『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』2023/07/20 14:11

『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』
何度も書き直しをしていて時間がかかったが、なんとか本の形にまとめたので、刊行ということにした。
目次はこんな感じ↓





B6判、縦書き、116ページ構成。
今回初めての試みとして、本文基本フォントを16級明朝にした。
大人向けの一般書籍で本文が16級というのは相当大きい。普通は大きくても13級くらい。高齢者が読むであろうと想定して、思いきってみたのだ。
↑右が一般的な新書の本文。左が16級フォントの大きさ
かなり読みやすいと思う。

本文サンプル↓











↓後半部分の一部




こういう内容のものは「これで完成!」ということはありえない。あくまでも古稀を目前にした現時点で、自分の脳が精一杯動いた結果を記録しておく、というようなことかなあ。

なお、最近PayPalの動きがおかしいので、製本直送の代理決済を復活させた。各種クレジットカードやAmazon Payに対応している。


『神は成長する 霊肉二元論の向こう側』
肉体と魂といった単純化された霊肉二元論を超えて、「私」という意識は脳(肉体)と個性を持った神が結びついて生成されているという思考モデルを展開させた「(カミ)」論。
後半では2020年以降の「リセット世界」「人間を機械化した専制世界」という企みにどう向き合うかについても触れる。
ただでさえ紙の本は敬遠されがちなので、読みやすいよう、本文フォントには大きな16級明朝を使用。
神は成長する
ISBN 978-4-910117-37-9  B6判・116ページ オンデマンド 1408円(税込) 送料330円
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(まえがき より)


(p.101 より)
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『無言歌』とAI ~文芸とは何か?~2023/06/27 11:31

無言歌


『麗しき距離~鶴の飛翔~』に続いて、やはり聖光学院の同窓生(11期)・小松洋くんが中学時代に書いた詩にあたしが曲をつけた『無言歌』を一発録りしてみた。

何年か前、Martin、アントニオ・サンチェス、Parcerの3台を売り飛ばしたとき、Conde Hermanosも一緒に売るかどうかちょっと悩んだ末に手元に残した。もう弾くことはほとんどないだろうと思いつつ、これだけの銘器を簡単に手放すのが躊躇われた。
今回もそのコンデを弾いた。なんとかまだ弾けるかな。

で、この詩を、あたしは数え70歳の古稀(今度の正月)手前になってもまだ解釈できない。
『麗しき距離』のほうはなんとか意味が取れるが、『無言歌』は全然分からない。情景も思い浮かべられない。
小松くんはこの後、どんどん意味を求めず、言葉遊びだけのような詩を書くようになっていった。
いくつかの詩の中で「神父さんのシンプソンさん」というフレーズだけ妙に記憶に残っていて、これは小説『人類を養殖している生物がいる』の中で使わせてもらった。

大学に行ってもしばらくは詩集を作っていたりしたようで、何冊か送ってもらったが、言葉遊びに徹するような傾向はますます強くなっていた。人生なんてたかが遊びさ、と、腹をくくったのかもしれない。

『無言歌』は完全にそうなる前の、過渡期の作品と言えるかもしれない。
意味がありそうでいて、何度読んでも分からない。
何か意味があるのか?
アナグラムかな、しりとりかな、クロスワードかな、縦読みするとかの謎解きかな……などなど、いろいろ考えてみたのだが、やっぱり分からない。
でも、メロディをつけると不思議と妙な説得力がある。なんなんでしょね、これは。

InDeepの岡氏が、最近、問答型AIに意味不明の文章を投げかけて、どんなことを返してくるかという実験にハマっているようだ。このAIに『無言歌』を投げかけるとどうなるんだろう。

やってみたいけれど、自分が書いた詩ではないからやめておこう。

もしかすると小松くんは、文としては意味不明なのに、あたかも音としては文学的な香りを醸し出すという「言葉遊び」をしたかったのだろうか?
タモリのハナモゲラの文芸フレーバーバージョンみたいなもの?
50年後、世の中ではAIが幅を効かせていて、こんな風に意味がありそうでなさそうな詩を生成したりするぞ、という予言だった?
まぁ、それはないとしても、多感な少年期に、文芸とはなんぞや? という問いかけをしたかったという可能性はありそうだ。

