汚染はひどいが、ある意味どうということはない2011/03/16 10:17

16日朝の時点で、書き留めておきたいこと
  1. 汚染はひどいけど、逆に言えば、こんなに汚染されても平気なものだということ。吸い込まないようにして粛々と救援作業をするしかない。扇情的な報道はやめて、風向き情報のこまめな発信だけ徹底せよ。風上になっている場所と時間帯をはっきりさせ、むしろ「今の時間、ここは比較的安全ですから動きましょう」という前向きな情報を出すべき。いたずらに数値を発表しているだけでは、一般人は混乱し、救援活動が不必要に邪魔される
  2. 原発事故は、直接の放射線汚染による被害もさることながら、世界の中での風評被害、それによる経済的損失が多大。そういうリスクも含めると、原発は非常に高くつく発電。被害の補償は全部電気料金や税金に跳ね返る。すでにCNNなど海外メディアは、津波災害での死者や取り残された被災者の窮状は一切報じず、すべて放射能汚染関連のニュースになっているという
  3. 首都圏にいる人は、買い出しパニック的自衛より、すぐ隣で物資がなく、通信が途絶えて見殺し状態になっている二次被災者への支援を考えるべき。陸路で簡単に物資が届けられる川内村など、直接被害のなかったエリアへなぜ物資が届かないのか。半径20kmだの30kmだのといった避難エリア指定はまったく無意味。風上10kmより風下100kmのほうが汚染数値は高くなるのだから。救援活動や住民の健康を阻害するだけだから、距離による避難指示はすぐにやめるべき。まずは移動できる人をすべて移動させ、残った病人や独居老人などのケアを専門家がやりやすくするように身軽にすること。過疎の村に平時以上の人(特に普通の生活者)がひしめいていることが、復旧を困難にさせている
  4. エリアごとに一斉停電させるという乱暴な「計画停電」(実際には停電になってみないと分からないのだから、少しも計画的ではない)よりも工場などの大型消費を見合わせるよう要請すべき。そのほうが事前に計画が立てられるし、不意の停電での二次災害も防げる。こういう馬鹿なお役所仕事ぶりを見ていても、電力会社がいかにダメか分かる。広報や運営、経営トップ陣がひどすぎる
  5. 「原発は止めろ」「いや、原発しかない」という両極論をぶつけ合っている段階ではない。今できることは、早急に全国の原発のバックアップ電源を二重三重四重に強化しておくこと。内陸側から強固な電源供給ルートを複数確保して、事故が起きたときに今回のような無様なことにならないよう、金を投入して緊急対策すること。浜岡など、特に危険性の高いものは止めた上で、安全に後処理できるよう集中すること。
  6. 原発の安全対策に金をかけよ。使いものにならない風力発電などに金をかけて遊んでいる暇はない。電力会社も経産省もきちんと本当のこと(新エネルギーと言われるものは、まだ技術が確立されていないし、現段階では資源を浪費するだけだということ)を言い、当面は火力、水力など、柔軟に発電能力を変えられるものがいかに重要かをPRすること。電力という基本の基本を早く立て直さないと、このまま世界の孤児になりかねない
  7. 少し先のことになるだろうが、今回のことを「未曾有の天災」で片づけるのではなく、大量生産大量消費社会が豊かな国の証という従来の発想から完全に脱皮し、少ないエネルギーで豊かに生きられる国をめざすべき。そのためには経済成長率などというただの数字が下がることを恐れていてはいけない。ガソリンがなければ高級車もただのお飾り。日本人は本来、こんなに貪欲な消費をする人たちではなかったはず。もっと精神的に豊かな生き方を知っていたはず。「粋な江戸人」の文化をもう一度めざそう

取次業者、Reuter.FMのご厚意により、2011年3月16日から同4月15日までの期間、タヌパックの全音楽配信における取次手数料全額が東北関東大震災への義援金として使われることになりました。音楽を聴いて心を落ち着けながら、些少でも寄附ができるということです。右のアルバム試聴プレイヤーのBUYでご希望の配信ショップ(iTunesストアやAmazonなど)からご購入できます。ご協力を!! 

