戦時下の竹槍訓練を皮肉ることは罪か? 水ダウを非難する人たち2024/09/01 20:53

『水曜日のダウンタウン』(TBS) 2024年8月28日放送
「水曜日のダウンタウン」がやってくれた。
「コロナ対策いまだに現役バリバリの現場があっても従わざるを得ない説」と題して、馬鹿げた「コロナ対策」を揶揄というか、反省?するような内容。
まともな思考をしているテレビ制作陣が生き残っていることが分かっただけでも、少しだけホッとした。
しかし、ネットでは「元医療従事者としては感染症対策バカにされた気分」「こっちは後遺症でまだ悩んでるんだよ」など、批判の嵐。
本当に闘った医療関係者は、軒並み攻撃され、排除されてきた。今でもまだそうだ。
……あのねえ……馬鹿なことは馬鹿なの。
馬鹿なだけでなく、大変な害を与えたの。特に子供たちへの害はとんでもなかった
そうした国家的犯罪、社会の暴力を、真面目な番組できちんと反省していない中で、まずはこうした方法で風穴を一つ開けようとすることこそ、メディアの最低限の良心であり矜持だろうに。

あの馬鹿げたマウスガードやらアクリル板やらが「感染症対策」だとまだ言う人たちがいることに脱力するが、そういう人たちが世界一多いこの国で、これからも生きていかなければならない。それも、これ以上免疫力を下げないように、NK細胞を増やすために極力楽しく、分かっていない人たちとも摩擦なく、自分を失わず……これ、相当難しいことだよね。



『水曜日のダウンタウン』(TBS) 2024年8月28日放送



たまたま同じ日に、我が家ではこんな番組↓も見ていた。2023年4月放送の『かまいたちの掟』(さんいん中央テレビ)の再放送(BSよしもとで)。地方局制作番組は呪いから解けるのが最も遅かったかもしれない。
あの期間に収録されたロケ番組は、今後、再放送率が下がるだろう。違和感とガッカリ感、無力感、怒り……が先に立ってしまい、普通の感覚で観ていられないから。仕方なく従っていた出演者たちは本当に気の毒だ。


『かまいたちの掟』(さんいん中央テレビ)2023年4月放送


知る限り、最も早くマスクを外したのは2023年3月18日放送の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』だった。
これも遅すぎるけれど、他の番組が軒並みマスクだらけ、アクリル板だらけだった中で、先頭を切ったことはしっかり覚えている。

マスメディアが国民を煽動した戦前戦中の文化

水ダウがネットで炎上しているのを見て、明治以降の日本は何も変わっていないのだなと、つくづく思った。

↑これは昭和18(1943)年の流行語トップ10だそうだ。どうやって順位をつけたのかよく分からないが、戦時中も政府に抵抗する庶民がいたことは分かる。
金鵄(きんし)上がって十五銭」がよく分からなかったのでネット検索したところ、↓こういう替え歌だった。
元歌は「紀元二千六百年」という「国民歌」↓。
Wikiによれば、
1939年(昭和14年)8月、内閣奉祝会・日本放送協会(現在のNHK)の主宰によって広く国民から「奉祝歌」を募集する企画によって誕生したもので、約1万8000の応募の中から、東京・神保町の教科書出版所店主増田好生の歌詞が一等に選ばれ、同時に募集した作曲は当時東京・杉並区在住だった音楽教諭森義八郎の曲が採用された。
だそうだ。
Wikiにはさらに
(作曲者の)森は後年、作曲家に転身し井の頭音頭や小学校の校歌などの作曲を手がけたが、酒癖があまりよくなかったとも言われ、この「紀元二千六百年」作曲直後に行った飲み屋での飲食酩酊の上で、「此の曲は大塚の花街で遊女を抱いた時の腰のリズムを使って作曲した」と放言して物議を醸した。

……ともある。

この曲を一般募集したNHKは、1981年5月に↓こんな番組を放送していた
ちなみに「金鵄」とはタバコのゴールデンバットのこと。敵性語として名称変更させられていたのだね。

NHK戦争証言アーカイブズ 「金鵄(きんし)上がって十五銭」
その1⇒こちら  その2⇒こちら

↑この番組、「その2」では、翼賛選挙に大量の無効票(投票用紙に落書きや不平を書き連ねたもの)があったことや、特高が膨大な資金を得て反戦思想と思えるものを徹底的に弾圧し、替え歌を歌っていた子供まで取り締まった記録などが紹介されている。

43年前のNHKは、このように、いい番組いっぱい作っていたのにね。この数十年で大本営発表代行機関みたいになってしまった。
でも、こうしてネット上に残して、誰もが見られるようにしているのは、心ある職員が頑張っているということかな。
この番組で戦時中の替え歌を歌っている東京放送児童合唱団の子供たちも、2024年の今は50代くらいだろう。この収録のことを覚えているかな。

