忠犬ポチから犬のウンコに格下げ2023/04/15 21:18


ウンコとして参加する日本……嗚呼……
上の画像は最近ネット上で見つけたものだが、アメリカの元外交官Michael Springmannが、2018年にTwitterで公開した「UNCLE SAM AND FRIENDS」という風刺画が元になっている↓





このイラスト(元の)が描かれたのはロシアが「特別軍事作戦」を開始するずっと前だが、すでにアメリカが仕組んだマイダンクーデターから4年経ち、ウクライナ東部ではウクライナ政府軍、特にネオナチ・アゾフによる自国民への無差別爆撃や虐殺が続いていた。
元外交官だった作者は、そんなウクライナをアメリカの飼い犬以下のウンコとして描いたわけだが、これには描かれていなかった日本が、今や新たなウンコとして加えられた画像がWEB上に出てきたわけだ。(元画像に新たなウンコを追加したのが誰なのかは知らない。もちろん爺ではない)

元の絵ではイスラエルとサウジアラビアがアメリカと直接手をつないで先頭を歩いているが、これは2018年のこと。
今やサウジはアメリカとの決別を進めてBRICS+側に接近しているし、イスラエルでさえ、このままでは自滅してしまうと、アメリカとの距離を置こうとしている。
フランスだけがリードがついていなくてヘラヘラしているのが絶妙だが、あのロスチャイルド代理人として知られるマクロンが中国を訪問して習近平とお散歩会談をしながら「ウクライナにはこれ以上手を貸しませんし、ましてや台湾問題に口出しすることはありえません」と習に約束したことで、アメリカは激怒している。

↑画像はNewYorkTimesより

どんどん孤立を深めていくアメリカに対して、ウクライナと日本は、絶対服従の飼い犬でさえなく、ウンコだというわけだ。
犬たちでさえギリギリで命の危険を察知することはできるかもしれないけれど、ウンコでは思考能力がない……。

下は現在「国際社会」と呼ばれているものを表したイラスト。

↑韓国もフィリピンもすでに消えているが、日本はウンコなので最後まで残りそう……

もはやアジアでいわゆる「国際社会」に入っているのは日本だけで、韓国もフィリピンもここにはない。

最近いちばん印象に残ったのが「アメリカとは誰か?」と題したまとめ記事

分かっている人たちには説明不要な「戦争の仕掛け人」たち


そう。ほんとにそうなんだよね。「アメリカ」って何者? そして「日本」って……?

一人一人の市民は「いい人」「創造的な魅力に富む人」が多いし、実際、そのような素敵な人生を送ってきた。
しかし、この世界の実相を見誤ってきた。
それを利用して、どんどんひどい世界に作りかえていった連中がいる。

YouTubeにまだこの動画が削除されずに残っているのが不思議。年齢制限をかけているとなっているけれど、YouTubeにアクセスすればちゃんと見られる。



YouTubeで見る⇒こちら



すでに原爆より多くの市民が殺されてしまった


第三次世界大戦はすでに始まっている。
この戦争では、生物化学兵器による死者のほうが従来の武力型兵器による死者よりはるかに多い。
日本は今では世界でも最悪の被害国になってしまっている。


川田龍平議員「~2022年にスウェーデンからコロナワクチン由来のmRNA遺伝情報がDNAに逆転写する可能性が報告されています。そして今月には新たな重要な情報が発表されました。ファイザー社、モデルナ社のワクチンサンプルを検査したところ、欧州医薬品庁(EMA)の基準値を数桁上回るプラスミド(※染色体DNAから物理的に分離している、独立して複製することができる細胞内の小さな染色体外DNA分子)の混入があったことが報告されました。(略)もしこの情報が事実であるならば、スパイクタンパクの産生を担うプラスミドがヒトの遺伝子に組み込まれ、持続的にスパイクタンパクを生成することが示唆されます。そうなるとスパイクタンパク由来の様々な疾患を引き起こす可能性があるばかりか、輸血なども慎重にならざるを得ません。重大なことなので、ぜひ国として責任を持って、ワクチンの成分検査をしていただきたい。同時にワクチン接種者の血液中のスパイクタンパクの量を検査すべきと思います。(略)見解をうかがいます」