彼のような才能がなかったあたしは、古稀を前にした今もなお、ジタバタとあがいている。
みっともないと笑わば笑え。
ある程度才能が足りない人間のほうが、創作に対する欲が長続きするのかもしれない。

ちなみに、あたしも20代前半くらいに、日本人が英語の歌詞の歌を歌うなんてかっこわるい。かといって、日本語は母音が必ずついてまわる言語なので音楽になりにくい。いっそ、ハナモゲラで歌を書いたらどうだ?
なんて思って、こんな曲を作ったりしていた↓。
↑一応この詞は、簡単な縦読みパズルにしてあるんだけどね。わっかるかな~。
しょーもない縦読みが出てきて、ガチョ~ンとなるよ。
AIがこんなしょーもない遊びを自らするようになったとき、文芸だけでなく、あらゆる芸術や文化活動は、単にAIが労働力としての人類に与える娯楽商品という以上の意味は持たなくなるのかもしれない。
人類は、自分たちが作ってきた最高の何かを、壊され、乗っ取られようとしているのかな。
わしゃあ、死ぬまでそんな企みには抵抗するぞよ。

↑2011年7月 上智大学ソフィアホールでのKAMUNAコンサート冒頭でも演奏していた


↑タヌパックで作った最初のCDアルバム『狸と五線譜』にも収録されている




人類を養殖している生物がいる

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土の地蔵 ~聖光学院時代の想い出 1~2023/06/27 11:27

小説『神の鑿』で使ったイラスト
爺のリハビリ一発録りシリーズは、リハビリというより、「昔作った歌を今も歌えるかどうかじたばた試しながら老いを実感しつつしみじみするしょーもないシリーズ」(長い)になっている。

小松くんが中学生のときに書いた「麗しき距離(ディスタンス)」という詩に、あたしが大学入学後に曲をつけた作品があって、Amキーのシンプルな曲なのだが、一部の人たちには人気があった。
単純な構成だけに、訴える力が強いのかもしれない。

最高音がGなので、若いときも通じてあたしが裏声なしで歌えるギリギリ。スローテンポでロングトーンも多いのでごまかしがきかない。リハビリにはもってこいの曲なのだが、やっぱりキツい。


この詩については(薄れかけているが)ちょっとした思い出がある。

中学2年のとき、同級生の工藤くん(現在は母校の校長・理事長)が「文芸同志会」というサークルを作りたいと言いだし、あたしにも声をかけてきた。
文芸よりも音楽に傾倒していたあたしは当初は断ったのだが、「よしみつがいなければ始まらない」とか言われて強引に引っ張り込まれた。
メンバーは数人。集まった作品は、工藤くんが実家(自動車の座席の土台などを作る金属加工工場)にあった湿式コピー機(青写真というやつ)で数部ずつ作った同人誌に載せたりしていた。
詩も俳句も短歌も興味がなかったあたしは、小説の真似事みたいなのを書いた。
連載、とか言いながら、未完のまま終わったりして、顧問(やはり工藤くんが強引に頼み込んだ)の井津先生からは「最初の数行を読んだときはすごい新人作家が出てきたと驚いたが、すぐにペラペラの流行ものみたいになってガッカリした」などと批評された。

この同人誌「新緑」(これも工藤くんが命名)の中で、断トツに輝いていたのが小松くんの詩で、みんながポカ~ンとするくらいのレベルだった。
というか、よく分からない「雰囲気」だけのものだったのかもしれない。いわゆる中二病みたいなやつ。

この『麗しき距離(ディスタンス)』にしても、わざわざ「距離」を「ディスタンス」と読ませたり、最後の「ゼロのアダージョ」(原文では「あだぁじぉ」となっていたような……)という言葉選びなんかが中二病っぽい。
みんな内心、かっこつけてるなあ、で、どういう意味よ、みたいなことは思っていたはずだが、批評するだけの自信も能力もなかった。

小松くんは辛口で、あたしを捕まえては他のメンバー(といっても二人くらいしかいなかった)の作品をけちょんけちょんに笑い飛ばしていた。あたしとしては、自分の小説もどきは文豪・小松くんの目にはどう写っているんだろうと気が気ではなかった。

