『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』2023/01/29 12:17

ミタール(左)とザハリヘ(右)
昨年末から執筆していたクレムナの予言の解説本?がようやく完成したのでご報告。


目次はこんな感じ↓




これはできることなら一般の出版社から出したい。
ただ、「売れやすいようにもっと煽って書きましょう」「いえこれは……」「この部分は反感を買うんじゃないですか。こういうことは書かないほうがいいのでは?」「いえ、そこがいちばん言いたいことなので……」みたいなやりとりはしたくないし、出るまでに半年はかかるだろうから、その間に世の中がどうなってしまうかもわからないこのご時世では、とりあえずは形として残しておきたいので、いつものオンデマンド方式で先行発売?した。
この内容で出版したいという版元があればすぐに譲渡する。

出だしはこんな感じ↓








この「はじめに」にも書いたのだが、クレムナの予言でいちばん興味を引かれたのは、予言の内容が当たる当たらないというようなことよりも、タラビッチが見た「神の世界」だ。
歳を取り、もうすぐ死ぬことが分かっている人間としては、現世(物理世界)に対する執着は薄れていき、自分の肉体を構成している量子がばらけた後の世界を想像する時間が増える。
タラビッチが言う「人には2つの顔がある。1つは生まれたときに着る服のようなものだが、もう1つは目には見えない」という言葉の中にも、量子論に通じるものを感じるのだ。

 若いときに美しく壮健な賢者も、歳を取ればどんどん醜く、弱くなる。
 美しく生まれても醜い弱者として死んでいく人生は虚しい。なぜ人は死んでしまうのに生まれてくるのかと、自問しない者はいない。
 長い間、人はそのように生き、死んでいった。
 しかし、死ぬときが命の終わりではない。
 人の「形」は一つではなく二つある。一つは生まれたときに人が自分のために縫う服であり、もう一つは死ぬときに神から与えられるものだ。だから、死んだ後も人はまだ生きている。
 人が持っているもう一つの顔は、目で見ることはできない。
(略)
 それは大地や水のようなものだ。
 水は冬に凍りつくが、春になるとまた吹き出し、流れ出す。大地にはまた新しい花が咲き、野草が芽吹く」

司祭が「そのもう一つの顔」はどのようなものなのかと訊ねると、タラビッチは「それは空中に存在する神の塵のようなもの(some kind of God's dust in the air)だ」というような説明をしたという。
司祭はその説明がまったく理解できなかったと語っている。

しかし、量子論の一端を囓っている現代人には、some kind of God's dust in the air こそ、量子の世界ではないかと想像できる。

電子は人間が観測していると粒子のような挙動をする。観測しないと波のように振る舞う。つまり、電子は、人が見ているか見ていないかで、挙動を変える

Amazonの書籍売れ筋を見ていたら、『死は存在しない』という本が売れているらしい。それも量子論で死を論じようとしているようだ。
タラビッチは19世紀セルビアの小さな村に生きた読み書きができない農夫だった。自動車もテレビもまだない時代に、毎日羊や馬の世話をしながら自然の中で暮らしていた。もちろん量子なんて知っているはずもない。そういう人間のほうが、スマホ漬けの現代人よりも「世界の本質」「実相」を感じることができたのではないか。
そういう視点を持ってクレムナの予言に接すると、当たった当たらないという占いレベルの楽しみ方ではない、知的な娯楽として楽しみ方ができる。
本書にはそういう思いも込めた。

伝われ~(佐久間くん風)

『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』
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タラビッチの予言(4)プーチンと妄言を吐く女たち2022/12/25 01:43

クレムナはここ
前々回、「次回はいよいよプーチンや第三次世界大戦のことを述べていると思われる箇所を読み解いてみたい」と書いたのだが、前回は結局そこまではいかず、石油文明や新コロ詐欺の話で終わってしまった。
今回は、いよいよプーチンと世界最終戦争のことを語っているのではないかと思われる部分を取り上げてみたい。

「北の国から出現する賢い男」は妄言を吐く女たちに悩まされる

まずは、問題の箇所をセルビア語で書かれている「原文」のまま抜き出してみる。
"Medju ljudima u jednome narodu tamo na sjeveru ko iz vode iznici ce jedan mali coek pa ce ljude uciti ljubavi i druzeljublju, ali i on ce imati mlogo pritvorica i juda i bice cas gore, cas dolje. Niko od tijeh pritvorica nece htjeti da sazna sta je to prava ljudska milost, no ostace njegove mudracke knjige, a i sve rijeci kojima on budne zborio pa ce ljudi vidjeti u kolikoj su zabludi bili. Vidjece da su se ko zene svadjali ni oko sta i ni za sta."

これを翻訳ソフトで英文に直してみるのだが、ソフトによって結果が結構違う。
Google翻訳ではこうなった↓
Among the people of one nation in the north, who comes out of the water, a small coek will come out and teach people love and companionship, but he will also have a lot of detainees and judas and there will be a moment up, a moment down. None of these detainees will want to know what true human grace is, but his wise women will remain books, and all the words he awakes and people will see how delusional they were. They're going to see that they've been fighting over nothing and nothing.

一方、Simple Translate 経由ではこうなった↓ 同じGoogle翻訳のエンジンを使っているはずなのだが……
Among the people in a nation there in the north, who will emerge from the water one little boy will teach people love and camaraderie, but he will also have it Detainee and Juda and for a while, the detention center is moving and it will be up and down. None of those detainees he will not want to know what true human kindness is, but it will remain his wise books, and all the words that he spoke while awake so that people will see how delusional they were. He will see that the women were arguing about nothing for what.

北のある国に重要な男が現れて同胞愛を説く、という内容は同じだが、原文の「mali coek」という言葉を、Simple Translate は「one little boy(一人の小さな少年)」と訳し、Google翻訳では「a small coek」と、原文の「coak」を敢えて訳さずにそのまま残している。
この coak という言葉は本書の中では何度も出てくるのだが、予言者や軍師などを指して「賢い人物」という意味で使われている。なのでここでは「boy」とするのは間違いで、「一人の賢い男」くらいでいい。
多くの人がこの「北の国に現れる賢い男」がプーチンを指しているのではないかと指摘しているが、私もそう感じる。
上の文章全体をなるべく意味が通るように日本語にしてみると、こんな感じではないだろうか↓。
混沌とした海から、北のある国の人々の中に一人の小柄な賢い男が現れて、人々に同士愛を教えますが、彼はまた、裏切り者や外国からの政治犯のおかげで苦労し、しばらくは留置場が混乱します。
外国人政治犯の誰も、真の人間の優しさが何であるかなど知りたくもありません。しかし、その男が生きているときに語った言葉は本に残り、やがて人々は自分たちが飛んだ思い違いをしていたことを知るでしょう。
また、女たちがあれこれ騒いでいたことが、何の根拠もなく、ろくでもなかったことも分かるでしょう。一体何のために……

これでも意味がよく分からないままだが、タラビッチは別に謎かけをしているつもりはないはずだ(そのへんがノストラダムスの予言とはまったく性格を異にする)。近未来のことはかなりはっきりと説明できるが、遠い未来のことになればなるほど、彼の知っている限られた語彙で説明するのが困難なのだろう。
そうした状況を想像しながら、こちらもひらめきクイズを解くような気持ちで解読してみたい。

