デイビッド・マーティン博士の「染色体=アンテナ」説2023/06/10 11:58

全世界ですでに2000万回以上再生されているという「新型コロナウイルス開発の1965年からの驚愕の歴史」なる動画を見てみた。
2023年5月3日、欧州議会・国際コロナサミットでの講演だが、内容もさることながら、この人物のキャラクターというか、個性が濃いので、興味を抱いてしまった。
彼の容貌(ヽヽ)からして年上かなと思ったら、なんと一回りも年下だった(←まあ、それはいいとして……)
講演は英語でされているが、日本語字幕をつけてくれた人がいる。司会者からの紹介や前置き部分を除けばそれほど長くないのでどうぞ↓。


彼の主張は、コロナウイルスやワクチンと称する遺伝子製剤の開発は50年以上前から始まっていたというもの。その主張自体は新しいものではなく、大筋では他の多くの科学者や製薬業界関係者、米国の政治家や軍関係者などが語っていることだ。

前半部分の字幕をいくつかつなげてみる↓


今となっては、内容はそれほど驚くことではないのだが、彼がこれらの歴史を徹底的に調べ上げ、公開されている資料(特許や法令など)をまとめて、すべてリンクしてネット上に公開しているという努力に驚いた。そこまでやって、まだ(抹殺されずに)生きているのも不思議で、ものすごく巧妙な裏プロパガンダ的なことなのかとまで疑いたくなる。

そこでさらにいろいろ見てみたのだが、↓この動画(2021年5月、“Free & Brave” Conferenceでの講演「How Did We Get Here?」)に出てくる「DNAはただのモデルにすぎず、人間の肉体にあるのは染色体なのだ。染色体は宇宙の真理を人間が受信するためのアンテナの役割をしている」というような主張が印象に残った。

同じような容貌の(←やめなさい)ハラリが徹底的に人間を「物質」として見ているのに対して、マーティン氏は徹底的な合理主義者でありながらも基本的には西洋のキリスト教的宗教観に近いものを持っているように思える。

それが興味深かったので、今執筆中の『神は成長する』の中で、こんなことを書いてみた。
■DNAは存在しない?

 遺伝子情報、あるいはゲノムやDNAといった言葉を私たち現代人はかなり無自覚に使っているところがある。
 1990年、米国でヒトゲノム計画というものが発足した。ヒトのゲノム(遺伝子)における全塩基配列を解析するプロジェクトで、30億ドルの予算が組まれ、2000年には、ビル・クリントン米国大統領とトニー・ブレア英国首相が「ゲノムの下書き版(ドラフト)が完成した」と発表した。2003年4月には完成版が公開され、ヒトの全遺伝子の99%の配列が99.99%の正確さで解析されたとしている。
 日本でも、2021年3月に、「東北大学東北メディカル・メガバンク機構」と製薬企業5社が参画した「統合解析コンソーシアム」なるものが発足し「官民共同10万人全ゲノム解析計画」なるものを始めた。同機構は翌2022年6月には、この計画に参加した約15万人のうち5万人分の全ゲノム解析を完了したと発表した。
 
 私はこの手の話をあまりまともにはとらえていない。その理由の一つは、当初、ゲノムにはタンパク質の生成に関与するコーディング領域と、それ以外のノンコーディング領域があり、大部分を占めるノンコーディング領域は意味のないジャンクDNAだなどという説明がされていたからだ。
 現在ではそのノンコーディング領域にもいろいろ役割があるらしいといわれているが、たとえジャンクと呼ばれた領域まで徹底的に解析したところで、そうした手法では生命やこの世界の成り立ちの謎のには迫れないと考える。
 
 イノベーション金融、貿易、無形資産金融関連の分析などをするM・COM社の創設者・CEOであるデイビッド・マーティン博士は、発明家、生物学者、作家など多くの顔を持つ論客だが、彼は「人間が持っているのは染色体であり、DNAなど存在しない」と言う(2021年5月、"Free & Brave" Conferenceでの講演「How Did We Get Here?」)。
 彼の論をよく聞くと、「存在しない」というのは一種のレトリックで、染色体は物質として存在しているが、DNAというのは人間を操るために、遺伝情報がそれで説明できるかのように発明された「モデル」「記号」にすぎない。DNAで生命の謎が解き明かせるなどということはない、という主張である。
 染色体が精緻に編み上げられたタペストリーだとすれば、DNAはそれをバラバラの糸に解いた糸くずのようなものだ。そんなものを積み上げて、一本一本の染色状態をデータ化したところで、タペストリー全体に宿る命が見えるはずはない、と。
 彼はさらに、染色体は螺旋状に巻かれたアンテナのようなもので、人間と人間を創造したもの(creator)とを結ぶ役割をしているが、DNAなどという「モデル」で人間を説明しようという企みのためにその結びつきが壊れてしまったという主張もしている。
 
