いまだにウクライナ紛争の実相を見抜けない人たち2025/03/05 14:37

ドキュメンタリー『ドンバス2016』より
2月28日(日本時間では3月1日未明)、ホワイトハウスでトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談し、最後は険悪な空気になって物別れになったことが世界中で報じられている。
せっかく停戦目前となっていたウクライナ紛争の行方が、これでまた混沌としてしまったわけだが、どういうわけか、この会談に対して、多くの日本人、欧州人が「トランプが悪い」「ゼレンスキーが可哀想」といった馬鹿げた反応をしている。信じがたいことだが、西側メディアのプロパガンダはそれほどまでに強力な洗脳を達成しているのだ。

この会談の全編がNHKのサイトに日本語訳されている。⇒こちら
まずはこれをちゃんと読んでみよう。
トランプは終始、「とにかくこの戦争を一刻も早く終わらせたい。自分はそのための取り引きに本気で取り組んでいる」と言っている。
それに対してゼレンスキーは、大嘘を散りばめながら、ロシアとプーチンへの罵詈雑言を繰り返し、「停戦だけでは駄目だ」「米欧と一緒にロシアの侵略を止めなければならない」「そのための支援がさらに必要だ」と主張して譲らない。
一部をNHKの翻訳から抜き出してみる。
トランプ:
「プーチン氏に肩入れしてはいない。誰にも肩入れしていない。アメリカに肩入れしているのだ。世界のためになるように、世界に肩入れしている。
このこと(戦争)を終わらせたい
(視聴者や記者に向かって)彼(ゼレンスキー)がプーチン氏に抱く憎悪がわかるだろう。私がこうした憎悪を抱えて取り引きをするのは大変なことだ。彼の憎悪はとてつもない。理解はするが、相手方も彼のことが気に入らない。つまりこれは誰かに肩入れするという問題ではない。世界に肩入れし、このことを片づけたい。ヨーロッパにも肩入れしている。これを終わらせられないかと思う。」

あなた(ゼレンスキー)は何百万という人々の命を賭けの対象にしている。第3次世界大戦が起きるかどうかを賭けたギャンブルをしている。そしてあなたがしていることは、あなたたちを多すぎるほど支援してきたこの国に対してとても失礼だ。」
ウクライナは兵力が不足している。いいことかもしれない。あなたは『停戦はいらない、停戦はしたくない。まだやりたい。あんなものがほしい』と言う。もし今すぐ停戦できるなら、銃弾を止め、兵士が殺されるのを止められるよう、受け入れるべきだ

これに対して、
ゼレンスキー:
私はわれわれ(ウクライナ)で止めることを望んでいる。本当に私たちは止めたい。安全の保証について言えば、ヨーロッパが有事に備えるとき、アメリカの支援を必要とする。アメリカがいなければ、ヨーロッパからの強力な有事の備えは決して得られない。なぜなら彼らは、主要かつ最強の同盟国であるアメリカとのつながりを分断したくないからだ。これは極めて重要だ。
われわれは非常に多くのことを話したい。防空体制について、われわれはこれらのシステムで大きな弱点を抱えていて、(軍事援助を)とても必要としている。そうでないと、プーチンは決して止まらないだろう。そして、さらに先へ進むだろう。
……などと、とにかくプーチンが悪い、プーチンを止めるためにアメリカの協力がほしいという一点張り。
その態度にバンス副大統領がキレて、トランプもどんどん突き放すようになっていき、喧嘩別れのようになった……という、メディアにとっては格好のハプニングドラマになった。

ゼレンスキーはこの会談で、
「彼(プーチン)はウクライナの東部とクリミアという大きな部分を2014年に占領した。それから何年も。バイデン前大統領だけでなく、当時のオバマ大統領、トランプ大統領(1期目)、バイデン大統領、そしてトランプ大統領(2期目)。ありがたいことにトランプ大統領が彼(プーチン)を止めてくれるだろう。しかし2014年に止める者はなかった。彼はただ占領してわがものとした。人々を殺した。」

「しかし、2014年から2022年まで状況は変わらなかった。人々は停戦ラインで亡くなり、誰も彼を止めなかった。ご存じのとおり彼とは大いに対話し、首脳会談も行い、署名もした。新しい大統領として2019年に彼(プーチン)とマクロン氏(フランス大統領)、メルケル氏(ドイツ前首相)と停戦合意に署名した。皆が、彼はもうしないだろうと言った。ガスの契約にも署名した。
しかしその後、彼は停戦を破り、ウクライナ国民を殺害し、捕虜交換に応じなかった。われわれは捕虜交換に署名したのに、彼は実行しなかった。」

……と言っているが、これは今もずっと続いている西側メディアによる「ロシアが一方的に悪い」というプロパガンダを繰り返しているに過ぎない。

ウクライナ紛争の発端は2014年のマイダンクーデターに遡る
当時、何か不自然さを感じて、ウクライナ東部、いわゆるドンバス地方のロシア語話者ウクライナ人の視点から状況を見てみたいと思い、いろいろ探して学んだことは、2022年の日記に詳しくまとめてある。
時間が経って(老年性の惚けも進んで)いろいろ忘れているので、それらを読み返してみた。

その後3年間で事態はどんどん悪化したが、そもそもなぜこんなことになってしまったのかという理解は、当時の日記に書いた内容と基本的には変わっていない。

超簡単にまとめると……、

  • ソ連崩壊後に独立国となったウクライナでは、ロシアが支援するヤヌコビッチや東部ドンバス地域のロシア系住民(総人口の2割)と、米国が支援するティモシェンコや西部地域のウクライナ系住民(総人口の7割)との政治闘争が続いていた。
  • 米国政権のタカ派やネオコンは、ウクライナに親露政権ができるたびに反政府運動を支援し、政権転覆のやり方を指導してきた。その結果、2014年に、選挙を経て大統領となっていたヤヌコビッチを追放し、反露政権を立てるクーデターに成功した。これを裏で主導したのはビクトリア・ヌーランド米国国務次官補(当時。その後、国務次官)らで、CIAも暗躍した。
  • これを機に、米国のタカ派指導者たちは、ロシアを潰すため、ウクライナを不安定化させ、戦場とすることでロシアを挑発し続けるという戦略を激化させた。
  • そのためにウクライナの民族主義者、極右ネオナチたちを煽動し、ロシア語を公用語から外し、東部地域からロシア語を話すロシア系住民を排除する民族浄化策をやらせた。ネオナチで構成されるアゾフ大隊が中心となり、東部地域のロシア語話者住民への攻撃で、多くのウクライナ人が殺された。
  • 命を脅かされた東部やクリミア半島の住民はロシアに助けを求め、ドイツ・フランスが仲介に入ってミンスク議定書が結ばれたが、まったく機能しなかった。
  • その後も、ドンバス地域へのウクライナ軍の砲撃、虐殺などが続いたが、トランプ政権下時代は、プーチンはギリギリのところで大きくは動かずに耐えた。
  • しかし、バイデン政権になってからはウクライナ軍のドンバス地域への攻撃が激化し、プーチンはついに武力介入に踏み切った。


こうした解析は視点を逆にした主張に転換すれば、まったく逆の内容になりうる。
それは当時の日記にもしつこく書いてある。
もちろん、戦闘状態の地域では、戦闘員のどちらかが完全に正義でどちらかが悪だ、ということはありえない。残虐行為などはどちらの側にもありえるだろう。その割合や精神的背景の違いは大いにあるだろうが。
住民も、東部地域にも親ウクライナ現政権の人たちは少数でもいるだろうし、住民を演じている役者もいるかもしれない。
そうした情報戦、認知戦は双方が仕掛けていることで、偽情報はどちらの側からも出ているだろう。
基本的には分からないことだらけである、ということを承知の上でも、常識的に考えれば「これは嘘だろ」と判断できる偽情報やプロパガンダがたくさんある。新コロ詐欺と同じで、あまりにもトンデモな嘘はかえって見破りにくいということもある。

日本ではそんなのばかりが大手メディアで流れていて、現地にしっかり食い込んだ取材に立脚した色づけされていない取材や報道が少なすぎる(ほぼ皆無)。このままではほとんどの日本人は瞞されっぱなしなわけで、大変危険な状況なのだ。
2022年9月23日の日記 もう一つの情報戦争 米露最終戦の行方 より)

