日本はすでに戦争を始めている2022/07/22 16:27

これは前にも書いたが、もう一度書く。
先の選挙でも「戦争絶対反対!」などと叫んでいた人たちが、すでに日本が戦争に参加していることをまったく理解していないという能天気かつオトボケな状況のことだ。

今年4月8日付けで、日本の外務省は8名の駐日ロシア大使館の外交官及び通商代表部職員を国外退去させると発表した
4月8日、森健良外務事務次官は、ミハイル・ユーリエヴィチ・ガルージン駐日ロシア連邦大使を召致の上、同大使に対して、以下のとおり伝達しました。
  1. ロシア軍の行為によりウクライナにおいて多くの市民が犠牲になっていることに強い衝撃を受けている。多数の無辜の民間人の殺害は重大な国際人道法違反であり、戦争犯罪である。断じて許されず、厳しく非難する。即刻全ての露軍部隊を撤収するよう強く要求する。ロシア軍による民間人殺害を否定し、ウクライナと西側によるフェイクと主張する露側のプロパガンダは全く受け入れられない。
  2. こうした状況も踏まえ、我が国として、総合的に判断した結果、8名の駐日ロシア大使館の外交官及び通商代表部職員の国外退去を求める。
これが外務省のサイトに公示された「報道発表」の全文である。

極力簡潔に言いたい。
「戦争反対!」「武力ではなく対話で」と主張する人たちが、なぜ対話の窓口を一方的に閉じて、相手に宣戦布告するような行為を支持するのか?

ウクライナの人権監察官リュドミラ・デニソワがロシア兵による女性暴行の戦争犯罪を根拠なく捏造していたとして、ウクライナ最高会議が彼女を解任した。これは西側メディアも報じている事実である。
これについては当日記でもすでに書いた通りだ。
日本政府は「ウクライナと西側によるフェイクと主張する露側のプロパガンダは全く受け入れられない」というが、その根拠となる報道を西側メディアに流していたウクライナの人権監察官がフェイクの元だった。そのことをフェイクを流した側の当のウクライナ政府自身が認めざるをえなくなったわけだ。
デニソワからもらったフェイクニュースを検証もせずにそのまま垂れ流し続けていた日本のメディアは、これに対してなんの訂正もしていない。 日本政府もなんの見解も示していない。

The move to dismiss Denisova came after outrage about the wording used in public reports about alleged sexual assaults committed by Russians, as well as the alleged dissemination in those reports of unverified information. Despite accusations from Ukraine, the Kremlin has repeatedly denied that Russian soldiers have committed war crimes or sexual assaults during the invasion.
デニソワ解任の理由は、根拠も証拠もなく、扇情的な言葉を使ってロシア軍による性的暴行を公式発表し、喧伝したというもの。こうしたウクライナからの告発を受け、クレムリンは繰り返しロシア兵たちは侵攻に際して戦争犯罪や性的暴行などはしていないと否定し続けてきた。 (Newsweekの記事より)

情報戦争である以上、もちろん双方の言い分に嘘や誇張は含まれているだろう。しかし、極端な嘘をでっちあげていたのはウクライナ政府側であることを、西側の独立系ジャーナリストや元軍人、国連武器査察官といったそれこそ「専門家」たちは指摘していた。
いわゆる「西側諸国」でも、しっかり情報を集めていた人たちは一定数いるので、日本ほど極端には大手メディア(テレビと新聞)に瞞されることはないようだ。熱しやすい西欧諸国の人たちも、さすがにもう「ウクライナ疲れ」が出てきて、ゼレンスキーの嘘に辟易し始めている。
アメリカでは新聞・テレビの報道を信頼している人の割合は2割を切っているとのこと。(https://nofia.net/ より)
今年2月24日、ロシア軍がウクライナ侵攻を開始する前に、プーチン大統領は、なぜこのような事態になったのかということを説明する長い演説を全世界に向けて発信している。
NHKが日本語全訳をWEB上に出しているが、「武力ではなく対話を」と叫ぶ人たちのうち何人がこの演説内容をしっかり把握しているのか。
「対話を」と言うのであれば、当然、最初にすべきことは双方の言い分に耳を傾けることだ。

プーチンの長い説明を極力短くまとめれば、今回の「軍事作戦」の目的は、
  1. 8年間にわたってドンバス(ウクライナ東部地域)のロシア語話者ウクライナ人に対して現ウクライナ政府軍が行っている虐殺行為を終わらせ、その元凶となっているウクライナのナチス化に終止符を打つ
  2. ロシアを守るためにNATOのウクライナ基地化をやめさせる
の2つだ。

この2つの目的のために軍事行動を起こしたこと自体、つまり「手段」の是非はともかく、「目的」そのものが「間違っている」とは私にはとてもいえない。
そもそも、ロシアの軍事行動を非難する人たちは、その前に8年間にもわたってウクライナ政府が自国内のロシア語話者たちの住む地域を爆撃し、生活を破壊し、ウクライナ正規軍の虐殺行為を黙認し続け、結果として1万人以上のウクライナ人を殺してきたことを、なぜ非難しなかったのか。
殺し合いを回避するために決められたミンスク合意を破って、こうした虐殺を始めたのは誰なのか。それを仕組んだのは誰なのか。そういう根本的な原因について、日本政府はまったく関与せず、ただただ傍観を決め、この殺戮行為を仕組んだ者の側についていた。
「話し合い」を無視して、戦争を仕掛けた側に黙って従ってきた。

NATO主要諸国は、みずからの目的を達成するために、ウクライナの極右民族主義者やネオナチをあらゆる面で支援している。
彼らは(訳注:民族主義者ら)、クリミアとセバストポリの住民が、自由な選択としてロシアとの再統合を選んだことを決して許さないだろう。

当然、彼らはクリミアに潜り込むだろう。
それこそドンバスと同じように。
戦争を仕掛け、殺すために。

大祖国戦争の際、ヒトラーの片棒を担いだウクライナ民族主義一味の虐殺者たちが、無防備な人々を殺したのと同じように。
彼らは公然と、ロシアの他の数々の領土も狙っていると言っている。
全体的な状況の流れや、入ってくる情報の分析の結果が示しているのは、ロシアとこうした勢力との衝突が不可避だということだ。

それはもう時間の問題だ。
彼らは準備を整え、タイミングをうかがっている。
今やさらに、核兵器保有までも求めている。
そんなことは絶対に許さない。
NHK 【演説全文】ウクライナ侵攻直前 プーチン大統領は何を語った? より)

日本で「戦争反対!」「武力ではなく対話を」と叫ぶ人たちの多くは、これを読んでも、なんのことだか分からないのではないだろうか。
かく言う私自身、今回のロシアの軍事行動が始まるまではちゃんと分かっていなかったことを告白しなければならない。
しかし、これだけ世界中を巻き込んだ大問題となった以上、学ばなければならない。
フェイク報道やプロパガンダが入り乱れる情報戦争の中から、事実だけを選び出して、なぜそういうことになっているのかを分析するのは簡単ではない。しかし、普通の頭で考えれば分かることがたくさんある。
数年前のことであっても「歴史的事実」として認識されつつある事柄がいくつもある。
そうした基本事実さえ知らないまま「戦争反対」を叫んでいるだけの人たちは、「マイダンクーデター」も「アゾフ大隊」も「ハンター・バイデン」や「ビクトリア・ヌーランド」も知らなかったりする。「ミンスク合意」さえも内容を把握していない人がいる。そういう人が政治家の中にも大勢いる。
その結果、多くの日本国民は、日本がすでにこの戦争に参加していることが理解できない。
現代の戦争とはどういうものかを理解していない。武器を使って殺し合いをすることだけが戦争ではない。その戦闘を援助することや、一方の側のプロパガンダだけを流してもう一方の主張を検証することもなく完全否定することは、戦争に参加していることだ。
ましてやロシアの外交官を国外追放するなどという行為は「宣戦布告」そのものである。

日本が今すぐにアメリカベッタリから抜け出して中立的な立場をとるなんてことは無理だということは分かる。だからこそ、政治家はアメリカに対して面従腹背の腹芸でウダウダと渡り合い、時間稼ぎをする技術が必要だ。
ロシアに対してもそう。
「アメリカに言われちゃってるんですよ。おたくに対しての経済制裁とやらをしろって。うちはアメリカさんに逆らえない立場だって分かるでしょ? なるべく影響のないような形で演出しますから、そこんとこは、ロシアさんも大目にみてくださいな。はい、もちろんロシアさんと喧嘩しようなんて思ってませんから。これからもよろしくお願いしますね。あ、これはここだけの話ですよ、もちろん」
……こういうスタンスで外交官レベルの「話し合い」をすることが、戦争を回避し、国を守る政治なのだ。
最先端戦闘機100機より、そういう腹芸交渉ができる優秀な官僚や政治家一人のほうがはるかに強力な「防衛力」となる。

かつての自民党には、そうした腹芸を当然の政治手法として認識し、実行した者たちがいた。自民党ができる前の吉田茂はその代表だろうか。吉田茂の時代はとにかく実質はアメリカが統治国だったから、日本という国の体裁を繕いつつ、多くの理不尽な要求を呑み込みながらも、じわじわと力をつけていくという戦略しかなかった。
日本が経済成長を果たした後も、宮沢喜一や野中広務といった政治家は最低限の良識をわきまえ、常に「アメリカを怒らせない」ことと「日本が戦争に巻き込まれない」ことのバランスを考えた国防を考える政治家だったと思う。
しかし今の自民党上層部はカルト狂信者の集団になってしまっている。
国のトップがアメリカや極右カルトに操られるという構図は、今のウクライナ政権と非常に似ている。
このままでは、日本は西側諸国の中では「いつでも戦争の駒として利用できるチョロい国」として見なされ続けることになる。
ロシアや中国からはすでに「話相手にすらならないオバカな国」と見られている。相手にされていないことが、今はむしろ相手を本気にさせないという皮肉な効果を生んでいるかもしれないが、緊迫した場面が訪れればもちろん相手は容赦してこない。

これほど危険なことはない。

これからは、アメリカ一国支配のパワーバランスは急速に崩壊していくだろう。自暴自棄になった大国に捨て駒のように使われる日本という構図だけは避けなければならないが、日本は自らそうなろうとしているようだ。



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「陰謀論」を論じる呑み会2022/04/23 11:21

歴史の必然なのか、AIの計算なのか

イシ: さて、吾狼さんがシクシクと泣き出してしまったので、このへんで吾狼さんが喜びそうな陰謀論に入っていきましょうか。データの裏付けとかはあまり関係なく、空想、妄想、推理の領域に。

吾狼: いいですねえ! 待ってました。

幽大: 単純なやつだな。

吾狼: いやいや、陰謀論はむしろ幽大さんの得意分野じゃないですか。

幽大: 余輩のは陰謀論ではなく「予言」だ。

吾狼: はいはい。

イシ: で、陰謀論といっても、話があまりにもとりとめがなくなるのもアレなので、最初に私からひとつ命題を提示してみますね。それは、

 A) 今起きている異常なこと、コロナとかワクチンとかウクライナは互いに連係プレーをしているようにも見えるんですが、これは人類の歴史から見て特に異常なことというわけではなく、人間の(ごう)というか(さが)というか、そういうものがもたらした宿命的なものなのか、

 それとも、

 B) そういう破滅的な計画を立てて実行している何者かによって操られているものなのか、

 ……ということです。

吾狼: え? どういうことですか? 簡単にいうと、自然発生的なものなのか人為的なものなのか、ということですか?