水ダウの「馬鹿げたコロナ対策」を思い出させる企画は、このNHKの「戦争証言アーカイブズ」シリーズに通じるものがある、と言えば、そんな馬鹿な、全然違う、無理がある……と、またまた非難囂々だろうか。
しかし、「金鵄上がって十五銭」の替え歌と、パカパカのマウスガードやアクリル板の絵面を揶揄する(あるいは「反省する」)企画は、どちらも、正面切って反対すると潰される庶民の精一杯の抵抗ではないだろうか。
それを理解できず、ただただ不謹慎だ不届きだ許せないと騒ぐ人たちは、歴史に何も学んでいないのではないか。
戦時中の竹槍訓練を戯画化した作品があったとする。おそらく今回水ダウを非難した人たちは同じように「命がけで戦った銃後の人たちをバカにしている」「人として許せない」などと攻撃するだろう。
しかし、作品の意図は竹槍訓練をしている人たちを馬鹿にすることではない。そういうことをさせる世の中を作った人たち、馬鹿な為政者だけでなく、時代の空気感や、ある日簡単にそうした世界になってしまう怖ろしさを訴えようとしているに違いない。
歴史を学べば、国が(権力者集団が)国民を殺してきた記録が延々続いていることが分かる。今もその最中なのだということを、平和ボケしている人たちには、いくら言っても分からない。
ましてや、マスメディアが一斉に大政翼賛会、いや、大本営発表広報担当となり、暗黙のうちに特高化までしてしまっている今の日本を異常と感じない人たちが大多数を占めているのを見るにつけ、これはもう、徹底的に破壊されるまで、何も変わらないのかなと、暗澹たる気持ちになる。

精神をこれ以上乱さないための訓練?


「金鵄上がって十五銭」が流行語トップ10に入っていた昭和18(1943)年の3年後、敗戦直後の昭和21(1946)年の流行語を見てみると……

なるほど、戦時中とはだいぶ印象が変わってくる。このなかの「ハバ・ハバ」が分からなかったので、これもネット検索したところ、↓こんな「高齢者向けクイズ」なるページがヒットした。


「ハバハバ」は「早く!早く!」という意味で、敗戦後、日本に駐留した米国軍が持ち込んだ語だそうだ。語源はパプアの原住民の言葉らしい。
「オフリミット」がなぜこの時代の流行語になったのかもよく分からなかったが、

(「戦後昭和史」WEBサイトより)

……なるほど、である。
要するに日本は完全に占領地となってしまい、それを庶民は受け入れるしかなかった受け入れながらも、どこか醒めた目で現実を見つめていたという空気感が読み取れる。
今またそれと同じこと(敗戦~占領)が、あの頃には想像もできなかった巧妙な方法で起きているのだが、ほとんどの日本人は気がついていない。あるいは、薄々感じていても、考えないようにしている。考えたくないので、不都合な情報はシャットアウトするように身体が覚えてしまっている。

私は昭和30(1955)年生まれなので、敗戦直後の昭和20年代のことは知らないが、小学校に上がるまで家には風呂はおろかトイレがなかった(長屋で、トイレは戸外の共同便所を使わなければならなかった)。
テレビが買えたのは小学校の後半くらい。電話は中学に入ってから。
平成生まれ、あるいは21世紀生まれの人たちの中には、「チャンネルを回す」とか「(テープを)巻き戻す」とか「(電話機の)ダイヤルを回す」といったフレーズが通じない。さらには「アベック」や「股引」といった言葉を、いわゆる「昭和言葉」として嘲笑するわけだが、単語のみならず、「あたり前田のクラッカー」のような昭和の駄洒落フレーズには、敗戦後の日本を生き抜いてきた人たちの逞しさや老獪さも込められているような気がする。

辛い話ばかりだと身体に悪いので、最後はそんな駄洒落フレーズを鑑賞しながら終わろうか。


あたり前田のクラッカー
あたりまえやがナイアガラ
ざまあ味噌漬け
ほんまかいな、そうかいな、かいな返して上手投げ
そんなの聞いとらんペット
ごめんめんめん明太子
さんきゅ~よんきゅ~母号泣
インド人もビックリドンキー
アイムソーリーヒゲソーリー
おつかれさんだーす軍曹
汗がダーダーダースベーダー
もういくつ寝ると和尚が来る?
なんまいだ~なんまいだ~オ~マイガ~
あとはよろしくさんじゅうろく
冗談はよしこちゃん
ありがとうさん、しみがかあさん
ありがたいわにアリゲーター
泣くなよしよし、よし!行くぞー
とんでもハップン歩いて10分
うまかった~ 牛負けた~


……さて、あなたは↑この中のいくつを知っているかな?

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コロナ禍と呼ばれる4年半を総括する2024/06/03 16:53

「コロナ禍」と呼ばれるトンデモな社会が始まった2020年。その初期段階では根本的な部分でしっかり瞞されていた。そのことを今も隠し続けるメディアの大罪と、静かな殺戮を受け入れてしまう人間社会の「構造的問題」ということについて、気が重いが、私なりの2024年6月時点での「総括」(あまりいい印象を与えない言葉だが)を書いておきたい。