根拠も証拠もなく、扇情的な言葉を使ってロシア軍による性的暴行を公式発表し、喧伝したという理由でウクライナの人権監察官を解任されたリュドミラ・デニソワが垂れ流したフェイクニュースを、西側大手メディアはことごとく裏どりもせずにそのまま報道し、嘘だったと判明した後もろくな訂正報道やお詫びもしていない。
信じ込んだ読者・視聴者の多くは、3年経った今でも「ロシア軍の蛮行、虐殺行為」という嘘報道をインプットされたままだ。
むしろ、おぞましい犯罪行為を重ねていたのはアゾフ大隊に代表されるウクライナのネオナチ集団のほうだが、そうした報道は一切流れない。
これが「プロパガンダ」という戦争の正体だ。

「この戦争を一刻も早く終わらせる」という主張のどこが傲慢で恥知らずなのか

3年経っても、多くの日本人、あるいは欧州人は「プーチンは悪魔」「トランプは傲慢で恥知らずな専制君主」という「大前提」のもとでいろいろ言っている。
状況を分析するのが面倒なら、せめて冷静になって、単純に考えてほしい。
「あなた(ゼレンスキー)は『停戦はいらない、停戦はしたくない。まだやりたい。あんなものがほしい』と言う。もし今すぐ停戦できるなら、銃弾を止め、兵士が殺されるのを止められるよう、受け入れるべきだ」(トランプ)

トランプ嫌い、プーチン嫌いは勝手だが、ウソだらけ、陰謀だらけの政治の世界では、まずは「よりマシな結果を得ること」が最重要だ。裏にどんな駆け引きがあろうとも、まずは戦闘をやめさせる。これ以上こじらせると、本当に核戦争に発展しかねない
この主張の前には、どんな理屈も議論も意味がないと思えないか?
それさえも判断したくないというなら、この問題に関しては完全な傍観者となり、沈黙を守ればいい。

今も消されず視聴できる2つのドキュメンタリー映画

ちなみに、妻も当初は「どんな理屈をつけても攻め込んできたロシアが悪い」と怒っていたが、一緒にこの2つのドキュメンタリー映画を見た後は、自分でもいろいろ調べたようで、すぐにプロパガンダの怖さに気づいてくれた。

今も削除を免れているようなので、ご覧になっていないかたはぜひ↓
『ウクライナ・オン・ファイヤー』

『ドンバス2016』


我が家では「家庭内分断」は避けられたが、日本国内の状況はまったく変わっていないどころか、ますます危険な状況になっている。
NATOのメンバーでもない日本がこれ以上この戦争に巻き込まれることは、日本に取り返しのつかない危険を呼び込むことになる。

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世界を変えようとする人たち ~グローバリストエリートとは何者か?~2024/12/23 21:35

若かりし頃のロックフェラー1世とビル・ゲイツ

9割の人間は「社会規範」に盲従して生きている

なぜ人類は戦争、あるいは様々な形での殺し合いや虐殺をやめられないのか?
誰もが子どもの頃に一度はそんな疑問を持ったのではないだろうか。
一部の権力者が「今から○○を相手に戦争をするぞ」と命令しても、大多数の庶民が拒否すれば戦争は始められないのではないか?
警察も軍隊も、「人殺しはしません」と意志表示してボイコットすればいいだけではないのか?
しかし、そうはならない。軍隊が上からの命令を拒否して戦闘を開始しなかった事例というのは、歴史上ほとんどないのではいか?

大人になるにつれ、だんだん分かってきたのは、大多数の人(8~9割くらい?)は、自分の意志で物事を決定し、行動に移すことをしない、ということだ。
命じられたとおりに、あるいはその時代の社会において「常識」や「社会規範」「道徳」と教えられたものに従って動く。その内容を自分の頭で評価・判断することをしない。
これは時代を経ても変わらない。科学的な知識がいかに増えていっても、人類全体が理性的方向に成長することはない

いや、そんなことはない。話し合えば分かるはずだ、教育すれば社会全体が成長するはずだと信じる人が多いから、社会運動、宗教活動などは消えることはない。しかし私は、人類全体を個人の意識のレベルで変えていくという社会変革は無理だろうと思っている。
人類の歴史がそう教えているからだ。

現代の戦争は「経済行為」

戦争はなくならないが、戦争のシステムや動機は時代とともに変化してきた。
かつての戦争は、国や地域ごとの食料や資源の争奪、あるいは武力で支配層になった者たちの領土拡張欲などで引き起こされた。
それが19世紀から20世紀にかけては、「経済行為」として資本家が仕掛けるという意味合いが強まった。
「国」には、法律や法令で国民を従わせる権力があるように見えるが、結局のところ、現代においては国民を動かすことができるのは国ではなく、圧倒的な金(資金力)だ。桁違いの資金力があれば国の中枢を操ることもできる。マスメディアを操ることで世論を思い通りに動かせるのも、法律ではなく金の力だ。

莫大な資金が世界規模で一個人に集中するようになったのは産業革命以降のことだ。最初は石炭や鉄、通信や交通手段を支配した者に。次には石油。そして20世紀末から21世紀にかけてはコンピュータやITの基幹部分を独占した者がそれに加わった。
水や空気を支配し、値段をつけられる者がいるとすれば、人類を簡単に支配できる。それと同じようなことが起きた。
石油に代表される地下資源は、誰かが発明、あるいは製造したものではない。最初からそこに存在していた。水や空気と同じようなものだ。
コンピュータの共通OSや情報伝達の基本フレームとなっているフォーマットは、言語と同じであり、そこに値段をつけて利用料を徴収するのは「日本語税」「英語税」などというものを設定して徴収するようなものだ。言葉を使わなければあらゆる創作、創造、生産活動はできない。つまり、社会生活ができない。そのような人間の「知」を形成する基本的な共有物を「売る」ことで莫大な金を集めることを野放しにしていいのだろうか。従わなければ命を奪うぞと脅して人を支配する帝国主義に通じるのではないか。

世界を変えようとする人たち

現代人が生きる上で絶対に必要なものである石油やコンピュータOSなどをおさえた者に莫大な資金が集まる⇒その富を使えば世界を自由に動かせる⇒その力を持った自分は何をするべきか……。
実際に、一代で巨万の富を得た彼らはどうしたか?
最初は福祉や教育関係に金を回して「いい人」になることを考えるだろう。ロックフェラーもビル・ゲイツも、財団を作った当初の動機はそうだったのかもしれない。
しかし、技術革新のおかげで人口が爆発し、地球環境が圧迫されると、これ以上人類を増やさない処置が絶対に必要だという信念を持つようになり、それができるのは自分たち、ごくごく小数の経済支配者しかいないと確信する。そうした思いが選民意識に根ざした宗教と結びついて、より強力な信念、信仰になるかもしれない。
戦争は金が儲かるだけでなく、人口を減らす手段となるが、リスクも大きい。より効率的、かつ、自分が陰の「加害者」としての罪悪感を感じにくい方法として疫病の流行という手段がある。遺伝子操作までできるようになった現代の先端医学、生命科学をもってすれば、病気で人口をコントロールすることは可能だ。
さらにその方法を細かく制御するための医療システムの変革や薬剤の使用……。
武力による戦争と違って、この方法なら、コントロールされる大衆に気づかれずに実行することが可能だ。

……それが、敵も味方も不明瞭なまま進んでいる現在の「世界戦争」の実体ではないのか。

「共産主義」という言葉の曖昧さ

我々昭和世代は、「共産主義」という言葉をソ連(当時)や中国(特に毛沢東時代の)と結びつけて覚えさせられ、極めて危険な思想であると教え込まれた。スターリンや毛沢東は確かに怖ろしい権力者であり、どれだけの国民を直接間接に殺したか分からない。
彼らのような人物が共産主義の名のもとに国家を作り上げ、権力を誤った方向に行使したという歴史上の事実だけでも、「共産主義」は、思想としても、政治形態、国家の運営理念としても失敗したということは言える。

いや、それはスターリンや毛沢東といった個人の資質の問題なのであって、共産主義という思想そのものが間違っていたのではない、と反論する人もいるだろう。
はたしてそうだろうか?
そもそも社会主義や共産主義というのは、元々は権力が一点に集中し続ける帝国主義や、著しい格差社会へのアンチテーゼとして生まれたはずだ。権力の世襲は許さない。富は極力均衡して分配すべきである……と。
しかし、帝政、王制を倒した後に社会主義を標榜して生まれた国家は、それまでよりもさらに一個人が権力を独占した独裁政治に堕してしまった。すべての人民に共通、平均した富を与えるためには、強力な独裁権力が必要だからだ。独裁者を許してしまった時点で、失敗は失敗である。