八神敦雄 医薬・生活衛生局長「~~~~論文については承知をしております。~~~~試験管内に於いて通常使用量とは異なる高濃度のワクチンを使用していることなどから、当該事象が人体内で必ずしも生じるわけではないということに留意をすべきであり、当該論文のみをもってワクチンの安全性を論ずることはできないというふうに考えて、え~、ございます~~~」

川田「ワクチンについての成分検査はしないということでしょうか?」

八神 (この後、40秒近く隣の職員?らと何やらヒソヒソと相談しているが、議場は沈黙したまま。議長がたまらず「時間がかかりますか?」と声をかけるも応答なく、議長が「八神局長!」と再び催促する。ようやく手を上げた後)
「失礼いたしました。え~、あらかじめ設定に基づいたものが、あの、出荷をされて使われていると、こういうことだと理解をしております」

川田「検査をしてほしいということを言ってるんですけども、検査するかしないかで(お答えください)」



この問題については、荒川央博士はじめ、世界中の医学者、遺伝子やワクチンの専門家たちが問題点を指摘している
転写と翻訳のエラー率を考えると、RNAワクチンから多様な異常スパイクタンパクが作られる可能性が否定できません。こうした異常スパイクタンパクの中には自己免疫疾患やプリオン病の原因となるものも含まれるかもしれません。

この実験はそうしたエラーを検定する事が当初の目的だったのですが、ディープシークエンシングの過程で想定していなかったものが出てきましたワクチンRNA合成の元となったプラスミドDNAの混入です。プラスミドは、染色体とは独立して複製することができる染色体外DNA分子です。人工的に作られたプラスミドは遺伝子クローニングに利用できるため、生命科学や遺伝子工学の分野では広く応用されています。
(略)

「トランスジェニック」とは外来遺伝子の導入を意味する専門用語です。例えば、外来遺伝子をゲノムに組み込んだマウスはトランスジェニックマウスと呼ばれます。もしコロナワクチンにDNAが含まれるならば、ワクチンを接種しているだけのはずがDNAを人体にトランスフェクションしてしまった事になります。つまり、このDNAが人間のゲノムに組み込まれた場合、まさにトランスジェニック人間になるのです。
RNAコロナワクチンにDNAが混入している? 荒川央博士のブログより

専門用語が出てきて伝わりにくいところがあるが、簡単にいえば、
  • ファイザーやモデルナのmRNAワクチンにはDNAそのものが混入しているようだ
  • 人工的に作られたプラスミドDNAが混入していることにより、それを打たれた人間が「遺伝子組み換え」されてしまう可能性がある

……ということなのだ。

↑上の動画の6分以降のやりとりだけでも見てほしい。こういう代物を「検査はしない」「製薬会社の言っていることを100%信じている」といい、未だに打て打てとテレビCMまで流している国は日本くらいのものなのだ。

2021年以降の異常な超過死亡、突然死、今までなかったようないわゆるターボ癌だの、心筋炎だの、脳梗塞だの、認知症だの、その他ありとあらゆる疾患の急増という現象は、これ(ヽヽ)以外に理由が考えられないわけで、今まで注射しまくっていた医師たちでさえ、さすがにもう気づいている。
今なお本当になんの疑いも持っていない、気づいてもいないとしたら、医師として無能の極致だ。


マスクに関しても未だにこういうアホなことを続けている。コンビで演じているときはノーマスク。他のグループと一緒にいるときは全員マスク着用という謎ルール


忠実な飼い犬でも、ギリギリ生命危機を感じ取る能力が残っていても、ウンコには思考能力はない。
……悲しいを通り越して、シュールというか、一種異次元な世界に生きているのだなあ。
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(まえがき より)


(p.101 より)



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東方の賢者たち2023/02/12 20:52

タラビッチが予言した「東方の賢者たち」。
「賢者たちは正しいことを説くが、人々はそんなのは嘘だデタラメだ陰謀だと言って攻撃し、長いこと信じようとしない」……という未来が、まさに今進行している。
3年も経つのに……。