はっきりしているのは、世界中の人間がかつてないスケールで「瞞された」ということだ。
いくつかの要点をザックリと列挙すれば、
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と呼ばれる感染症は、人類を壊滅させかねないような怖ろしいものではなかった
  • コロナウイルスそのものは従来のインフルエンザや風邪の原因の15%程度を占めるウイルスで、SARS-COV2もその仲間だが、動物からの突然変異などによる自然発生ではなく、人間が研究所で作り出したものだった(近縁のコロナウイルスには本来見られない「フーリン切断部位」があり、その配列が、モデルナ社が2016年に特許を取得した遺伝子上の配列と一致する事を報告する論文が2022年2月に発表された。他にも、オミクロンに見られるような急激な変異が、自然に起きる確率はあまりに低すぎるなど、いくつもの不自然さが報告されている)。
  • PCR検査によって陽性とされた人は自動的に「新型コロナ感染者」とされたが、PCR検査はCt値(対象とする2つの標的遺伝子の増幅回数)が国や検査機関によってまちまちであり、閾値を高く設定すればウイルスの破片や死骸を持っていた無症状者も「感染者」とカウントされ、膨大な数になっていた。そもそもPCRを発明したキャリー・バンクス・マリス博士自身が「感染症検査の目的で使ってはいけない」と警告し続けていた。
  • 欧米で「COVID-19による死者が増大」と騒がれていた初期(2020年)、日本を含む東アジアでの感染者死者は少なく、日本では全体の超過死亡者数はむしろ前年より少なかった。
  • mRNAワクチンと称する遺伝子製剤注射が緊急承認されて接種が開始されると、超過死亡数は異常な上昇を示した。
  • 遺伝子製剤を提供する製薬会社と国との契約内容は多くの部分で黒塗り非公開とされ、サンプルの解析も禁止された。
  • 遺伝子製剤の危険性については多くの医学者、ウイルス学者、遺伝学者らが警告を発していたが、それらの指摘がほぼすべて正しかった(スパイクタンパクそのものに毒性がある。血栓を作り、心筋炎や各種臓器の炎症など、様々な病態を引き起こす。抗体依存性感染増強 (ADE)、抗原原罪、免疫抑制などを引き起こす危険性がある)ことが、次々にデータや検証によって明らかになっていった。
  • スパイクタンパクだけでなく、それをコーティングするための脂質ナノ粒子(LNP)の弊害や、なぜか混入している汚染DNA(特に、ワクチン接種開始後に急増したいわゆる「ターボ癌」の原因ではないかと疑われるSV40エンハンサーという癌細胞プロモーター)など、深刻な異物混入問題も明らかになっている。
  • 当初、ワクチンパスポートやロックダウンなどの暴走政治をしていた欧米諸国でさえ、今やその間違いを暗黙のうちに認めつつあり、遺伝子製剤注射をしている国民はほとんどいない。にも関わらず、日本だけが未だに複数回の接種を推奨し、超過死亡を止められないでいる。それどころか、国内に遺伝子製剤製造工場を造っている。
  • こうした現実を、政府もマスメディアも完全に無視し、言論統制を続けている。

詳細に列挙していけばキリがないので、あくまでもザックリとだが、この4年あまりの間に知り得たことを並べてみた。しかし、上記の事柄の一つさえも認識していない人がまだまだ大勢いる。
日本国民の8割が遺伝子製剤注射を打ってしまったという。その8割の人たちにとっては、今さら「あれは間違いだった」「瞞されて命を縮めたかもしれない」と認めるのはあまりにも苦痛だろう。そのストレスのせいでますます健康を悪化させるくらいなら、何もなかったことにして、今を楽しく生きることに専念すべきだという考えもある。
実際、6回も7回も打っているのにピンピンしているように見える元気な高齢者も私の知る限りたくさんいるので、その人たちに関してはそれでもいいのかもしれない。ただし、これ以上打つのは周囲の人の健康を脅かし、子孫にも不幸をもたらすことになるので絶対にやめてほしい。特にレプリコンワクチン(「自己拡散型ワクチン」)は、接種した人が生物兵器になりうる(ワクチンを接種していない生体も「ワクチンに感染」して抗体を持ってしまう)。そういう事態になれば、もはや「分断」どころではない。

初期段階で瞞された点は致死性とPCR


↑初期の頃のコロナ報道、動勢

私自身に関しては、初期段階ではCOVID-19の怖さとPCRというものについて、完全に瞞されていた。
テレビでは中国やイタリアでバタバタと倒れる人や、病院に収容しきれずに廊下に寝かされている人たちの姿を映し出していた。そうした映像を見せられて、私を含めてほとんどの人たちは、SARSのような怖ろしい病気が広まり始めたのだと信じ込まされた。
追い打ちをかけるように、志村けんさん(2020/3/29)や岡江 久美子(2020/4/23)さんが「コロナで死亡」と報道され、これは本当に怖い病気なのだという印象を植えつけられた。
ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)などというおどろおどろしい医療機器も画面に何度も映し出され、その台数が足りないとか、技術者が足りない、医療関係者は夜も寝ずに感染者の治療・看護にあたっているという報道が繰り返された。
しかし、今思えば、国民が過度に脅され続けていた「準備段階」の時期だった。
これによって、ワクチン待望論が刷り込まれた。
極めて怖ろしい感染症だから、非常事態として、治験が十分でなくともワクチンを緊急承認して全国民に打つべき。そうしないと感染がどんどん広がる。無症状でも感染している人が高齢者や持病のある人に感染させるから、加害者にならないための「思いやりワクチン」を打ちましょう……というキャンペーンにつながっていった。
この時点で、私自身は、COVID-19の怖ろしさについては半信半疑だった。
インフルエンザが関連した死者数が毎年1万人前後いるという情報をすでに知っていたので、それを上回るような悪質な風邪なのかもしれない、とは思っていたが、普通なら最低でも10年かかるというワクチン開発が半年でできるとか、今まで人類に試したことのない種類の遺伝子製剤を十分な治験もなく無料で接種させるなどという異常さとを天秤にかければ、「ワクチンの危険性」のほうがずっと上回るだろうという判断はできた。