では、政治のトップに立つリーダーが国民の選挙によって選ばれ、不正をせずに富の均衡分配という施策を徹底する国は住みやすい国なのか?
私はゴメンだ。
チャンスを公正公平に与えてくれる社会は歓迎するが、誰もが同じような幸福感を強いられる社会に生き甲斐を見出すことは難しい
そうした社会こそが、独裁者の暴走を許しやすい社会なのではないか。

共産主義の弱さ、怖さというのは、従順な者が平均的に集まった社会の弱さであり怖さなのかもしれない。つまり、「共産主義」という思想が怖いのではなく、均一化された社会が抱える内在的な暴力や同調圧力、学びの欠如が怖ろしいのだ。

「民主主義」という幻想

共産主義や専制政治の対極にある思想が自由主義、民主主義で、これは死守せねばならないものだと教えられてきた。
では、民主主義とは何なのか? すべての人民が国の主役であり、主権者であるなどというが、そんなことは理論上も現実としても不可能ではないのか。日本の政財界の腐敗しきった現状はそれを如実に物語っている。
怖ろしいのは共産主義ではなく、均一化された社会が抱える内在的な暴力や同調圧力、学びの欠如であると述べたばかりだが、これこそ現在の日本における「民主的社会」の実相ではなかろうか。民主主義だ、平等だといいながら、画一化された規範を押しつけられる社会。
コントロールされた民衆が選ぶ愚者や悪党たちが、保身と私欲のために動く政界と、そこに癒着して利益を追求する財界。それを「民主主義」「自由主義」と言い換えているだけではないのか。
民主主義という名の衆愚政治と言ってしまえばそれまでだが、多数派としての国民が複雑な国際情勢や経済問題を理解することは難しい。というよりも不可能に近いだろう。大衆は、プロパガンダや教育、あるいは日常生活上の欲求や生理的、心情的衝動によって動かされる。
「民主主義」という言葉は、そうした欠陥を包括して免罪するキラーワードとして機能する。
為政者は戦争を起こす際に「民主主義と自由を守るために我々は専制国家と戦う」などというが、そのためには自国を全体主義に染まらせなければならないわけで、詭弁にすぎない。
「共産主義」「民主主義」といった言葉はすでに当初の意味を失い、固定観念を助長し、人々の判断力を曇らせる用語になってしまっているので、安易に使わないほうがいい。

富豪エリートたちの信仰

大衆を、国を、世界を動かせる財力を持った超富豪エリートたちは、庶民とはかけ離れた世界観、あるいは一種の信仰心を持っていると想像できる。
まず、彼らにとって人命は消費材の一つにすぎない。さらなる富を生み出すための道具であり、余剰物はコストをかけずに切り捨てるべきもの。道具としての人間をどのように使うかは、冷徹な計算によって決まる。
増えすぎた人口を減らさなければ自分たちが快適に暮らせない、この進化した文明社会の永続が危ういとなれば、人間を間引くことになんの躊躇もないだろう。その方法を考え、実行する。
超富豪エリートが作る財団やら教育機関やら国際NGOやら研究所やら学術組織やら……には、良心を持った有能な人々も集められ、所属する。彼らは正義と理想を求めて活動し始めるが、いつしか大衆をコントロールする道具になり、そのことに気づかない。あるいは、自己肯定による倫理観・世界観の修整(書き換え)を繰り返しながら変質していくことが多い。かつての太平洋問題調査会(IPR)や現在のWHOなどはその好例かもしれない。
ある組織や集団の中で実績や地位を得た後に、その組織の矛盾、醜悪さ、狡さ、無責任さに気づいても、それまでの人生を捨てるようなことは本能的に怖くてできないから、メンバーは組織との関係を保持し、保身とさらなる出世努力に徹する。
そうした個人レベルの活動が複雑に重なり合っていく中で、正義や倫理、常識といった行動規範が、大衆のそれとは異質なものになる。

こうした価値観、世界観に基づいて「エリート」たちにとっての理想世界を形成していくことは、彼らにとっての使命であり、生きる上での規範になる。そのために切り捨てられる人たちの人生と一緒にすることなどナンセンスであり、危険なことでもある、と彼らは考える。

現在の世界経済を支配する者たちが理想とするグローバリズムとは、彼らにとって快適な世界を作るための「効率的全体主義」世界観であり、原初的共産主義にも通じるものがある。
グローバリズムは全体主義。グローバリストは独裁者と言い換えたほうが分かりやすい。
また、それを押し進めている勢力が、えてして「民主」「自由」といった言葉に彩られていることに注意したい。

旧タイプの支配層との騙し合い

超富豪グローバリストとは別に、世界には旧タイプの専制国家や帝国主義的民族派らの勢力も未だに根強く残っている。
頭がよく、実行力のある指導者を得たロシアや中国は、その改良型国家といえるかもしれない。
専制体制が強固であっても、国民がある程度自由に、個々の幸福感を追求できる治世がなされていれば、国としての幸福度は低くないかもしれない。
また、民族性の違いや歴史が築いてきた社会構造の違いなどもあるので、違う文化圏の者たちが外から安易に批評したり干渉したりすることは、不必要な摩擦を招くだけだ。
不幸にも劣悪な指導者の下で理不尽な人生を強いられる人たちも大勢いるが、その社会の外から一般の庶民レベルでそうした人たちを援助したり救済したりできることは極めて限られている。基本的には、その国、その土地の人たちが自らの手で歴史を動かしていくしかない。

ここで忘れてはいけないのは、グローバリストエリートたちは、そうした国や地域を救済しようなどとは露ほども思っておらず、むしろ戦争や争乱の道具として利用できる、経済支配のゲームの駒と見なしているということだ。
現代の戦争のほぼすべては、そうした経済ゲームとして進行している。
国際資本家、グローバリストエリートとやりあうだけの力量のない専制国家、独裁者は、簡単に策にはまり、利用される。そこに巻き込まれる一般庶民はたまったものではない。

人間社会の永続性

これから先、人間社会はどのように変化していくのか。
グローバリストエリートたちの計画が思い通りに進めば⇒
 世界人口は適正値に近づき、社会は、それをコントロールする支配層エリートと、必要な数だけ確保された奉仕集団(一般労働者)に二分されるだろう。
技術的なことでは進化があっても、文化はどんどん画一化され、創造性・独創性は失われていくだろう。
AIや自動化されたロボットによって、肉体労働の多くは機械化される。日本は観光と一部の手工業、アニメなどのソフト産業に細々と生き残りの道を見つけながら、安全でおとなしい貧乏国として利用される。

グローバリストエリートたちの計画が失敗すれば⇒
 中国やロシアがグローバリストの全体主義世界構築を阻止し、国家間の諍いや戦争は残るものの、人類史がひっくり返るような大きな変化はなく、世界が続く。戦争や医療詐欺、飢饉などでじわじわと人口は減る。
日本は直接の戦争には巻き込まれずとも、大国の下請け工場、あるいは危険な実験場のような低い地位に転落し、庶民の暮らしはますます貧しくなる。

どちらに転んでも、日本は「安全な貧乏国」として生き残るしかないのか?
そんな中で、金銭的な富をもたない庶民はどのような人生を送れば幸福感を得られるのだろうか。

……以上、日々、脳が劣化してボケていく中での、ギリギリの備忘録……かな。

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パリ五輪開会式の演出を終末論的に?読み解く(その2)2024/07/30 22:09

一晩寝て、昨日の続き。


ルーブル美術館とフランス学士院を結ぶポンデザール橋でパフォーマンスしたのはアヤ・ナカムラというフランスの歌手。マリ出身で、本名はアヤ・ダニオコ。アヤはマリでは普通の名前で、ナカムラは芸名。アメリカのテレビドラマ「HEROES」で、日本人俳優マシ・オカが演じた超能力者「ヒロ・ナカムラ」からとったそうで、日本人ルーツは一切ないとのこと。
そういうこともNHKのアナウンサーはまったく説明しない。単に「マリ出身のアヤ・ナカムラさん」と紹介するので、視聴者は「父親と母親、どっちが日本人なんだ?」などという疑問が渦巻いてしまう。
マリ共和国は西アフリカにある。西アフリカ地域では、19世紀にはイスラム国家が林立していたが、ヨーロッパ列強によるアフリカ分割政策でバラバラにされ、すべてフランスによって滅ぼされた。1880年にフランス植民地となり、当時の名称は「オー・セネガル植民地」。
その後、フランス領スーダン(1890~1902年)、フランス領セネガンビア・ニジェール植民地(1902~1904年)、フランス領オー・セネガル・ニジェール植民地(1904~1920年)、フランス領スーダン(1920年~1960年)と改称されていったが、要するにずっとフランスの植民地だった。
↑フランス領スーダン時代の国旗
かつての「フランスの植民地」出身の女性歌手が今やフランスを代表するスターになり、パリ五輪開会式でディオールの衣装に身を包み、60人の共和国親衛隊音楽隊と36人のフランス陸軍合唱団を従えてパフォーマンスする図、というところに意味があるのだろう。
ちなみに雨のため、歌はライブではなく口パクに変更されたらしい。