まず、英訳にあるlove and camaraderie や love and companionshipだが、camaraderieは「仲間意識」「同士愛」という意味で、ただのloveよりも民族意識や同士としての絆を強調する言葉だ。
また、detaineesという単語も独特で、これは主に外国人抑留者、政治的理由で捕らえられた者を指す。
外国から侵入したスパイともとれるが、目下、ロシアの収容所が戦闘で捕虜になった外国人傭兵やネオナチで溢れていることなども想起される。
Judaはもちろん聖書に出てくる「ユダ」で、裏切り者という意味で使われている。
これらの言葉選びの独特さを考えると、まさにプーチンにあてはまると思えてくる。

プーチンは間違いなく「賢い」男で、しかもスラブ系の男としては大柄ではない。彼の政治姿勢の背景にあるのはロシアという国の独立性とロシア人、ロシア文化への愛であり、ロシア民族を守り抜くという強い意思であろう。
しかし、その彼の周りには面従腹背の人物や外国からのスパイ、汚職官僚、悪徳財閥らが常に存在し、そうした勢力を冷徹な手法で排除し、投獄することも重ねてきた。
彼は冷戦後のロシアが不当に西側諸国から敵視され、NATOによって安全を脅かされ続けてきたことに対して抵抗してきた。
彼が世界に向けて演説した内容は、自国の論理に貫かれているとはいえ、大筋では間違っていない。
大規模なメディアプロパガンダにより、西側諸国の多くの庶民の間では、彼はとんでもない悪魔のように思われている。
しかし、アメリカの保守層を代表するような退役軍人たちの間でも、戦争を起こしたい、引き伸ばしたいのはアメリカで、ロシアが他国を侵略しようとか戦闘を拡大させたいなどと思っているわけではないという論を堂々と表明している者は少なくない。戦争の実態を知っている者たちは、政治思想に関係なく、メディアの大胆な嘘、プロパガンダには瞞されないということだろう。

タラビッチの予言通りなら、プーチンが語った言葉は本(記録)に残り、やがて彼を悪魔のように思いこんでいた人々も、自分たちがとんだ思い違いをしていたことを知る、ということだろうか。

最後に付け足しのように語られる「Vidjece da su se ko zene svadjali ni oko sta i ni za sta.」という部分も気になる。
唐突に「言い争う女たち」(the women argued about nothing and nothing. For what?)というのが出てくる。
タラビッチが男尊女卑的な思考を持っていたからともとれるが、私には、この「女たち」に関しては、ナンシー・ペロシやビクトリア・ヌーランド、さらにはリュドミラ・デニソワやグレータ・トゥーンベリらの顔が思い浮かぶ。まさに「中身のない妄想やでっち上げを声高に叫んで世界を狂わせた女たち」……考えすぎだろうか。

世界は真っ二つに割れる

これに続く記述は、さらに解読が難しい。
タラビッチ自身もどう言っていいのか分からず、表現に苦慮し、それを書き留めているザハリヒ司祭はさらに困惑しながら、ただただ単語を並べていた様子が想像できる。
英文に直し、それをなんとか少しでも意味が通るようにしてみた↓
「野の花が香りを放つとき、人間が恵みを生むとき、そして川が健康を失うとき、最大の全面戦争が起きます...
世界はりんごを真っ二つに切るように、二つに分かれます。
そのウォッカは二度と完全に目覚めることはできません...
第三世界のいくつかは、二つに割れたりんごを元通りにしようと自ら進み出ますが、それは愛や欲望のためではありません」

ザハリヒのメモにはあちこち途中が途切れたり、最後を「...」と曖昧に終わらせている文が出てくる。書き留めたザハリヒも意味が分からず、半ばお手上げ状態で書き留めていたのだろう。
原文が意味不明なのだから、当然、それを他言語話者が解釈するのはさらに困難だ。
タラビッチの時代には想像もできない石油文明、デジタル革命後の世界のことを透視し、なんとか表現しようとしている文章なのだと理解した上で、いろいろ想像しながら読み解いていくしかない。

最初の1行はまどろっこしい修飾がついているが、とにかく「史上最大の全面戦争」が起きると言っている。第一次大戦や第二次大戦のことはすでに詳細に述べた後なので、この戦争はそれよりも大規模で全世界を巻き込むものだ。

2行目では、世界がきれいに二分されることを「りんごが真っ二つに切られるように」と言っている。
これは今、既に起きていることだ。世界はまさに、アメリカが主導する西側諸国と、それに対抗してロシアと中国がインドやアフリカ諸国、南米諸国の多くを引きつけて形成するBRICS+のグループに二分された。
中東唯一の親米国と思われていたサウジアラビアも、今はもうロシア・中国との関係を大っぴらに深めている。
この東西対立構造は冷戦時代にも顕著だったが、今のほうが深刻度は深い。
2022年、ロシアがウクライナでの「特別軍事作戦」を開始した後、アメリカを中心とした西側諸国はロシアへの経済制裁を呼びかけ、いわゆる「西側諸国」がそれに応じた。
これに呼応した48の国と地域を、ロシアは「非友好国リスト」として公表したが、その内訳は以下の通りだ。

アメリカ、カナダ、イギリス、ウクライナ、EU全加盟国(アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク)、モンテネグロ、スイス、アルバニア、アンドラ、アイスランド、リヒテンシュタイン、モナコ、ノルウェー、サンマリノ、北マケドニア、日本、韓国、オーストラリア、ミクロネシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾。

これ以外の国々はロシア制裁に同調しなかった。
それから半年以上が経過し、今はさらにこの色分けが濃くなっている。また、西欧諸国でも、ウクライナのゼレンスキー政権にこれ以上肩入れして自分たちの生存権が脅かされる理不尽さに憤り、大規模デモなどが起きている。

「ウォッカは二度と完全に目覚めることはできない」という表現の中の「ウォッカ」は間違いなくロシアのことだが、これがスターリン時代の旧ソ連のような体制が復活しないという意味なら、すでにその通りだ。あるいはソ連崩壊後にやりたい放題の利益独占を図ったオリガルヒ(新興財閥)の悪行や、経済崩壊で犯罪が急増し、人々の倫理観や勤労意欲が低下していったことなどを「ウォッカ」という言葉に込めているのかもしれない。

4行目の「第三世界」というのは、英訳文では、
Some third parties will come forward to heal this apple with their own heart, but from theirs there will be no desire and love.
となったので、このthird party を「第三世界」と和訳した。
これはまさに現在の世界情勢にあてはまる。インドやサウジアラビア、アフリカ諸国などはロシア制裁を訴える米英に同調せず、中立の立場をとり、それ以上に、アメリカ主導の従来の世界構造からの離脱、ロシア・中国・インドなどを中心とした新しい強固な世界経済の枠組み作りを視野に入れている。
そしてそれはまさに「愛や欲望のため」ではなく、単に自国の安全を守り、世界を少しでもまともな状況に戻したいという冷徹な計算からのことだ。

では、次に進もう。
「果てしなく続く大海原を覆い尽くす、世界大帝国の王位をめぐるこの戦争が起きる前に、かの賢人がその椅子に座り、農民たちも目を覚まします。
彼はもはや赤い帝王が権力を拡大させ、金持ちになることを許しませんが、その権力と富を使ってひたすら戦い抜きます……
その後、大変動が起こり、彼が王位に就く今までの方法、常識がもはや通用しなくなります。
その新しい王は銃を手にするでしょうが、彼は赤い帝国を撃ちません。ただ、空に向かって発射された弾丸が当たった外れたの騒ぎを冷ややかに見ているだけです。そしてもう1人の赤い皇帝という役者を選出します。
果てしない海の向こうの国の王が皇后と共に生じさせた王子たちは、怒りに満ちた殺人鬼の顔をして睨みつけ、銃を撃ち放つでしょう」