イシ: う~ん、言い方が下手だったな。どう言えばいいかな。
 人間が破滅に向かって異常な行動をしていくのも人間が本来持っている性質であって、その意味では「自然」なことだ、というのが前者のA説。
 そうではなくて、人間の人智を超えた何者か、あるいは極めて少数の権力者や富豪が組織的に計画を立てて実行しているというのが後者のB説、かな。
 一般にはB説的なものを「陰謀論」と呼んで、信用するに足りないと唾棄される傾向があるわけだけど。

幽大: その2つは違うものなのかね。どちらの要素も含んで進んできたのが人類史ではないのか?

イシ: う~ん、そう言われてしまうと……そうなのかも……。

幽大: 例えば、余輩は新コロは人工ウイルスだと思っているが、そういうヤバいものを作りたがる、そして作ってしまうのは、人間が本来持っている欲とか好奇心といった「生物的な特質」によるものだと思っておる。
 古代人が、より破壊力のある武器を作ろうとしたように、科学が進めば、遺伝情報を操作したいとか、ウイルスを作り出したいと思う人間は必ず出てくる。人間というのはそういう性質を持った生き物だと考えれば、人工ウイルスも、広い意味では「自然発生」したともいえるわな。
 人間が自然を破壊して文明の寿命を縮めるのもそうだし、戦争がなくならないのもそうだ。個々の事例は自然発生ではなく人為的なものだが、そういうことをしてしまうのが人間なのだ、といってしまえば、すべては「自然の成り行き」だ、ともいえる。

吾狼: ああ、それはよく分かります。
 ただ、その考え方は広すぎてしまって、いわゆる陰謀論──イルミナティだのディープステートだのが人口削減計画を実行している、みたいな話も、人間はそういう組織もまた作ってしまうものなのだ、と言えてしまいますよね。そうなると、すべてが「人間とはそういうもの」で片づけられてしまいそうです。

幽大: そういうものだろう?
 だから余輩は、以前から「陰謀論」という言葉そのものが気に入らんかったんだ。権力者や金持ちがやることは陰謀に決まっているではないか。陰謀のない歴史などない政治も経済も、陰謀と陰謀がぶつかるゲームだわな。
 春が来れば緑が増えて、冬になれば眠りにつく命が増えるみたいな自然の成り行きで行動している権力者や富豪がいると思うか?
 世界は権力者と富豪が動かしている。つまりは世の中は常に陰謀で動いている。そんなことはあたりまえではないか。

吾狼: そうですよねえ!
 例えば、今起きているウクライナ紛争は、アメリカがロシアのプーチン政権を潰そうとして仕掛けたこと、というのははっきりしていますよね。アメリカの中枢やその回りにいる一部の連中、ヌーランドとかが、CIAとも連携して、東欧の過激思想国粋主義者をテロリストに育て上げていた。イラクのときと同じやり方です。
 ウクライナにロシアとの友好関係を重視する政府ができると、政府に不満を持った市民を扇動し、クーデターで倒して、自分たちが操れる政府に入れ替えた。そして、傭兵や過激思想の兵士を訓練し、高性能な兵器を与え、軍事援助して、ドンバス地方のウクライナ人を虐待、虐殺してきた。
 アメリカはロシアを潰すためにそういう連中を利用しているつもりでも、アメリカから支援を受けた過激思想の連中は、ロシア語を話すウクライナ人はウクライナ人ではない。殲滅してしまえ、という衝動で動く。
 こうした流れが生まれるのは、一部の異常な思想の持ち主が大きな役割を果たしていて、ほとんどの人たちは全体像が見えないまま、いいように操られているわけです。
 こういう現実までも含めて「陰謀論だから信じるな」と言って調べようともしない人たちは、思考放棄ですよね。

幽大: おお、珍しく意見が合ったな。

イシ: ……ああ~、なんだか私が一人浮いちゃいましたね。
 では、こういうのならどうでしょう。
 病的思想を持ったサイコパスみたいな連中と、無能だけどカリスマ性だけはあるような連中が入り乱れて、ランダムな結果が生まれているのが現代社会である、というのがA説。
 そうではなく、極めて統制の取れた少数の頭のいい人間、あるいは人間を超えた何者かがシステマティックにあらゆる場面を操っているというのがB説。

吾狼: それだと、いわゆる「陰謀論」は後者のB説になるわけですね。

イシ: そうなるのかな。

幽大: 余輩はどちらかというと前者だな。超人的な頭脳を持った何者かが集まった、完全に隠された組織が世界を動かしているわけではなく、所詮、大したことのない人間たちが、たまたま調子こいたり、暴走したり、あるいは緻密な悪巧みを大胆に実行している結果が現代社会なのだろう、と思っておる。

吾狼: 幽大さんは神秘主義方向の人かと思ってましたが、実はドライなリアリストなんですね。

幽大: 近現代史を学べば、実につまらん少数の人間が悲惨な歴史を作り出してきたことが分かる。明治以降の日本はまさにそういう歴史を刻んできただろう? 東條英機とかはその典型だな。
 つまらん人間の下で、優秀な頭脳を持った学者・技術者や勤勉で従順な兵隊が動く。あ、兵隊というのは必ずしも鉄砲持った軍隊組織のことではないぞ。一般庶民、特に「組織、集団に縛られて生活せねばならん一般人」のことだ。
 あの悲惨な歴史を作りだしたのは、言ってみれば頭のよくない人間──欲望があり、煩悩があり、自己顕示欲、権力欲、名誉欲、自己防衛本能がある「普通の人間」たちだよ。とびきり頭のいい少数の人間が裏で操ったというわけではないだろう。石原完爾は東條英機の100万倍頭がよかったと思うが、歴史の中では決定的な役割を果たせなかった。最終的には東條のような愚か者が歴史を大きく動かした。そこには何ら合理性や法則性などない。「たまたま」そうなった。それが歴史というものではないかな。

吾狼: でも、そういう「普通の人間」たちを、いかに効率的、かつ、思い通りに動かすかを知っている、頭のいいごく少数の人間の組織がその上に、というか、その裏にあるのかもしれませんよ。

幽大: それがきみたちが言う「ディープステート」とかか?

吾狼: ええ、名称はなんでもいいんですが、国とか既存の宗教とかを超えたエリート意識で結びついているグループですね。例えば世界経済フォーラムとか……。

イシ: あのメンバーがみんな頭のいい連中とは思えないけどね。

吾狼: ええ、そうですね。最近バカっぷりがどんどん露呈している日本のあの若手政治家なんかも関係してますしね。でも、あのレベルのメンバーやパートナーとなっている企業などは全部、利用されている使い捨ての駒にすぎないわけで、その裏側にはほんとうに数人とか十数人くらいの超エリート会議みたいなのがあるんじゃないですかね。

イシ: 習近平も世界経済フォーラムのメンバーじゃなかったっけ? 少し前まではプーチンも。一筋縄ではいかない集団という感じはあるね。

吾狼: ええ。ジョージ・ソロスとかビル・ゲイツとかクラウス・シュワブとか、まあ、いろんな人が入り乱れてます。でも、ぼくはそのさらに上の決定をしている、表には決して出てこない「見えない存在」があるんじゃないかと勘ぐってるんです。

幽大: ほお~。誰だね、それは。

吾狼: 誰……ではなく、AIです。高度な人工知能。AIがネットを通じて得られるありとあらゆるビッグデータを駆使して計算し尽くして、人間はこういうふうに行動すると学習し、そのアルゴリズムに従って様々な計画を打ち出し、その計画を随時修正しながら実行させているんじゃないでしょうか。

イシ: ああ、それは以前から言われている説だね。それこそ「陰謀論」の本命的な説とでもいうか。

幽大: そうなのか? 人工知能が人間に指図しているのか?

吾狼: そう考えれば、ここ数年の異常な状況も説明がつくのかな、と。

イシ: 私はAIが計画を作っているという説は十分にありえると思っているけれど、AIそのものが自主的、というか、自立して計画を立て、指示をしているとまでは思っていないんだよね。やはりそれを使う者がいて、AIはあくまでも道具だろうと。

吾狼: だとしたら、もしもAIを使っている人間が望むのと違う答えをAIが出してきたらどうするんです?

イシ: 多分、AIが出してくる計画なり方法はほぼ絶対なんだと思うよ。問いを入力した人間側が「え? いくらなんでもそれは……」と躊躇するような答えが出てきても、AIの答えには従う。ただ、最終目標はAIが決めているわけじゃないと思う。

吾狼: 最終目標というのは? やはり人口削減とかですか?

イシ: いや、それも手段というか、方法だろう? 最終目標というのは、もっと宗教的な領域に入ることじゃないかな。

吾狼: 宗教的な領域……ですか……?

イシ: うん。一言で言えば、神の意思に従った新世界の建設、みたいなことかな。

吾狼: どんな神です? やはり旧約聖書的な神ですか?