その後、「死神」は聖火を持ったままルーブル美術館に入っていく

外ではスタインウェイのグランドピアノをびしょびしょに濡らしながらの演奏。この日だけで、何台のグランドピアノをずぶ濡れにしたのか



ルーブル美術館ではミニオンズがモナリザを盗み出していた、というしょーもない設定


潜水艦の中でミニオンズが五輪競技ごっこをしていて、馬鹿騒ぎの末、槍投げの槍が船体に穴を開けて水中に全員放り出される↓

ミニオンズがやっているのは「オリンピック」(の真似事)で、それが原因で全員が命の危険にさらされる……というのも、穿った見方をすればオリンピックへのマイナスプロパガンダともとれる?
そもそも、ミニオンズってアメリカの映画だよなあ。版権問題大変だったんじゃないかと思って調べてみた。
ミニオンズの制作はイルミネーション・エンターテインメント社とイルミネーション・スタジオ・パリ社で、後者は2011年にユニバーサル・スタジオがVFX会社「マック・ガフ」のアニメ制作部門を買収したものだそうだ。
本社はパリにあり、「フランスはアニメ文化でも世界一流なんだぞ」というアピールなんだろう。

ミニオンズが盗んだモナリザはセーヌ川に浮かんでいる。これを無事回収するというシーンは最後まで出てこなかった。解釈のしようによっては、価値を過大評価されるクラシック・アートへの反逆ともとれる?



これは女性解放のために人生を捧げた10人の女性を銅像で紹介するというコーナーだが、10人のうちシモーヌ・ド・ボーヴォワールの像が台座からせり上がって出てこず↓、30秒以上の空白が生じた。カメラはその間、ごまかすために遠景に切り替えられていた。NHKの解説も、このトラブルに気づかず、一人ズレて紹介していた

この台座の中からボーヴォワールの像がせり上がるはずが、出てこなかった


ドラァグクイーンという文化?


「死神」は橋の上に作られたレッドカーペットのランウェイに移動。見守るのは「ドラァグクイーン」と呼ばれる過剰な女性表現をする者たち。ゲイ文化の一つとして生まれたとされるが、今は男性女性に関係なく、こうした衣装や化粧で自己主張する文化全体をさすらしい

↑髭に胸毛の人物。中身が男性なのか女性なのかは分からない



↑その橋の下を通るのはEU連合の船だと説明されていたような……

↑その船の上では、様々な格好をした人々が「そんなのかんけ~ね~!」(笑)と踊り狂っている


↑橋の下で踊り狂う者たちはバタバタと倒れていき(例の注射による心筋炎で突然死する若者たちを表現していると指摘した人もいた)、
↓橋の上の饗宴はますます異様な空気に包まれていく



あれは「最後の晩餐」のパロディだったのか?


蓋はメインディッシュを表しているのだろうから、中身のこの男性は「ごちそう」ということか

頭につけている花冠はキリストが処刑されたときの茨の冠のパロディではないかという声も上がった。裸の男の前には皿にのせたパンのようなものも見え、これまた正餐式のパンを思い起こさせる?

安心してください。履いてますよ……いや、表現としては完全に全裸だわね。やはり「料理」なのだろう

こういうのがobscurité(闇)ということ?


アメリカの通信会社C Spireは、この開会式の演出を「最後の晩餐を嘲笑するもの」と捉え、オリンピックからすべての広告を撤回すると発表した

これらの演出を担当したのはパリオリンピック組織委員会の芸術監督トーマス・ジョリー氏だそうだ。
ジョリー氏は様々な批判、特にキリスト教への侮蔑であるという抗議に対して「多様性を称え、フランスの美食に敬意を表するもので、挑発や嘲笑、ショッキングな演出を意図したものではなかった」と述べているという。
IOCも多くの批判を受けて「開会式の演出はパリ固有の精神と多様性への取り組みを反映したもの」という見解を表明し、開会式演出への非難はしていないらしい。立場上そうなるのだろう。

橋の上のレッドカーペットでのパフォーマンスに「最後の晩餐」の構図が重ねられていたかどうかはちょっと微妙な気もする。次から次へと人が動き回っていたので、「最後の晩餐」のように見える構図で映し出されたのはごく短い時間だった。
しかし、そのようにも見える計算は確かにあったのかもしれない。そうした「かもしれない」演出はこの後もどんどん出てくる。

『IMAGINE』の押しつけへの皮肉?


五輪開会式で『イマジン』が歌われた最初は2018年の平昌(ピョンチャン)冬季大会の開会式だったらしい。このときは韓国の歌手が歌ったが、2021年の東京大会では映像を通じて五大陸のアーティストが歌い継ぐ演出に。2022年北京冬季大会開会式でも歌われている。NHKのアナウンサーは「開会式でのイマジンはルールになった」みたいな解説をしていたと思うが、そうなのだろうか。
今回はソフィアーヌ・パマールが演奏するグランドピアノがイントロ演奏直後に炎に包まれた。これは「イマジンみたいな平和なんて所詮無理なんだよ」という皮肉なのか、それともイマジンを開会式の「マスト アイテム」にさせられたことへの抗議なのか? いずれにしても穏やかではない演出だった。

ジャンヌか死神か? 鋼鉄の馬と顔を隠した騎士



ここで、鎧を着た人物が金属製の馬に乗ってセーヌ川を、選手団がパレードしたルートに沿ってメイン会場へと走って行くというシーンが始まる



騎士と馬が橋を通り抜けるたびに、橋にしつらえた翼の電飾が灯る。この翼は五輪開会式のマスト アイテムとしてIOCから義務づけられているハトの飛翔の代わりだと説明されているが、次々に登場してラッパを吹き、人類の終末を告げる7人の天使の翼のようにも思える
この騎士はジャンヌ・ダルクだとする解釈が有力だ。
なにより、パリ五輪のX公式アカウントでも「馬に乗った女性」と言っている↓。
↑パリ五輪のX公式アカウントでは「horsewoman」としている
となると、最初に登場した「死神」も墓から甦ったジャンヌ・ダルクで、ジャンヌが鎧を身につけて馬に乗ったということなのかもしれない。(鎧のベルトをギュッと締めるシーンも短く映し出された)
ジャンヌ・ダルクは15世紀初め(1412年?)にフランス東部の農村で生まれた。13歳の頃、外を歩いているとき、突然、大天使ミカエル、アレクサンドリアのカタリナ、アンティオキアのマルガリタが現れ、イングランド軍を打ち破って王太子シャルルをランスへと連れていって、フランス王にさせよと言われた。
その後、英仏百年戦争でいくつもの戦功を上げ、神のお告げの通り、シャルル王太子をフランス王シャルル7世として王位に就かせた。
その後、シャルル7世によりパリの解放を命じられたが失敗。1430年5月、1430年5月にブルゴーニュ公国(現在のフランス東部からドイツ西部にかけて一大勢力を誇った国)軍との戦闘で捕虜になり、異端審問で有罪を宣告され、1431年5月30日に火刑に処された。

「公式見解」風に解釈すれば、パリ解放の使命を果たせず、火あぶりにされた後の遺灰をセーヌ川に流されたジャンヌ・ダルクが蘇り、五輪旗をマントのようにまとってセーヌ川を鉄の馬にまたがって疾走する……という、ドラマチックな演出ということになる。
川から上がった馬とジャンヌは各国の旗を持つ大会ボランティアスタッフを後ろに引き連れて行進する。



正面からの映像は、エッフェル塔にしつらえた翼の電飾と重なり、ペガサスのよう

ジャンヌの乗った馬の後に、各国の国旗の列が続く

ジャンヌは馬から下り、大会関係者から五輪旗を手渡される


ジャンヌ・ダルクは自分は神からの啓示を受けた選ばれた人間だと生涯信じ続け、英仏百年戦争の中の重要な局面で戦闘を率い、勝利に導いた。
この戦争は神からの啓示を受けたジャンヌにとっては「聖戦」なのだが、元をただせば、まだ国家という認識が薄かった時代、フランスの広大な土地を舞台に領主たちが2派に分かれて戦った内戦である。
ジャンヌのおかげで王位に就けたシャルル7世は、ジャンヌの身柄引き渡しになんの動きも見せず、見殺しにした。
これは3年前の東京五輪の開会式で、「必死に仕事をした若者を平気で見殺しにした国家権力者」……という図式と同じだ。

ジャンヌが死刑にされた際の罪状はカトリックに対する「異端」(正統信仰に反する男装などの罪)というもの。神の啓示を受けたと信じる者を教会側が裁いて火あぶりにしたわけで、なんともおどろおどろしい歴史が掘り返されたものだ。

……と、馬に乗った鎧の人物がジャンヌ・ダルクである、というのはほぼ「公式見解」だし、ほとんどのフランス人はそう見ていたわけだが、あくまでもこの騎士が何者だったのかは、聖火を運んだ「死神」同様、明かされていない。

ヨハネの黙示録とは?