言論封鎖によって、「新型コロナワクチン」と称する遺伝子製剤に反対する医学者たちの声は抹殺されたが、それでもネットで発信され続けた内容を要約すると、こうなる↓

  •  ワクチンとは病原体そのものを弱毒化させたり無毒化させて人間の体内に送り込み、その病原体に対する免疫をあらかじめ作っておくためのもの。
  •  今まで開発されたワクチンはすべてそうした機序によるものだが、ファイザーやモデルナのCOVID-19用ワクチンはまったく違う。
  •  人工合成した遺伝子の一部(メッセンジャーRNA)を人間の細胞に入れて、人間の細胞内で病原体の遺伝子を作らせる。メッセンジャーという名前の通り、他の細胞に情報を伝えて反応させる。ワクチンというよりは「遺伝子製剤」と呼ぶべきもの。
  •  これだと、病原体そのものを培養したり加工したりする必要がなく、人工的なコピー作業で作れるので、短時間に大量に製造・供給できる。
  •  しかし、これを接種すると、もともとの人間自身の細胞が病原体の一部分を細胞表面に持つことになる。
  •  そこで作られた抗体は、標的である病原体だけでなく、それを保有している細胞全体を攻撃するかもしれない。
  •  ウイルスを食べるはずの細胞の中に入り込んでさらに増殖したり、免疫系がいつまでも消えないウイルスに業を煮やして攻撃物質を大量放出して(ADE)、他の健康な細胞まで殺してしまったり、制御信号を失った壊れた遺伝子が制御不能に予測不能なタンパク質を作り続けるといった事態を引き起こしかねない。
  •  実際、今までこのタイプの遺伝子製剤での動物実験は一度も成功しておらず、続けていくうちに実験動物がみんな死んでしまった。
  •  さらには、このmRNAが壊れないように脂質ナノ粒子(ナノパーティクル)で包み込むが、このナノ粒子そのものが人体に大きな害を及ぼすことが分かっている。

PCR検査という巧妙な詐欺

ただ、この時点で、PCR検査というものの有効性についてはあまり疑っていなかった。テレビのワイドショーで医師やコメンテーターが「なぜ日本はPCR検査をもっと大規模に行わないのか?」という主張をする場面では、その通りだと思わされていた。恥ずかしい限りだ。
テレビでPCR検査にはほとんど意味がないと主張していたのは木村盛世氏(元厚労省医系技官)くらいだが、彼女がテレビに登場したときも、半ば意図的に「変な人」に見えるような切り取り方をされていた。
しかし、私はあの場面が引っかかった。かつて、『朝まで生テレビ』で原発の危険性や無意味さを訴えていたときの槌田敦氏の姿にダブって見えたからだ。
この直感は当たっていて、木村氏の主張のほうが正しかった。
「ワクチン」にしろPCRにしろ、一体どれだけの税金が無駄に、というよりも悪事に使われ、どれだけの人たちが瞞され続けたことか。

「陰謀論」という名の陰謀

遺伝子製剤注射は、医療従事者や高齢者が先行して打つことになった。その直後から原因不明の急死や高齢者施設での超過死亡などが起きたが、それを報じるマスメディアは一切なかった。
マスメディアが完全黙殺し、大手SNSも言論封鎖した「東方の賢人たち」
CBCやサンテレビは例外的にギリギリの線で関連報道を行っていたが(↑)、全国放送ではないため、視聴した人は限られている

打った全員がバタバタ倒れるような事態になればたちまち中止になるが、そうではなかった。実に微妙な(絶妙な)割合で体調不良や死者が出る。時間差もあるので、注射との関連性が曖昧なままにされる。
この頃から、ビル・ゲイツの名前やWEF、グレートリセット、シュワブ、WHO、シュルツ、CIA、ネオコン、グローバリスト、人口削減計画、ニューワールドオーダー……などなど、様々な固有名詞や新語が飛び交うようになった。
私自身、当初は「なんでゲイツの名前が出てくるのか?」と訝しんだものだが、調べていくうちに、想像を超えたような事実が次々に現れてきて仰天した。あれもこれも、事実だったのか……と。

こうしたものをひっくるめて「陰謀論」という言葉で一笑に付す手法が今でも通用している。
もちろん中には「それはさすがにどうなの?」というようなものもあるが、情報やデータを精査していけば、おおよその真相が見えてくる。

コロナ禍と呼ばれる時期は、ロシアがウクライナに「特別軍事作戦」と称して侵攻した時期と重なる。
これに関しても、今までいかに情報がコントロールされ、事実に反する刷り込みをされていたかが分かった。私にとって、世界の実相が一気に見えてきたことは、コロナ禍がもたらしたプラスの面だったかもしれない。
2014年のマイダンクーデター後にウクライナで起きていたことを正確に伝える西側メディアは皆無に近い。英語に通じていない国民がほとんどの日本ではさらに顕著だ。
アメリカの介入によって、民主選挙によって選ばれたウクライナの親露政権が倒され、以後成立したウクライナ政府によって、自国東部のロシア語話者国民を殺害し続けてきた事実を知らずして、ウクライナ問題を語ることなど到底できない。

しかしこうした情報は、マスメディアによって封殺されたり歪曲されたりするので、事実に沿った情報は、苦労して自分で収集しなければならない
ドキュメンタリー作家アンヌ-ロール・ボネルのこと(note)

「ワクチン」と称する遺伝子製剤を身体に入れなかった2割の人たちと、マイダンクーデター以後のウクライナ情勢を自ら調べて今の世界情勢を把握している人は、かなり重なっているのではないだろうか。

