iPaD(のiBOOK)で無料電子書籍を読む方法 ― 2010/08/11 21:56
iPaD(のiBOOK)で無料(がほとんどの)電子書籍を読む方法をまとめておきます。
最初に、
実は、iPaDを入手した直後、この初期設定段階で相当数のかたが躓くと思うのですが、この部分の説明は他のサイトで説明やトラブル解決体験談などを参照してください。
ここまでできているという前提で話を進めます。
最初に、
- iPaDは無線LANでインターネットにつながっている
- iPaDに最新版のiBOOKをダウンロードしてインストール済みである
- 使っているパソコン(PCでもMacでもいい)にiTunes最新版がインストールされている
- iPaDとパソコンをUSBケーブルでむすび、パソコンのiTunesとiPaDを同期させておく
実は、iPaDを入手した直後、この初期設定段階で相当数のかたが躓くと思うのですが、この部分の説明は他のサイトで説明やトラブル解決体験談などを参照してください。
ここまでできているという前提で話を進めます。
Pubooで本を選ぶ
iBOOKを立ち上げると、「本棚」と「ストア」という2つのインターフェイスしかないことに愕然とするかたもいらっしゃると思います。私もそのひとりでした。
「本棚」には、無料提供サンプルの英語の絵本が1冊入っているだけ。「ストア」はアップルストアの電子ブック売り場のことですが、2010年夏現在、日本語の本はほとんど見あたりません。
アップルストア以外から電子書籍を入手してiPaDで読むためにはどうすればいいのか?
epub形式の電子書籍を配布・販売するサイトはまだ少ないのですが、私はPubooを使っています。
Pubooのシステムを使って本を作るほうが、現時点で入手可能なepub対応のオーサリングソフト(Sigilなど)を使うより、よほど速く、確実にepub形式の電子書籍が作れるからです。
とりあえず⇒ここにアクセスしてみてください。
私の本以外、いろいろ面白いものが見つかります。
「本棚」には、無料提供サンプルの英語の絵本が1冊入っているだけ。「ストア」はアップルストアの電子ブック売り場のことですが、2010年夏現在、日本語の本はほとんど見あたりません。
アップルストア以外から電子書籍を入手してiPaDで読むためにはどうすればいいのか?
epub形式の電子書籍を配布・販売するサイトはまだ少ないのですが、私はPubooを使っています。
Pubooのシステムを使って本を作るほうが、現時点で入手可能なepub対応のオーサリングソフト(Sigilなど)を使うより、よほど速く、確実にepub形式の電子書籍が作れるからです。
とりあえず⇒ここにアクセスしてみてください。
私の本以外、いろいろ面白いものが見つかります。
Pubooの書籍リストから、読みたい本を選んでクリック↑
「ダウンロード」の形式はPDFとePubの2つありますが、ePubを選びます。
右クリックして出る「名前をつけてリンク先を保存」
(Firefoxの場合)でファイルをダウンロードします。
Internet Explorerでは「対象をファイルに保存」と
出ると思いますので、それでダウンロードします。
このとき、ファイル名が数字なので、分かり
やすく本のタイトルに変更しておきましょう
↑このようにファイル名を書き換えておくと、
後からファイルを見失うことがなくなります
iTunesを使ってファイルをiPaDに転送する
パソコンにダウンロードしたファイルの場所(ドライブとフォルダ名)はしっかり覚えておきます。というより、今後、電子書籍ファイルを置いておくフォルダを事前に作っておくとよいでしょう。
iPaDとパソコンをiPaD付属のUSBケーブルで接続し、iTunesを起動して「同期」させます。
パソコン側のiTunesで「デバイス」の中に同期中のiPaDが表示されているはずなので、その中の「ブック」をクリックして開き、iPaDにインストールされているiBOOKの本棚リストを表示させます。
そこに、エクスプローラからダウンロード済みの電子書籍ファイルをドラッグ&ドロップします。
これで、電子書籍ファイルがiPaDに転送され、iBOOKの本棚リストに加わりました。
そこで、iPaDでiBOOKを立ち上げると……
iPaDとパソコンをiPaD付属のUSBケーブルで接続し、iTunesを起動して「同期」させます。
パソコン側のiTunesで「デバイス」の中に同期中のiPaDが表示されているはずなので、その中の「ブック」をクリックして開き、iPaDにインストールされているiBOOKの本棚リストを表示させます。
そこに、エクスプローラからダウンロード済みの電子書籍ファイルをドラッグ&ドロップします。
これで、電子書籍ファイルがiPaDに転送され、iBOOKの本棚リストに加わりました。
そこで、iPaDでiBOOKを立ち上げると……
今までのリストに、iTunes経由で「同期」させた本が追加されているはずです↓
これで晴れてiPaDで本が読める……という具合です。
こんな面倒なことをせずとも、iPaD(のSafari)で直接Pubooにアクセスし、ePubファイルをダウンロードすればよさそうなものですが、どういうわけか、ダウンロードしたファイルはiBOOKに関連づけされず、iBOOKで開けないのです。
iPaDで直接ePubファイルをダウンロードすると、こんなことになります↑
このファイル、GoodReaderがインストールされているiPaDではこんな表示が出ますが、実際にはGoodReaderはepubに対応していませんので開けません。epubを読むためのソフトがiBOOKであるはずなのに、なぜかiBOOKのリストには加えられないのです。こんな馬鹿なことがあるでしょうか?