いよいよ謎解きの様相が深まってきた。
まず、ここに出てくる「王」「彼」「国」が何を指しているのか推測するのが難しい。
1行目に出てくる「世界大帝国の王位をめぐるこの戦争」は、WEFが提唱するグレート・リセットのことだろうか。
それが引き起こす(核兵器使用も含む)第三次世界大戦ということであれば、まだ起きていないが、人工ウイルスや遺伝子製剤を使った情報戦、認知戦という意味なら、すでに起きていて、今はまさに「戦時中」だ。
「かの賢人」が前の文を受けていてプーチンのことなのであれば、世界統一政府を目論むグループが起こす戦争が起きる前に、プーチンはロシアの大統領となり、改革を遂行し、農民たちもそれに従ったので、この文の通りということになる。

次の「彼はもはや赤い帝王が権力を拡大させ、金持ちになることを許さないが、その権力と富を使ってひたすら戦い抜く」というのも、プーチンがソ連崩壊後に生まれた腐敗政商らが不当に富を蓄積することを許さなかったという意味で、一方、手にした強大な権力を使い、ロシアの莫大な資源と人力を背景に現在の対米英NATO勢力との戦いを忍耐強く続けていることだと読み解けば合致はする。

「その後、大変動が起こり、彼が王位に就く今までの方法、常識がもはや通用しなくなります」も、「大変動」がシュワブらが企む「グレート・リセット」のことなら、確かに「それまでの方法が通用しなくなる」。

その次の「その新しい王は銃を手にするでしょうが、彼は赤い帝国を撃ちません。ただ、空に向かって発射された弾丸が当たった外れたの騒ぎを冷ややかに見ているだけです。そしてもう1人の赤い皇帝という役者を選出します」という部分には、さらにハッとさせられる。 ここまで読んで、実はこの「赤い帝国」はアメリカのことなのではないかと思い当たったからだ。
「赤い帝国」という言葉からは、赤=共産主義=ソ連=その後のロシア……という連想が普通だが、「彼」がプーチンであるなら、「赤い帝国」はロシアではない。
では、中国だろうか。中国ならまさに「赤い帝国」だし、ロシアが中国を撃たないのはその通りだ。
しかし、ロシアが「もはや権力を拡大させ、金持ちになることを許さない」帝国、プーチンが握る権力とロシアの国力(富)を使って戦い抜く相手は中国ではない。……と考えると、この「赤い帝国」はロシアを執拗に敵対視する大国・アメリカなのではないか。
タラビッチにとって「赤」=「共産主義」ではなく、邪悪なものというイメージなのかもしれない。

次の「ただ空に向かって発射された弾丸が当たった外れたの騒ぎを冷ややかに見ている」というのは、原文は、
Taj novi car uzece pusku, ali nece puknuti na crveno carstvo nego ce samo senluciti i onaj drugi, sto ce kasti, crveni car.
となっている。
このsenluciti(原文では)という単語がよく分からなくて調べたら、こんな解説が出てきた。

Meanings:
(meaning derived through synonyms) to get drunk, to party, to party, to rave, to go crazy, to drink, to get drunk, to party, to laugh, to have a good time, to have fun, to have fun, to feast, to celebrate noisily, to have a good time, arch. happy arch.

さらにはこんな解説も見つけた。

つまり、空に向かって銃をぶっ放して鬱憤晴らしや馬鹿騒ぎをするというような意味らしい。少なくともいい意味では使われていないようだ。
これぞまさに、今、ウクライナで行われていることではないか。
「もう1人の赤い皇帝という役者を選出します」というのも、現代の戦争がゼレンスキーのような「役者」を立てた傀儡政権を使って行われていることを想起させる。

ザハリヒのメモはさらにこう続く。
果てしない海の向こうの国の王が皇后と共に生じさせた王子たちは、怒りに満ちた殺人鬼の顔をして睨みつけ、銃を撃ち放つでしょう。
この怒りの戦争が勃発するとき、その軍隊にとっては目覚めて天国に召されることは難しくなります。陸で、そして海で戦う兵士たちに、どうか神のご加護を。
この戦争を起こした人々には学者や賢人がついていて、彼らが大砲に代わるありとあらゆるトリックを生み出します。
これらが降りかかるとき、これはどこにでも降りかかりますが、輝かしい人々、軍隊、家畜のすべての生き物を殺します。
その魔術は彼らを眠りにつかせ、彼らは戦う魔術の代わりに眠り、その後、ようやく我に返るでしょう。
私たちはその戦争で戦うことはありませんが、他の者たちが頭上に現れます。
ポゼガ上空では、空から光り輝く人々が地上に落ちてきます」

これが「最終大戦」についてタラビッチが予言した部分といわれていて、メモの最後にあたるのだが、どうにもごちゃごちゃしていて読み解きにくい。
最後の行の「空から光り輝く人々が地上に落ちてきます」というのは、「人」ではなく戦闘機やミサイルのような金属製の兵器のことではないか。そういうものをタラビッチは見たことがないわけで、「光り輝く人々」と表現したとしてもおかしくはない。

また、内容があちこち前後している印象がある。タラビッチが語った順番で記述されたのかどうかも怪しい。タラビッチ自身、自分の想像を超えた光景や状況を説明しているため、うまく伝えられないのは仕方がない。

上記1行目の「果てしない海の向こうの国の王が皇后と共に生じさせた王子たち」というのが何を指しているのかをまず考えてみる。
これだけでは想像もつかないのだが、「果てしない海の向こうの国」がアメリカを指しているなら、皇后はその国の皇后ではなく、同盟国のイギリスのことかもしれない。イギリスはつい最近まで長いこと女王の国だったし。
であれば、米英が生じさせた王子たちは米英の同盟諸国のことだろうか。
米英が主導する西側諸国が怒りに満ちた殺人鬼のように戦争を仕掛ける、ということか。
次の1行は、予言と言うよりはセルビア正教信徒としての気持ちというか祈りだろう。
ドキッとするのはその次だ。
「この戦争を起こした人々には学者や賢人がついていて、彼らが大砲に代わるありとあらゆるトリックを生み出す
これもまさに現代の戦争を言い当てている。
現代の戦争は、兵器による戦闘よりも、人を瞞し、扇動するプロパガンダや洗脳技術に重きが置かれるということだ。
「その魔術は彼らを眠りにつかせ、彼らは戦う魔術の代わりに眠り、その後、ようやく我に返る」も、武器を使った従来型の戦闘に駆り出される代わりに洗脳され、思考停止することで、実質、戦争に巻き込まれているという状態を「眠りにつかせる」と表現したのかもしれない。

クレムナ予言を読み解く際の注意点

さて、セルビア語で書かれたザハリヒメモの原文をここまで読み解いてきて改めて分かったことは、
  • メモの内容は時系列通りに並んでいるわけではない
  • テーマもあちこちに分散しているので、繰り返しが多かったり、違う話を挟んで分かれていたりする
  • タラビッチにとっての近未来のことはかなりはっきりと書かれているが、第二次大戦後の世界像はタラビッチにもザハリヒにも想像を超えたハイテク世界なので、うまく言い表せていない
  • タラビッチもザハリヒも敬虔なセルビア正教徒なので、予言の表現には彼らの宗教観、世界観が色濃く反映されている
  • 本にはミタールの父・ミロスの予言や、ザハリヒ司祭が直接書いた解説や状況説明、さらには他の著者が書いたことの紹介など、様々な材料が混在しているので、よほど注意しないと予言そのものとそれ以外の記述をしっかり区別できない
……といったことだ。
こうした注意点を踏まえた上で読み解いていかないと、タラビッチが「見た」ものの正体、実像を知ることは難しい。