コロナ禍も戦争も人間社会の「構造的問題」

2020年以降に学んだことをまとめると、現在の「人類の危機」を招いている原因は、特定の人物や組織というよりも、人間社会全体の「構造的問題」だろうということだ。
ゲイツやシュワブ、あるいは日本国内でいえば、現政府や厚労省、コロナで儲けた悪徳医師らを追及するだけでは問題は解決しない。
日本国民の8割は自ら進んで接種会場に出向き、自分の身体に得体の知れない注射をした。一方で、リスクのないことなのに、選挙会場に行って投票する人は8割もいない。
人間は命の危険があると脅されれば必死に行動する。現代社会において、その際の判断材料は政府広報やマスメディアに頼ってしまう。歴史を学べば、国家が国民を殺すことは少しも珍しいことではないことは分かるのに、平和惚けしているために疑わない。
疑わない人たちの多くは、善良で真面目で勤勉な「いい人」たちだ。その人たちのおかげで日々の生活が維持できている。
むしろ、「分かっている人たち」の中に、「分かっていながら私欲と自己保全のために悪行に傾く」人がいる。そういう人たちの知能は概ね優れていて、中にはカリスマ性を持った人もいるので、善良な庶民を瞞すこともできる。
そうした社会の「構造」は簡単には変わらない。歴史を見ても、こうした構造的な問題ゆえに、人類は何度も何度も愚行を繰り返し、殺し合いを続けてきた。
現代ではその構造がますます複雑になり、見えづらくなっている。
日本に関しては、戦前のような過激に踊らされる人たち(コロナ禍におけるマスク警察、自粛警察のような)は減っていて、多少苦しくても、平和で穏やかな社会を求める人たちが大多数を占めるようになったと思う。だからこそ、多くの外国人観光客も訪れ、日本は最高だ!と絶賛する。
その一方で、庶民が社会体制をよい方向に変革していくような力は削ぎ落とされている。
こうした現状を踏まえた上で、いかに自分の命や生き甲斐を守っていけるか。周囲の大切な人たちと共感しあい、助け合っていけるか。それが問われている。
ただし、生き抜き方の最適解は、その人が置かれている立場や状況によって違うだろう。それが絡み合うのが人間社会であるという「構造」もまた、万人が幸せになれる社会の実現を難しくしている。

最後に、月並みな提言になるが、とりあえず次の選挙には足を運び、少しでも現状を変える方向に向かうような投票行動を起こさなければいけない。
浅はかな正義漢や無能な目立ちたがり屋よりも、したたかな悪党のほうがまだマシだ、という屈折した感情は抑えて、まずは真性の悪党とその取り巻きを減らす方向を選ぶしかない。人間として嫌いなタイプであっても、比較して、伏魔殿を少しでも弱らせる方向に動きそうな候補者に投票する、ということだ。これができないと、「構造的問題」はいつまでも続くし、この国は壊滅に向かって加速する。


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ワクチン問題研究会の記者会見を報じないメディア2023/09/10 21:10

昨日、9月7日の午後2時、上の2つの記者会見が別の場所でほぼ同時に始まった。

写真の上はジャニーズ事務所が、創業者である故人が数百人の少年に対して性行為を強要した犯罪を認めた会見。
下は「一般社団法人ワクチン問題研究会」の設立記者会見。
上の会見を「ソーセージ問題」、下の会見を「毒チクワ問題」と表現した人もいるが、ソーセージやチクワに失礼なので、ここでは使わない(←なら、最初から触れなければいいんだけど、ちょっと借りてみたい気もあって……)。

ジャニーズ事務所の記者会見はNHKはじめほとんどの地上波キー局が緊急生放送したが、ワクチン問題研究会の会見はほぼ完全に無視された。
問題の重要性や緊急性からすれば完全に逆である。
ジャニーズ事務所の問題では「犯罪を知っていながら報じようとしなかったメディアの責任」を追及する声が今また上がっているが、ワクチンと称する薬剤注射犯罪問題でのメディアの罪の重さは、その比ではない。
多くの国民にとって、ジャニーズの問題は基本的には一人の少年愛倒錯者とその被害者たちの問題で、「ひどい話で、被害にあった子たちは気の毒だが、自分とは直接関係がない」と認識されている。
しかし、ワクチンの問題は自分や自分の家族も含めて被害者であり、命の問題である。それを認識できないように、国やメディア、医療業界が加害者側にいる。
ワクチン問題研究会の会見では、医師や研究者たちが必死にそのことを訴えていた。






これを報じたメディアは、今のところ河北新報くらいらしい。
それも、あくまでも「ワクチン後遺症に悩む人たちを救済するために」といった、あたりさわりのない論調でまとめている。


まあ、これがデスクが許可するギリギリのラインだったのかもしれない。こんな小さな記事でも載せただけマシということか。
上のジャニーズ事務所の会見で、掌返しでストレートな質問を浴びせていたメディアのみなさん、いつか同じように、首相や厚労省を相手に追及してくれますか?
「本当に知らなかったんですか?」「隠蔽はなかったと言うんですか?」
それとも、そんな日は来ないままこの国は壊されっぱなしになってしまうのだろうか。


