転倒による減点1点、トリプルループでのGOEマイナス2.6点が全部消えるだろうから、最低でも5.6点は上乗せされる。238.54点+5.6は244.14点だから、順位は2つ上がって第5位だった。
……そんなことも、採点表を細かく見ていくと分かるのだねえ。面白い。
ついでに、減点項目の「Costume & Prop Violation(コスチューム、小道具違反)」というのも気になった。
これってなんだろう? ポロリとかがあったら減点とか、そういうのだろうか。例えば、織田選手がチャプリンを演じるために、加藤茶のようなちょび髭をつけて出てきたら、この減点対象になるのかしら。とっても気になる。
ついでに、この採点詳細を見ると、4回転はQuadと表記されている。これって、最近ではCPUの「クアッド・コア」とかで馴染み始めた言葉だけれど、日本ではなぜか、ダブル、トリプルの次はクアッドとは言わずに「4回転」と言っている。なぜだろう。「クアッド・トウループ」とか言うよりも、「4回転!」とか言ったほうが華々しく聞こえるから?

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