アメリカで出版されたというペーパーバックはおそらくそうした余分な記述を省いて、ミタール・タラビッチが実際に司祭に語った言葉だけを抽出し、原文の不備や乱れも「こういうことであろう」と修正・補足しながら英文にしていったものだろう。

「ヨーロッパと同じくらいの広さの楽園」はミタールの言葉ではない

ここでひとつ重要な指摘をしておきたい。
あちこちのタラビッチ予言に関するサイトで、第三次世界大戦後に生き残る「ヨーロッパと同じくらいの大きさで、人口が1億くらいで、1年中春と夏のような気候の楽園で、人々は愛と調和に結ばれて平和に暮らす国」云々という予言が述べられているが、これはミタール・タラビッチの言葉ではない。
本の後半に確かにこうした記述が出てくるのだが、この章の最初にははっきりと、「タラビッチの子孫、ブディミール・ミロサヴリェヴィッチとの対話」というタイトルが付いている。

↑このように、別の章立てになっている箇所に出てくる(下の図はDeepLでの翻訳)

この本をまとめた著者(もしくは別の人物)がタラビッチの子孫にあたるブディミール・ミロサヴリェヴィッチと会って話を聞いた記録であり、そこに述べられている言葉はすべてブディミール(通称・Budo)のものだ。
対話というよりもインタビューの形になっているが、その内容全体は、彼の先祖であるミタールの予言から飛躍して、ブディミール自身の願望、理想の世界像を語っているようだ。
その中で、この話題はこのように始まっている。
 私(インタビュアー)はある日、この星の人口過剰に興味を持ち、人類の存続が危ぶまれ、多くの人々を飢えさせる危険性に疑問を投げかけた。
彼(ブディミール)はどこか遠くを見ていたが、まるでその遠く離れた場所から戻ってきたかのように、そして初めて私に会ったかのように、突然語り出した。
多くのサイトで、この部分をミタールが直接話した言葉のように勘違いして、他の予言と同列に解説している。
繰り返しになるが、この部分はタラビッチが言った言葉ではなく、彼の子孫のブディミール・ミロサヴリェヴィッチが言った言葉なのだ。
その章の最後にもはっきりとこう書かれている。
これは、ミロスとミタル・タラブビッチと同じクレムナの予言者であり、普通の農民である「第三の男」、ブディミール・ミロサヴリェヴィッチが語った言葉だ。

現代を生きる我々は「クレムナの予言」をどう扱うべきか

「予言」というと、多くの人にとっては単に未来の出来事を教えてくれるもので、それが当たった外れたと言ってワイワイ楽しむ(あるいは不安に陥る)エンターテインメントだろう。
かつて五島勉氏が書いた『ノストラダムスの大予言』などはまさにその典型だった。
彼が書いたノストラダムス本は、最初の本だけで累計200万部超、その後に何冊も続いたシリーズ全体では軽く500万部を超えるヒットとなったそうだが、社会現象にまでなったのは「1999、7の月に空から恐怖の大王が来る」という一節を「1999年7月に世界が滅亡する」とした解釈が一人歩きしたからだ。
タラビッチのクレムナの予言も、その手の「衝撃の予言書」として取り上げれば世間受けするのかもしれないが、ここまで読んできて、私はそうした扱いはタラビッチ父子やクレムナの人たちに対して失礼極まりないと感じる。
真面目に読み解こうとすればするほど、原文の解釈は地味にならざるをえないし、読み手の思想や知識によって解釈が異なっていくことも避けられない。そういうものだ、ということを事前にしっかり念押ししておく必要がある。

私としては、ここまで読んでみて、私自身は「クレムナの予言」に収められたミタール・タラビッチ語録が後世のでっち上げだとは思わなくなってきた。この本がセルビアでは聖書のように一家に1冊あるというのも、オブレノヴィッチ王朝時代(1815~1842年と1858~1903年)にはクレムナの予言者関連のものはすべて禁止され、取り締まられたというのも本当だろう。
英訳を試みたジュラ・セーバーらも、可能な限り真摯に向き合って翻訳作業をしたと思う。
それでも、この手のものは広まっていくにつれ、「想定読者」の興味をそそるように都合よく切り取られ、あるいは読み手の思考傾向を強く繁栄して意訳されていく。今これを書いている私の解釈も、そうした「自分好みの」解釈だと言われても仕方がない。
それを承知の上でここまでWEB上に「解読日記」を綴ってきたのは、読めば読むほど、当たった外れたの占いレベルのエンターテインメントを超えた哲学とでもいえる深みを随所に感じ取ったからだ。
言い換えれば、ミタールが幻視した未来(予言)そのものよりも、彼が限られた知識と語彙力で表現したものから感じ取れる世界観、宇宙観のようなものに自然と共鳴する。
「人は本当の自分を知らない、本当の力を知らない、真実は極めて単純なことなのに……」
彼の言葉の根底にはこうした思想というか「信仰」があることは間違いない。
ミタールの言う「神」はセルビア正教の宗教観における神だろうが、私がミタールの言葉から感じ取る「神」は、私という肉体が感じ取れる現世を包み込む、はるかに巨大で深い、多次元世界全体というような「神」だ。
ミタールやその父・ミロスは、「現世」を超えた次元を垣間見られるような特殊能力を持っていたのだろう。それを一旦受け入れてみた上で、私は私なりに、彼らが言う「真実」「本当の力」といったものへ想像を飛ばしてみたいのだ。

私はまだ「クレムナの予言」の原文の半分くらいしか読めていない。著者による、どうでもいいような美辞麗句が連なっている予言文化礼賛やタラビッチ父子への礼賛部分がかなりを占めていて、そのあたりは読み飛ばしたからだ。
また、複数の人物が時系列が乱れたままいろいろなことを発言していたり、著者によるまとめや解説も混じっているので、それらを整理しながら読み進めるだけでも大変な苦労をする。
もし、私の気力と興味がもう少し持続して、本書全部を解読し、自分なりに整理できたら、近いうちに1冊の本にまとめるかもしれない。
しかし、その作業に真面目に取り組めば取り組むほど、一般には「ウケない」、地味な読み物になりそうな気もする。
少なくとも、一般ウケ狙いで世紀末感を過剰に演出したり、都合のいい切り取り操作はしない。

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ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その内容と信憑性(2)2022/12/21 01:24

タラビッチの「クレムナ予言」の解読に取りかかって3日目。
昨日の日記で「私はこの本そのものを手に入れたわけではない」と書いたのだが、その後、WEB上を検索しまくり、出版された89ページのペーパーバック英訳本ではなく、その種本らしきもののPDFを見つけた。
著者名がないのだが、これがボイル氏の説明にある「セルビア/ウクライナ語で書かれた200ページあまりの本」に間違いなさそうだ。
↑最もオリジナルに近い文章が収録されていると思われる書籍PDFの冒頭
しかし、キリル文字で書かれたセルビア語なので、さすがに読めない。
で、試しにブラウザに入れている翻訳ツールで翻訳を試みたところ、それらしい日本語にしてくれるではないか。これにはかなり驚いた↓