そしてなにより、ほとんどの日本人は、自らこの問題の真相を知ろうと動かないまま、情報宗教に洗脳されたままなのだろうか。

ワクチン問題研究会の記者会見全編は⇒ワクチン問題研究会のサイトで見られる
あるいは↓ここで。


特に、子供を持つ親たちは絶対に見なければいけない。子供を守れるのは最終的には親だけなのだから。

福島名誉教授の発言部分は、InDeepの岡さんが文字起こししてくれている⇒こちら
以下は、動画を見るのは面倒だというかたのために一部の文字起こし。
お手許にお渡しした資料等にある通り、真面目な先生方は症例報告をしているんです。それが何百とあるんですよ。尋常な事態じゃない。こんなこと今までなかった。これは薬害じゃないんですよ。
まったく不完全な、薬でもないものをバラ撒いて、それで…まあ、あえていいましょう、「殺人」ですよ。虐殺が起きたといってもいい。これは生物兵器によるホロコーストに近いんじゃないですか、と。こういうことですよ。
あえて、そこまで過激なことを言わないと、皆さんは覚醒しないかもしれない…何が起きているのかに対して。きわめて中途半端でいい加減なものが世の中に出回ったんですよ。何兆円も使ってですよ。
私はそこに、科学者として、医師として、あるいは市民としてのレゾンデートルあるいは存在意義が問われていると真剣に思います。
この国をダメな国にしてはならない。
それは、事実を事実として認めることからです。見ざる言わざる聞かざるでは、人間性の放棄ではないですか。事実を事実として訴えても、知らんぷり、報道しない。こんなことがあるんですか!
いったい何なのということですよ。
これほど広範な被害が広がっているという、その事実。医師が日常診療において留意するべき事実が、きちんと伝えられない。国民の皆さんが知っておくべき事実が伝えられない。おかしいじゃないですか。
それで、今から、どういう「事実」を……これは私が集めた事実じゃない、厚労省がきちっと公開している事実なんです。だから、メディアがきちっと捉えて、「何が起きているのか」を咀嚼して、それについてコメントして、ジャーナリズムとしての役割を果たしていただきたいと思うんですよ。
これは薬害ではないです。はっきりと言っていい。あたかも生物兵器のようなものがバラ撒かれて、そして、たくさんの人が死んだ。たくさんの人が大変な被害を受けた。今も苦しんでいる。
これからも遅延性の毒性が出てきます。
だから、ありとあらゆる医師、看護師、薬剤師さんたちは患者さんにまずワクチンの接種歴を必ず聞いてください。
これが私たちの第一のメッセージです。
医者にかかった人には、ワクチンの接種歴を必ず聞くこと。ワクチンと関係がないかどうか疑うこと。
これは医療者の義務だ! 科学者の義務です。
第三者が、我々が、手にとって動物実験をやった途端、「目的外使用」を許したということで国がペナルティを負うことになる。そういう不平等条約になってる。(略)国民は知らないんだ、だから。
契約の中に「このワクチンについて解析しちゃいけない、動物実験しちゃいけない」という条項があるんですよ、基本的に。だから国民は瞞されたまんまなんだ。
な~にがレプリコン(自己増殖型)ワクチンだっての。はっきり言ってサイエンスのレベルが低すぎる
もうその問題についてね、ワクチン問題研究会がいちいち取り上げる必要なんてないんですよ。突っ走って行く人がいるわけだから、やっぱり。
それからね、これは社会運動の団体じゃないから、ワクチンやめろとかなんとか、そんなのは国民の自覚(の問題)で、ジャーナリズムの仕事でしょ。こういうことを、こんだけ問題が出てるんだから、ストップしたらどうだ。いっぺん立ち止まって全部リニューしたらどうだって言うのがジャーナリストの責任なんです。ジャーナリストが責任放棄してるってことを、民主主義の危機だって、私は言ってるんですよ!
だから、そういう風に書きなさいよ。ジャーナリズムの仕事なんだから。
あなたはここの場に来てね、問題だと思ったら、ジャーナリストとして、自分の責任として、こんなワクチンはやめるべきだと言うべきですよ。
ジャーナリズムが責任を放棄してるから問題だって言ってるの。
(以上、2023/09/07 厚生労働省会見室にて行われた記者会見での福島雅典代表理事の言葉より)
記者の一人が「会としてワクチン接種に反対するのか?」という質問をしたことで、福島氏は一気に語気を強めて、記者たちを叱りつけた。
それをなだめるかのように、井上正康理事(大阪市立大学医学部名誉教授)が、こう付け加えていた。
ジャーナリズムのかたがたも、きちっとした、客観的なデータがないと、喋らないというのが基本だと思います。そういう意味では私、論文のデータベース担当をやっておりますので……。(略)英語で「mRNA vaccine side effect」と(検索語として)入れますと、一瞬にして8900本の論文が2年半の間に出ております
その1本1本の論文は、何十例、何百例、何千例もの患者症例を集めた解析の論文なんですね。
そして私の手元には、毎日、最低10本以上の新しい国際論文が報告されてきてます。
研究会としては、これをどなたでも見られる形にしていくのも……まあ、日本だけ、厚労省だけ、世界で一人負けしていますので、世界できちっと、どういう研究者が見ても納得できるようなデータがすでに出ている、と。
そういうものを記者の方々に分かりやすく提供するのも、この研究会のミッションの一つです。
厚生労働省会見室にて行われた記者会見での井上正康理事の言葉より)

この会見は1時間ちょっとのものだった。これを全編、あるいは45分くらいに短くまとめてもいいからそのまま流すテレビ番組があれば、どれだけの人たちの命と健康が守られるだろう。



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間違いを訂正するということ2023/06/10 16:22

↑テレビ番組を見ていたかみさん曰く「日本語が崩壊している」。

助詞の乱れはどんどんひどくなっているが、さすがにこれは許容範囲を超えている、と感じるのはジジババだけなのだろうか?
テレビの字幕では、話者が「食べれる」などの「らぬき言葉」で話してもちゃんと「~られる」と直して表示していたが、それも最近ではゆるくなってきた↓。
↑字幕でもこのありさま


↑ATOKでは入力した途端にこうして指摘してくれる


日本語の崩壊を「変化」として許容していくかどうかは数の力に委ねられている。
例えば、「全然」は打ち消しを伴う副詞だとされていたが、今では肯定の意味でも「全然使われている」し、元々は肯定の意味で使われていたのを戦前になぜか「否定表現に限る」とされてしまったらしい。
注意を要する用法
主に明治時代の文学作品など明治時代から戦前までの近代語に見られ、否定表現を伴わず「すっかり、ことごとく、完全に、全面的に」。 日本に入ってきた当初の用法はこちらであり、字義的にもこちらが正しい。 国語辞典によってはこの用法を記載しなかったり、記載した上でかつて使われた用法とするものもある。(Wikiより

最近は「普通に」や「滅茶苦茶」も守備範囲の広い副詞として多用されている。
「普通にうまい」「全然うまい」「滅茶苦茶うまい」
……の順でうまくなるのかな?