⇒こちらからも

爺の知人・友人たちの中には、瞞されず、あの注射を打ちに行かなかった人たちは何人もいいるのだが、なぜか大学時代の同期生とか先輩とか、高学歴で社会的にも地位のある人たちがみんな打っている。それも1回2回どころか4回も5回も……。
どうも、元気でヘロヘロっと明るく生きている高齢者は何度打っても平気な人が多いような……。細胞が老化しているから「効き」も悪いんだろうか。さらにはヘロヘロっとしているからNK細胞もいっぱいあって、簡単には免疫力が下がらないとか……。
神経質な人ほどやられる感じだな。
若くて、身体は元気で、明るく、集団の中では模範的な、あるいは無難な生活をしているように見える人は、人には見せないストレスを溜め込んでいて免疫力が低下しているのかもね。そういう人がヤバいロットに当たってしまうと、免疫が落ちている上に細胞もまだ若いから一気にやられる……という印象。知らんけど。

福島雅典京大名誉教授の叫び

2月2日の記者会見で、福島雅典氏が記者たちに向けて語った言葉の一部を、小林よしのり氏がメルマガ「小林よしのりライジング」に抜粋し、きれいにまとめている。とても分かりやすいので、ここにそのまま転載したい。
みなさん調べてみてください。各県で死亡率は違う。1月のはじめから、1月末までをすべて計算すると、死亡率が高くなっていく。これがなぜなのかを、突き止めなければいけない。ウイルス学的にも免疫学的にも臨床医学的にもね。
それを放置して、「さあワクチンを打って下さい」なんて、これはもう、とんまと言うか、狂気の沙汰ですよ。ワクチン無間地獄になっているじゃないですか。

まったく無害ならいいですよ。ところが何人も死んでいくわけですよ、これで。

現実に、ワクチンを接種したあとも、会社に出られない、休職だという人が、私の周りに何人もいます。開業している先生方からも、「やっぱりおかしいよ」ということを聞く。だけどみんな黙っている。声を上げても無視される。

だけどもう、こういう公の場できちっと説明して、法律的な手続きに入らざるを得ないということです。

真実をきちっと把握しないと、正しい政策も出来ないし、問題を解決できないですよ。私は、いま深刻に、日本の科学技術立国のこの国の科学と医学が問われている、これは国力、民力、知力に関わる問題ですよ。日本人の知力が問われているというふうに私は思います。

病理解剖で因果関係が疑われたら、それで決まりですよ。我々にとっては、病理医のジャッジが、臨床医学的に、病気の成り立ち、原因を突き止める決定的な手段なんです。

だから、病理医が、「これはワクチンとの関連性を疑わざるを得ないね」と言ったら、これについて「評価不能」とするなんていうのは、医学を知らないのかと言いたいわけですよ。

病理解剖で「因果関係が疑われる」とされたものは、もう、はっきり言って、いちいち評価なんかせんでいい、というのが私の考えだ。病理学者に任せておけばいいんだ。そんなものに、医者でもない人が関わっているみたいで、ふざけんなという話ですよ。被害者の方、朝起きて死んでいたという人がいるじゃないか。こんなことが今まであったかということですよ。冗談じゃないよ!

「スパイクタンパクを作る」ということ自体が問題だということは、もう世界的な学者の共通な認識になりつつある。いま、次々と(報告が)上がっている。

ブレインフォグ(頭にモヤがかかったようにぼんやりする症状)についても、スパイクタンパクが血液脳関門を破壊して、脳の中に炎症が起こるからということが、もう突き止められている。「スパイクタンパクをワクチンで作る」ということ自体に、問題があるとわかりつつあるんです。

mRNAを安定化して、ナノパーティクルに包んで入れるということ自体が、サイエンティフィックに、ナンセンスでクレイジーですよ。

そもそも、mRNAなんてすぐ壊れないといけないんだから。進化の過程で壊れるようになっているものを、どうして、壊れなくしてうまくいくんですか。非常に初歩的な、高等生物の基本中の基本ですよ。そんなものうまくいくはずがない。だからこんなことになったんですよ。