ネット上では、まったく別の見解を披露する者も大勢いた。
代表的なのは、あの馬はヨハネの黙示録に出てくる第四の青白い馬なのではないか、つまり「死」を象徴しているのではないか、というもの。
小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「来たれ」と言う声を、わたしは聞いた。
そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」といい、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、飢饉と、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。(ヨハネ黙示録第6章より)

そうであれば、馬に乗っているのはまさに死神であり、人々に死後の世界(黄泉)を運んでいるということになる。

ヨハネの黙示録第6章は以下のような内容である。
小羊がその七つの封印の一つを解いたとき、四つの生き物の一つが、雷のような声で「来たれ」と呼ぶのを聞いた。
見よ、白い馬が出てきた。白馬に乗っている者は、手に弓を持っており、冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけていった。(戦争による飽くなき奪取の欲望)
小羊が第二の封印を解かれると、赤い馬が出てきた。赤い馬に乗っている者は、人々が互いに殺し合うようにするため、地上から平和を奪い取ることを許され、大きなつるぎを与えられた。(分断と憎悪の連鎖)
第三の封印が解かれると、黒い馬が出てきた。乗っている者は手にはかりを持っていた。「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」(経済による戦略と格差)
小羊が第四の封印を解くと、青白い馬が出てきた。それに乗っている者の名は「死」といい、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、及び、つるぎと、飢饉と、死と、地の獣らによって人を殺す権威が与えられた。(専制特権階級の承認)
小羊が第五の封印を解いたとき、祭壇の下に、神の言葉に従い、証を立てたために殺された人々の霊魂がいるのを私は見た。
彼らは大声で叫んで言った。「聖なる真実の主よ。なぜあなたはいつまでも地に住む者に対して裁きを下し、私たちの血の報復をなさらないのですか」
すると、彼らの一人一人に白い衣が与えられ、神はこう告げられた。「あなたがたと同じように殺されようとするしもべたち、兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいなさい」

そして小羊が第六の封印を解いたときこそこの世の終わりとなる。大地震が起きて、太陽は真っ黒になり、付きは血のように赤く染まり、天の星は無花果の実が風にゆすられて振り落とされるように落ちてくる……。
いわゆるハルマゲドンだ。
7人の御使が順番にラッパを吹くと、それを合図にしたように次々に大災害が起き、人間も他の生物も死んでいく……という様子が7章以降に書かれている。
これがいわゆるキリスト教における終末世界観で、ヨハネの黙示録はその特異性ゆえにキリスト教会内でも常に論議の的となってきた。


↑そうした書き込みはネット上のあちこちに上がっている
ヨハネの黙示録第6章に出てくる馬は白、赤、黒、青と4頭いるので、4頭目の青白い馬だけを取り上げて、セーヌ川を疾走したメタルホースを「死」の象徴とするのは無理がある気がする。
しかし、あの騎士がジャンヌ・ダルクの象徴だけだとすると、あそこまで不気味な姿に仕立てる必要があったのだろうかという疑問も残る。
ジャンヌが死神として甦るという解釈を可能にする演出なのだとすれば、それまた凄いことだが。

最初にこのシーンを見たときに感じたのは、「とにかく馬の目が哀しい」ということだった。
樋口康雄師匠のデビューアルバム『ABC PICOファースト』には、『悲しみは青い馬に乗って』(作詞は山川啓介)というアップテンポの曲があったなあ。
五木寛之の『蒼ざめた馬を見よ』というのもあったなあ。旧ソ連が西側プロパガンダを攻撃するために仕掛けた巧妙な罠という内容の小説。もちろんここでは無関係だろうけれど。
とにかく、あの映像を最初に見たときは、哀しい目をした青白い馬が死神をのせて世界中の国を静かに先導している……そんなイメージを抱いてしまったのだった。

この馬の哀しそうな目が、まっ先に脳裏に焼き付いた


五輪旗の逆さま掲揚は故意なのか?

ジャンヌ・ダルクなのか死神なのかは分からないが、顔を隠した鎧姿の人物は、あたりまえのように受け取った五輪旗を持って堂々とステージへと向かい、制服を着た4人の男女に五輪旗を渡す。その中のいちばん背の高い男性が五輪旗を掲揚ポールのロープに結びつけ、スルスルと掲揚するのだが、なんと旗は上下逆に取り付けられていた。
あまりにも淡々と上下逆の五輪旗が揚がっていくので、本当にこれは単純ミスだったのかと疑いたくなってしまった。
旗をロープに結びつけ、ロープを引いて上に運んだ男性の帽子はてっぺんが赤く染められていた。何か意味があるのか、まったく関係ないのか? もともとこういう帽子なのか?
この「赤」がオリンピックからはじき出されたロシアの暗喩だったら面白いのだけれど……。

↑このてっぺんが赤く染められた帽子の男性の単純ミスなのか?



いうまでもなく↑これが正しい五輪旗

出エジプト記の金の仔牛?

逆向きの五輪旗が掲揚され、会場にいたコーラス隊がオリンピック賛歌を合唱する。その後ろに配置された巨大な牛の首と仔牛?(向かって左側)と馬の首と狼(右側)の像はどんな意味が込められているのだろうか?



ステージの後ろにある牛の首と仔牛の像

「金の仔牛」?

向かって右側には馬の首と狼
これもネット上では、旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる「金の仔牛」だという解釈が多数寄せられた。

出エジプト記の32章に出てくる「金の仔牛」の話は、ざっと以下のようなものだ。
ヘブライ人をエジプトから脱出させたモーセは、シナイ山に籠もり、神から十戒の石版を授与されるが、その間、麓で待ちくたびれた民衆は、モーセの兄・アロンに「モーセは戻って来ないから、何かあったに違いない。代わりに我々を導いてくれる神を作ってくれ」と頼む。
アロンは民衆が耳につけている金のイアリングを外して集めさせ、溶かして仔牛の像を造った。民衆はそれを見て「イスラエル万歳! これこそ我々をエジプトから救い出してくれた神だ」と喝采した。
アロンは金の仔牛の像の前に祭壇を作り、次の日の早朝、生け贄を捧げ、みんなで飲み食いする大騒ぎをした。
主(神)はそれを見て怒り、モーセに告げる。「イスラエル人がどんなに強情で恩知らずかよく分かった。こうなったらもう容赦しない、連中を全滅させる。邪魔はするな」
モーセは驚いて、なんとか神をなだめて思いとどまらせ、十戒を記した2枚の石板を持って山を下りた。
麓では民衆が仔牛の像の前で踊り狂っていた。それを見たモーセは怒りを抑えきれず、石板を地面に叩きつけて砕いてしまった。そして仔牛の像を火にくべて溶かし、粉々にして水の上にまき散らし、無理矢理民衆に飲ませた。
モーセは兄・アロンを叱りつけるが、アロンは反省の色を見せず、「連中は所詮あの程度の頭しか持っていないんだよ」などと、しゃあしゃあと言い訳する。
モーセが民衆に向かって「主に従い、私と行動を共にする者は集まれ」と言うと、レビ族が集まってきた。
そこでモーセはレビ族に「剣を持って野営地中を回り、兄弟だろうが、友人だろうが、知り合いだろうが、子牛を礼拝した者を殺せ」と命じる。レビ族はモーセの命令に従ったので、その日のうちに約3000人が殺された。
モーセはレビ族に言った。「今日、きみたちは立派に主に仕えた。息子や兄弟を殺してでも、主に従った。必ずや素晴らしい祝福を受けるだろう
翌日、モーセは少し冷静を取り戻し、山に戻って主に懇願する。「あの者たちは(偶像崇拝という)大きな罪を犯しましたが、どうか罪をお許しください」
主は、「私に背いて罪を犯した者は全員私の書から名前を消す(救済名簿から外す)。しかし、今はとにかく彼らを私が約束した地に導け。その後、私の使いがおまえの前に現れるようにする。しかし、今度のことは見逃すわけにはいかないので、彼らの罪は必ず罰する
その言葉通り、主は、アロンの仔牛を礼拝した人々には大きな災いが下された。


なんとも怖ろしい神だが、ステージの後ろに置かれた像は、この「金の仔牛」なのか?
隣には大きな牛の首があるから、その隣りにある小さな動物の像が「仔牛」であることは間違いない。
しかも金色をしている。
これが出エジプト記に出てくる金の仔牛なのであれば、それが飾られたステージの前で繰り広げられる祭典は神が罰を下す対象となるものということなのか?
向かって右側の馬の首と狼は、黙示録に出てくる馬で、それが飛びかかる狼のように死をもたらすということなのか?