言葉は時代とともに変化していくのだから、こうした現象を大袈裟に「日本語の崩壊だ」と嘆いたり憤ったりしても仕方がないだろう。
しかし、自分でものを考えず、調べず、間違いが分かっても訂正できず、間違っていた過去を肯定するために意固地になって間違いを押し通すというのは、自身の理性・人格の崩壊だけでなく日本の崩壊に直結する。

恥ずかしい思い違いを思い出す

自分のことでいえば、中学生のとき「書き下ろし」の意味を取り違えていて、国語の授業で恥をかいた。
その質問をあたしに振った教師(渡辺護先生)は、半ば責任を感じたかのように、自分が大学生になるまで新約聖書と旧約聖書を、現代語訳かどうかの違いだと思っていたという恥ずかしい思い違いエピソードをまじえてフォローしてくれた。優しい先生だったなあ。

5冊目の小説単行本『G線上の悪魔』を書いたとき、編集者から「役不足」という言葉の使い方が逆であることをやんわりと指摘されて恥じ入ったこともある。


人生、間違い、思い違い、恥の連続である。だって人間なんだもの。

ごく最近の恥ずかしい間違いはPCR検査のこととかかな。
当初はなんでもっと積極的に検査しないんだ、と憤っていた。上 昌広医師などの主張に影響された部分もあったかもしれない。テレ朝のモーニングショーでも煽っていた。
あの頃、テレビで「PCR検査は意味がない」と主張していたのは木村盛世氏くらいだっただろうか。彼女が主張する「偽陽性」の実体を理解するまでに1年くらいかかった。

まあ、あれはメディア総動員で国民を洗脳していたから、詐欺ビジネスのシステムとして利用されていると知るまでに時間がかかったのは無理もない……と、自分を慰めているのだけれど……。

↑こういうことなのだが、
結果、こういうことになる↓


日本の崩壊

今思うと、当初は医師や医学者らの多くがまんまと瞞されていたのだろう。
ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んでいった岩田健太郎教授とか、様々なことが明らかになってきた2022年後半になってまで自分の医院に全自動PCR検査機を6台導入してPRしていた倉持仁院長あたりは、当初はかなり純粋な気持ちから行動していたのだろうが、時間と共にどんどん意固地になり、自分の間違いを訂正できず、どんどんミスリードを加速させる、やっかいな「インフルエンサー」になってしまった感がある。
自分の間違い(思い違い)に気づいた後、どうするか少し悩んだ末に権力や金力の側にすっぽりと身を落としたノーベル賞受賞者や医師会会長らの情けなさよ。同じような立場にいながら、命がけで声をあげ、行動している人たちの姿を、彼らはどんな気持ちで見ているのだろうか。
もっと悪質なのは、当初から平気で嘘をつき、補助金で私腹を肥やしたような連中や、この大規模詐欺によって国民が大変な被害を被ることを知りながら、保身のために情報戦争・生化学兵器戦争に加担した「専門家」、官僚、政治家らだ。
今まで同じ世界で力を合わせ行動してきた人たちにこうした極端な分裂が起きたことが、まさに今が「戦時中」であることを示している。

残念なことに、この国だけが未だに世界から取り残され、メディア(情報宗教)による洗脳が解けずにレミングの集団自殺のようなことを続けている。
悪質な政治家の中でも、最も危険な人物が次期首相候補のトップになっているという世論調査などを見るにつけ、これはもう原爆が落ちるくらいのショックが起きても変わらないのかもしれないと悲観せざるを得ない。

医療というものに対する信頼が、この3年で著しく落ちた。
医師ら、人々の健康や命に直接関わっている人たちに心からお願いしたい。
間違いに気づいたら、無茶な開き直りや嘘の上塗りのようなことをせず、せめてこれ以上被害を広げないために沈黙してくれ。



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デイビッド・マーティン博士の「染色体=アンテナ」説2023/06/10 11:58

全世界ですでに2000万回以上再生されているという「新型コロナウイルス開発の1965年からの驚愕の歴史」なる動画を見てみた。
2023年5月3日、欧州議会・国際コロナサミットでの講演だが、内容もさることながら、この人物のキャラクターというか、個性が濃いので、興味を抱いてしまった。
彼の容貌(ヽヽ)からして年上かなと思ったら、なんと一回りも年下だった(←まあ、それはいいとして……)
講演は英語でされているが、日本語字幕をつけてくれた人がいる。司会者からの紹介や前置き部分を除けばそれほど長くないのでどうぞ↓。


彼の主張は、コロナウイルスやワクチンと称する遺伝子製剤の開発は50年以上前から始まっていたというもの。その主張自体は新しいものではなく、大筋では他の多くの科学者や製薬業界関係者、米国の政治家や軍関係者などが語っていることだ。

前半部分の字幕をいくつかつなげてみる↓


今となっては、内容はそれほど驚くことではないのだが、彼がこれらの歴史を徹底的に調べ上げ、公開されている資料(特許や法令など)をまとめて、すべてリンクしてネット上に公開しているという努力に驚いた。そこまでやって、まだ(抹殺されずに)生きているのも不思議で、ものすごく巧妙な裏プロパガンダ的なことなのかとまで疑いたくなる。

そこでさらにいろいろ見てみたのだが、↓この動画(2021年5月、“Free & Brave” Conferenceでの講演「How Did We Get Here?」)に出てくる「DNAはただのモデルにすぎず、人間の肉体にあるのは染色体なのだ。染色体は宇宙の真理を人間が受信するためのアンテナの役割をしている」というような主張が印象に残った。

同じような容貌の(←やめなさい)ハラリが徹底的に人間を「物質」として見ているのに対して、マーティン氏は徹底的な合理主義者でありながらも基本的には西洋のキリスト教的宗教観に近いものを持っているように思える。

それが興味深かったので、今執筆中の『神は成長する』の中で、こんなことを書いてみた。
■DNAは存在しない?