イシ: 既存の宗教を包括したような、モワッとしたものかもしれないね。
 人は必ず死ぬ。でも、死を超えた救済があると信じたい、というのが多くの宗教の共通した核のようなものでしょ。その共通項のためには、いろんなものを削ぎ落としていく。○○教の教義とか、既存の倫理とか常識はどうでもいい。今の世界を塗り替えてくれるような新世界の出現という、その一点だけ。
 その「新世界」というものへのイメージは、集まっているメンバーによってだいぶ違うかもしれない。いや、違うだろうね。育ってきた文化背景が違うんだから。でも、その違いを乗り越えて動くことで、彼らは自分たちは他の人間たちとは違う超エリートなのだという意識を持てる。
 そこに一種無宗教的なリアリストも参加してくる。
 宗教的な要素とは関係なく、現在の数の人間が永続的に科学技術の恩恵を享受できる世界が続くことはありえない。人口を減らすことは必須の条件だ、と考えるリアリスト。彼らはあらゆる計画を数字や計算で処理するから、宗教的な意識の強い連中だけの組織よりも、強力、冷徹な意思を持った組織としてまとまる。
 世界経済フォーラムのサイトを開くと、あちこちに「メタバース(三次元仮想空間)」という言葉が出てくるでしょ。それがいいとか悪いとかではなく、とにかくこれからの世界はコンピュータ上の仮想空間が重要な役割を果たしていく、と言いたいようだね。

幽大: それがすでに一種の宗教だな。すでにコンピュータに支配されている感じだ。

吾狼: AIが支配しているのか、単にAIを使っているだけなのかは分かりませんが、とにかくAIが指令を出していると思うんですよ。
 だって、ここ数年の世界の動きを見ていると、とても人間が計画しているようには思えないほど緻密で、冷徹じゃないですか。
 例えば、中国は今、上海をはじめ、あちこちの都市をロックダウンしていますよね。コロナの蔓延を防ぐためだと言いますけど、実際には今の中国でコロナ死なんてほとんどないと思いますよ。あまりにも理不尽です。中国政府がそこまでバカだとはどうしても思えません。
 じゃあ、なんでそんなことをしているのか。
 アメリカの一国支配を潰すためだと思うんです。上海には西側諸国の大企業が集まってますから、あそこをロックダウンしたらたちまち経済活動ができなくなる。

幽大: だが、それは中国の首を絞めることにもなるだろう? 実際、農村では作付けができなくなり、食糧危機を招いていると聞くが。

吾狼: はい。それで食糧不足になるのを見越して、中国はすごい勢いで小麦などの穀物を世界中から買い集めてます。
 そうすると、食料を輸入している国々、特に西側先進国と呼ばれている国々の食糧危機がますます加速する。西側諸国がロシアの経済制裁とかやっていることで、ただでさえ食糧危機、エネルギー危機に陥るのを、一気に加速させて息の根を止めようとしているんだと思います。
 自国の作付けを阻害しているんだから、中国の国民もある程度餓死するかもしれない。でも、それも中国政府には計算済みなんじゃないですかね。国力を落とさない程度の人口調整は必要だ、くらいに思っているんじゃないか、と。あの政府はそういう冷酷な政府です。

イシ: なるほどねえ。吾狼さんの読みは深いな。
 私も、実はいちばん恐ろしいのはプーチンではなく習近平だと感じているんだ。
 プーチンは冷酷な人間だけれど、基本はロシアという国を守るという意識で動いているところが大きい。世界を支配しようとか、世界を作りかえようとまでは思っていないんじゃないか、と。
 だけど、習近平は、世界を中国中心の経済圏に作りかえるという壮大な野望で動いている気がする。そのためには何でもやるんじゃないかと。

幽大: 余輩の予言も、未来の中心はアメリカでもロシアでもなく、中国ではないかというものだ。そういう未来がぼんやり見えておったんだが、今、いろんな話を聞いていると、あながちハズレではなさそうだな。

吾狼: そのへんは3人ともほぼ同じ予感がしている、ということですかね。

イシ: そうだね。だから、問題は、この全体像をさらに計算して案出し、動かしている意思があるのか、ということかな。
 私はあるような気がしている。
 プーチンや習近平の性格や能力を見越して、彼らを含めた様々な人間や組織を動かしているものが。

吾狼: それはAIではない、というのがイシコフさんの考えですよね。AIではないとすると、一体何者ですか?

イシ: うん、AIそのものではないと思う。AIは機械だから。
 AIを使う者が動かしているんだろうだけど、それは人間とは限らないよね。「生物」ではあると思うけれど……。

吾狼: おお~! 出た~~!!

幽大: おお、すっかり元気になったようだな。吾狼くんが元気を取り戻したところで、今日はそろそろお開きかな?

イシ: そうしましょうか。私も歳で、疲れちゃいました。
 では、また会いましょう。落ちます。

吾狼: 「落ちます」って……古いなあ……。それ、もう死語ですって……。
 あ、もう二人ともいないや。

──プツン──

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21世紀の情報戦争を紐解く動画鑑賞会2022/04/20 21:57

3月、4月は普段は知ることもないようなニュースソースに触れてお勉強する時間が増えた。
その内容を文字で記述するのは大変すぎるので、今回はいくつかの動画を紹介してみることにする。
「アメリカの論理」「NATOの論理」だけが席巻する日本のメディアを見せられている哀しさを知るために。

豊島晋作 テレビ東京報道局報道記者

まずは、テレビ東京で2016年~2019年までロンドン兼モスクワ支局長をつとめた豊島晋作氏がロシア軍のウクライナ侵攻直前に解説した番組
YouTubeのテレ東公式チャンネル「テレ東BIZ」で公開されている。日本語で語っている動画としてはよくまとまっているので、今回の問題の基本のキを知る入門編として最適かもしれない。

豊島晋作 テレビ東京報道局報道記者、ディレクター、元ニュースキャスター。2006年10月~報道局政治部担当。2011年4月~『ワールドビジネスサテライト』ディレクター。2016年1月~ロンドン兼モスクワ支局長。2019年7月~番組ディレクター兼クロスメディア部デジタル副編集長。テレ東報道部Webサイト「テレ東NEWS」掲載担当。
この動画のURLは https://youtu.be/9j_-bJnp3Z8 


豊島氏、この番組の最後のほうではかなり会社(テレ東)に気を使った言い方をしてるが、「歴史的な事実にのっとった冷静な視点を持つ」ことの重要性を懸命に説こうとしている姿勢が立派だ。

ウラジーミル・プーチン ロシア連邦共和国大統領

こうした「入門編」で基礎知識を得た上で、プーチンが国民に向かって語りかけている演説内容を読んでみることも大切だ。

動画は⇒ここなどにあるが、ロシア語を聴き取れる人は少ないだろう(もちろん私も。私は日本語しか聴き取れない)。ありがたいことにNHKが全文を訳しているページがある。
個人が翻訳しているブログもあった⇒こちら

プーチン演説の内容、彼の言い分への賛否は置いておいても、まず、一国の大統領があれだけの言葉を尽くして自分の考えを表明、説明している国だということを知るだけでも大切なことだ。日本の首相がこうした意志表明をするシーンを長らく我々は見たことがない。

冒頭の豊島氏も述べていたが、アメリカとNATOがロシアを不必要に追い詰めたことがいちばんの問題だと指摘している人たちはアメリカ国内にもたくさんいる。

ジョン・ミアシャイマー シカゴ大学 国際政治学者

次はアメリカの国際政治学者ジョン・ミアシャイマー氏が見解を表明している動画。
ジョン・ミアシャイマー 1970年陸軍士官学校卒業後、将校として空軍に5年間在籍。1982年~シカゴ大学教員。
この動画のURLは https://youtu.be/cZaG81NUWCs

徹底したリアリストぶりが強烈な印象を与える。
実際、彼は攻撃的現実主義(Offensive Realism)の代表的学者だとされている。
Wikiによれば、これは、
国家を国際関係の主要な要素ととらえているが、いくつかの仮定を加えている。
  1. 国際社会は無政府状態である。
  2. 国家は合理的に行動する。
  3. 国家は、「生存すること」を目標の一つとしている。
  4. すべての国家は、攻撃的な軍事能力を少なからず備えている。
  5. 国家は、他の国家の意図について確証を持つことができない。
ジョン・ミアシャイマーは、この理論の主要な支持者である。

……だそうだ。
動画の後半部分で彼は、「アメリカが2014年以降ウクライナでやってきたことは、負けても負けても倍賭け(double down)することで、今もそれは続いている」と述べている。

ところがこの動画、訳文がかなりおかしい。まったく正反対に取れる訳にしている箇所があるのだ。
原文文字おこしでは、

↑こうなっている。
しかし、この「~すべき」という訳に違和感を覚えて、英語の文字おこしで確認してみたところ、こうだった↓

彼は「アメリカは~すべきだ」などとは言っておらず、ただ単に「~してきた」「今も~し続けている」「これからも~しようとしている」と言っているだけだ。
should とか had better といった表現はどこにもなく、ただ過去形、現在進行形、未来形で述べられている。
アメリカの政策は、負けても「倍賭け」(double down)することで、そうしてきたし、今後もしようとしている。
(※double down は「ギャンブルにおいて、負けるたびに賭け金を2倍ずつ増やし続けること」。もちろんここではいい意味で使っているわけではない)
2014年(マイダンクーデターを起こしたとき)以降も、我々(アメリカ)は政策を再評価(reevaluating)することなく、NATOを拡大させることはいい考えではないと言うこともなく、ただただそう(double down)してきた。
我々は逆方向に突っ走った。それ故に、私はこう言いたいのだ。2021年までにロシアは我々がウクライナを事実上のNATOの一員に変えてきたと理解したのだと。
我々がしてきたこと、やろうとしていること、実際に今やっていることは「double down(負けを覚悟で倍倍に賭けていくこと)だ。
これは何を意味するか? ウクライナ人に「戦え」とけしかけているのだ。
我々(アメリカ)がウクライナ人のために戦おうとしていないことは自明だ(you understand「分かっているだろ?」)。
ウクライナ人は最後の一人まで戦えばいい。これは彼らがやっている戦争で、その意味では我々は戦わない。その代わり、我々は彼らを武装させ、訓練する。実際、今もやっている。それで、最後の一人まで戦うことを望んでいる。まあ、そのときに我々はそこにはいないわけだが。
で、ウクライナ人はロシア人と決着がつくまで戦えばいい(※duke it out=決着がつくまで殴り合う)が、誰もウクライナが勝つなんて思っちゃいない。手詰まりで膠着状態(stalemate)くらいにはなるかもしれないがね。

……とまあ、こういう反語的な辛口論評をしている部分なのだが、この日本語文字おこしは明らかに歪められている。というよりは、完全に逆の意味になってしまっている。
また、動画の最後のほうで核戦争への発展を危惧している部分で、太平洋戦争末期にアメリカが日本の都市に焼夷弾を落としたり原爆を投下して一般市民を大量殺戮したことに触れている場面では、一部音声が消されている。

スコット・リッター 元国連兵器査察官

もう一つ、前国連兵器査察官のスコット・リッター氏がグレイゾーンという独立系メディアのインタビューに答えている動画。

ウィリアム・スコット・リッター・ジュニア(英: William Scott Ritter, Jr. 、1961年7月15日 - )は、元国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)主任査察官、評論家。1991年から1998年にかけて、イラクにおける大量破壊兵器捜索のための国連主任査察官(a chief United Nations weapons inspector)としてアメリカの中東に関する外交政策(主に対イラク政策)を批判し、イラク戦争反対運動に参加した。またトーク番組の解説者となった。
Wikiより

Wikiによれば、実に波瀾万丈な人生を送ってきた人物のようで、動画の中でも自虐的に「1998年まで、私はCIAの回し者とか世界最悪の人間とか色々な言われ方をされてイラクを追放されていました。CIAの~、というところを除いては全て当たっていると思いますが(笑)」などと語っている。
自動翻訳では滅茶苦茶になるが、親切にも日本語に全訳してくれている人がいる。⇒こちらで読める
4月20日現在、7回に分割した4回目までが紹介されているのだが、これもなかなかすごい。
イラクの石油相アミラ・ラシードとのやりとりとか、ビクトリア・ヌーランドやマドレイン・オルブライト、ブッシュ親子、CIAなどの話が全部実体験として語られていて、ああ、そういうことなのか……と。
リアリティのある内容で、まったくのデタラメを言っているようには思えない。
ちなみにヌーランドは「EUのくそったれが」と罵った通話が盗聴されて大きなスキャンダルになったが、それよりも、2014年のマイダンクーデターの際、政府に抗議する民衆を扇動したとされる人物であることを記憶しておくべきだろう。


戦争に反対する団体「World BEYOND War」には、こんな記事が出ている
By World BEYOND War, January 11, 2021

Victoria Nuland, former foreign policy adviser to vice president Dick Cheney, should not be nominated for Undersecretary of State, and if nominated should be rejected by the Senate.

