試験問題問い合わせ事件──こんな結末だったのか ― 2011/03/02 20:17
今、テレビで大騒ぎになっている、京都大学や早稲田大学の試験会場からYahoo!知恵袋に投稿された試験問題の件。
僕は当初、会場からケータイであれだけ細かな文章やら数式やらをリアルタイムで打ち込み、送信できるはずがないと思っていた。だから、印刷所などから事前に問題が流出して、それを入手した人間が面白がって、試験時間に合わせて投稿したのだろう……と。
ところがそうではないらしい。
当日、試験開始直前に急遽変更された問題もそのまま投稿されていたし、IPはDoCoMoのものだった。
ニュースの画面には、aicezuki というYahoo!のIDがしっかり映し出されている。とっくに削除されているのだろうと思ったが、検索したら簡単に出てきてびっくりした。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1255392692
これを書いている3月2日午後8時現在、投稿された質問のほとんどが削除されずに、誰もが閲覧可能の状態になっている。
リストのいちばん上に出てくる質問の閲覧数は約31万アクセス。全国ニュースでこれだけ繰り返し騒いでいる割には意外と少ない。
数学は苦手なので、英語の質問を読んでみる。
( )には何が入るか?
ο誰もが家に泊まると言っておきながら、
We each told our parents we were ( ) at a friend's~
回答者は home と言っているが、staying じゃないのかしら。
ο今思えば、私たちが求めていたのは逃避ではない。
I think ( ) we were seeking was not escape.
関係詞whatは中学で教わったはず。
これをケータイで質問しているようでは……。
これをもしスマートフォンか何かでひとりがやったのだとしたら、とてつもない操作技術だと思ったが、そうではなく、やはりカメラで問題文を撮影して外部に送信し、外で画像を受けたもう一人がケータイを使って(多分、ケータイ本体からではなく、ネットブックをケータイにつないで、ケータイは送信手段だけ)Yahoo!知恵袋に書き込んだ……ということらしい。
で、1月5日と2月8日に英訳の答えを求めている間の1月18日に、「宮城県仙台市でいい精神科・心療内科を教えてください」という質問を書き込んでいる。
仙台市在住の若い女性……というイメージが浮かぶが、これは偽装工作のひとつだったようだ。
都内在住の男子高校生二人組、というのが正解らしい。
ネット上は祭り状態。「あいすずき」と読める、なんてNHKのニュースで言ったものだから、mixiでは、ハンドル名を急遽aicezukiに変更するおちゃらけユーザーが続出。
ここまできたら、その高校生二人に手口を公開した電子書籍か何かを出してほしいね。
……と書いていたら、どうもサンケイの記事(都内の男子高校生二人組共犯)は先走りだったようだ。
ケータイの持ち主は受験生の母親で、息子(19)は山形県立高校を卒業した仙台市内の予備校生。ということは、「宮城県仙台市でいい精神科・心療内科を教えてください」という質問は、偽装工作などではなく、普通に質問していたらしい。
40前後なのだろうか。その母親像は、もはや従来の溺愛ママ像ともかなり違う。
試験会場の外で、息子から送信されてきた問題文の画像を見て、正確に入力してネットに出すというのは、なかなかできることではない。誤字もないし。
このスパイ大作戦(古い?)的なことを思いついて主導したのが母親なのか息子なのか、とても興味がある。
オマケの話としては、2日夜の『報道ステーション』には、英語の問題(上のではない)に回答したという51歳の男性が後ろ姿で出てきてコメントしていたが、この人のProfile欄を見ると、年齢非公開、若いショートカットの女性のアバターで、職業「OL」となっていた。
We each told our parents we were ( ) at a friend's~ にhomeという間違った答えを出していた人は、さっそく別のところで、↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1156492276
いやはやいやはや、まったくネットというのは……。
と言うか、みんな相当楽しんだよね。細部を知ったら、お開きにしましょう。お楽しみタイムはこれまでだ。
僕は当初、会場からケータイであれだけ細かな文章やら数式やらをリアルタイムで打ち込み、送信できるはずがないと思っていた。だから、印刷所などから事前に問題が流出して、それを入手した人間が面白がって、試験時間に合わせて投稿したのだろう……と。
ところがそうではないらしい。
当日、試験開始直前に急遽変更された問題もそのまま投稿されていたし、IPはDoCoMoのものだった。
ニュースの画面には、aicezuki というYahoo!のIDがしっかり映し出されている。とっくに削除されているのだろうと思ったが、検索したら簡単に出てきてびっくりした。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1255392692
これを書いている3月2日午後8時現在、投稿された質問のほとんどが削除されずに、誰もが閲覧可能の状態になっている。
リストのいちばん上に出てくる質問の閲覧数は約31万アクセス。全国ニュースでこれだけ繰り返し騒いでいる割には意外と少ない。
数学は苦手なので、英語の質問を読んでみる。
( )には何が入るか?
ο誰もが家に泊まると言っておきながら、
We each told our parents we were ( ) at a friend's~
回答者は home と言っているが、staying じゃないのかしら。
ο今思えば、私たちが求めていたのは逃避ではない。
I think ( ) we were seeking was not escape.
関係詞whatは中学で教わったはず。
これをケータイで質問しているようでは……。
これをもしスマートフォンか何かでひとりがやったのだとしたら、とてつもない操作技術だと思ったが、そうではなく、やはりカメラで問題文を撮影して外部に送信し、外で画像を受けたもう一人がケータイを使って(多分、ケータイ本体からではなく、ネットブックをケータイにつないで、ケータイは送信手段だけ)Yahoo!知恵袋に書き込んだ……ということらしい。
で、1月5日と2月8日に英訳の答えを求めている間の1月18日に、「宮城県仙台市でいい精神科・心療内科を教えてください」という質問を書き込んでいる。
仙台市在住の若い女性……というイメージが浮かぶが、これは偽装工作のひとつだったようだ。
都内在住の男子高校生二人組、というのが正解らしい。
ネット上は祭り状態。「あいすずき」と読める、なんてNHKのニュースで言ったものだから、mixiでは、ハンドル名を急遽aicezukiに変更するおちゃらけユーザーが続出。
ここまできたら、その高校生二人に手口を公開した電子書籍か何かを出してほしいね。
……と書いていたら、どうもサンケイの記事(都内の男子高校生二人組共犯)は先走りだったようだ。
ケータイの持ち主は受験生の母親で、息子(19)は山形県立高校を卒業した仙台市内の予備校生。ということは、「宮城県仙台市でいい精神科・心療内科を教えてください」という質問は、偽装工作などではなく、普通に質問していたらしい。
40前後なのだろうか。その母親像は、もはや従来の溺愛ママ像ともかなり違う。
試験会場の外で、息子から送信されてきた問題文の画像を見て、正確に入力してネットに出すというのは、なかなかできることではない。誤字もないし。
このスパイ大作戦(古い?)的なことを思いついて主導したのが母親なのか息子なのか、とても興味がある。
オマケの話としては、2日夜の『報道ステーション』には、英語の問題(上のではない)に回答したという51歳の男性が後ろ姿で出てきてコメントしていたが、この人のProfile欄を見ると、年齢非公開、若いショートカットの女性のアバターで、職業「OL」となっていた。
We each told our parents we were ( ) at a friend's~ にhomeという間違った答えを出していた人は、さっそく別のところで、↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1156492276
いやはやいやはや、まったくネットというのは……。
と言うか、みんな相当楽しんだよね。細部を知ったら、お開きにしましょう。お楽しみタイムはこれまでだ。
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