 遺伝子情報、あるいはゲノムやDNAといった言葉を私たち現代人はかなり無自覚に使っているところがある。
 1990年、米国でヒトゲノム計画というものが発足した。ヒトのゲノム(遺伝子)における全塩基配列を解析するプロジェクトで、30億ドルの予算が組まれ、2000年には、ビル・クリントン米国大統領とトニー・ブレア英国首相が「ゲノムの下書き版(ドラフト)が完成した」と発表した。2003年4月には完成版が公開され、ヒトの全遺伝子の99%の配列が99.99%の正確さで解析されたとしている。
 日本でも、2021年3月に、「東北大学東北メディカル・メガバンク機構」と製薬企業5社が参画した「統合解析コンソーシアム」なるものが発足し「官民共同10万人全ゲノム解析計画」なるものを始めた。同機構は翌2022年6月には、この計画に参加した約15万人のうち5万人分の全ゲノム解析を完了したと発表した。
 
 私はこの手の話をあまりまともにはとらえていない。その理由の一つは、当初、ゲノムにはタンパク質の生成に関与するコーディング領域と、それ以外のノンコーディング領域があり、大部分を占めるノンコーディング領域は意味のないジャンクDNAだなどという説明がされていたからだ。
 現在ではそのノンコーディング領域にもいろいろ役割があるらしいといわれているが、たとえジャンクと呼ばれた領域まで徹底的に解析したところで、そうした手法では生命やこの世界の成り立ちの謎のには迫れないと考える。
 
 イノベーション金融、貿易、無形資産金融関連の分析などをするM・COM社の創設者・CEOであるデイビッド・マーティン博士は、発明家、生物学者、作家など多くの顔を持つ論客だが、彼は「人間が持っているのは染色体であり、DNAなど存在しない」と言う(2021年5月、"Free & Brave" Conferenceでの講演「How Did We Get Here?」)。
 彼の論をよく聞くと、「存在しない」というのは一種のレトリックで、染色体は物質として存在しているが、DNAというのは人間を操るために、遺伝情報がそれで説明できるかのように発明された「モデル」「記号」にすぎない。DNAで生命の謎が解き明かせるなどということはない、という主張である。
 染色体が精緻に編み上げられたタペストリーだとすれば、DNAはそれをバラバラの糸に解いた糸くずのようなものだ。そんなものを積み上げて、一本一本の染色状態をデータ化したところで、タペストリー全体に宿る命が見えるはずはない、と。
 彼はさらに、染色体は螺旋状に巻かれたアンテナのようなもので、人間と人間を創造したもの(creator)とを結ぶ役割をしているが、DNAなどという「モデル」で人間を説明しようという企みのためにその結びつきが壊れてしまったという主張もしている。
 
 染色体が我々と神を結ぶアンテナなのかどうかという話は別にしても、遺伝子情報モデルで人間の命や意識の謎を解き明かせるという思いこみが傲慢で間違っているという主張には素直に頷ける。

■脳は他の何かとリンクしている?

 デイビッド・マーティン博士は、染色体は宇宙からの信号を受信するアンテナのようなものだと説明したとき、それは我々人間と「創造(creation)」あるいは「創造者(creator)」を結ぶものだと語った。
 博士は「神」という言葉を使わなかった。神という言葉を使うことで、既存の創作宗教の色がついてしまうことを嫌ったのだろう。
 この講演の様子はネット上に公開されているので、私はそのシーンを何度も見直してみたが、アプローチの手法が違っていても、彼が言わんとしていることは私が本書で探ろうとしている「神」のイメージにかなり近いと感じた。
 人間の個性や能力は脳を含めた肉体によって支配されており、肉体を形作る遺伝子情報が関係していることは間違いない。しかし、脳も肉体も「私」という意識によって動かされる道具であり、意識は肉体のみで構成されているのではない。
 何か別のものと組み合わさって意識が形成されている。マーティン博士はそれを「(宇宙という)創造(物)creation」あるいは「創造者 creator」という言葉で言い表そうとした。creationもcreatorも「単体」のイメージであり、複数存在しているという感じではない。
 私は「その何か」は必ずしも単数ではなく、複数であるかもしれないと感じている。複数ととらえると、いわゆる「魂」のイメージに近くなる。生命の数だけ(あるいはそれ以上)魂も存在していて、肉体が消滅しても魂は不滅である、というイメージ。
 マーティン博士の「染色体アンテナ説」では、おそらく我々の意識は染色体というアンテナが宇宙の創造者の意識から信号を受信して、別々の個性、別々の意識として働いているというイメージ(モデル)ではなかろうか。
 どちらも「意識は肉体(物質)要素だけでできているのではない」という考え方では一致しているが、イメージモデルは違う。乱暴かもしれないが、前者(魂のイメージ)は東洋的、後者(創造主のイメージ)は西洋的思考といえるかもしれない。
 さらには、人間は「肉体(body)・魂(soul)・霊(spirit)の三重の存在」であるという思考モデルもある。この場合は魂は個別のもので、霊はその個別の魂とリンクしている全体的な存在ということだろうか。


これを書いてから1週間近く経ってしまったが、その後、執筆はまったく進んでいない。どうにも疲れてしまって気力が長続きしないのと、思いついた考えがすぐにどこかへ消えていってしまうのだ。
脳の劣化だなあ。

まあ、ゆっくり取り組みましょう。



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(p.101 より)


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