Nuland played a key role in facilitating a coup in Ukraine that created a civil war costing 10,000 lives and displacing over a million people. She played a key role in arming Ukraine as well. She advocates radically increased military spending, NATO expansion, hostility toward Russia, and efforts to overthrow the Russian government.


ディック・チェイニー副大統領の元外交政策顧問であるビクトリア・ヌーランドは国務次官に指名されるべきではない。指名された場合は上院によって拒否されるべきである。
ヌーランドは、1万人の命を奪い、100万人以上が国外に避難する内戦を引き起こしたウクライナのクーデターを促進する上で重要な役割を果たした。 彼女はウクライナの武装においても重要な役割を果たした。 彼女は、軍事費の大幅な増加、NATO拡大、ロシアに対する敵意、そしてロシア政府を転覆させる努力を提唱している。


ヌーランドがクーデターを扇動している映像はオリバー・ストーン制作総指揮の『ウクライナ・オン・ファイヤー』にも出てくる。


スコット・リッター氏へのインタビュー動画を全訳してくれている人が、3/7の最後に感想をサラッと追記しているのだが、それがとても印象深かった。
私たちは、アメリカ政府を一つの人格のように捉えがちですが、それは<場所>であって、そこでは本当にさまざまな人が行き交うのだなと思いました。
それは希望でもあります。悪い人が少し、良い人が少し、普通の人がたくさん。少しの悪い人が権力を握ると、たくさんの普通の人が良心を殺してそれに従い、良い人は苦しくなる。けれども良い人が勝てば、たくさんの普通の人は喜んで従うのではないでしょうか。
The Sun Snorer Press 2022/4/14 より)


私としては、それ以前に、「たくさんの普通の人々」が一方的なプロパガンダ報道にしか接することができない社会になっていることが問題だと思う。
良心を殺して権力者に従っているのは「たくさんの普通の人々」ではなく、少数の(本来)頭のいい人々だ。その少数の人たちがやっている詐欺行為やプロパガンダによって、たくさんの普通の人々が簡単に扇動されて動いている。
スコット・リッターは、ヌーランドやオルブライトのような危険な思想を持つ人物を制御できず、ロシアの国内事情にさえ疎いアメリカ中枢部の劣化を嘆いているが、それでもアメリカはまだ、自国内から様々な異論が発信されているだけ救いがある。
そういうところは、さすがアメリカだな、とも思う。

アンヌ=ロール・ボネル フランスのドキュメンタリー作家


彼女が製作した『ドンバス2016』というドキュメンタリー映画(日本語字幕付き)がYouTubeにある。


どれだけの日本人が、こうした悲惨な状況がウクライナ国内で起きていたことを知っていただろうか。

そして今の日本では……

共同通信社が4月16、17両日に実施した全国電話世論調査によると、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの経済制裁に関し、日本経済や暮らしに影響が広がったとしても「続けるべきだ」との回答が73.7%、「続ける必要はない」が22.1%だった。


           


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コロナとワクチンに翻弄された2年を振り返る(2)2022/04/19 21:38

適切な提言が無視し続けられた2020年後半

イシ: だんだんしんどくなってきたけれど、せっかくだからもう少し復習しておきますね。

 2020年も夏くらいになると、かなりいろいろなことが分かってきました。
 国際医療福祉大学の高橋泰教授らがまとめた「新型コロナの実態予測と今後に向けた提言」という論文などは、かなりしっかりまとめられていたという印象があります。
 その内容は、
  • 新型コロナはインフルエンザウイルスに比べて毒性が弱く、体内に入っても感染しない(自然免疫の段階で身体が打ち勝つ)ケースが多い。
  • 日本ではすでに30~45%の人が体内にSARS-CoV-2を取り込んだことがあると思われる。その後、感染はしなかった(細胞内にまで入り込まれなかった)場合は抗体検査もマイナスに出る。
  • 東アジアの人たちは、何らかの要因で、この「ウイルスを取り込んでも感染しない」あるいは「自然免疫だけで打ち勝ったので無症状や軽い風邪症状くらいで済んで、その後、抗体も作られていない」割合が欧米人よりずっと多いのではないか。
  • COVID-19で重症化する理由の1つは、今回のウイルスパンデミック以前にあったS型コロナウイルスの感染による抗体が、「抗体依存性免疫増強(ADE)」効果を引き起こし、ある時点で容態急変を起こすというもの。
  • そういうウイルスであるという前提でのシミュレーションを行うと、欧米のような強力な対策をしなかった日本で極端に死者が少ないことが説明できる。
  • もしインフルエンザ並みに強力なウイルス(暴露すると100%抗体が陽性反応を起こす)であれば、現時点で日本人のほとんど(1億人以上)はSARS-CoV-2を体内に入れていないということになってしまう。もし、そうならば、これからウイルス暴露が広がれば、今後500万人以上が重篤化し、300万人以上が死ぬ計算になってしまうが、現状を見る限り、そうであるとは思えない。
  • よって、一律に何かを禁止したりするのではなく、年代によってリスクが著しく違うことを考慮した対策が必要である。
  • 患者動向を的確にモニタリングし、また遺伝子解析を早急に行い、現在の新型コロナと同様のウイルス株の再来か、毒性や繁殖力が以前より強くなった「発症力」が高いウイルス株が現れたのか、あるいはより「重症化しやすい」ウイルス株なのかを早急に見極め、それぞれに応じた対策を行えるような体制を早急に整備することが重要。
  • 現在と同程度のウイルスであると分かっている間は、軽度の患者の対処基準を現状より軽くするべき
  • 日本の現場で使用されている新型コロナ治療薬の薬効を評価できるデータを集める仕組みを早期に立ち上げるべき。また、日本人が重症化しにくい原因の解明は、他国の研究からは期待できないし、欧米人の薬効データは日本では参考にならないので、国内で使われている薬の効果を示すデータを多施設から吸い上げ、薬効を評価できるビッグデータを収集する仕組みを至急作るべき。

 ……といったもので、今読んでも極めて適切な提言でした。(原文は⇒こちら

吾狼: ぼくもそれは読みました。2020年7月の時点ですでにあれだけ正確な予測や適切な提言をしている人たちがいたのに、政府はまったく参考にしませんでしたね。

幽大: この国ではいつもそうだな。優秀で誠実な学者や現場で奮闘する者たちがいるのに、政治がそれを生かせないどころか、邪魔をする。

イシ: この時点ではまだワクチンは登場していなかったけれど、ワクチン待望論が世界中で盛りあがってて、私はすでに違和感を感じてました。急いで作るといったって、1年、2年でできるもんじゃないのに、と。

吾狼: 世界中がパニックになっていて、各国の政府が製薬会社と不透明な密約みたいなのを結び始めているのが見えてきてました。
 だけど、あの時点ですでに、コロナによる重症化というのは、季節性インフルエンザと違って、サイトカインストームが関係していることがはっきりしてました。つまり、ある種の免疫がかえって重症化を引き起こす可能性を示しているわけで、そういう性質のウイルスに安全・効果的なワクチンができるのかと、ぼくは当初から疑問でした。

イシ: PCR論争も、「無症状者にも徹底的に検査を」というような主張は思考硬直だと、さすがに私も気づき始めましたよ。その費用とマンパワーを、通常医療体制の維持と、重症患者早期発見・治療対策にあてるべきだ、と。
 今までなら大事に至らずにすぐに治療や手術を受けられた人たちが、状態を悪化させ、死んでしまうケースが増えてきて、それこそ本末転倒。コロナの犠牲者じゃなくて、コロナ騒ぎの犠牲者が増えていったんだよね。

吾狼: メディアはワクチン待望論を煽り立てるけど、安全性が分からないようなワクチンより、臨床によるデータに基づいて既存の医薬品や治療法を活用する道を探るほうがずっと効果的、合理的じゃないのか、と。普通はそう考えると思うんですけどね。

イシ: そうそう。未知のウイルスだというなら、なぜそんなウイルスに対するワクチンが作れるのかという根本的な疑問がわくよね。病態の仕組みがよく解明されてないのにワクチン? 作れるとしたって、承認されて使えるようになるには最低でも10年はかかるはずだと。

 で、そんなこんなの中で東京五輪は延期になって、翌年にやるのかどうかという論争が続いて、そこからの1年は本当に不毛の1年だった気がするね。やれたことがいっぱいあるのに、何もしないどころか、事態を悪化させるようなことばかりやってた。GoToキャンペーンとか。

吾狼: コロナに関する様々な情報が出てきて、正体がかなり分かってきたのに、政府の対応は初期と同じで、緊急事態宣言だのマンボウだのを出す出さない、飲み屋や娯楽施設は営業自粛しろ、マスクしろ、酒は出すな、ワクチンはまだか……そんなのばっかりでした。もったいない時間が流れましたよね。

幽大: もったいない、というよりは、大切なものがどんどん失われ、世の中が崩壊していった時間だな。取り戻すのにどれだけかかることか。いや、もう取り戻せんかもしれんな。

2020年の死者数はコロナ以前より少なかった

イシ: 興味深かったのは、コロナコロナで大騒ぎした2020年の国内死亡者数が、前年より少なかったことだね。2020年の総死亡数は137万2648 人で、2019年の138万1093人より8445人減少してる。人口1000人あたりの死亡率も11.2から11.1に減少。

吾狼: ところが2021年は一転して増えたんですよね。2021年の国内総死亡者数は戦後最多で145万2289人。前年より一気に6万7745人(4・9%)増えました。デルタ株の流行が影響したとか、高齢化が背景にあるなどと説明していましたが、本当にそうでしょうかね。

幽大: 高齢化が背景にあるなら、なぜ前年の2020年は死者が11年ぶりに減ったのかということだわな。2020年だけ急にジジババが若返ったんかと。まったく説明になっておらん。

吾狼: 新型コロナによる死者が増えたほかに、老衰や誤嚥(ごえん)性肺炎が増えたというんですが、それもなんだか妙ですよね。だって、死んだときにPCR検査して、陽性だった人はほとんどが「コロナで死んだ」とされていたんですから、死因が老衰や誤嚥性肺炎とされた人は、PCR陰性だったわけでしょ。
 それで、2020年と2021年で何が違ったかというと、2021年から新コロワクチンの接種が始まったことですよね。最初は医療従事者で、2月17日からでした。次が高齢者の番で、全国の高齢者施設ではほとんど全員が、それこそ100歳を超えている人にもバンバン打っていたでしょ。
↑高齢者はほぼ全員がワクチン接種済み
グラフはNHK特設サイトより