文芸サークルは高校になっても続いたが、小松くんが、『新緑』はあまりにもダサいとクレームをつけて、誌名は「塔」に変わった。
その頃になると、小松くんの詩はどんどん言葉遊び的なものになっていって、中学時代の意味深なニュアンスが消えてしまった。
やがて大学受験が近づき、「塔」も自然消滅。

聖光学院卒業後、小松くんは現役で東大に進み、少林寺拳法部に入って作務衣(っぽい服?)に下駄履きで闊歩していた。あたしは時々麻雀に誘われたりしたが、麻雀はルールを知らないからと断り続けた。
麻雀抜きで誘われた飲み屋で、白菜鍋が美味いことを生まれて初めて知った。
「美味いだろ? 美味いんだよ。これが大人の味だよ」
みたいなことを、小松くんはあたしの隣で御猪口を片手に満足そうに言っていた。

大学卒業後、小松くんは電通に就職し、コピーライターとして活躍していたようだが、その頃からは疎遠になった。
一方、文芸同志会を立ち上げた工藤くんは明治大学で自分が部長のサークルを立ち上げ、一般人も募るスキーツアーを企画・主催するなど、観光会社もどきのことをしていたが、卒業後は母校・聖光学院に社会科(政治経済)の教諭として就職した。

あたしはレコードデビューでいろいろ失敗し、迷走の20代を過ごしていた。
その頃、作詞が面倒で、他人の詞に曲をつけたほうがいい作品が書けそうな気がして、小松くんが「新緑」時代に書いていた『麗しき距離』『無言歌』という詩を思い出してメロディをつけてみた。
1976年6月に上智でやったアンガジェ解散コンサートでも歌ったので、遅くとも1976年前半までにはできていたことになる。

後にCDに収録する際、小松くんに「地蔵は『土の地蔵』でいいんだよね? 石の地蔵、って書いたバージョンも見た気がするんだけど」と手紙で確認したら、
「書いたことも忘れていたくらいだから覚えてないけど、普通に考えれば地蔵は石でしょ」
 という素っ気ない返事が来た。
いや、「土の地蔵」だったように思うがなあ……と訝っていたら、その後すぐに、
「地蔵は土でした。土じゃなければだめです」
 という訂正の葉書が届いた。

だろ? 石の地蔵はあたりまえなんだよ。土の地蔵だから徐々に形を失っていく。そこに無常観が出る。

遠目には真っ白で美しい鶴(=麗しき距離)が、実は泥にまみれたドジョウを食って生きている(実体)。
その鶴が空高く飛んでいく姿(=麗しき距離)が、夕闇の藍(あい)色に紛れて、やがて闇に飲み込まれていく(幻想)。
美しい鶴の姿を包み込むのは、愛(あい)か、哀(あい)か……(願望と現実)。

そんな鶴の声(歌)が、雪降る夜半に染み通る。真っ白な雪に埋もれていく、誰かが手慰みで作った土の地蔵が、それを聴きながら、ああ、おのれの命(物質としての姿形)ももうすぐ消えていくんだなと、ほろ酔い気分で心の中で歌っている。

清濁、美醜を合わせ持つ命の営み。
形あるもの、いつかは消えゆく。消えていくから美しい……。

そういう詩なんじゃないの? だから「石の地蔵」じゃダメでしょ。作者が忘れてどうする。しっかりせえよ! と思ったものだ。

十代のときの感性を、人は大人になるにつれ忘れていく。
ユーミンが、アルバム『ひこうき雲』に収められた曲は、あの頃の自分にしか作れない作品で、今はもうあのときの感性は失ってしまったから書けない、というようなことを何かの番組で語っていた。
小松くんにしてもユーミンにしても、十代のときにキラキラと輝く才能と感性を発揮していた。
比べてこのあたしは、ただただ欲情をまき散らし、自己中心に振る舞い、「売れている曲のメロディに共通する傾向は?」なんて邪心にとらわれて曲を書いていた凡庸なバカだった。
50年経って、今はそうした失敗をしっかり俯瞰できているが、あの頃の瞬発力や、放っておいてもメロディが湧き出てくるような力は失ってしまった。

いろんなことを考えながら、まだまだ邪心だらけのまま歌っている爺である。
この距離感は、ちっとも麗しくないよなあ。
土の地蔵の心境になるのはほど遠い。

2016年2月28日 工藤くんに召集された7人には小松くんも入っていた。
KAMUNAの全盛期に、この講堂でコンサートをやりたかったなあ。


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間違いを訂正するということ2023/06/10 16:22