アップルストアやiTunesでの縛りもここまでくると常軌を逸していますね。
多分これは、ファイルを簡単にコピーさせないための戦略なのだろうと思います。
これでアップルの寡占状態が築けるのか、それともiPaDやiBOOK普及が遅れるのか……。
どちらの方向にも進むと思いますが、現時点ではiPaDでアップルストア以外からのepubファイルダウンロードが意味をなさないというふざけた状態が解除されない以上、このように、一旦パソコンでダウンロードして、iTunesを介してiBOOKの「本棚」に追加していくしかなさそうです。
もしかすると、iPaDで直接ダウンロードしてiBOOKに加えていく方法があるのかもしれませんが、なにしろ昨日iPaDが届いたばかりなので、今はまだ方法が分かりません。お分かりのかたは教えてください。
ちなみに、Pubooはアップルストアやアマゾンとの連携(販売提携仲介?)を予定しているようですが、早く実現させてほしいものです。
こんな面倒なことをせずとも、iPaD(のSafari)で直接Pubooにアクセスし、ePubファイルをダウンロードすればよさそうなものですが、どういうわけか、ダウンロードしたファイルはiBOOKに関連づけされず、iBOOKで開けないのです。
iPaDで直接ePubファイルをダウンロードすると、こんなことになります↑
アップルストアやiTunesでの縛りもここまでくると常軌を逸していますね。
多分これは、ファイルを簡単にコピーさせないための戦略なのだろうと思います。
これでアップルの寡占状態が築けるのか、それともiPaDやiBOOK普及が遅れるのか……。
どちらの方向にも進むと思いますが、現時点ではiPaDでアップルストア以外からのepubファイルダウンロードが意味をなさないというふざけた状態が解除されない以上、このように、一旦パソコンでダウンロードして、iTunesを介してiBOOKの「本棚」に追加していくしかなさそうです。
もしかすると、iPaDで直接ダウンロードしてiBOOKに加えていく方法があるのかもしれませんが、なにしろ昨日iPaDが届いたばかりなので、今はまだ方法が分かりません。お分かりのかたは教えてください。
ちなみに、Pubooはアップルストアやアマゾンとの連携(販売提携仲介?)を予定しているようですが、早く実現させてほしいものです。
ePub形式は日本で定着できるのか? iBOOKの課題 ― 2010/08/11 22:23
iPaD(iBOOK)のePub形式は、パブリ形式やキンドルに勝てるのだろうか?
今後、日本での電子書籍流通の鍵を握るのは、iPaDの普及具合だろう。
iPodがメモリオーディオで音楽を聴くという生活スタイルを一気に確立したように、iPaDは「ディスプレイで本を読む」生活を定着させるかもしれない。
問題はファイル形式だ。
iPaD(の標準電子ブックリーダーであるiBOOKというアプリ)が採用しているのはePubというファイル形式だが、これは今までの日本では馴染みのないものだった。
2010年夏現在、ePub形式の電子書籍を読めるソフトは、iBOOKの他には、AdobeのDigitalEditionsと、WEBブラウザFirefoxのプラグインくらいしか見あたらない。
ところが、この2つとも、日本語の電子書籍を表示すると、とても読む気がしないほど汚い。
特にAdobeのDigitalEditionsはお話にならない。
AdobeのDigitalEditionsで開くと、画像と文が切り離され、このざま↓
↑本文と画像がまったくバラバラになって別ページになってしまう。↓
ページによっては、こんな風に画像とテキストが重なり、読めたものではない↓
フォントも汚いし、これでは読む気がしない。
しかも、左に表示された目次が機能しない!!