 染色体が我々と神を結ぶアンテナなのかどうかという話は別にしても、遺伝子情報モデルで人間の命や意識の謎を解き明かせるという思いこみが傲慢で間違っているという主張には素直に頷ける。

■脳は他の何かとリンクしている?

 デイビッド・マーティン博士は、染色体は宇宙からの信号を受信するアンテナのようなものだと説明したとき、それは我々人間と「創造(creation)」あるいは「創造者(creator)」を結ぶものだと語った。
 博士は「神」という言葉を使わなかった。神という言葉を使うことで、既存の創作宗教の色がついてしまうことを嫌ったのだろう。
 この講演の様子はネット上に公開されているので、私はそのシーンを何度も見直してみたが、アプローチの手法が違っていても、彼が言わんとしていることは私が本書で探ろうとしている「神」のイメージにかなり近いと感じた。
 人間の個性や能力は脳を含めた肉体によって支配されており、肉体を形作る遺伝子情報が関係していることは間違いない。しかし、脳も肉体も「私」という意識によって動かされる道具であり、意識は肉体のみで構成されているのではない。
 何か別のものと組み合わさって意識が形成されている。マーティン博士はそれを「(宇宙という)創造(物)creation」あるいは「創造者 creator」という言葉で言い表そうとした。creationもcreatorも「単体」のイメージであり、複数存在しているという感じではない。
 私は「その何か」は必ずしも単数ではなく、複数であるかもしれないと感じている。複数ととらえると、いわゆる「魂」のイメージに近くなる。生命の数だけ(あるいはそれ以上)魂も存在していて、肉体が消滅しても魂は不滅である、というイメージ。
 マーティン博士の「染色体アンテナ説」では、おそらく我々の意識は染色体というアンテナが宇宙の創造者の意識から信号を受信して、別々の個性、別々の意識として働いているというイメージ(モデル)ではなかろうか。
 どちらも「意識は肉体(物質)要素だけでできているのではない」という考え方では一致しているが、イメージモデルは違う。乱暴かもしれないが、前者(魂のイメージ)は東洋的、後者(創造主のイメージ)は西洋的思考といえるかもしれない。
 さらには、人間は「肉体(body)・魂(soul)・霊(spirit)の三重の存在」であるという思考モデルもある。この場合は魂は個別のもので、霊はその個別の魂とリンクしている全体的な存在ということだろうか。


これを書いてから1週間近く経ってしまったが、その後、執筆はまったく進んでいない。どうにも疲れてしまって気力が長続きしないのと、思いついた考えがすぐにどこかへ消えていってしまうのだ。
脳の劣化だなあ。

まあ、ゆっくり取り組みましょう。



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間違いを訂正するということ2023/06/10 16:22

↑テレビ番組を見ていたかみさん曰く「日本語が崩壊している」。

助詞の乱れはどんどんひどくなっているが、さすがにこれは許容範囲を超えている、と感じるのはジジババだけなのだろうか?
テレビの字幕では、話者が「食べれる」などの「らぬき言葉」で話してもちゃんと「~られる」と直して表示していたが、それも最近ではゆるくなってきた↓。
↑字幕でもこのありさま


↑ATOKでは入力した途端にこうして指摘してくれる


日本語の崩壊を「変化」として許容していくかどうかは数の力に委ねられている。
例えば、「全然」は打ち消しを伴う副詞だとされていたが、今では肯定の意味でも「全然使われている」し、元々は肯定の意味で使われていたのを戦前になぜか「否定表現に限る」とされてしまったらしい。
注意を要する用法
主に明治時代の文学作品など明治時代から戦前までの近代語に見られ、否定表現を伴わず「すっかり、ことごとく、完全に、全面的に」。 日本に入ってきた当初の用法はこちらであり、字義的にもこちらが正しい。 国語辞典によってはこの用法を記載しなかったり、記載した上でかつて使われた用法とするものもある。(Wikiより

最近は「普通に」や「滅茶苦茶」も守備範囲の広い副詞として多用されている。
「普通にうまい」「全然うまい」「滅茶苦茶うまい」
……の順でうまくなるのかな?