↑キリル文字で書かれたセルビア語だが、日本語に変換してくれる

しかし、さすがに変な日本語で、このままではあちこち誤読しそうだ。
そこで、いきなり日本語訳にするのではなく、一旦英語に翻訳してみたところ、ほぼまともな英文になる。


↑日本語にする前に一旦英訳してみることにした

こういう作業を今日はずっとしていた。
なんとか本一冊分を英文に変換したものをテキストエディタに貼り付ける作業を終えたのだが、改行で分断されていたり、あちこちつながらなかったり、一部の文字が英語のアルファベットに置き換わらず「?」になっていたりして、全体を把握するのはまだまだ遠い道のりという感じだ。気力が持つかしら……。

しかし、この作業をしていて、これがまったくの偽書、捏造ではなさそうだという印象が強まった。
この本の最初のほうは、著者がいかにしてタラビッチ予言のコピーを手に入れたかという説明や、クレムナという地域には昔から霊感を持つ者たちが数多く出現し、伝統的に「予言文化」とも呼べる風土があったといったことが書かれている。
親族や関係者、為政者、軍人、地名などの固有名詞が次々に出てくるのだが、その説明や描写に余計な比喩や美辞麗句が散りばめられすぎていて、冗長だし、まとまりがない。
例えば、自分(著者)がザハリヒ司祭に直接会ったときのことと、セルビアが独立を回復する端緒を開いたとされるミロシュ・オブレノヴィッチ1世のこと、セルビア軍の最高司令官ヤコブ・ネナドヴィッチのことなどがごちゃごちゃに並んでいて、時系列が極めて分かりづらい。
この著者には大変失礼ながら、いかにも素人が書いたと思えるものだ。
こうした乱雑でくどい記述は、我々がタラビッチの予言を知ろうとするときには面倒くさく感じるが、それがかえってこの文書の出自の信憑性を感じさせる。

我慢して読み進めると、この著者が1915年にザハリヒ司祭に直接会っていることが分かる。
前回紹介したボイル氏の親戚がドイツの書店で入手したという本は1982年印刷と記されているとのことだが、1982年にはこの本の著者はすでに他界していたのではないか。となると、この著者が相当高齢になってから出版したか、1982年印刷の本は初版本ではない可能性がある。
ともあれ、セルビア語で書いているからには著者がセルビア人であろうこと、タラビッチ予言を書き留めていた代父のザハリヒ司祭に1915年に実際に会っていたことは重要だ。

↑最初のほうにかなり長く書かれている、タラビッチの生涯やこの本が作られた経緯について説明している部分

英訳本の編纂者が「言い回しのいくつかがぎこちなく、ラフだが、これは彼の田舎訛りを正確に反映しているためだ。特に、タラビッチの言葉は、彼の代父であるザハリヒ司祭との会話で構成されているため、「あなた」または「あなたの子孫」という言及は、ザハリヒに関連していることに注意したい」という注釈をつけている意味もよく分かった。
local accentというのは、「訛り」というよりも「どもり」というか、単語を飛ばしたり繰り返したりするような話し方のことだろう。それ故に、英訳しても文法的に変な部分があちこち出てくる。
彼が19世紀セルビアの農夫で、文盲であり、世界観がガッチリと保守的であることが、彼の語り口の中に様々な形で出てくる。
例えば、
「セルビアでは、男性と女性を区別することはできません。みんな同じ服装になります。この災厄は海外からもたらされたものですが、とても長い間私たちの中にとどまります。花婿は花嫁を迎えつときも、どっちがどっちだか分かりません」
という一節があるのだが、これは伝統的な服装や髪型が消えて、欧米風のジェンダーレス文化に支配されるということだろう。その光景が彼にはとんでもない「災厄」に映り、不快感を隠せないのだ。

こうした記述を拾っていくうちに、この本に収録されているザハリヒのメモ(タラビッチが語ったとされる言葉の内容)部分が、少なくとも後世に創作されたものではないだろうという印象はますます強くなった。

2022年の今、特に目を引く記述

前置き(中置き?)が長くなるのもよろしくないだろう。ここで、前回敢えてとりあげなかった、最も気になる記述について触れていきたい。
まずはなんといっても以下の記述だ。

↑これでは意味がよく分からないので、一旦英語に変換してみると↓こうなった
"The whole world will be plagued by a strange disease and nobody will be able to find a cure; everybody will say I know, I know, because I am learned and smart, but nobody will know anything.
People will think and think, but they will not be able to find the right cure, which will be with God's help, all around them and in themselves."
↑英訳本の記述

"The whole world will be ruled by some disease and no one will be able to stop it early reconnaissance; everyone will say I know, I know, because I am a scholar learned, and no one will know anything.
People with thoughts will wander around and around, and they will never be able to find it the right medicine, and with God's help, it will be everywhere around them and in them themselves.
↑セルビア語の原本を英訳ソフトで変換したもの
分かりやすく日本語にすればこうなるだろうか↓。
「全世界が奇妙な病気に冒されます。当初、誰も治療法を見つけられず、その病を止めることができません。自分は学者であり、知識があるので分かっていると言い張る者が大勢現れますが、結局のところ誰も何も分かっていません。
知識人たちはああでもないこうでもないと悩み続けますが、神の教えに耳を傾けないので、正しい治療薬を見つけることができません。実は、治療法は、自分の身の回り、そこいらじゅうに、そして自分の心の中にあるのです」

これぞまさに2020年からの世界そのものではないか。

全世界が奇妙な病気に支配されるという事態は、1918年から1920年にかけて世界を襲ったいわゆる「スペイン風邪」にもあてはまる。
タラビッチの没年は1899年なので、スペイン風邪のことは知らない。だからこの幻視はスペイン風邪のことではないかという解釈もできるが、学者や知識人たちが「自分は分かっている」と言い張る描写は、むしろ今の世界にあてはまるように思える。
そして「答えは(専門知識や先端医学ではなく)すぐ人間の身近な場所、そして人間の心にある」という記述がドキッとさせられる。
2020年以降、全世界を支配した「奇妙な病気」の正体は、恐怖を煽られた末に信じ込まされた「心の病」だといえる。その治療法も、結局のところ、自分自身が持っている免疫力を保つための正しい食事や適度な運動、あるいはせいぜい葛根湯だのイベルだのといった以前からある薬だからだ。

テレビのことを言っていると思われる部分も実に興味深い。
この部分を翻訳ソフトで英訳させると↓こうなった。
They will make a chest of drawers and in it there will be some chocolate with displays, and that he won't be able to talk to me dead, no matter what sokocalo* to be close to this other world, hair to hair with all human heads.
With the help of that box with a glass, the guy will be able to see what's going on everywhere on this earthly soil.