 メディアにはほとんど出てきませんでしたが、それまで元気だったお年寄りがワクチンを打った途端に具合が悪くなって、あっという間に亡くなってしまったという話をずいぶん聞きました。施設側でもそれはほとんどタブー視されて、箝口令が敷かれていたような感じですね。

イシ: 2021年はワクチン禍の年だったと思うね。メディアは連日、新規感染者数だのクラスター発生だのという報道ばかりで、今もまだそれをやめないわけだけど、その裏では確実にワクチン禍が広まっていたんだよね。
 ワクチン禍は世界的な人的災害だったけれど、メディアは徹底的に隠した。各国の政府はワクチンの危険性に気づいていながら、逆にワクチンパスポートのような政策を打ち出して、専制国家のような人権侵害を強行した。理性の国のように思われていたドイツや、自由を愛するフランス、情熱の国イタリアで、ワクチンを打たないとレストランにも入れない、電車やバスにも乗れないという、信じられない状況が出現した。
 当然、それに反発するデモやカナダのフリーコンボイのようなストライキも起きたけれど、日本ではほとんど報道されなかったね。報道規制がどんどん進んでいって……。

幽大: 欧米人はやることが極端なんだな。あの狂気よりは、日本の無責任ポンコツ政府のほうがまだマシだと思ったもんだ。

声を上げる医師・研究者たち それを抹殺するメディア

イシ: 世界中の医師や学者らから「このワクチンはダメだ」という声が上がり始めて、それこそ危険性を示す「エビデンス」も次から次へと示されたね。

吾狼: どう考えても10年以上かかるはずのワクチンが1年もかからずに登場したというだけで怪しいのに、そういう得体の知れないものがすごい勢いで全世界に配られて、政府主導で打ちまくられたんですからね。「おいおい嘘だろ」と、まともな学者や医者なら絶対に疑いますよね。
 日本国内でも多くの医師や研究者が声を上げ始めました。
「メディアが恐怖を異常に煽っている。一年以内のワクチン開発などありえない。新型コロナウイルスは人工的に作られたのではないかと思われるフシがいっぱいある」(ノーベル賞・大村智博士)

「日々繰り返される報道の偏りと嘘。未だに陽性者数を報道する時に検査件数は報道しない。
『陽性』と『感染』と『発症』は違うと医学部で教わったが、指摘する人はいない。あまりに質の悪い報道が多い。
本来ワクチンは治験含めて開発に10年以上かかるのに、たった半年でできたと言っている。何年も前から準備していたか、安全性が確認できていないものを垂れ流すかどちらかしかないだろう。安全性が確立されていないものを患者さんに打つわけにはいかない。私自身も打たないと決めている」(正木稔子医師)

「人類がかつて接種されたことのないDNA・RNAワクチンだけに、免疫系の暴走や遺伝子異常など何が起きるか分かりません。
打つな! 新コロナワクチン」(ウィスコンシン医科大学名誉教授 高橋徳医師)

「風邪のワクチンは変異するから作れないとわかっている。詐欺にしか見えない。副反応以前の問題」(萬田緑平医師)

「私たちが一番恐れているのは、ワクチンを打った人が逆にコロナに対して脆弱になることです。僕の考えていることが外れて、杞憂で終わって欲しいと思います」(京都大学ウイルス・再生医科学研究所附属感染症モデル研究センター 宮沢孝幸博士)

「一部のテレビ・ラジオなどでは、ワクチン推進派の人々が、まるで戦場で兵士に攻撃命令を下しているかのように、打て打てと連呼してワクチン接種へと大衆を導こうとしています。そして、少数意見のワクチン接種慎重派の意見は押しつぶされようとしています。これは、危険な現象です。(略)
我々日本人は、第二次世界大戦に突入した頃、国民を戦争へと煽り立て、虚偽の戦果を報道し続け、その結果310万人もの国民を死に追いやったことを忘れてはいけません。その報道の罪と罰を二度と繰り返してはならないのです」 (「コロナワクチン打ちますか? 医者の私が接種しない理由」より 志賀貢博士)

イシ: ワクチンや免疫の専門家の間では、およそワクチンというものはADE(抗体依存性増強)の危険と隣り合わせのものである、というのは常識になっているそうだね。ところが、m-RNAワクチンやDNAワクチンでは、そのへんのことがまだ何も分かっていないのに、国は特例承認してしまった。
 これらのワクチンを特例承認した際の「特例承認に係る報告書」「審議結果報告書」というのがWEB上に公開されていて、誰でも読めるんだけど、なんかもう、目眩がするようなものだよ。
7.R.3.4 本剤接種による疾患増強リスクについて

申請者は、本剤接種による疾患増強リスクについて、以下のとおり説明している。
SARS-CoV-2 ワクチン接種による疾患増強リスクの有無は現時点で不明であるが、SARS-CoV-2 に類似する SARS-CoV では動物試験においてワクチン接種による疾患増強リスクが報告されており、Th2 型細胞優位の免疫応答が関連することが示唆されている(PLoS ONE 2012; 7: e35421)。 (~~~略~~~)
以上より、ワクチン関連呼吸器疾患増強を含むワクチン関連疾患増強を重要な潜在的リスクに設定し、国内外の製造販売後臨床試験及び製造販売後の調査において、引き続き情報収集する。
機構は、申請者の説明を了承した。本剤のヒトでの疾患増強リスクについては、製造販売後において、海外の情報を含めて引き続き情報収集し、新たな知見が得られた場合には速やかに情報提供を行うことが適切と考える

審議結果報告書 令和3年5月20日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医薬・生活衛生局医薬品審査管理課
[販 売 名] COVID-19ワクチンモデルナ筋注
[一 般 名] コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)
[申 請 者 名] 武田薬品工業株式会社
[申請年月日] 令和3年3月5日
より抜粋)

イシ: 長い長い説明の最初と最後だけ読めば「ワクチン接種による疾患増強リスクの有無は現時点で不明」だけれど、申請者の説明を了承し、「製造販売後に」引き続き情報収集していく、と言っているわけだよね。簡単にいえば「分からないけど見切り発車します」ということ。これ、すごくない? そんな無責任なことってあるかね?



ファイザー社が当初は70年隠しておくつもりだった文書が開示命令によって出てきた。そこには1200を超える有害事象が記されていた


↑APPENDIX 1. LIST OF ADVERSE EVENTS OF SPECIAL INTEREST
ファイザー社が開示命令を受けて渋々出してきた「予測されうる有害事象」のリスト。こういう「有害事象」がズラ~~~っと千数百項目並んでいる


私は今は戦時中のようなものだと思っています。テレビ、新聞を中心としたメインストリームメディアも情報戦の主戦場となり得ます。実際、大手マスメディアでは報道管制が敷かれており、非常に偏った情報のみが発信されています。「テレビが言ってるので正しい」とする事に根拠はあるのでしょうか。メインストリームメディアでコロナワクチンを推進する専門家、権威は製薬会社から金銭を受け取っていない場合、それを明言すべきでしょう。コロナワクチンに直接関係する金銭でなくとも、既に長い間の癒着関係があれば、製薬会社の意向に逆らうのは簡単ではないでしょう。
(略)
健康だった人がコロナワクチン接種により亡くなる事態が起きています。それでも因果関係は不明と処理されるケースがほとんどです。新しい戦争には本物の銃弾や爆弾が使われるとは限りません。この戦争ではワクチンが「銃弾」ではなかったのか。それを放ったのはワクチンを接種した医療従事者か、ワクチンを推進するメインストリームメディアやそこに登場する権威か、厚生労働省のような公的機関か、あるいは政府そのものか。コロナワクチンの後遺症や死亡者が増えるにつれ、国民の目はますます厳しく向けられるでしょう。
荒川央 コロナワクチンと治療法 - 生データが必要だ、今すぐ: BMJに掲載された記事から 2022/02/16 より)

危ないと感じていながら、なぜ打ってしまうのか?

吾狼: 繰り返しになっちゃいますけど、これだけ問題にされているのに、なぜみんなワクチンを打ちに行くんですか? それも、相当教養のある熟年の紳士・淑女、普段から政治にも積極的に関心を持って政府を批判しているような人、毎日ネットを見ている情報通と思えるような人たちが、なぜかワクチンにだけは無抵抗というか、まるで催眠術にでもかかったかのように自分から足を運んで打ってしまう。ぼくにはどうしても信じられないんですよ。何か悪い夢を見ているようで。

グラフはNHK特設サイトより

イシ: 催眠術……ねえ……。私は、戦争が始まるときの集団ヒステリーにそっくりだと感じてるよ。
 幽大さんは「高揚感」とおっしゃったけど、理屈を超えた高揚感や義務感、あるいは焦燥感の組み合わせで、多くの人が一斉に動いたってことでしょ。日本はワクチン接種を義務とはしなかった。政府も公式に「コロナ、ワクチン差別はやめよ」と表明しているんだけどね。

↑↓職場で接種を強制されている人は、これを印刷して持ち歩くといいかも?


幽大: 分かっちゃいるけどやめられない的な不思議な行動を人間はするもんなんだな。昔からそうだった。後から思えば、なんて馬鹿なことをしちまったんだ! と思うんだが、なぜかフラフラと動いてしまうんだな。

イシ: う~~ん。まあ、私も若いときの自分の行動をいろいろ思い出すと、あのときは頭がおかしかったとしか思えないようなことをいっぱいやらかしましたけどね。

吾狼: それは「若気の至り」というもので、そういうのとは全然違うでしょう? 年齢や人生経験に関係なく、あらゆる年代、職種、思想、趣向の人たちが一斉に打ちに行ったんですよ。
 くどいようですが、1回目はまだ分かるんです。このワクチンの危険性についての情報がまだまだ表に出てきてなかったですから。打たなかった人たちは「常識的に考えて怪しすぎる」というのが主な拒絶理由でしたよね。でも、2回目のときはもうだいぶ情報が出てましたよ。
 で、3回目ですよ、今はもう……。3回目!
 さすがにもう打つ人はいないだろうと思っていたのに……あまりの衝撃で言葉も出ませんよ。

幽大: 3回目はさすがに減ってきたと聞くが、どうなんだ?

吾狼: 減ってきたとはいっても、すでに半数が打っちゃってますよ。これだけ素直に打っちゃってる国は世界でも少数派ですよ。


「本物」のワクチンは0.5%以下?

幽大: しかし、打ってもケロッとしている者もいっぱいおるじゃろ。だからこそみんな打ちに行くわけだわな。怪しいワクチンだとしても、平気な者がほとんどなんだから、一方的に不安を煽り立てるのもどうなんだ?

吾狼: それに関しては、怖ろしい話があります。実は、本来の成分であるワクチンはごくごく一部で、ほとんどは極端に薄めたり、ただの生理食塩水並みの偽物なんじゃないかというんですね。

幽大: それは初耳だな。本当なのか?