……と、かなり無理矢理な解釈に思えるかもしれないが、あそこにあのような像が据えられていることの意味を私は知らないので、分かるかたはぜひ教えてほしい。

選手宣誓。宣誓の間、宣誓者はオリンピック憲章に従う意志を表すために五輪旗の端をずっと持っていることが通例だが、男性はすぐに手を離し、ずっと紙片を見て読むだけ。普通は暗記してくるけれどねえ……



唐突に床下から「死神(ジャンヌ?)」が聖火を持ってせり上がってくる



聖火はオープニングで登場したジダンに渡され……

ジダンからナダルへ

ナダルは聖火を持って船に乗り込みセーヌ川を進む。船にはカール・ルイス、ナディア・コマネチ、セレナ・ウィリアムズが同乗



NHKの放送では、この女性がコマネチであることを最後まで認識できず、無言が続いた。カール・ルイスに関しても、女性アナウンサーが「カール・ルイスさんでしょうか……」と自信なさげに呟いたのを受けて、男性アナは「……そうなんですか?」と間の抜けた声で言っただけ。



船を岸で迎えたアメリ・モレスモが持つトーチに火が移される

レズであることを中傷されたこともあるモレスモが起用されたのはよく分かる。ところが、NHKではここでも、まったく別の選手の名前をあげて紹介するという恥ずかしいミスをした

この後、聖火は何人もの手に渡って、最後は気球を模した聖火台に点灯する。火が上ではなく下に燃えていて、聖火台全体が空に浮かび上がるという仕掛けに賞賛が集まったが、この炎は本物の「火」ではなく、電気で投影した光を水蒸気に反射させて炎のように見せているらしい。
そうなるとギリシャで採火されて、その火をリレーしてくる……という意味合いはどうなるんだろう。最後はフランスが誇る原子力発電所が作った電気の光ですけど何か? と開き直られている感じではあるね。まあ、「シンボル」なんだから電気でもなんでもそれらしく見えればいいじゃないかという考え方は嫌いじゃないけれどね。

それにしても、ジダンが聖火を最初に手渡した3人の子供たちはどうなったのか? 消えた(消された、連れ去られた)のか?
(そういえば、疑惑だらけのマウイ島大火災の際に消えた大勢の子供たちのその後の報道ってあった? あれはどうなったんだろう)
ジダンは「死神」を見ていないはずなのに、当然のように聖火を受け取っている。正体を知っていて、全部仕組んだことだと理解しているからか?
しかも、この顔のない人物の正体は最後まで明かされないままだ。最初に登場したときは、マスクを取ると実は有名なあの人でした……みたいなことになるのかと思っていたのだが、そうはならなかった。
実は墓場から甦ったジャンヌ・ダルクだったのだよ、凄い種明かしでしょ、ということなのか?

こうした演出への賛否はさておき、3年前の東京五輪開会式を思い出してみよう。
総責任者(佐々木宏氏)がクビになり、さらに開会式直前で、音楽制作担当・小山田圭吾氏と、交代して急遽総指揮を押しつけられた演出監督・小林堅太郎氏がとんでもない言いがかりをつけられてクビになった。思い起こすのも苦々しく、恥ずかしいドタバタ劇(⇒当時の日記はこちら)だった。
それに比べれば、今回のパリ五輪の
  • :ミスが多い
  • :長い
  • :クセがすごい
  • :ルーズ
  • :ウザイ うるさい 鬱陶しい
「自由すぎる」開会式を羨ましいとも思う。
墓場から甦った坂本龍馬がグローバリストの手先となって日本を滅亡に導く……なんていう暗喩ともとれる演出の東京五輪開会式なんか、絶対に無理だものね。

……というわけで、2日にわたって長々と書いてきて、疲れてしまったよ。
いろんな説や解釈が噴出する異様な開会式だったけれど、単純に「自由と愛と平等を強調しまくっただけの、ある意味能天気な演出」というのが実際のところなのかもしれない。
でもまあ、これだけ議論を呼ぶ開会式は後にも先にももうないかもしれないし、世界史を学び直すきっかけにもなった。
これにて「パリ五輪開会式の穿った解釈祭り」は一旦閉幕としよう。 ----------------------------------------------------

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コロナ禍と呼ばれる4年半を総括する2024/06/03 16:53

「コロナ禍」と呼ばれるトンデモな社会が始まった2020年。その初期段階では根本的な部分でしっかり瞞されていた。そのことを今も隠し続けるメディアの大罪と、静かな殺戮を受け入れてしまう人間社会の「構造的問題」ということについて、気が重いが、私なりの2024年6月時点での「総括」(あまりいい印象を与えない言葉だが)を書いておきたい。

はっきりしているのは、世界中の人間がかつてないスケールで「瞞された」ということだ。
いくつかの要点をザックリと列挙すれば、
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と呼ばれる感染症は、人類を壊滅させかねないような怖ろしいものではなかった
  • コロナウイルスそのものは従来のインフルエンザや風邪の原因の15%程度を占めるウイルスで、SARS-COV2もその仲間だが、動物からの突然変異などによる自然発生ではなく、人間が研究所で作り出したものだった(近縁のコロナウイルスには本来見られない「フーリン切断部位」があり、その配列が、モデルナ社が2016年に特許を取得した遺伝子上の配列と一致する事を報告する論文が2022年2月に発表された。他にも、オミクロンに見られるような急激な変異が、自然に起きる確率はあまりに低すぎるなど、いくつもの不自然さが報告されている)。
  • PCR検査によって陽性とされた人は自動的に「新型コロナ感染者」とされたが、PCR検査はCt値(対象とする2つの標的遺伝子の増幅回数)が国や検査機関によってまちまちであり、閾値を高く設定すればウイルスの破片や死骸を持っていた無症状者も「感染者」とカウントされ、膨大な数になっていた。そもそもPCRを発明したキャリー・バンクス・マリス博士自身が「感染症検査の目的で使ってはいけない」と警告し続けていた。
  • 欧米で「COVID-19による死者が増大」と騒がれていた初期(2020年)、日本を含む東アジアでの感染者死者は少なく、日本では全体の超過死亡者数はむしろ前年より少なかった。
  • mRNAワクチンと称する遺伝子製剤注射が緊急承認されて接種が開始されると、超過死亡数は異常な上昇を示した。
  • 遺伝子製剤を提供する製薬会社と国との契約内容は多くの部分で黒塗り非公開とされ、サンプルの解析も禁止された。
  • 遺伝子製剤の危険性については多くの医学者、ウイルス学者、遺伝学者らが警告を発していたが、それらの指摘がほぼすべて正しかった(スパイクタンパクそのものに毒性がある。血栓を作り、心筋炎や各種臓器の炎症など、様々な病態を引き起こす。抗体依存性感染増強 (ADE)、抗原原罪、免疫抑制などを引き起こす危険性がある)ことが、次々にデータや検証によって明らかになっていった。
  • スパイクタンパクだけでなく、それをコーティングするための脂質ナノ粒子(LNP)の弊害や、なぜか混入している汚染DNA(特に、ワクチン接種開始後に急増したいわゆる「ターボ癌」の原因ではないかと疑われるSV40エンハンサーという癌細胞プロモーター)など、深刻な異物混入問題も明らかになっている。
  • 当初、ワクチンパスポートやロックダウンなどの暴走政治をしていた欧米諸国でさえ、今やその間違いを暗黙のうちに認めつつあり、遺伝子製剤注射をしている国民はほとんどいない。にも関わらず、日本だけが未だに複数回の接種を推奨し、超過死亡を止められないでいる。それどころか、国内に遺伝子製剤製造工場を造っている。
  • こうした現実を、政府もマスメディアも完全に無視し、言論統制を続けている。