ここに「sokocalo」というまったく意味不明な単語が出てくるのだが、これを原文の綴りのままネット検索したところ、こんな説明を見つけた。




これらを勘案した上でこの部分の日本語訳を試みてみる。
「人は引き出し箪笥(ヽヽヽヽヽヽヽ)のようなものを発明するでしょう。
その中にはいろいろ魅力的なもの(some chocolate)が映し出されます。このガラス張りの装置のおかげで、人はこの地球上のありとあらゆる場所で起きていることを見ることができます。でも、この奇天烈な装置がどれだけ人間の脳に他の世界を目の前にあるように見せたとしても、そこに映し出された人間は死んでいて、私に話しかけることはできません」

↑かなり苦しい(都合のいい)解釈だと叱られそうだが、テレビというものをまったく見たこともないし、想像もできない19世紀セルビアに生きた文盲のタラビッチとしては、こうした表現が精一杯だったのではないか。
上の和訳では、文章の順序も入れ替えているが、説明しているタラビッチも、それを書き留めているザハリヒも、なんのことだかさっぱり分からないままなので、しどろもどろになるのは自然なことだろう。

ザハリヒが書き留めたタラビッチ語録は、彼らが理解不能な未来社会のことになればなるほど、このように意味不明、支離滅裂な記述が増えてくる。旧約聖書のエゼキエル書冒頭部分に通じるものがある。
それがまた(しつこいようだが)、この原文が実際に19世紀に記述されたものだと思わせる要素にもなっている


さて、今回はあちこちのタラビッチ関連サイトで話題になっているプーチンのことらしい記述や、第3次世界大戦のことを予言している部分に触れようかと思ったのだが、「原書」ともいえるセルビア語のこの文献を見つけたことで、今回はそこまで急がないことにした。
というのも、原文をじっくり見ると、すでにあちこちで紹介されている日本語訳とはかなり違うニュアンスも読み取れて、少し時間をかけて読み解く必要があると思うからだ。
というわけで、今回はこのへんで一旦止めておこう。
次回はいよいよプーチンや第三次世界大戦のことを述べていると思われる箇所を読み解いてみたい。

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ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その魅力と信憑性(1)2022/12/18 21:19

タラビッチ(右)とザハリヒ司祭(左)……らしい
年末状の宛名印刷も完了して、後は出すだけになったし、なんか急にやることなくなっちゃったなと思っていたら、ちょうどいい玩具?が見つかった。
In Deepの岡氏のメルマガで知ったミタール・タラビッチという19世紀のセルビア人の予言(託宣?)の話。
私はこれまでまったく知らなかったのだが、この手のものが好きな人たちの間ではだいぶ前から話題になっていたようだ。
最初に概要を紹介すると……、

ミタール・タラビッチ(1829-1899)は、セルビアのクレムナという小さな村の農民だった。
彼は文字が読み書きできなかったが、時折予言的な幻視を経験した。信仰心が篤い彼は、彼の叔父であり、ミタールの洗礼時の代父(godfather)にもなっていた地元のセルビア正教会のザハリヘ・ザハリヒ(Zaharije Zaharich)司祭(1836-1918)に、未来を透視した話をした。
司祭はそのすべてを小さなノートに書き留めていたが、1943 年、彼の家族の家がブルガリアの占領軍の攻撃によって燃えてしまった際に一部が消失した。
しかし、コピーが存在し、現在、ザハリヒの曾孫であるデジャン・マレンコビッチ(Dejan Molenkovic)氏の家族が所有している。 (英訳本の編者・ジュラ・セーバーが提供した本の要約紹介的な文章を、Tim Hobbs氏が自分のWEBサイトに転載した Mitar Tarabich Serbian Prophetより)

内容はセルビアとその周辺の政情などがどうなっていくかという内容が多いが、あまりにも詳細に当たっていったので、セルビアでは「黒い予言」として知られるようになり、セルビア政府が懸念して内容を隠蔽した、という話もある。
そのせいか、当地以外にはあまり知られることがなかったようだが、近年になって資料を探し集めて発表する人がいろいろ現れ、セルビア地域以外にも広まっていったらしい。そのへんのことはNora Boylesという人が1998年9月29日付で書いている記録がWEB上に残っている。
思いがけず、私の親戚がドイツの書店でタラビッチ氏の予言のコピーを手に入れることができた。それはミタールが信頼して幻視の内容を打ち明けたセルビア正教会の司祭が作成したメモから、司祭の曾孫であるデジャン・マレンコビッチがゴルンボビッチ氏(Dragoljub Golubovich )の助けを借りてコピーしたものだった。
本のタイトルは「Kremansko Prorocanstvo (クレムナからの予言)」。ローマ字を使用したセルビア語/クロアチア語で書かれ、1982 年に印刷されたものだった。おそらく、現時点で入手可能な最も完全な情報だろう。
しかし、私(Nora Boyles)はその言語を理解できない。本は 200 ページを超え、司祭とその親戚、そしてタラビッチの親戚の写真が数多く掲載されている。しかし、言語の難しさのため、私はミタール・タラビッチの写真を特定できなかった。
願わくば、誰かがこの言葉の問題を解決してくれることを願っている。
Mitar Tarabich—Serbian Prophet: An Update by Nora Boyles September 29 1998 より)

↑この記述などは、かなり正直に書かれている印象があり、信用してもよさそうに思える。
で、ボイル氏が述べているセルビア語/クロアチア語で書かれた「Kremansko Prorocanstvo (クレムナからの予言)」は、その後、米国で英訳され、89ページのペーパーバック本として出版された。
著者はJura SeverとZoran Vanjaka。版元はVantage Pressということだ。
この本にはデジャン・マレンコビッチ氏が所有しているザハリヒ司祭の残したメモのコピーの内容と、その内容がいかにその後の歴史と符合するかという検証やいくつかの注釈が書かれている。
Fortunately a printout of the material had been obtained the first trip to the site. It was from Tim Hobbs that Gail Irwin obtained Jura Sever’s name and website: Sever Jura 3js49@qlink.queensu.Ca and eventually learned of the availability of the book she and Zoran Vanjaka were writing on Mr. Tarabich. It is available from Vantage Press, 516 West 34th St., NY, NY 10001, and is titled The Balkan Prophecy (price $9.95 + S&H). It is a small paperback book with 89 pages. From the bibliography I see that they made use of the priest’s great-grandson, Dejan Malenkovic’s work, Kremansko Prorocanstvo, as well as several other reference works to provide the basis and historical support for the accuracy of Mr. Tarabich’s prophecies.
Mitar Tarabich—Serbian Prophet: An Update by Nora Boyles September 29 1998 より)

私はこの本そのものを手に入れたわけではない。ただ、ありがたいことにこの本の編者が書いた出版前の原稿からの引用がarchive.orgに残っていたために読める
その冒頭で、編者のJura Severはこのように説明している。
私(Jura Sever)は現在、私の友人によって書かれたタラビッチに関する本を編集している。引用はそのテキストからのものだ。
タラビッチの言葉はセルビア・クロアチア語から実際に翻訳されたものであり、その翻訳は必ずしも最終的な形ではないことに注意されたい(つまり、本が最終的に出版される前に、いくつかの言い回しを変更する可能性がある)。言い回しのいくつかがぎこちなく、ラフだが、これは彼の田舎訛りを正確に反映しているためだ。特に、タラビッチの言葉は、彼の代父であるザハリヒ司祭との会話で構成されているため、「あなた」または「あなたの子孫」という言及は、ザハリヒに関連していることに注意したい。
また、タラビッチが「私たち」と言うときは、セルビア人を意味している。しかし、彼はクロアチア人、セルビア人、スロベニア人などを区別していない。彼にとって、彼の言語を話す人は誰でもセルビア人だからだ。
さらには、タラビッチの予言の内容に、彼自身の意見がどの程度入り込んでいるのかは分からない。要するに、彼が幻視した人々や出来事を説明するために使用された形容詞や表現のいくつか、例えば「知的な」「勇敢な」「正直な」「恐ろしい」「災難」といったものは、19世紀のセルビアの農民としての彼の目を通した表現だということに留意すべきだろう。