↑テレビ番組を見ていたかみさん曰く「日本語が崩壊している」。

助詞の乱れはどんどんひどくなっているが、さすがにこれは許容範囲を超えている、と感じるのはジジババだけなのだろうか?
テレビの字幕では、話者が「食べれる」などの「らぬき言葉」で話してもちゃんと「~られる」と直して表示していたが、それも最近ではゆるくなってきた↓。
↑字幕でもこのありさま


↑ATOKでは入力した途端にこうして指摘してくれる


日本語の崩壊を「変化」として許容していくかどうかは数の力に委ねられている。
例えば、「全然」は打ち消しを伴う副詞だとされていたが、今では肯定の意味でも「全然使われている」し、元々は肯定の意味で使われていたのを戦前になぜか「否定表現に限る」とされてしまったらしい。
注意を要する用法
主に明治時代の文学作品など明治時代から戦前までの近代語に見られ、否定表現を伴わず「すっかり、ことごとく、完全に、全面的に」。 日本に入ってきた当初の用法はこちらであり、字義的にもこちらが正しい。 国語辞典によってはこの用法を記載しなかったり、記載した上でかつて使われた用法とするものもある。(Wikiより

最近は「普通に」や「滅茶苦茶」も守備範囲の広い副詞として多用されている。
「普通にうまい」「全然うまい」「滅茶苦茶うまい」
……の順でうまくなるのかな?

言葉は時代とともに変化していくのだから、こうした現象を大袈裟に「日本語の崩壊だ」と嘆いたり憤ったりしても仕方がないだろう。
しかし、自分でものを考えず、調べず、間違いが分かっても訂正できず、間違っていた過去を肯定するために意固地になって間違いを押し通すというのは、自身の理性・人格の崩壊だけでなく日本の崩壊に直結する。

恥ずかしい思い違いを思い出す

自分のことでいえば、中学生のとき「書き下ろし」の意味を取り違えていて、国語の授業で恥をかいた。
その質問をあたしに振った教師(渡辺護先生)は、半ば責任を感じたかのように、自分が大学生になるまで新約聖書と旧約聖書を、現代語訳かどうかの違いだと思っていたという恥ずかしい思い違いエピソードをまじえてフォローしてくれた。優しい先生だったなあ。

5冊目の小説単行本『G線上の悪魔』を書いたとき、編集者から「役不足」という言葉の使い方が逆であることをやんわりと指摘されて恥じ入ったこともある。


人生、間違い、思い違い、恥の連続である。だって人間なんだもの。

ごく最近の恥ずかしい間違いはPCR検査のこととかかな。
当初はなんでもっと積極的に検査しないんだ、と憤っていた。上 昌広医師などの主張に影響された部分もあったかもしれない。テレ朝のモーニングショーでも煽っていた。
あの頃、テレビで「PCR検査は意味がない」と主張していたのは木村盛世氏くらいだっただろうか。彼女が主張する「偽陽性」の実体を理解するまでに1年くらいかかった。

まあ、あれはメディア総動員で国民を洗脳していたから、詐欺ビジネスのシステムとして利用されていると知るまでに時間がかかったのは無理もない……と、自分を慰めているのだけれど……。

↑こういうことなのだが、
結果、こういうことになる↓


日本の崩壊

今思うと、当初は医師や医学者らの多くがまんまと瞞されていたのだろう。
ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んでいった岩田健太郎教授とか、様々なことが明らかになってきた2022年後半になってまで自分の医院に全自動PCR検査機を6台導入してPRしていた倉持仁院長あたりは、当初はかなり純粋な気持ちから行動していたのだろうが、時間と共にどんどん意固地になり、自分の間違いを訂正できず、どんどんミスリードを加速させる、やっかいな「インフルエンサー」になってしまった感がある。
自分の間違い(思い違い)に気づいた後、どうするか少し悩んだ末に権力や金力の側にすっぽりと身を落としたノーベル賞受賞者や医師会会長らの情けなさよ。同じような立場にいながら、命がけで声をあげ、行動している人たちの姿を、彼らはどんな気持ちで見ているのだろうか。
もっと悪質なのは、当初から平気で嘘をつき、補助金で私腹を肥やしたような連中や、この大規模詐欺によって国民が大変な被害を被ることを知りながら、保身のために情報戦争・生化学兵器戦争に加担した「専門家」、官僚、政治家らだ。
今まで同じ世界で力を合わせ行動してきた人たちにこうした極端な分裂が起きたことが、まさに今が「戦時中」であることを示している。