15日夕刻時点での現状分析と避難所向けメッセージ2011/03/15 17:41

15日夜時点でのまとめ

いろいろ言いたいことはあるけれど、緊急時なので前向きなことだけ箇条書き。
福島第一原発に近いところに残っている人たちに向けて:

1)今夜が最初の山場。風は陸側に向かって吹いており、しかもみぞれ or 雨。じっと耐えて外に出ない。特にみぞれや雪に身体をさらさない。

2)水に不自由していないなら、こまめに手を洗う。口・鼻はマスクなどでふさいでおく。

3)明日は強い西風の予報。通り過ぎた放射能が舞い戻る可能性もあるので、少し時間をおいてから行動したほうがいい。親族など、受け入れてくれる場所が遠くにある人で、移動が可能な人は移動する。避難所の人数を減らすことで協力するという発想を。移動する場合は、海岸沿いや幹線道路は避ける。道中ガソリンは手に入らないと考えること。今あるガソリンでどこまで移動できるかを見極めることが必要。一人ならバイクも有効。

4)放射能は相当量漏れているけれど、爆発(再臨界)はなさそうなので、最後は収束する。落ち着いて、体内被曝に最大の注意を払う。避難所(最低でも30km離れているはず)の外での放射線量は短時間浴びてもどうこうというレベルではないはず。危険なのは放射性物質を吸い込んだり口から入れたりして体内に溜めてしまうこと。それさえ防げれば、なんとかなります。

5)チェルノブイリと比べて……といった情緒的な情報には耳を貸す必要はない。現実は「放射能が漏れ出していて、とめる手段はもはやない。しばらくはこの状態が続くが、いつかは収束する」ということ。この状況の中で、自分はどう動くべきかを冷静に考えるしかありません。放射能漏れピーク時を過ぎれば、放っておいても漏れる量は減っていくはず。第一原発はそのまま廃炉作業に移行します。

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福島原発事故 17日時点でのまとめ 放射能は相当漏れている2011/03/14 19:23

14日19時現在の情報分析

今日、ネットで見ていた情報のうち、注目したのは次の2つ。
1つは環境問題関連の本で一躍有名になった武田邦彦氏の緊急発信。彼はもともと原子力が専門なので、でたらめは書かないだろうと思う。
⇒ここで緊急提言を随時更新中。
これを読むと、最終的には2つの結末が見えてくる。
1つは、今後もいくつか爆発や犠牲者を出しながらも、なんとか収束させ、放射能汚染も引き起こすものの、「超荒っぽい廃炉」作業となって落ち着くというもの。周辺は当然放射能汚染が残るし、風に乗って広範囲に放射能が拡散するけれど、すぐに人がバタバタ死ぬようなことにはならない。
ただし、今日、水素爆発して建屋が吹き飛んだ第1原発3号炉はプルサーマルなので、プルトニウムを混ぜた燃料棒を使っている。このプルトニウムがどういう結果をもたらすのか、武田氏もよく分からないと書いている。

もう1つは、最悪の事態だが、あたふたしている中、再臨界する炉が出てきて、核爆発を起こすというもの。
こうなると被害は深刻で、東北だけでなく、首都圏も多大な影響(すでに多大な影響が出ているが)を受ける。

もう1つは、フリーのフォトジャーナリストなどでつくる「日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)」のメンバー5人と雑誌「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一氏が昨日、ガイガーカウンターを持って現地入りしたときのリポート

携帯した3個の計測器のメーターがすべて振り切れて、計測不能だったとのこと。
計測可能最大値が1000マイクロシーベルトなので、仮に1050マイクロシーベルトだとすれば、振り切れたことも不思議ではないのだが、双葉町役場や病院ですでにそれだけの値が出ているということは、東電や政府が発表している数値はかなり怪しいのではないかと思える。
東電が発表している値以外、伝わってくる情報がないというのが問題。取材クルーもガイガーカウンターくらい持参しているだろうに、自主規制しているのだろうか。


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福島第1原発の津波前と後の写真2011/03/14 10:02

グーグルアースで見られる第1原発の津波前と後
グーグルアースで、被災地のbefore after が見られる。
日本のメディアは報道規制(自主規制?)をしているようだが、福島第1原発の付帯設備(ポンプ群なども含む?)は全部津波で流されているのだ。
メディアでまともな報道をしているのは河北新報など地方メディアくらい。
あとは一部のブロガーだけというお粗末。
テレ朝は解説役の大学教授が、高速増殖炉もんじゅを推進せよと主張している原子力推進派のリーダー的存在で、終始、いいわけやごまかし、はぐらかしに終始したコメント。
このニュースが如実に物語っている

福島第1原発で新たに33機器点検漏れ

 保守管理の規定の期間を超えても点検を実施していない点検漏れの機器が見つかった問題で、東京電力は28日、経済産業省原子力・安全保安院に調査結果を最終報告した。報告では福島第1原発で新たに33機器で点検漏れが見つかった。県は「信頼性の根本に関わる問題」と東電に再発防止策の徹底を求めた。
 東電によると、福島第1原発で見つかった点検漏れは定期検査で行われる機器ではなく、東電の自主点検で定期点検が行われている機器。しかし、最長で11年間にわたり点検していない機器があったほか、簡易点検しか実施していないにもかかわらず、本格点検を実施したと点検簿に記入していた事例もあった。
(2011年3月1日 福島民友ニュース)