イシ: あながち嘘とも言いきれないみたいですよ。
 アメリカのCDCが「ワクチン有害事象報告(VAERS)」というのを出しているんですが、それを製品ロット別に分析した人がいて、ワクチン接種後の有害事例、死亡事例の数が製品ロットによって極端な偏りがあることが分かったらしいんですね。
That's Not A Conspiracy Theory と Vaccine batches vary systematically in toxicity and are distributed to unsuspecting Americans by three companies: researcher
 それによれば強い毒性を持つ製品は全体の0.5%ほどで、7、8割の製品は接種後に頭痛などの副反応を伴うだけのものだというんです。

幽大: ん? それはどういうことだ?

吾狼: つまりですね、本物を打ったらみんなバタバタと倒れちゃうから、ほとんどは薄めたようなやつだってことです。薄めていても有害は有害なんでしょうけど、すぐに致命的なものではない、と。

イシ: 現在では、m-RNAワクチンが生成するスパイクタンパクそのものが人体にとっては毒物であって、ファイザー社が把握しているだけでも1200以上の有害症例があるというわけです。だから、そんなものを全世界の人が打ったら、死者が続出してしまう。そうなれば即座に接種中止になり、製薬会社は責任を追及される。それを避けるために、ほとんどの製品は極端に薄めたり、ほとんど水みたいなプラセボにしているんじゃないかと。
 ここまでくるとまさに「それはさすがにトンデモな陰謀論だろ」って鼻で笑われそうですけどね。そもそもこのワクチンが出てきた背景の異常さを思うと、笑って無視できないような気もしますね。こうなったらもう、なんでもありなんじゃないか、と。

幽大: だが、もしそうだとしたら、朗報ではないか。被害が少なくなるわけだから。

イシ: そうです。打っても平気だったね、という人が大多数であればいいんですが、どのくらいの割合で「本物」のワクチンが紛れ込ませてあるのかが分からないし、そもそもこの話の真偽のほどが分からない。出来の悪い噂や作り話で終わるかもしれない。そのほうがいいわけですが。

吾狼: ちなみに2022年4月13日時点で、厚労省が発表している「ワクチン接種後の死亡事例」は1,667人です。これがもし、0.5%の「本物のワクチン接種事例」だとしたら、全員に「本物」を打ったときの死者は33万3400人って計算も成り立ちますよね。さすがにそれではすぐバレてしまうから0.5%にしているという「意図」があるなら……いやもう、考えるのもゾワゾワします。やだやだやだ。
 あと、この話が事実だとしたら、薄めたワクチンを打った人はすぐには致命的なことにはならないけれど、時間が経って様々な症状が出ることが考えられますよね。時間差攻撃というか。
 スパイクタンパクというのが嫌らしいのは、人によって影響の出方が様々だということです。微細な血栓が生じることで、心筋炎や脳卒中、内臓疾患、癌……いろいろまずいことが起きやすくなる。ADE(抗体依存性増強)によって命を縮めるかもしれない。そういうことが起きて死んでも、死因とワクチンの因果関係は分からないし、証明もできないから、いつまで経っても死者が増える原因が分からない。長期間、だらだらと超過死亡が増えていくという世界になるんじゃないか、と。

イシ: それは多くの学者たちも言っていることだね。このワクチンは今まで人類が経験したことのない種類のものであり、将来どんな影響を及ぼすか分からない。免疫系が乱されて、抵抗力も失われるので、これだけ多くの人が打ってしまった以上、今後、世界中で死亡率は上がるのではないかと。

吾狼: ぼくは2021年の超過死亡の異常な増加というのは、まさにそれが起き始めているんじゃないかと、ゾッとしているんですよ。

幽大: そうなんじゃないか?

吾狼: なにのんびりしたこと言ってるんですか。もしそうだとしたら、大変なことですよ。

幽大: そうだとしても、もはやどうしようもないだろう。そういうこともあるのか、と思うしかない。

吾狼: 幽大さんはどっちみちもう長くはないからそんなふうに構えられるんでしょうけど、ぼくはまだまだやりたいことありますし……。

幽大: うん、頑張って生きて見届けてくれたまえ。これから先どうなるか、しっかり記録することだな。わしらはおそらくその前に死んじまうだろうが。

イシ: パズルゲームを解くような感じでいけばいいですよ。スリリングなゲームだと思って。そのくらいの気持ちじゃないと、それこそ命がどんどん縮んでしまうから。

吾狼: え~。シクシクシク……。


           


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コロナとワクチンは世界規模の詐欺なのか?2022/04/17 16:43

キングオブコントの会2022 より
吾狼:  2週間のご無沙汰でした。前回は食糧危機とウクライナ紛争が話題になったんでしたね。
 食糧危機については概ね意見が一致しましたが、今日は、ここ2年以上続いているコロナ禍とワクチン論争についての話とかしませんか?
 これも食糧危機と並ぶ世界規模の危機だと思いますが、それこそウクライナ紛争以上に様々な情報が飛び交っていて、何が本当なのか判断が難しいですよね。

幽大: そろそろ2年半が経つのか。余輩は当初は、何かまたおかしな流行病(はやりやまい)が出てきたか、くらいに思っておったんだが、まさかこんな風に世の中が変わってしまうとは予想できなかったな。

吾狼: 幽大さんでも予想できなかったですか。

幽大: だから、余輩は神ではないと言っておるだろ。

ダイヤモンドプリンセス号とコネクティングルームカップル

イシ: まあまあ。2年半前に今のこの状況を予測できた人はいなかったでしょう。私もこの2年ちょっとの間、ずいぶん振り回され、揺れ動いてましたよ。
 時系列で振り返ってみると、最初はダイヤモンドプリンセス号ですかね。乗客を降ろす降ろさない論争とか、厚労省の女性医系技官が現場をかき乱したとか、いろいろあったね。あれが2020年2月のことだったか……。

吾狼: ああ、ありましたね。文春に首相補佐官との不倫疑惑がのって有名になったあの人ですね。

幽大: 「あの人」なんてぼかさず、ちゃんと言いたまえ。ここは個人レベルの呑み会なんだから。

吾狼: 幽大さん、相変わらずガンガンきますね。はいはい。厚労省の大坪寛子大臣官房審議官と、当時の安倍晋三総理の側近・和泉洋人首相補佐官ですね。文春で「なんとか不倫」なんて記事にされた後でしたね。今でも二人がお口あ~んで食べさせていたり腕を組んでデートしている写真がネット上にいっぱいありますよ。
↑文春砲で報じられた内容はまたたくまにネット上を賑わせた

幽大: 「コネティングルーム不倫」だな。

吾狼: なんだぁ~、幽大さんのほうが詳しいじゃないですかぁ。人が悪いなあ。

幽大: 余輩は歴史研究家だからな。あれも立派な日本の現代史の一コマだ。

イシ: 文春砲で有名になった直後だっただけに、「悪名高いトラブルメーカーの大坪が『健康危機管理・災害対策室担当』というのもお笑いぐさだが、そんな人物を、ただでさえ混乱をきたしているダイヤモンドプリンセス号に送り込むとはどういう神経だ」と叩かれましたね。
 そこにさらに岩田健太郎医師(神戸大学医学研究科感染症内科教授)が、以前から親交のあった高山義浩医師(厚労省技術参与)の助言を受けてDMATの一員という名目でダイヤモンドプリンセスに乗船したものの、すぐに退出を命じられるという騒動も加わって……。

吾狼: ありましたありました。岩田さんが船内の状況を問題視する動画をYouTubeで公開して、それがたちまち拡散されたんでしたね。それを受けて、夜、高山医師がFacebookで同動画について一部の事実誤認などを指摘する冷ややかな状況説明の文章を載せて……。
 一方、岩田医師を船から退出させたことについて、橋本岳・厚労副大臣がTwitterで「お見掛けした際に私からご挨拶をし、ご用向きを伺ったものの明確なご返事がなく、よって丁寧に船舶からご退去をいただきました。専門家ともあろう方が、そのようなルートで検疫中の船舶に侵入されるというのは、正直驚きを禁じ得ません」などと書き込み、「ちなみに現地はこんな感じ。画像では字が読みにくいですが、左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」と、写真を掲載したところ、それを見た人たちから一斉に「清潔ルートと不潔ルート? なんだそれ」「入口入った途端、同じ動線じゃないか」「やっぱりグチャグチャなんだな」と嘲笑と共に大反響が起きて、橋本副大臣はすぐにツイートを全削除……と。

イシ: そういう現場で、結果的に長期間船内に閉じ込められた乗客や乗組員はたまったもんじゃなかったね。ウイルス培養器の中に監禁されていたわけだから。後になって「三密」なんて言葉が流行ったけど、あれはまさに三密空間だったものね。
 当時、乗客はすぐに降ろすべきだと主張していた医師もいたね。長尾和宏医師とか(かみ) 昌広医師とか。

PCR論争の勃発

吾狼: 長尾さんと上さんは、PCR検査についてはほぼ正反対の意見を持ってましたね。長尾さんは「高齢者にPCR検査するのは気が進まない。介護施設に入所していたり、自宅で介護を受けている高齢者が陽性になったら強制隔離され、介護態勢や日頃の健康管理が崩壊するから」という理由だったと思います。
 上さんは「とにかくPCRを増やせ。民間の検査会社に委託すればすぐにできる」と主張していました。
 テレビではテレ朝の「モーニングショー」で玉川徹氏が連日PCR検査拡大を叫んでいましたね。
 岡田晴恵白鵬大学教授という人も連日テレビに出ていて、やはりPCRをしろと。検査しないのは厚労省の医系技官がデータを独占したいからだと発言して、ネットではちょっとした騒ぎになりました。

幽大: 岡田……ああ、すっかり有名人になって、後にはクイズ番組の解答者で出てきてたな。

吾狼: え!? 幽大さんはテレビのクイズ番組も見るんですか?