天下のAdobeが、一体何をやっているのか……。
もちろん、ソースを煮詰めていけば、もっとまともに表示されるのだろうが、この時点で、AdobeのDigitalEditionsを相手にするのは完全に馬鹿らしくなった。こんな不出来なアプリのために、ソフト供給者が苦労を強いられる筋合いはない。
ついでに、Firefoxプラグインで表示したものも見ていただきたい↓
Firefoxの.epubプラグインで表示したところ↑
bgcolor指定されていないのだろう。見づらい
目次も一部でエラーが出る
行間が空かず、画像の中央揃えタグも効いていない
これでは、普通のHTMLを作ったほうがずっとマシだ
さて、iBOOKである。
先にAdobeのDigitalEditionsとFirefoxプラグインの不出来ぶりを経験していたためもあり、iPaDで初めてiBOOKにファイルを表示させたときは、その美しさに感動さえした。
iBOOKだと、同じファイルでもこのように表示される↓
行間が適度に空き、フォントもきれいで読みやすい
画像のレイアウトも表示方法に合わせてうまく処理
画像の大きさと配置、行間の空き、背景色などなど、全部iBOOK側で調整して美しく表示してくれる。
これがあたりまえだろう。そうじゃなければ、「電子ブックリーダー」とは言えない。
ルビの処理などがどうなるのか、これから少しずつ検証しながら、今後はiBOOKできれいに表示されればOKということでやっていこうと思う。
こうなると、中国製のアンドロイドマシン(iPEDとか、iPaDのパチものマシン)で表示させるとどうなのか気になるところだ。
……しかし、iPaDでバンバン日本語の電子書籍を読むには、最初にやり方を知っておく必要がある。その方法については、⇒1つ前のページで
今後、日本での電子書籍流通の鍵を握るのは、iPaDの普及具合だろう。
iPodがメモリオーディオで音楽を聴くという生活スタイルを一気に確立したように、iPaDは「ディスプレイで本を読む」生活を定着させるかもしれない。
問題はファイル形式だ。
iPaD(の標準電子ブックリーダーであるiBOOKというアプリ)が採用しているのはePubというファイル形式だが、これは今までの日本では馴染みのないものだった。
2010年夏現在、ePub形式の電子書籍を読めるソフトは、iBOOKの他には、AdobeのDigitalEditionsと、WEBブラウザFirefoxのプラグインくらいしか見あたらない。
ところが、この2つとも、日本語の電子書籍を表示すると、とても読む気がしないほど汚い。
特にAdobeのDigitalEditionsはお話にならない。
↑本文と画像がまったくバラバラになって別ページになってしまう。↓
ページによっては、こんな風に画像とテキストが重なり、読めたものではない↓
フォントも汚いし、これでは読む気がしない。
しかも、左に表示された目次が機能しない!!
天下のAdobeが、一体何をやっているのか……。
もちろん、ソースを煮詰めていけば、もっとまともに表示されるのだろうが、この時点で、AdobeのDigitalEditionsを相手にするのは完全に馬鹿らしくなった。こんな不出来なアプリのために、ソフト供給者が苦労を強いられる筋合いはない。
ついでに、Firefoxプラグインで表示したものも見ていただきたい↓
Firefoxの.epubプラグインで表示したところ↑
bgcolor指定されていないのだろう。見づらい
目次も一部でエラーが出る
行間が空かず、画像の中央揃えタグも効いていない
これでは、普通のHTMLを作ったほうがずっとマシだ
さて、iBOOKである。
先にAdobeのDigitalEditionsとFirefoxプラグインの不出来ぶりを経験していたためもあり、iPaDで初めてiBOOKにファイルを表示させたときは、その美しさに感動さえした。
iBOOKだと、同じファイルでもこのように表示される↓
行間が適度に空き、フォントもきれいで読みやすい
画像のレイアウトも表示方法に合わせてうまく処理
これがあたりまえだろう。そうじゃなければ、「電子ブックリーダー」とは言えない。
ルビの処理などがどうなるのか、これから少しずつ検証しながら、今後はiBOOKできれいに表示されればOKということでやっていこうと思う。
こうなると、中国製のアンドロイドマシン(iPEDとか、iPaDのパチものマシン)で表示させるとどうなのか気になるところだ。
……しかし、iPaDでバンバン日本語の電子書籍を読むには、最初にやり方を知っておく必要がある。その方法については、⇒1つ前のページで
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