詳細に列挙していけばキリがないので、あくまでもザックリとだが、この4年あまりの間に知り得たことを並べてみた。しかし、上記の事柄の一つさえも認識していない人がまだまだ大勢いる。
日本国民の8割が遺伝子製剤注射を打ってしまったという。その8割の人たちにとっては、今さら「あれは間違いだった」「瞞されて命を縮めたかもしれない」と認めるのはあまりにも苦痛だろう。そのストレスのせいでますます健康を悪化させるくらいなら、何もなかったことにして、今を楽しく生きることに専念すべきだという考えもある。
実際、6回も7回も打っているのにピンピンしているように見える元気な高齢者も私の知る限りたくさんいるので、その人たちに関してはそれでもいいのかもしれない。ただし、これ以上打つのは周囲の人の健康を脅かし、子孫にも不幸をもたらすことになるので絶対にやめてほしい。特にレプリコンワクチン(「自己拡散型ワクチン」)は、接種した人が生物兵器になりうる(ワクチンを接種していない生体も「ワクチンに感染」して抗体を持ってしまう)。そういう事態になれば、もはや「分断」どころではない。

初期段階で瞞された点は致死性とPCR


↑初期の頃のコロナ報道、動勢

私自身に関しては、初期段階ではCOVID-19の怖さとPCRというものについて、完全に瞞されていた。
テレビでは中国やイタリアでバタバタと倒れる人や、病院に収容しきれずに廊下に寝かされている人たちの姿を映し出していた。そうした映像を見せられて、私を含めてほとんどの人たちは、SARSのような怖ろしい病気が広まり始めたのだと信じ込まされた。
追い打ちをかけるように、志村けんさん(2020/3/29)や岡江 久美子(2020/4/23)さんが「コロナで死亡」と報道され、これは本当に怖い病気なのだという印象を植えつけられた。
ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)などというおどろおどろしい医療機器も画面に何度も映し出され、その台数が足りないとか、技術者が足りない、医療関係者は夜も寝ずに感染者の治療・看護にあたっているという報道が繰り返された。
しかし、今思えば、国民が過度に脅され続けていた「準備段階」の時期だった。
これによって、ワクチン待望論が刷り込まれた。
極めて怖ろしい感染症だから、非常事態として、治験が十分でなくともワクチンを緊急承認して全国民に打つべき。そうしないと感染がどんどん広がる。無症状でも感染している人が高齢者や持病のある人に感染させるから、加害者にならないための「思いやりワクチン」を打ちましょう……というキャンペーンにつながっていった。
この時点で、私自身は、COVID-19の怖ろしさについては半信半疑だった。
インフルエンザが関連した死者数が毎年1万人前後いるという情報をすでに知っていたので、それを上回るような悪質な風邪なのかもしれない、とは思っていたが、普通なら最低でも10年かかるというワクチン開発が半年でできるとか、今まで人類に試したことのない種類の遺伝子製剤を十分な治験もなく無料で接種させるなどという異常さとを天秤にかければ、「ワクチンの危険性」のほうがずっと上回るだろうという判断はできた。

言論封鎖によって、「新型コロナワクチン」と称する遺伝子製剤に反対する医学者たちの声は抹殺されたが、それでもネットで発信され続けた内容を要約すると、こうなる↓

  •  ワクチンとは病原体そのものを弱毒化させたり無毒化させて人間の体内に送り込み、その病原体に対する免疫をあらかじめ作っておくためのもの。
  •  今まで開発されたワクチンはすべてそうした機序によるものだが、ファイザーやモデルナのCOVID-19用ワクチンはまったく違う。
  •  人工合成した遺伝子の一部(メッセンジャーRNA)を人間の細胞に入れて、人間の細胞内で病原体の遺伝子を作らせる。メッセンジャーという名前の通り、他の細胞に情報を伝えて反応させる。ワクチンというよりは「遺伝子製剤」と呼ぶべきもの。
  •  これだと、病原体そのものを培養したり加工したりする必要がなく、人工的なコピー作業で作れるので、短時間に大量に製造・供給できる。
  •  しかし、これを接種すると、もともとの人間自身の細胞が病原体の一部分を細胞表面に持つことになる。
  •  そこで作られた抗体は、標的である病原体だけでなく、それを保有している細胞全体を攻撃するかもしれない。
  •  ウイルスを食べるはずの細胞の中に入り込んでさらに増殖したり、免疫系がいつまでも消えないウイルスに業を煮やして攻撃物質を大量放出して(ADE)、他の健康な細胞まで殺してしまったり、制御信号を失った壊れた遺伝子が制御不能に予測不能なタンパク質を作り続けるといった事態を引き起こしかねない。
  •  実際、今までこのタイプの遺伝子製剤での動物実験は一度も成功しておらず、続けていくうちに実験動物がみんな死んでしまった。
  •  さらには、このmRNAが壊れないように脂質ナノ粒子(ナノパーティクル)で包み込むが、このナノ粒子そのものが人体に大きな害を及ぼすことが分かっている。

PCR検査という巧妙な詐欺

ただ、この時点で、PCR検査というものの有効性についてはあまり疑っていなかった。テレビのワイドショーで医師やコメンテーターが「なぜ日本はPCR検査をもっと大規模に行わないのか?」という主張をする場面では、その通りだと思わされていた。恥ずかしい限りだ。
テレビでPCR検査にはほとんど意味がないと主張していたのは木村盛世氏(元厚労省医系技官)くらいだが、彼女がテレビに登場したときも、半ば意図的に「変な人」に見えるような切り取り方をされていた。
しかし、私はあの場面が引っかかった。かつて、『朝まで生テレビ』で原発の危険性や無意味さを訴えていたときの槌田敦氏の姿にダブって見えたからだ。
この直感は当たっていて、木村氏の主張のほうが正しかった。
「ワクチン」にしろPCRにしろ、一体どれだけの税金が無駄に、というよりも悪事に使われ、どれだけの人たちが瞞され続けたことか。

「陰謀論」という名の陰謀

遺伝子製剤注射は、医療従事者や高齢者が先行して打つことになった。その直後から原因不明の急死や高齢者施設での超過死亡などが起きたが、それを報じるマスメディアは一切なかった。
マスメディアが完全黙殺し、大手SNSも言論封鎖した「東方の賢人たち」
CBCやサンテレビは例外的にギリギリの線で関連報道を行っていたが(↑)、全国放送ではないため、視聴した人は限られている

打った全員がバタバタ倒れるような事態になればたちまち中止になるが、そうではなかった。実に微妙な(絶妙な)割合で体調不良や死者が出る。時間差もあるので、注射との関連性が曖昧なままにされる。
この頃から、ビル・ゲイツの名前やWEF、グレートリセット、シュワブ、WHO、シュルツ、CIA、ネオコン、グローバリスト、人口削減計画、ニューワールドオーダー……などなど、様々な固有名詞や新語が飛び交うようになった。
私自身、当初は「なんでゲイツの名前が出てくるのか?」と訝しんだものだが、調べていくうちに、想像を超えたような事実が次々に現れてきて仰天した。あれもこれも、事実だったのか……と。

こうしたものをひっくるめて「陰謀論」という言葉で一笑に付す手法が今でも通用している。
もちろん中には「それはさすがにどうなの?」というようなものもあるが、情報やデータを精査していけば、おおよその真相が見えてくる。

コロナ禍と呼ばれる時期は、ロシアがウクライナに「特別軍事作戦」と称して侵攻した時期と重なる。
これに関しても、今までいかに情報がコントロールされ、事実に反する刷り込みをされていたかが分かった。私にとって、世界の実相が一気に見えてきたことは、コロナ禍がもたらしたプラスの面だったかもしれない。
2014年のマイダンクーデター後にウクライナで起きていたことを正確に伝える西側メディアは皆無に近い。英語に通じていない国民がほとんどの日本ではさらに顕著だ。
アメリカの介入によって、民主選挙によって選ばれたウクライナの親露政権が倒され、以後成立したウクライナ政府によって、自国東部のロシア語話者国民を殺害し続けてきた事実を知らずして、ウクライナ問題を語ることなど到底できない。

しかしこうした情報は、マスメディアによって封殺されたり歪曲されたりするので、事実に沿った情報は、苦労して自分で収集しなければならない
ドキュメンタリー作家アンヌ-ロール・ボネルのこと(note)

「ワクチン」と称する遺伝子製剤を身体に入れなかった2割の人たちと、マイダンクーデター以後のウクライナ情勢を自ら調べて今の世界情勢を把握している人は、かなり重なっているのではないだろうか。

