15日夕刻時点での現状分析と避難所向けメッセージ2011/03/15 17:41

15日夜時点でのまとめ

いろいろ言いたいことはあるけれど、緊急時なので前向きなことだけ箇条書き。
福島第一原発に近いところに残っている人たちに向けて:

1)今夜が最初の山場。風は陸側に向かって吹いており、しかもみぞれ or 雨。じっと耐えて外に出ない。特にみぞれや雪に身体をさらさない。

2)水に不自由していないなら、こまめに手を洗う。口・鼻はマスクなどでふさいでおく。

3)明日は強い西風の予報。通り過ぎた放射能が舞い戻る可能性もあるので、少し時間をおいてから行動したほうがいい。親族など、受け入れてくれる場所が遠くにある人で、移動が可能な人は移動する。避難所の人数を減らすことで協力するという発想を。移動する場合は、海岸沿いや幹線道路は避ける。道中ガソリンは手に入らないと考えること。今あるガソリンでどこまで移動できるかを見極めることが必要。一人ならバイクも有効。

4)放射能は相当量漏れているけれど、爆発(再臨界)はなさそうなので、最後は収束する。落ち着いて、体内被曝に最大の注意を払う。避難所(最低でも30km離れているはず)の外での放射線量は短時間浴びてもどうこうというレベルではないはず。危険なのは放射性物質を吸い込んだり口から入れたりして体内に溜めてしまうこと。それさえ防げれば、なんとかなります。

5)チェルノブイリと比べて……といった情緒的な情報には耳を貸す必要はない。現実は「放射能が漏れ出していて、とめる手段はもはやない。しばらくはこの状態が続くが、いつかは収束する」ということ。この状況の中で、自分はどう動くべきかを冷静に考えるしかありません。放射能漏れピーク時を過ぎれば、放っておいても漏れる量は減っていくはず。第一原発はそのまま廃炉作業に移行します。

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取次業者、Reuter.FMのご厚意により、2011年3月16日から同4月15日までの期間、タヌパックの全音楽配信における取次手数料全額が東北関東大震災への義援金として使われることになりました。音楽を聴いて心を落ち着けながら、些少でも寄附ができるということです。右のアルバム試聴プレイヤーのBUYでご希望の配信ショップ(iTunesストアやAmazonなど)からご購入できます。ご協力を!! ⇒

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