「反ワクチン」とレッテルを貼ってすむ問題ではないわけですよ。

これは、科学、医学、とりわけ臨床医学の重大な問題ですから。ワクチンがきくと信じる人、きかないんじゃないかと疑う人、世の中にいる。

科学もある意味では、信仰のひとつですよ。基本的に。限界があるから、それについては注意して、科学を監視・管理しないといかんわけです。野放しにしてはいけない。それがひとたび技術に結びついたときには、「悪」にもなるし「善」にもなる。

一定期間、「善」だと思ってやっていたことが、全部裏目に出てね、いま、後始末にきゅうきゅうじゃないですか。原子力発電しかり、農薬しかり、プラスチックしかりでしょう。全部後始末を、我々の次の世代にゆだねるんですか!

いま、データがとれるようになった。AIを使って解析できる。洞察力も、我々は倍加できる。その時に洞察しないでどうするんですか。

だから、反ワク?3枠?関係ないですよ。私はサイエンス、医学、臨床医学、とりわけ国家の成り立ちに関わることについて心配しているのであって、「反ワク」でもなんでもレッテルを貼る人は貼ったらいい。自分がワクチン無間地獄に陥っているだけなんだから。

定年退職して年金生活している私のような者がしゃしゃり出てきて、こういう風にしゃべらなければならん。私は、非常に危機感を持っていますよ。大学陣の知力は一体なんなんだ!なにがサイエンスだ。何が大学だ。冗談じゃない。

開業医の先生たちは、みんな疑ってるわけだ。問題をちゃんと実感してる、現場で。長尾(和宏)先生はいち早く現場で実感した方ですよ。そういうことを、「反ワク」というレッテルを貼って。

日本の科学技術立国とは一体なにか。大学の使命とは一体なにか。論文書いて悦にいってるなんて愚の骨頂だ。科学は、実践にまで持っていって、はじめて科学なんですよ。学問とはそういうものだ。実践の伴わない学問なんてのは、虚学と言うんです。

虚学と実学。実学をもってしない限り、日本は国が成り立たない。もう逼迫してます。そのことを、もう一度、科学技術立国とは何か、これを、政治家、行政、産業、国民、とくに大学の先生方、科学を持って税金を使って生きようとしている人たちについて訴えたいんです。


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mass formationと全体主義2023/02/05 16:56

現代における情報宗教の力は凄まじい。
この2年くらいでいちばん驚かされたのは、教育レベルが高く、普段から日本の政治腐敗を糾弾してきたような人たちの多くが、簡単に「4回目を打ってきた」「5回目を予約した」などとSNSに書き込んでいることだった。
政府が言っていることはウソだらけだと知っていて、それに対して怒りを隠さないような人たちが、なぜそこだけは簡単に瞞されるのか?
どうしても信じられない。葬式の最中に列席者が突然喪服を脱いで裸踊りのフラッシュモブを始めるくらい信じられない。
毎日「おいおい、嘘だろ?」の連続だった。

なぜこんなことになるのか、いろいろ考えていたのだが、「なんだかんだ言って死ぬのが怖い」「死への恐怖がまともな思考力、判断力を狂わせる」からだろうという結論に至った。
もちろん私も死は怖い。怖いから、普通に考えればヤバすぎるものには絶対に近づかない。
それでも人間だから、フッと気が緩んで間違うことはある。
1回目くらいならそれは仕方がないと思う。
しかし、3回目、4回目……ありえないでしょ。
もう3年が経過していて、世界中から嫌と言うほど情報やデータが上がってきている。医師や科学者も声を上げている。
科学的、論理的、合理的に考えれば、これだけの「エビデンス」が出ている中で3年も瞞され続け、自分の命を差し出すような行動を続けているなんて考えられないことだ。