第一原発3号炉も先ほど爆発。1号炉のときより大きな炎と爆風、煙。
第二原発はもっと危機的な状況だという情報も飛び交っている。経産省保安員の担当者はここに来ても時折笑いながら要領を得ないコメントを読み上げるだけ。
マグニチュード9.0ということが強調されているが、原発に関しては完全な人災。これのおかげで、被災者の救助作業や地域復興支援もしばらくはほとんど不可能になる。浜通りは長期間ゴーストタウン化するだろう。 前県知事よりはるかに東電に対して甘かった現佐藤知事の責任も大きい。

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総務省地デジPRの怪しい「封書DM」2009/08/27 09:08

前回、「総務省」からものものしい封書が届いたと書いたが、その数日後、今度はこんな葉書が届いた。
なんでしょうねぇ、これは。
ここにある「地上デジタル放送のご案内」という郵便物とは、前回このブログに書いた、オレンジ色の封筒に入った郵便物のことだろう。左上には大きく「総務省 重要」と書いてある。
中身は「総務省による説明会(無料)を開催します。ぜひご参加ください」という案内である。そのチラシの最後には「質問・疑問はこちらまでご連絡ください」とあり、「総務省地デジコールセンター」なるところの電話番号が書いてある。
これが「誤ったもの」だったから破棄しろというのである。
何がどういう風に誤ったものだったのだろうか。
この封書には、福島県双葉郡の富岡町、双葉町における具体的な「地デジ説明会 会場一覧」という印刷物も入っており、定員と開催日時が記されている。定員は会場によってまちまちだが、40名から150名。「事前の申し込みは必要ありません。当日は先着順となります。それぞれ定員になり次第、受付け(ママ)を締め切らせていただきます」とある。
行っても満席だと入れないということらしい。
このチラシのいちばん下には「総務省 福島県テレビ受信者支援センター説明会事務局」という名義で電話番号が書いてある。
さてさて、この印刷物のどの部分が「誤った内容」だったのだろうか。
説明会の情報全部が誤っていたのであれば、ここに記された会場に当日行っても、何もやっていないということなのだろうか? そういうことはこの謎のはがきの文言からはまったく分からない。
想像するしかないが、おそらく、この「総務省 福島県テレビ受信者支援センター説明会事務局」なる表記がまずかったということではないのかな。
お詫びのはがきを送ってきたのはどこなのか、差出人名が記されていないが、「この件に関する問い合わせ先」として、株式会社DMPA「地デジ事務局」という名称が載っている。ここが先のオレンジ色の封筒の印刷物やこの「お詫びはがき」を出したのだとすれば、株式会社DPMAが総務省の名称を騙ったことが問題とされたということだろうか。
「株式会社DMPA」をググってみると、こういう会社らしい。
代表取締役会長は、名古屋の印刷会社の社長。代表取締役社長は、社団法人 日本ダイレクト・メール協会 常務理事、NPO法人 ダイレクトメール推進協議会 理事長、株式会社DMPA 代表取締役社長、パラシュート株式会社 代表取締役会長 ……という肩書きも持っているようだ。
ここに出てくる「NPO法人 ダイレクトメール推進協議会」なる組織は、「事務局: 東京都千代田区麹町」とあり、電話番号、FAX番号ともに、今回のお詫びはがきに記載されている「株式会社DMPA」と同じだった。
では、社団法人日本ダイレクト・メール協会とはなんぞやと調べてみると、
// 社団法人日本ダイレクト・メール協会は、1984年(昭和59年)6月に総務省(当時は郵政省)所管の社団法人として発足した公益法人です。
協会設立の目的は、「ダイレクト・メールに関する調査研究、普及、啓発等を通じて、ダイレクト・メールの健全な発展及び情報提供の活発化を図り、国民の豊かな暮らしに奉仕する」ことを目指しています。//

だそうである。

総務省にうかがいたい。
  • この「総務省」と記されたものものしい封書を出したのは結局「総務省」で合っているのか?
  • 株式会社DMPAが出したのだとすれば、それを依頼したのは総務省なのか?
  • 今回の「総務省」名義の封書郵便物の製作・郵送費用、人件費などの合計額はいくらで、誰が出しているのか?
  • 配布された郵便物に入っている「地デジ説明会」は開催しないということなのか?
  • 「総務省」から送ったということにしてあるのは問題ないが、単に地域の説明会日程表に間違いがあったということなのか?
  • そうであればなぜそのように説明を入れず、単に「誤ったものを配布」などという表現なのか?
  • 総務省名で送られてきた郵便物を「廃棄しろ」という葉書が一株式会社を問い合わせ先として送られてくるというのはどういうことなのか?
繰り返すが、もしこのような郵便物(お詫びはがきも含めて)に税金が使われているのであれば、こういうのこそ無駄遣いである。


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