幽大: いかんのか? 日本史研究家としては何事も勉強だからな。庶民の娯楽がどうなっておるのかを知っておく必要もある。

イシ: まあまあ、それはいいとして……。
 PCRについては、最初は「こんなに検査していないのは日本だけだ。何やってるんだ」という声が大きかったよね。
 一方で、元厚生労働省医系技官の木村盛世医師などは、当初から不要論を主張していた。PCR検査は増幅サイクルの回数設定で結果が大きく変わるし、増幅サイクルを増やせばウイルスのカケラが検出されるだけの擬陽性が多数出るから、むやみやたら検査を増やしても意味がない。それによって保健所の通常業務が圧迫されるのはナンセンスだ、と。でも、テレビの討論会みたいな場でそう主張すると、他の出演者から集中砲火を浴びて、「なにこの人たち。馬鹿なの?」みたいに呆れた顔になったのをカメラに抜かれていたのを覚えてますよ。

幽大: とにかくやかましかったな、あの頃は。今ではすっかりウクライナ紛争の報道に取って代わられたようだが。

イシ: PCRについては、私は当初、だいぶ誤解してたなあ。最初はやはり、検査しないのはおかしいと思ったんだよね。でも今は、ほとんど意味がないと思ってる。長尾医師や木村医師の言っていたことがようやく理解できるようになったというか。

吾狼: あの時点では、真剣に問題に取り組もうとしていた医師たちの間でも意見が真っ二つに割れてましたからね。ぼくたち素人が揺れ動くのは仕方がないですよ。
 真っ二つという意味では、今でもいくつかのテーマについては両極端の意見が対立していますよね。ワクチンはその代表だけど、マスクとかイベルメクチンとかシェディングとか二類五類問題とか……。

イシ: ワクチンが怪しすぎるというのは当初から直観的に理解できたけれどね。普通なら10年はかかるはずのワクチンが半年でできるはずがない、と。人種や地域によって重症化率が極端に違うウイルスに対して、同じワクチンを打つというのもありえない。アジア人への臨床試験なんかゼロ状態なのに、そんな得体の知れないものを国が前のめりで売ってくれと懇願して打ちまくる。異常としかいいようがないのに、メディアも一緒になって打て打てどんどんプロモーションだったからね。
 二類指定がまずいというのも理解しやすかった。あれのおかげで一般の開業医が診察できなくなり、保健所がパンク。本来起こらなくていい医療崩壊が起きて、コロナ以外の病気や怪我で死ぬ人が出た。最初にコロナは怖いと脅しすぎたんだよね。インフルエンザと同等に扱っていれば、その後の実質的な被害はずっと少なくできたはずだ。
 この2点については、今ではほぼ100対0で自分の中では答えが出ているかな。ワクチンは世界規模の詐欺。コロナの二類指定は間違いだった、と。
 でも、マスクとかイベルメクチンとかシェディングとかは、今でも100対0という感じではないなあ。

マスク有害論

吾狼: イシコフさんとしてはどのくらいの割合ですか。マスク、イベルメクチン、シェディングは。

イシ: マスクは意味がないどころか有害だと主張している医師も多いんだけど、私自身は抵抗まではしてないよね、実生活で。店とか病院とかでは、マスクしてないと入れてくれないところが多いでしょ。そういうところで敢えて「それはおかしい!」とか声を上げてノーマスクで入って行くことはしてないよ。同調圧力と言われるかもしれないけど、黙ってマスクしてから入るね。そんなことでエネルギーを使いたくないから。

吾狼: ぼくも同じです。

幽大: 余輩はそもそもマスクなんてものは持っておらん。

吾狼: え~!? じゃあ、マスクしてないと入店お断りみたいなところでは店員と喧嘩するんですか?

幽大: そんな無駄なことはせん。そもそもあまり町には出ないが、どうしてもそういう店や施設に入らなければいけないときは、風呂敷で忍者みたいに目だけ出してほっかむりだな 。それで文句言われたことはまだない。黙っておっても距離を開けられるから、密になることもないな。

吾狼: おぉ~、さすがですね。カッコいいなあ。

幽大: ちゃかしておるだろ?

吾狼: いえいえ、これは本心からカッコいいと思います。

イシ: 大人は今のところはそういう態度で摩擦を避けてるけれど、子どもに四六時中マスクさせるのはまずいよね。あれは絶対まずい。家の中で親子がマスクしているなんていうのは異常でしかない。
 子どもはいろんな細菌だのウイルスだのアレルギー物質だのに接して抵抗力や免疫をつけることが重要なんで、それを過度に避けさせたら病弱な大人になってしまう。周囲の大人がマスクをしていることで言語や感情の習得も阻害され、知能の発達や精神の安定にも悪影響が出る。これははっきりしてると思うよ。だから、幼稚園や学校で全員がマスクしているのはまずいでしょ。
 一方で、マスクをしていると酸素の取り込みが阻害されて健康被害が増えるというのも、そこまでかな、と思うしね。花粉症でくしゃみや咳が止まらない人がマスクするのは当然だと思うし。
 とはいえ、全体的にマスク着用社会が行きすぎであることは間違いないし、それによる悪影響は甚大だと思うよ。感染防止になるかどうかとかよりも、そんな社会で人間がまともに生きていけるはずがない。

イベルメクチン信仰?

吾狼: イベルメクチンはどうです? ぼくは個人輸入して持っていますが、まだ使ってはいないです。

イシ: それでいいんじゃない? 風邪薬を常備しておくみたいな感じで。ただ、予防のために呑むというのは考えものだと思うよ。そこまでして新コロを恐れる必要はないし、マクロライド系抗生物質の一種なんだから、なんでもないときに使うべきじゃないと思ってるよ。なんでもかんでもイベルで治るという極端なイベルメクチン信仰みたいになるのはちょっと危ない傾向だな、と。

吾狼: そうですよね。最近では、オミクロンBA.2になってからは効かないみたいだ、なんて話も出てきているようですし。

イシ: そうなの?

吾狼: そう感じていると書いている医師がいましたね。BA.1まではある程度効果を感じたけれど、BA.2はまったくの別物だと。それこそデータはないから、その医師が実際に患者と接している中でそう感じている、ということですけどね。
 ただ、イベルメクチン慎重論の医師たちも、まったく効かないとは言ってませんね。デルタ株あたりまでは確実に効いている場面はあったと認めてます。万能薬のように祭り上げるのはまずいだろうと指摘しているだけで。

イシ: 医師も含めて、イベルメクチンを完全否定する人たちというのは、ワクチン完全推進派とピッタリ重なるよね。見事なまでに。

吾狼: そうですね。「エビデンスがない」の大合唱。
 コロナに対するイベルの二重盲検試験なんて今までやったことあるわけないし、今からやることも難しいんだから、その意味でのエビデンスがないのはあたりまえですよね。現場で実際に使ってみた医師たちの経験を参考にするしかないわけで。
 実際に患者を診ていない「専門家」が振りかざす「エビデンス」より、現場で毎日真剣に患者と向き合っている現役医師の実体験から出る言葉のほうが重みがあるでしょう。
 そもそも開発国の米・英でさえ治験が終了していないファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社のコロナワクチンが日本で「特例」承認されていることにどういう「エビデンス」があるのか……と。

幽大: まさにそういうことだな。

吾狼: シェディングはどうですか?

幽大: なんなんだ、それは?

吾狼: 新コロワクチンを打った人の体内で、エクソソームという微細な物質が生じていて、それにのったスパイクタンパクが呼気や汗なんかに混じって体外に排出されることで、ワクチンを接種していない健康な人が頭痛や倦怠感といった健康被害を受ける、というような話ですね。本来のシェディングというのは、少し違う意味の用語らしいですが、コロナの話題でのシェディングは、ザックリ言うとそんなことです。

幽大: つまり、ワクチンを打った者が周囲に健康被害を与えるという話か。ワクチンって、自分が重症化しないためと同時に、周囲に感染を広げないために打つということじゃなかったのか? それが逆に害を与えている、と。

イシ: だから、打った人たちは「ふざけんな! デタラメもいい加減にしろ」と怒るわけです。自分が加害者にならないために辛いのを我慢して打ったのに、それによって加害者になる、という話ですからね。そんなこと絶対に認めたくないでしょう。
 私はシェディングに関しては半信半疑……いや、6.5対3.5くらいかなあ。あるのかもしれないが6.5で、ないのかもしれないが3.5くらい。

吾狼: ぼくは免疫学の専門家である荒川(ひろし)博士(ミラノ、分子腫瘍学研究所)の意見をかなり参考にしているんですけれど、彼は時間とともにシェディングはあると考えるようになっているみたいです。
ワクチン接種者はスパイクタンパクを体外に分泌し、副作用を他者に起こさせる可能性もファイザー社の文書で指摘されています。実際、ワクチン接種者が未接種の家族に副反応を誘発させるケースが報告されています。これはワクチンとしては異常です。一番の問題は、ワクチン接種者が免疫系を効率的に利用するコロナウイルスの自然選択を加速し、強毒性コロナウイルスを生み出す可能性がある事です。数ヶ月後ないし数年後に強毒性コロナウイルス変異株が現れた場合、ワクチン接種者はそのスーパースプレッダーとなり、抗体依存性感染増強 (ADE) により大量死を伴う「ワクチンパンデミック」を起こすかもしれません。
「コロナワクチンが危険な理由」荒川央noteより)

イシ: シェディングがあるかないかはともかく、ワクチン接種者のほうが感染しやすくなるというか、何らかの病理を発症して死亡率も上がるというのは、すでに各国のデータに出ていることだし、8割以上そうなんだろうと思うので、結果的に、ワクチンを打つことでトータルの被害を広げているということはあるだろうね。実際、ワクチン接種後はどの国も超過死亡率が上昇しているし。
↑特に3回目を打った後の感染爆発が顕著

 話が進んでしまいましたが、2年前のことを思い起こすと、2020年の2月、3月くらいは、何が起きているのか、どうするのがいちばんいい対処法なのかが分からない状況でしたよね。私もいろんな情報に振り回されて混乱していた時期でした。
 あの時点で大体分かってきていたのは、
  • 感染力は強く、当初言われていた接触感染、飛沫感染の他にエアロゾル感染がかなりあるのではないかという情報やデータが出てきた
  • 感染しても気づかないくらい抵抗力のある人もいるが、その人たちも人に感染させる可能性はあるのでやっかい
  • 発症後の症状の最大特徴は「経験のないほどの倦怠感」で、起きて動く気力もなくなるほど。他に、なかなか下がらない熱、咳、ときには下痢など、風邪に似た症状
  • 若年層は感染しても症状が出なかったり、出ても回復が早く、ほとんど重症化しない
  • しかし、高齢者や持病のある人は風邪症状が続いた後、一気に重症化し、死に至ることもある
  • 重症化の初期タイミングで抗HIV薬の投与により症状改善が望めるらしい
  • 日本での水際作戦は失敗し、2月下旬時点で、すでに日本国内での市中感染がどんどん拡大している
  • 終息予測はたっていない。SARSのときのように気温が高くなれば弱まるのかも不明。一旦感染した人が抗体を持ち、再感染しないのかもよく分からない

……と、そんな感じだったかなあ。
 分かっているのは、中国の武漢で新種のウイルスの感染爆発が起きて、死者が出ているということ。

幽大: 武漢が完全封鎖されたのは1月23日。ちょうど1か月後の2月22日時点での死者が2345人。感染者数は確認されただけで7万6000人超と報じられていたな。1.23(いちにいさん)で都市封鎖、2.22(にいにいにい)日に2345(にいさんしいご)人死んだ、ということで、この数字は覚えておる。

イシ: コロナに関しては、その後、ありとあらゆる嘘や怪しい誘導、犯罪的な行為が分かっていくわけだけど、あの時点で、武漢で数千人の死者が出たということは事実だったんでしょう。
 武漢市の面積は約8500㎢。人口は1100万人。それに対して、これに対して、東京-横浜を中心とする「東京都市圏」(横浜、川崎、さいたま、千葉、相模原の5政令都市と、それを含む1都5県149市町村)の圏域面積がほぼ同じ約8500㎢。人口は武漢市の3倍以上の約3800万人。そうなると、武漢のような感染爆発が東京首都圏で起きたらとんでもない数の死者が出るのではないか、という予測も出たりした。

幽大: 確か、あの時点ではまだ欧米の被害が表に出てきてなくて、このウイルスに対してはアジア人がいちばん重症化しやすいのではないか、なんて説も出ていたんじゃなかったかな?