コロナ禍も戦争も人間社会の「構造的問題」

2020年以降に学んだことをまとめると、現在の「人類の危機」を招いている原因は、特定の人物や組織というよりも、人間社会全体の「構造的問題」だろうということだ。
ゲイツやシュワブ、あるいは日本国内でいえば、現政府や厚労省、コロナで儲けた悪徳医師らを追及するだけでは問題は解決しない。
日本国民の8割は自ら進んで接種会場に出向き、自分の身体に得体の知れない注射をした。一方で、リスクのないことなのに、選挙会場に行って投票する人は8割もいない。
人間は命の危険があると脅されれば必死に行動する。現代社会において、その際の判断材料は政府広報やマスメディアに頼ってしまう。歴史を学べば、国家が国民を殺すことは少しも珍しいことではないことは分かるのに、平和惚けしているために疑わない。
疑わない人たちの多くは、善良で真面目で勤勉な「いい人」たちだ。その人たちのおかげで日々の生活が維持できている。
むしろ、「分かっている人たち」の中に、「分かっていながら私欲と自己保全のために悪行に傾く」人がいる。そういう人たちの知能は概ね優れていて、中にはカリスマ性を持った人もいるので、善良な庶民を瞞すこともできる。
そうした社会の「構造」は簡単には変わらない。歴史を見ても、こうした構造的な問題ゆえに、人類は何度も何度も愚行を繰り返し、殺し合いを続けてきた。
現代ではその構造がますます複雑になり、見えづらくなっている。
日本に関しては、戦前のような過激に踊らされる人たち(コロナ禍におけるマスク警察、自粛警察のような)は減っていて、多少苦しくても、平和で穏やかな社会を求める人たちが大多数を占めるようになったと思う。だからこそ、多くの外国人観光客も訪れ、日本は最高だ!と絶賛する。
その一方で、庶民が社会体制をよい方向に変革していくような力は削ぎ落とされている。
こうした現状を踏まえた上で、いかに自分の命や生き甲斐を守っていけるか。周囲の大切な人たちと共感しあい、助け合っていけるか。それが問われている。
ただし、生き抜き方の最適解は、その人が置かれている立場や状況によって違うだろう。それが絡み合うのが人間社会であるという「構造」もまた、万人が幸せになれる社会の実現を難しくしている。

最後に、月並みな提言になるが、とりあえず次の選挙には足を運び、少しでも現状を変える方向に向かうような投票行動を起こさなければいけない。
浅はかな正義漢や無能な目立ちたがり屋よりも、したたかな悪党のほうがまだマシだ、という屈折した感情は抑えて、まずは真性の悪党とその取り巻きを減らす方向を選ぶしかない。人間として嫌いなタイプであっても、比較して、伏魔殿を少しでも弱らせる方向に動きそうな候補者に投票する、ということだ。これができないと、「構造的問題」はいつまでも続くし、この国は壊滅に向かって加速する。


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ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』2023/07/22 21:31

ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリンは2007年に発表された本だが、2011年に岩波書店から刊行された翻訳本は今もなお古書でも値が下がらず、大変な支持を得ている。

NHK Eテレの「100分de名著」でも6月に取り上げられた(NHKの良心、最後の砦?)。

上下巻で5000円を優に超える金額の本だが、まずはAmazonのページから、無料の「試し読み」で最初のほうだけでも読んでみよう
民営化、規制緩和、社会支出の大幅削減という三点セットの押しつけは、一般市民からはひどく不評を買ったが、それでも当時はまだ、協定締結の際には交渉にあたる政府同士、およびその分野の専門家たちは形式上だけでも合意の手続きを踏むのが一応の道理だと考えられていた。
それが今や、同じイデオロギーに基づく政策をもっともひどい強制的手段で、つまり他国に軍事侵略したあとの占領体制下や、自然災害による激変の直後に強行するようになってしまったのだ。
どうやら9・11を機に、アメリカ政府は世界各地の国々がそれを望むのかどうかを顧みることなく、「衝撃と恐怖」の軍事力を行使してアメリカ流の「自由市場と民主主義」を推し進めてもかまわない、と自己判断するに至ったらしい。
(略)
ショック・ドクトリンというレンズを通すと、過去35年間の世界の動きもまるで違って見えてくる。この間に世界各地で起きた数々の忌まわしい人権侵害は、とかく非民主的政権による残虐行為だと片づけられてきたが、じつのところその裏には、自由市場の過激な「改革」を導入する環境を整えるために一般大衆を恐怖に陥れようとする巧妙な意図が隠されていた。
ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く ナオミ・クライン 著、幾島幸子・村上由見子 訳、岩波書店 2011
 
本書の最初に「ショック・ドクトリン」の実例として取り上げられているチリの軍事クーデターは1973年9月11日に起きている。
Wikiでは「世界で初めて社会主義政権(アジェンデ大統領の人民連合政権)が、自由選挙によって民主的に選出されたにもかかわらず、武力で打倒して新自由主義的な経済政策を押し付けるべく、米国政府、米国多国籍企業、シカゴ学派経済学者がチリ軍部を裏で操った。」と説明されている。
ニクソン大統領はCIAに対し、どのような手段を使ってでもアジェンデの就任を阻止するよう命じた。当時のチリ軍部はアジェンデの大統領就任を静かに受け入れていたので、CIAは、議会での決選投票における票の買収と軍事クーデターという2本柱の作戦を立てた
チリ駐在米国大使はチリの現職大統領に次のように言って脅しをかけた。「アジェンデ政権下では、ナットもボルトも一つとしてチリに入るのを許さない。あらゆる手段を使ってチリとチリ人を最低の貧困状態に陥れてやる」。
CIAはアジェンデを鬼として描くプロパガンダを展開した。記者たちに金銭を渡してCIA製の記事を新聞や雑誌に掲載させた。ラジオ番組では迫真の演技も行われた。番組の途中で銃声に続いて女性の悲鳴、「息子がマルクス主義者にやられた」との叫び、など。
Wikiより

……これが50年前のこと。
すでにこの時期には、戦争や災害などの恐怖に乗じて海外資本がその国を経済的に乗っ取り、資源や労働力などを思うがままに収奪するという手法が確立していた。
それがうまくいくと分かってからは、戦争(内戦やクーデター)や災害を巧妙に仕掛けて、人為的に「恐怖とショック」を生み出すことも平然と行われるようになった。

これがどんどんエスカレートして現在に至っている。
この「ショック・ドクトリン」を理論や政治の面で牽引していったのはミルトン・フリードマンを崇拝する「シカゴ学派」と呼ばれる連中だが、今ではこの役割をWEFのヤング・グローバル・リーダーズあたりが取って代わった感がある。
日本からも100人以上が名を連ねている。
Maxさん作成より
企業家、政治家、芸能人など、ああ、あの人も、この人も……と、ゾロゾロ。
ここから主な政治家を拾ってみると、
小池百合子、猪口邦子、高市早苗、船田元、林芳正、野田聖子、小渕優子、中田宏、浅尾慶一郎、津村啓介、遠山清彦、大塚 拓、鈴木英敬、荻原健司、三日月大造、小泉進次郎、山内康一、越直美、小林史明、橋下徹
……といった面々。しっかり覚えておきましょう。

日本では幸か不幸か(どちらの要素もある)、軍事クーデターなどの急激な仕掛けはなかった代わりに、じわじわと「情報宗教」による洗脳や飼い慣らしが続き、スイッチ一つでいつでも国民全体を操ることができる土壌ができあがってしまった

歴史を学ぶことがいかに重要か、改めて痛感させられる。
これだけの歴史があるのに何も学ばず、あまりにも簡単に世論が操られ、最大の搾取標的にされている日本。
国民の8割は今なお瞞されているとは思わず、コロナ詐欺で健康寿命を失い、ロシア憎しプロパガンダ漬けのまま税金を海外の善良な市民殺戮作戦のために吸い取られている。

毎日働きづめで余裕がないのは分かる。でも、近現代史を学ぼう。少しずつでいい。
最低限の知識は持たないと、自分の命も大切な人の命も守れない。

78年前、この国はボロボロにされた状態に原爆を二発も落とされた。
多くの若者が国の無能・無責任によって死への片道切符を渡され、死んでいった。
その歴史が後世の国民になんの学びも与えていないのか。
いくらなんでもひどすぎないか。
「100分de名著」より↓






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後半では2020年以降の「リセット世界」「人間を機械化した専制世界」という企みにどう向き合うかについても触れる。
読みやすいよう、本文フォントには大きな16級明朝を使用。
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