残念なことに、この国だけが未だに世界から取り残され、メディア(情報宗教)による洗脳が解けずにレミングの集団自殺のようなことを続けている。
悪質な政治家の中でも、最も危険な人物が次期首相候補のトップになっているという世論調査などを見るにつけ、これはもう原爆が落ちるくらいのショックが起きても変わらないのかもしれないと悲観せざるを得ない。

医療というものに対する信頼が、この3年で著しく落ちた。
医師ら、人々の健康や命に直接関わっている人たちに心からお願いしたい。
間違いに気づいたら、無茶な開き直りや嘘の上塗りのようなことをせず、せめてこれ以上被害を広げないために沈黙してくれ。



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デイビッド・マーティン博士の「染色体=アンテナ」説2023/06/10 11:58

全世界ですでに2000万回以上再生されているという「新型コロナウイルス開発の1965年からの驚愕の歴史」なる動画を見てみた。
2023年5月3日、欧州議会・国際コロナサミットでの講演だが、内容もさることながら、この人物のキャラクターというか、個性が濃いので、興味を抱いてしまった。
彼の容貌(ヽヽ)からして年上かなと思ったら、なんと一回りも年下だった(←まあ、それはいいとして……)
講演は英語でされているが、日本語字幕をつけてくれた人がいる。司会者からの紹介や前置き部分を除けばそれほど長くないのでどうぞ↓。


彼の主張は、コロナウイルスやワクチンと称する遺伝子製剤の開発は50年以上前から始まっていたというもの。その主張自体は新しいものではなく、大筋では他の多くの科学者や製薬業界関係者、米国の政治家や軍関係者などが語っていることだ。

前半部分の字幕をいくつかつなげてみる↓


今となっては、内容はそれほど驚くことではないのだが、彼がこれらの歴史を徹底的に調べ上げ、公開されている資料(特許や法令など)をまとめて、すべてリンクしてネット上に公開しているという努力に驚いた。そこまでやって、まだ(抹殺されずに)生きているのも不思議で、ものすごく巧妙な裏プロパガンダ的なことなのかとまで疑いたくなる。

そこでさらにいろいろ見てみたのだが、↓この動画(2021年5月、“Free & Brave” Conferenceでの講演「How Did We Get Here?」)に出てくる「DNAはただのモデルにすぎず、人間の肉体にあるのは染色体なのだ。染色体は宇宙の真理を人間が受信するためのアンテナの役割をしている」というような主張が印象に残った。

同じような容貌の(←やめなさい)ハラリが徹底的に人間を「物質」として見ているのに対して、マーティン氏は徹底的な合理主義者でありながらも基本的には西洋のキリスト教的宗教観に近いものを持っているように思える。

それが興味深かったので、今執筆中の『神は成長する』の中で、こんなことを書いてみた。
■DNAは存在しない?

 遺伝子情報、あるいはゲノムやDNAといった言葉を私たち現代人はかなり無自覚に使っているところがある。
 1990年、米国でヒトゲノム計画というものが発足した。ヒトのゲノム(遺伝子)における全塩基配列を解析するプロジェクトで、30億ドルの予算が組まれ、2000年には、ビル・クリントン米国大統領とトニー・ブレア英国首相が「ゲノムの下書き版(ドラフト)が完成した」と発表した。2003年4月には完成版が公開され、ヒトの全遺伝子の99%の配列が99.99%の正確さで解析されたとしている。
 日本でも、2021年3月に、「東北大学東北メディカル・メガバンク機構」と製薬企業5社が参画した「統合解析コンソーシアム」なるものが発足し「官民共同10万人全ゲノム解析計画」なるものを始めた。同機構は翌2022年6月には、この計画に参加した約15万人のうち5万人分の全ゲノム解析を完了したと発表した。
 