本が出版される前の校正原稿のようなものらしいが、むしろそのほうが種本の内容に忠実だろうから、貴重かつ好都合かもしれない。

で、この英訳文によってようやく我々もタラビッチの予言(予言というよりは「幻視」「未来透視」「託宣」というべきか)の内容を読めるようになったわけだが、と~にかく面白い。昨日はほとんどこの英訳原文を読み込んでいた。
「予言」としては、あまりにも正確かつ詳細な部分までその後の史実と一致しすぎているので「ほんまかいな」と疑問を抱かざるを得ない。現代の誰かが創作、捏造したのではないか、と勘ぐるのが普通だろう。

しかし、その内容は、インチキだろ、と簡単に唾棄できない魅力がある。
まず、19世紀セルビアの農夫というのが絶妙だ。イギリスやフランスなら、これだけドンピシャの内容の予言が話題にならないわけはなく、ノストラダムスの予言本などを超える世界的なベストセラーになっていそうなものだ。
でも、そうした考え方もまた、現代の情報社会に毒された偏見かもしれない。例えば「日月神示」が世界的には知られていないのと同じではないか(日本国内でも知っている人のほうが少ないだろう)。今の日本で、新コロやウクライナでの戦争のまともな情報がまったく伝わってこないことを考えても、知らされないことがいっぱいあるということは分かる。

ボイルの記述を信じるとすれば、少なくともドイツで購入できた200ページを超える「Kremansko Prorocanstvo (クレムナからの予言)」が1982年に印刷されたことは本当だろう。セルビア/クロアチア語で書かれたその内容をボイルは読めなかったと明かしている。
この「親本」の内容が後世にタラビッチの子孫などが作り上げたという可能性は否定できないが、とりあえず本物だとしてみる。
それを英訳したとする米国版ペーパーバックに創作が挿入された、あるいは史実に合わせて改作したという可能性もある。しかし、ボイルがこの本を1998年には入手して読んでいるわけだから、出版されたのはそれ以前のことで、21世紀に入ってからのことは追加や改作はできない。

2020年代を生きる我々が特に興味を引かれるのは、種本の後半部分に語られている第二次大戦後の世界を幻視した部分だ。
例えば、第二次大戦後の世界を述べたこんな部分。
「世界大戦の後、世界に平和が訪れます。多くの新しい国が出現します...黒、白、赤、黄色。
国際法廷が形成され、国々が互いに戦うことは許されません。この法廷はあらゆる国王より上位にあります。戦争が始まると法廷は公正に裁き、憎しみと殺戮を愛と平和に変えようとします。生きてこの時代を見ることができた幸運な人々はどれほど幸せなことでしょう」
「しかし、しばらくすると、何人かの強い王たちと小さな王たちが、その国際法廷への敬意を装い、好き勝手なことをし始めます。そのせいで多くの小さな戦争が始まります。多くの死者が出ますが、大きな戦争ではありません」
「イスラエル王国の周りでいくつかの戦争が起こりますが、遅かれ早かれ、そこにも平和が訪れます」
「これらの戦争では、兄弟が兄弟と戦います。 それから彼らは和解し、お互いにキスをしますが、彼らの憎しみは残ります」
「これらの小さな戦争はすべて、その邪悪さと悪意のために、強大な王国によって先導されます。盲目的な愚かさゆえに、彼らは互いに争い、虐殺し合のです」

国際法廷(英訳本では an international court)というのは国連のことだろう。国連を金科玉条のように仕立てて好き勝手する国々が出てくる。特に強大な王国(複数)によって誘導されるいくつもの小さな戦争(All these small wars are initiated by the great kingdoms, because of their wickedness and malice; those who fight and butcher each other do it because of their blind stupidity.)……という部分は、まさにアメリカを筆頭とするNATO勢力や軍産複合体が、巧みな情報操作、世論誘導で人々の間に憎しみを植えつけ、民族紛争を誘導していくという冷戦後の世界史そのものだ。

他にも、いくつか抜き出してみる。
「私たちの国では、平和と繁栄の時代が長く続きます。多くの世代が平和な時代に生まれて死ぬでしょう。戦争は巧みに書かれた本や言葉、そしてさまざまなおかしな幻影を通してのみ知ることになります」

英訳本の編者は、この「さまざまなおかしな幻影(different strange apparitions)」とは、テレビやラジオのことかもしれないと注釈している。
これはまさに現代の情報操作、情報戦争にあてはまる。タラビッチが言う「私たちの国」はセルビアやクロアチアだが、我々日本人も、1945年の敗戦以降に世界中で起きている戦争については、文字や映像、音声による情報でしか知ることができない。
その情報が捏造され、歪曲されていれば、情報を受け取る我々は、情報戦争を仕掛ける者たちの意のままにその戦争を色づけし、操られてしまう

「私たちの王国は強く、誰からも愛され、尊敬されます。人々は「白い」パンと全粒小麦だけを食べたい時に食べるようになります。誰もが牛なしでカートに乗ります。人々は空を旅し、タラ山の倍の高さに登ったかのように私たちの土地を見下ろします。
ウジツェの下、そしてこれらの山々の周りには多くの工場が建設され、人々は土地を離れて工場で働くようになります。彼らは長い間それを好みますが、やがて彼らは自分たちの土地を思い出し、そこに戻ってきます」

これなどは特に解説はいらないだろう。タラビッチの生きた時代(1800年代後半)は日本では幕末から明治時代である。自動車はすでに発明されていたものの、空気入りタイヤや円形のステアリングが装着された自動車が登場するのはタラビッチの死後、1900年代に入ってからだ。もちろん、セルビアの小さな農村では自動車など見たこともなかっただろう。飛行機にいたっては、ライト兄弟が世界初の本格的な有人飛行を行ったのが1903年12月だから、これまたタラビッチの時代には存在もしていない。

「セルビアは、白い馬に乗った青い目をした男が統治している間、最も繁栄するでしょう。その男はセルビアに来て、ある新しい宗教をもたらします。王位に就いた彼は、強く、健康で、100年に近い長寿をまっとうします。彼は狩猟が好きで、狩りをしているときに誤って白い馬から落ちて足を失います。彼は老齢のためではなく、この傷のせいで死ぬでしょう」

この「白い馬に乗った青い目の男」はヨシップ・ブロズ・チトー(1892-1980)に該当する。
チトーは1920年にユーゴスラビア共産党に加入。第二次世界大戦時にはドイツ国防軍への武力抵抗を呼びかけて人民解放軍(パルチザン)の総司令官になった。
戦後はユーゴスラビア社会主義連邦共和国首相兼国防相、第2代大統領、終身大統領となり、1980年5月4日、87歳で死去した。
死因は循環障害により壊疽を起こした左足を切断する手術を受けたが回復が思わしくなく、腎機能障害、肺炎、胃腸内出血、肝機能障害などを起こしたことによるとされている。
タラビッチの予言で唯一史実と違っているとされているのが「白い馬に乗った青い目の男(チトー)」の死因が狩猟中に落馬して脚を失ったことによるもの、という部分だとされている。しかし、むしろ「落馬して脚を失った」という若干の不一致が、ザハリヒ司祭のメモがでっち上げではない本物なのではないかという信憑性を生んでいる。
チトーが乗馬の名手で、狩猟好きだったことは事実なのだ。
しかも彼はクロアチア(当時はオーストリア=ハンガリー帝国の構成国スラヴォニア王国の領内)の出身で、父親はクロアチア人、母親はスロベニア人。
まさにセルビアに「やってきて」、社会主義という新しい宗教をもたらした。