こうした疑問を抱く人は当然私だけではないと思うが、今日、ものすごくよく説明されている動画を教えられた。
「Why do so many still buy into the narrative?(なぜこれほど多くの人々が例の物語を未だに信じ込んでいるのか?)」と題したインタビュー動画↓
buy into は「考えや意見、説明などを疑わずにそのまま受け入れて、信じたり賛成したりすること」。narrativeは「物語」「説話」といった意味だ。
↑ベルギーのヘント大学 マティアス・デスメット教授(臨床心理学)へのインタビュー。2021年9月21日にライブ配信された



↑画面下のこのアイコンをクリックして字幕をONにして

↑次にこのアイコンをクリックして字幕の内容を自動生成の英語⇒日本語にすると、日本語字幕が出る

すでに1年半も前にアップロードされたものだが、その時点で「未だに(still)信じている(buy into)のはなぜか」と言っている。いくらなんでももう気づいてもいいだろうということだが、世界が少しずつ正気を取り戻している中、日本だけが2023年2月の今も「まだ」例の「物語(narrative)」をbuy into(疑わずに受け入れている)人がいっぱいいるのだ。

この動画の解説にはこんな風に書かれている。
何らかの方法で催眠術をかけられた人々に囲まれているように感じることがありますか? まあ、ありますよね。
今夜のゲストはベルギーのヘント大学で臨床心理学を研究されているマティアス・デスメット教授です。
教授は過去1年半、世の中を観察してきた結果、圧倒的多数の人々は一種の呪術にかかってしまったという結論に至りました。
もちろん、呪術というより、正確な用語としては「集団形成(mass formation)」ですが、まさに今それが心理的応答として現れており、催眠術とは違って、執拗かつ一点に絞った恐怖に対し、私たちはみな屈服させられたのです。
マシアス教授と共に、何がこの集団反応を引き起こしたのか、それは最終的に私たちをどこに導こうとしているのか、それに影響されずにいた少数の人たちはどのように対応したのか、そして、手遅れになる前にその呪術を打破するために私たちが一緒になってできることはあるのかといったことを探っていきましょう。

自動翻訳の日本語はあちこちおかしいし、1時間以上もこれを見ている暇はないというかたがほとんどだと思う(私も含めて)。
ありがたいことに、J Satoさんがツイッターに要所をまとめてくださっているので、それをそのまま引用させていただく。(私が特に重要だと思った部分を太字にした)

バラバラの大衆が、共通の群衆心理へと変容するには、変容する前の大衆が次の4条件を満たしている必要がある

1)社会的絆の希薄さ
2)生きていることの意味の希薄さ
3)漠然とした不安感
4)漠然とした不満や向かう先のない攻撃性

→コロナ前の現代社会はその状態だった。

上記4条件が成立している大衆に

・不安の対象→ウイルス
・その対象への対応戦略→感染症対策

を提示する物語を、繰り返しマス・メディア等を通じて大衆に語りかけると、大衆は群集心理状態へ変化する。
群集心理状態となった大衆は、団結して対応戦略を遂行しようとする。犠牲を払うことも厭わない。

その団結が、新たな種類の社会的絆を生み、生きている意味を人に与える。
孤立感のあるネガティブな精神状態から、社会的絆が非常に強いハイな状態へと変化し、社会的絆への精神的中毒状態になる。
この精神的中毒状態が、どんなに馬鹿げているコロナ物語でも群衆が支持し続ける理由である。つまり「気持ちがいい」のだ。

物語に合理性は求められない。むしろ馬鹿げている方が社会的絆を確認する「儀式」として機能する
群集心理状態となった大衆は、物語の対象となっている非常に狭い範囲のこと(→コロナ)にしか、認知的・感情的リソースが向かわなくなる。その結果、他のより重要なことで問題や痛みが起きても気づかなくなる。

群集心理になると、個人の自由よりも集団を優先させ、進んで自己犠牲を払うようになる。
スターリンは、自らの共産党メンバーの50%を粛清・殺害したが、驚くべきことに、その粛清された共産党メンバーは反対や抗議をすることなく、集団のために粛清を受け入れていた。