言葉は時代とともに変化していくのだから、こうした現象を大袈裟に「日本語の崩壊だ」と嘆いたり憤ったりしても仕方がないだろう。
しかし、自分でものを考えず、調べず、間違いが分かっても訂正できず、間違っていた過去を肯定するために意固地になって間違いを押し通すというのは、自身の理性・人格の崩壊だけでなく日本の崩壊に直結する。

恥ずかしい思い違いを思い出す

自分のことでいえば、中学生のとき「書き下ろし」の意味を取り違えていて、国語の授業で恥をかいた。
その質問をあたしに振った教師(渡辺護先生)は、半ば責任を感じたかのように、自分が大学生になるまで新約聖書と旧約聖書を、現代語訳かどうかの違いだと思っていたという恥ずかしい思い違いエピソードをまじえてフォローしてくれた。優しい先生だったなあ。

5冊目の小説単行本『G線上の悪魔』を書いたとき、編集者から「役不足」という言葉の使い方が逆であることをやんわりと指摘されて恥じ入ったこともある。


人生、間違い、思い違い、恥の連続である。だって人間なんだもの。

ごく最近の恥ずかしい間違いはPCR検査のこととかかな。
当初はなんでもっと積極的に検査しないんだ、と憤っていた。上 昌広医師などの主張に影響された部分もあったかもしれない。テレ朝のモーニングショーでも煽っていた。
あの頃、テレビで「PCR検査は意味がない」と主張していたのは木村盛世氏くらいだっただろうか。彼女が主張する「偽陽性」の実体を理解するまでに1年くらいかかった。

まあ、あれはメディア総動員で国民を洗脳していたから、詐欺ビジネスのシステムとして利用されていると知るまでに時間がかかったのは無理もない……と、自分を慰めているのだけれど……。

↑こういうことなのだが、
結果、こういうことになる↓


日本の崩壊

今思うと、当初は医師や医学者らの多くがまんまと瞞されていたのだろう。
ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んでいった岩田健太郎教授とか、様々なことが明らかになってきた2022年後半になってまで自分の医院に全自動PCR検査機を6台導入してPRしていた倉持仁院長あたりは、当初はかなり純粋な気持ちから行動していたのだろうが、時間と共にどんどん意固地になり、自分の間違いを訂正できず、どんどんミスリードを加速させる、やっかいな「インフルエンサー」になってしまった感がある。
自分の間違い(思い違い)に気づいた後、どうするか少し悩んだ末に権力や金力の側にすっぽりと身を落としたノーベル賞受賞者や医師会会長らの情けなさよ。同じような立場にいながら、命がけで声をあげ、行動している人たちの姿を、彼らはどんな気持ちで見ているのだろうか。
もっと悪質なのは、当初から平気で嘘をつき、補助金で私腹を肥やしたような連中や、この大規模詐欺によって国民が大変な被害を被ることを知りながら、保身のために情報戦争・生化学兵器戦争に加担した「専門家」、官僚、政治家らだ。
今まで同じ世界で力を合わせ行動してきた人たちにこうした極端な分裂が起きたことが、まさに今が「戦時中」であることを示している。

残念なことに、この国だけが未だに世界から取り残され、メディア(情報宗教)による洗脳が解けずにレミングの集団自殺のようなことを続けている。
悪質な政治家の中でも、最も危険な人物が次期首相候補のトップになっているという世論調査などを見るにつけ、これはもう原爆が落ちるくらいのショックが起きても変わらないのかもしれないと悲観せざるを得ない。

医療というものに対する信頼が、この3年で著しく落ちた。
医師ら、人々の健康や命に直接関わっている人たちに心からお願いしたい。
間違いに気づいたら、無茶な開き直りや嘘の上塗りのようなことをせず、せめてこれ以上被害を広げないために沈黙してくれ。



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