 私はこの手の話をあまりまともにはとらえていない。その理由の一つは、当初、ゲノムにはタンパク質の生成に関与するコーディング領域と、それ以外のノンコーディング領域があり、大部分を占めるノンコーディング領域は意味のないジャンクDNAだなどという説明がされていたからだ。
 現在ではそのノンコーディング領域にもいろいろ役割があるらしいといわれているが、たとえジャンクと呼ばれた領域まで徹底的に解析したところで、そうした手法では生命やこの世界の成り立ちの謎のには迫れないと考える。
 
 イノベーション金融、貿易、無形資産金融関連の分析などをするM・COM社の創設者・CEOであるデイビッド・マーティン博士は、発明家、生物学者、作家など多くの顔を持つ論客だが、彼は「人間が持っているのは染色体であり、DNAなど存在しない」と言う(2021年5月、"Free & Brave" Conferenceでの講演「How Did We Get Here?」)。
 彼の論をよく聞くと、「存在しない」というのは一種のレトリックで、染色体は物質として存在しているが、DNAというのは人間を操るために、遺伝情報がそれで説明できるかのように発明された「モデル」「記号」にすぎない。DNAで生命の謎が解き明かせるなどということはない、という主張である。
 染色体が精緻に編み上げられたタペストリーだとすれば、DNAはそれをバラバラの糸に解いた糸くずのようなものだ。そんなものを積み上げて、一本一本の染色状態をデータ化したところで、タペストリー全体に宿る命が見えるはずはない、と。
 彼はさらに、染色体は螺旋状に巻かれたアンテナのようなもので、人間と人間を創造したもの(creator)とを結ぶ役割をしているが、DNAなどという「モデル」で人間を説明しようという企みのためにその結びつきが壊れてしまったという主張もしている。
 
 染色体が我々と神を結ぶアンテナなのかどうかという話は別にしても、遺伝子情報モデルで人間の命や意識の謎を解き明かせるという思いこみが傲慢で間違っているという主張には素直に頷ける。

■脳は他の何かとリンクしている?

 デイビッド・マーティン博士は、染色体は宇宙からの信号を受信するアンテナのようなものだと説明したとき、それは我々人間と「創造(creation)」あるいは「創造者(creator)」を結ぶものだと語った。
 博士は「神」という言葉を使わなかった。神という言葉を使うことで、既存の創作宗教の色がついてしまうことを嫌ったのだろう。
 この講演の様子はネット上に公開されているので、私はそのシーンを何度も見直してみたが、アプローチの手法が違っていても、彼が言わんとしていることは私が本書で探ろうとしている「神」のイメージにかなり近いと感じた。
 人間の個性や能力は脳を含めた肉体によって支配されており、肉体を形作る遺伝子情報が関係していることは間違いない。しかし、脳も肉体も「私」という意識によって動かされる道具であり、意識は肉体のみで構成されているのではない。
 何か別のものと組み合わさって意識が形成されている。マーティン博士はそれを「(宇宙という)創造(物)creation」あるいは「創造者 creator」という言葉で言い表そうとした。creationもcreatorも「単体」のイメージであり、複数存在しているという感じではない。
 私は「その何か」は必ずしも単数ではなく、複数であるかもしれないと感じている。複数ととらえると、いわゆる「魂」のイメージに近くなる。生命の数だけ(あるいはそれ以上)魂も存在していて、肉体が消滅しても魂は不滅である、というイメージ。
 マーティン博士の「染色体アンテナ説」では、おそらく我々の意識は染色体というアンテナが宇宙の創造者の意識から信号を受信して、別々の個性、別々の意識として働いているというイメージ(モデル)ではなかろうか。
 どちらも「意識は肉体(物質)要素だけでできているのではない」という考え方では一致しているが、イメージモデルは違う。乱暴かもしれないが、前者(魂のイメージ)は東洋的、後者(創造主のイメージ)は西洋的思考といえるかもしれない。
 さらには、人間は「肉体(body)・魂(soul)・霊(spirit)の三重の存在」であるという思考モデルもある。この場合は魂は個別のもので、霊はその個別の魂とリンクしている全体的な存在ということだろうか。


これを書いてから1週間近く経ってしまったが、その後、執筆はまったく進んでいない。どうにも疲れてしまって気力が長続きしないのと、思いついた考えがすぐにどこかへ消えていってしまうのだ。
脳の劣化だなあ。

まあ、ゆっくり取り組みましょう。



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