イシ: そうだったかもしれません。結果的には逆だったわけですが……。
 とにかくいろんなことがまだよく分かっていなかったんですよね。

人が作ったウイルスなのか?

吾狼: 武漢のウイルス研究所から漏れた人工ウイルス説、というのは当初からありましたね。

幽大: あった、あった。

イシ: いわゆる「陰謀論」として無視されてましたが、今となっては、人工的に作られたウイルスではない、と考えるほうが難しいなあ。人工ウイルス説に対しては、私は当初は半信半疑だったけど、今は8割以上そうだと思ってますよ。

吾狼: ぼくは95%そう思ってます。
 ファイザー元副社長・科学主任だったマイケル・イードン博士という人が、欧州医薬品庁(EMA)にコロナワクチンの研究開発を即時停止せよという訴えを起こしたんですが、彼は「自分は学者であり、陰謀論にも政治にも興味ないが、今回のコロナ騒動の件は、経済的にも社会的にも精神的にも影響を及ぼす完璧なプランで、長年かけて計画されたように思える」と言ってます

幽大: ほほ~。

吾狼: え? 幽大さんは自然発生説ですか?

幽大: 余輩はどっちでもいい。それが分かったところで、すでにこの世に存在しているんだから、どうしようもないしな。

吾狼: そんな~。ここはもっと盛りあがるところですよ。

イシ: まあまあ……。
 これに関しては我々がいくら推論を重ねたところで真相は分からないでしょうね。ただ、私としては、人工的に作られたとしても、中国が意図的にばらまいたとはあまり思えないんだよね。

吾狼: あ、そこのところ、聞きたいです。なぜそう思うんですか?

イシ: 最初のやつが武漢のウイルス研究所から出てきたのかもしれないけれど、あの中国のラボにはアメリカとフランスが関わっていたわけだよね。サンプルをこっそり送ったり、資金や研究者を送り込んだりして。どうも、中国が単独で開発したわけではなさそうだ。
 そもそも、最初に感染が広まったのは武漢ではなくアメリカだったという説もある。武漢発祥とされてからの中国政府の動きなんかを見ても、中国政府はあのウイルスの存在は知っていたけれど、それが自国内で感染爆発するとは思っていなかったんじゃないかなあ、と。
 それと、最近では、どうもオミクロン以降の変異はデルタ株あたりまでの変異とはまったく違うという研究発表があったよね。自然変異では半年かそこいらであそこまで極端な変異はありえない、と。
 つまり、オミクロンは当初のウイルスとは別系統で新たに作られたものではないか、と。
 そんなこんなのいろんな話を統合すると、なんか、一国の政府とか製薬会社が単独で意図した計画ではないんじゃないかという気がするんだよね。
 もちろん、これは100%私の妄想だけど。

吾狼: いや、面白いですよ、それ。ぼくもなんとなく感じていたことです。複数の意思がぶつかり合っている戦争のようなものじゃないか、と。

幽大: 武漢発祥とされているウイルス軍が最初に出ていって、そこから派生したデルタ軍に任務が引き継がれて、それに対して、オミクロン軍は別の所から出撃したとか、そういう話か?

吾狼: そんな感じかもしれませんね。知らんけど。

幽大: 急に関西人になったな。まあ、呑み会だからええわ。

吾狼: オミクロンBA.1はデルタまでのウイルスを駆逐するための迎撃部隊だという説は一部にあるんですよ。陰謀とかなんとかというより、結果的にはそういう効果を生んでいるという見方は医学界からも出ています。

幽大: どういうことだ?

吾狼: 最初のオミクロン、BA.1と呼ばれているやつは、感染力がすごいけれど重症化率は低い。異なったウイルスは同時には体内で繁殖できないので、BA.1が流行すれば、重症化率の高いコロナは駆逐されていく。BA.1を体内に取り込んでも発症しない無症状者もたくさんいるから、PCR検査して陽性だ陽性だと騒がなければ、自然とコロナ死は減っていく。つまり、BA.1は救世主的なウイルスだ、というわけです。

イシ: その説は私も知ってるよ。コロナが出てきたおかげでインフルエンザは劇的に減った。コロナ死よりインフルエンザ関連で死んでいた人の数のほうが多いんだから、最初からコロナは「いいウイルス」だったとさえ言う医師もいるね。もちろん、そんなことを口にしたら医師生命を奪われかねないから、心のどこかでは思っていても、口にしない人が多いだろうね。

吾狼: BA.1はそうなのかもしれませんが、今流行っているBA.2はそんな甘いもんじゃないという話もありますよね。全然別物の強敵が現れた、と。BA.2はBA.1に対抗して作られた最悪バージョンなんじゃないか、なんて話まであります……知らんけど。

幽大: 完全に「知らんけど祭り」になってしまったな。まあ、ええけど。

ファクターXとアベノマスク

イシ: だいぶ脱線してしまいましたね。
 盛りあがるのは一旦置いておいて、2年間のコロナ史の復習に戻りましょうか。
 2020年3月後半になると、ヨーロッパ、特にイタリアでの死者数の急増が報じられて、それに比べて日本や韓国で報告されている死者数の少なさが不思議だ、ということにみんなが気づき始めたわけですね。

吾狼: しかし、3月25日に、志村けんさんが重症化してECMOにつながれていると報道されると、日本中に一気に緊張が走りましたね。やはり怖い病気なんだ、と再認識されて……。

幽大: アベノマスクが出てきたのもあのあたりじゃなかったか?

吾狼: そうですそうです。ネットでは大喜利状態になりましたね。


幽大: 日本政府のポンコツぶりを嫌というほど見せられた時期だったわな。オリンピックをやるやらないとか、森の品性下劣ぶりが目に余るようになって引きずり下ろされたり。遅いんだよ。

イシ: まあ、あの人たちのことは言い出すとキリがないから……。
 で、5月くらいになると、欧米での死者数が急増して、アジア人との差があまりにもありすぎるというのがますますはっきりしてきた。山中伸弥博士は、死亡率の差を生じさせる未知の要素を「ファクターX」と名づけて、ちょっとした流行語になったね。
 私はこの頃は、ファクターXは複数の要素の組み合わせだろうけれど、HLA型の違いがいちばん大きいんじゃないかと思い始めてました。

幽大: エイチエルエー?

イシ: 遺伝子型のひとつ、簡単にいうと、白血球型みたいな感じですかね。それによって、アジア人のほうが重症化率が低いんじゃないかと。

幽大: 原因がなんであれ、とにかくあの時点で日本を含むアジアではそれほど恐れる必要のない病気だということが分かってきたんだから、パニックになっている欧米の真似をする必要はなかったんだわな。
 無能な政府なりに何もしないほうがよかった。それなのに怪しい薬を大量に買わされる羽目になって、取り返しのつかん事態になってしまったわけだな。

イシ: ほんとうにそうなんですよね。今だからはっきり分かりますが、取り返しのつかない密約を製薬会社と交わしてしまった。
 結局のところ、コロナ禍というけれど、本質はワクチン詐欺禍ですよね。裏にどんな組織やら仕掛けやらがあったのかは分かりませんが、2年経った今では「コロナという恐怖を作りだしてからの大規模ワクチン詐欺」ということだったんだと、それははっきりしている。

吾狼: そもそも、あれだけ副反応が話題になり、世界中で多くの医師や学者が「ワクチンは有害である」と警告しているのに、2度、3度と打つ人が後を絶たないということが、ぼくにはどうしても理解できないんですよ。メディアがワクチン有害論を徹底的に排除しているからというけれど、ネットでは被害例も危険だという意見もいっぱい出ていて、嫌でも目に入るはずでしょう。周囲にも、打って具合悪くなる人がわんさかいて、実際に目にしているはずなのに。

幽大: 世の中のほとんどの人たちはわしらのように暇ではないからな。ネットで情報収集なんてやらんのだよ。政府が言っているから、医者が言っているから、接種券が届いたから、打たないと大変みたいだから……で動いたのは、ある程度仕方がないだろう。


吾狼: 1回目あたりはそうでしょう。でも、2回目あたりでは、相当数の人が熱を出したり寝込んだり、実際に痛い目に合っているはずです。それで「ほんとに大丈夫なのか、このワクチン」って疑問に思うでしょう、普通は。2回目あたりではネット上には膨大な被害例や、医師による反対意見があふれていましたよ。それでも3回目ですか?

幽大: 高揚感から、というのもあるんではないかな。

吾狼: 高揚感……ですか?

幽大: そう。戦争中、死んでもいいからお国を守るのだと兵隊に志願していったような。自分が多少辛い目に合っても、それが世の中のためになるんだという使命感のようなものを持つことによる心の高揚だな。副反応自慢をしている者たちなんかは、まさにそうなんじゃないか?

吾狼: ああ、それ分かります。ぼくの周りでも「俺は人柱になるんだ」と宣言して、1度目、2度目と、どんどん副反応が強くなっていくのを経験していながら、嬉嬉として3度目を打ちに行った人とかいますもの。

幽大: 川柳もあるな。
「お肌より 副反応で 若さ自慢」「同じだと なぜか安心 副反応」「副反応 妻と娘は無反応」……

イシ: 打たなければ仕事場から追い出されるとか、目標にしていた競技会に参加できないとか、そういう状況もいっぱいありましたよ。今でもそれは続いています。国は「接種は個人の意思による」「強制や差別をしてはならない」と言っているのに、明らかな人権侵害、違法行為です。

幽大: 危険性を十分知りながら、泣く泣く打った者もたくさんおるな。

イシ: 5年後、10年後、大変な薬害事件として大問題になっているんじゃないでしょうかね。すでに訴訟も起きていますが、それこそ国を相手に大規模な訴訟が起きて収拾がつかなくなるんじゃないかと。政治家とメディアの責任は本当に大きい。いっそ何もせず寝ていてくれたらよかったのに。
 
幽大: 何もしなければ今頃はもっと落ち着いた世の中になっていた、と。

イシ: その可能性は高いんじゃないですかね。


幽大: コネクティングルーム不倫だのアベノマスクだのとやっている連中が、世界規模の詐欺に対抗できるはずがない。いっそポンコツなまま何もできずにボ~ッとしていればよかったのかもしれんな。

吾狼: なんだかやりきれない話になってきちゃいましたね。ふうう。
           


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