タラビッチのセルビアとその周辺地域に関する予言(幻視)は他にも数多くあり、彼の死後の歴史はまさにその通りに進むのだが、ここではとりあえずそれらは飛ばして、現代世界のことを述べていると思われる部分を見てみよう。

「司祭様お分かりでしょうか。第二次世界大戦後、世界は平和で豊かに暮らし始めますが、それはすべて苦い幻想です。多くの人が神を忘れ、自分の、つまり人間の知性だけを崇拝するからです。
司祭様はご存じでしょうか? 神の意志と知識に比べて、人間の知性とはいかほどのものでしょうか? 人間の知識など、海の中の一滴でさえないのです」
「人間はある種の箱を作るでしょう。その中には画像付きのある種の小道具が組み込まれています。この画像ガジェットの助けを借りて、人は世界中で起こっていることすべてを見ることができます。しかし、たとえこの画像付き小道具が人間の頭皮の毛と同じくらい近くに別の世界を見せてくれたとしても、それらの映像はすでに死んでいて、私と通信することはできません」 「人はすぐそばにいる隣人よりも自分が持っている小道具を信頼するでしょう」


この「画像付きの小道具が組み込まれた箱(a box and within will be some kind of gadget with images)」は間違いなくテレビ、あるいはその後に出てくるパソコンやスマホのことだが、これに関する記述は一部が前後していて分かりにくい。
英訳本では、上に記述した通りにはなっておらず、「人間はある種の箱を作るでしょう。その中には画像付きのある種の小道具が組み込まれています。しかし、たとえこの画像付き小道具が~」と続いていて、かなり後になって「この画像ガジェットの助けを借りて、人は世界中で起こっていることすべてを見ることができます」という記述が出てくる。
英訳本の編者はこうした記述の乱れについて、
ザハリヒは、タラビッチが予言した時点で常に書き留めていたわけではない。ときには数週間後に書き留めていた。そのせいで、彼の記録にいくつかの繰り返しや順序の混乱が起きているのかもしれない。
と説明している。
しかも、テレビや飛行機といった現代文明については、タラビッチもザハリヒ司祭も見たことも聞いたこともないわけで、なんのことか分からないまま語った内容をそのまま書き残しているのだから、なおさらのことだろう。
そう考えると、英訳本の著者や編集者が意図的に内容を改竄したという可能性も低いように思えてくる。

現代社会を幻視したと思われる記述部分をさらに抜き出してみる。

人々は地中深くに井戸を掘って黄金を掘り出し、光と速度とパワーを与えられますが、代わりに地球は悲しみの涙を流すでしょう。黄金と光は地中よりも地上にあるからです。人間が開けた穴の傷のために、地球は苦しむでしょう。

石油は black goldと呼ばれるように、現代文明にとってはまさにgoldに代わるものだ。石炭やレアメタル、レアアースといった地下資源もすべて「金」といえる。これも説明不要だろう。

「人々は畑で働く代わりに、やみくもにあちこちを掘りまくり掘り当てたり外したりしますが、本当の力(real power)は人間のすぐそば、周囲にあるのです。地球はこう言っています。『ここだ。私を見つけなさい。きみたちのすぐそばにいる私を』と。
いくつもの夏を過ごして(※メモの中によく出てくる表現で、要するに長い時間を経て、という意味)初めて、人々はこの本当の力を思い出し、あちこちに穴を掘ったことがどれほど愚かであったかを理解するでしょう。真の力は人間の内部にも存在しているのですが、人々がそれを見つけ、使えるようになるまでには長い時間がかかります。
このように、人は長い間自分自身を知ることができずにいます。本を読み、知識を得た知恵者たちは、自分たちは何でもできると勘違いします。こうした知識人たちは、人が自分自身を知ることの大きな障害になります。人々は本当のことを知ったとき、知識人たちの言うこと信じたことがいかに間違った妄想であったかを知ることになります。
本当のことを知ったとき、人々はなぜこんな簡単なことが分からなかったのだろうと呆然とするでしょう。真実とは、本当に単純なことだからです。
人は、何もわかっていないのに何でも知っていると勘違いし、何でもできると思って、多くのばかげたことをします」
「人々の魂は悪魔よりもずっと悪いものに取り憑かれます。人間の頭の中には真実など何もないのに、自分たちが抱く幻想が本当の真実であると信じるでしょう」

このへんは少し宗教がかった言い回しになっている感じもする。タラビッチは敬虔なセルビア正教の信者であり、その言葉を記録したザハリヒは司祭であることを思えば、教条的なニュアンスが加わることはむしろ自然なことで、ある意味こうした表現になっていることも、種本が本物だという印象につながるかもしれない。


さて、長くなってきたので、とりあえずこのへんで一旦切っておこう。続きはさらに面白いのでまた次のページで……。

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クリスマスが近いので2022/12/14 11:52

いつも暗い話ばかりで、このまま年を越すのでは身体に悪いよね。気分を変えて、クリスマスが近いので4年前のウクレレ動画でもどうぞ。



↑この「Jane Jane」 という曲を初めて聴いたのは中二の秋だった。
1969年。今から50年以上前だわね。
文化祭の閉会式前、1200人入る講堂に生徒と一部の来客が集まっている中、卒業生3人組が飛び入りでミニ演奏会を行った。
「オフコース」と名乗ったそのフォークバンドは、鈴木康博(当時、東工大4年生)、小田和正、地主道夫(共に東北大4年生)の3人で、聖光学院の3期生(ちなみに私は11期生で、彼らの8年後輩)。
YAMAHAのライトミュージックコンテストフォーク部門全国大会で2位になった「凱旋」とのことだった。

そのときは彼らがピーター、ポール&マリーのコピーをしていたことも知らなかった。PP&Mより前にオフコースの演奏で『ア・ソーリン』も『ジェーンジェーン』も知ったのだった。

あのとき中学2年生だった私は今は67歳。数年前、親を預けた小さな介護ホームに頼まれてウクレレ教室もどきをやることになり、生まれて初めてウクレレという楽器を弾いた。ギターとは勝手が違うが、ウクレレでPP&Mをやるとどういうことになるんだろうという実験をしてみたのがこれ。
元歌はいわゆる「黒人霊歌」というジャンルのものやイギリスの民謡というか古謡というか。それをPPMが見事にアレンジした名作。
老人になって、中学生の頃に練習した曲をまた演奏してみるというのは、歳をとって子供に戻る、という一例かな。

で、このウクレレのJane Janeを見ながらふと思った。

このとき「ウクレレベース弾きに来ないか?」と誘ったヨッシーは30代。あたしはすでに還暦超えの60代。
あれから4年経ったわけだが、この4年の時間の流れが、30代と60代ではまったく違うはず。
あたしにとってこの4年前はつい先週にあったことのように感じるけれど、ヨッシーは「昔のこと」と感じているかもしれない。
時間の流れ、共有している世界が、同じようでいて違う。
これもまた世界は多重構造ということかな。
物理世界は一つではなく、脳が認識する数だけある。その膨大な数の世界が幾通りにも重なり合う世界がまたある。人間の脳にはなかなか理解できないような、いわば無限の多重構造になっているんじゃないか……
「ぷちぷちサミット第5回 正気を保つための「多次元世界観」 より)

↑ぷちぷちサミットのこの回を改めて読み返してしまった。
へぇ~、こんなことが書いてある……と思いながら。
記憶がどんどん飛んでいく。自分の脳の劣化がますます加速している。だから、今日もこうして文章を残している。(ごう)だわねえ。
重曹とかいろいろ
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