群集心理となった人々は、危機管理モードであり、生きる目的・意味を見出した状態である。
政治家は群集心理に合わせると支持率が高くなり、合理的な政策でも群集心理にそぐわないものを取ると支持率が下がると理解し、群集心理・団結をより強める方向=煽る方向に行動する

群衆には今の状態が前の状態よりも気持ち良いわけであり、群集心理から目を覚ましてもらう時に、「前の状態(the old normal)に戻ろう」と呼びかけても効果がない。下手したら逆効果になる。
そうではなく、前の状態(the old normal)ではない、よりよい状態に変化することを呼びかけなければいけない。

群集心理の一つの特徴は、異なる意見に対して、極めて不寛容となることだ。物語にそぐわないことを言う人は、侮辱され非難され別扱いされるようになる。
群集心理下では、正・善・得等の価値基準よりも、集団の団結を守ることが最優先事項となるから、こうなる。団結さえ守れれば何でもよいのだ。
群集心理および全体主義が存在・存続するには、敵(不安の対象)を必要とする
敵(不安の対象)がいなくなると、群衆は目を覚まし、膨大な損害に気づき、リーダーを殺害する。
リーダーは群衆が目を覚まさないように、敵(不安の対象)を残すように動く

古典的独裁体制と全体主義は異なる。
古典的独裁体制は、大衆を怖がらせるだけで、反対がなければリーダーは大衆に優しくなる。
一方、全体主義は大衆が洗脳された群衆化状態であり、反対がなくなると暴走が加速し最も残虐な行いをするようになる。1930年代のソ連や1935年のナチスがその状態だった。

公の場で合理的な反対意見を述べ続けなければいけない。無力と感じてもそうしなければいけない。なぜなら、反対意見がなくなると、洗脳は進み、群衆は残虐な行為を行うようになるからだ。
合理的な反対意見で目を覚ます人が多く出てくることは期待できないが、洗脳が進むことを止めることはできる。

群集心理となった大衆は、以下3つのグループに分類される

  • 30%:催眠術にかけられ洗脳された人々
  • 40%:世論・多数派・群衆についていく人々
  • 30%:催眠術にかからず、異なる意見を述べ、何かをしようとする人々


3つ目のグループは、不均一な人々だ。あらゆる政治的信条、社会経済階級、人種。このグループの共通項・傾向はわかっていない。
なお、教育レベルが高いと群集心理に飲まれ洗脳されやすくなる。
このバラバラな3つ目のグループがまとまって一つの勢力となれると、群集心理を止められる可能性がある。

Q:合理的な意見を聞いてくれない。群衆心理の人の目を覚ますのに、よい方法はないか?

A:新しい不安の対象を提示するのが効果的だ。全体主義となることの恐ろしさを提示し、コロナよりも全体主義の方が怖いと思える人は目を覚ます。目を覚ましたら、合理的な意見を聞いてもらえるようになる。

Q:変なことが他国で起きた時に「自国では起きない」と思う人が多い。着々と広がっているのになぜこう思うのか?

A:これも群集心理に飲まれ、認知的・感情的に一つのことしか考えられず、それ以外のことは存在しないも同然になるからだ。群集心理から目覚められないと気づけない

Q:今のおかしな動きは今後どのようになっていくのか?

A:残念ながら、ある種の新しい全体主義に社会が陥ってしまうのは避けられない可能性が高いと見ている。
20世紀前半の全体主義と異なるのは、世界規模で起きるという点。外に敵(不安の対象)がいないが、内に敵(不安の対象)がいるという点だ。
全体主義は敵(不安の対象)を必要とする。敵が消えてしまうと崩壊するからだ。
なので、内の敵を消すことはしないが、疎外し、社会の主流からはじき出すだろう。
💉未接種者が、内の敵(不安の対象)として扱われるだろう。
(※インタビューは2021年9月)

コロナワクチンが感染を防がないことは科学的な事実だが、群集心理・全体主義では科学的な正しさなどどうでもよいことである。
物語で大事なことは、不安の対象(コロナ)に向けた群衆の団結を強められるかどうかだけである。むしろ馬鹿げていることの方が、団結を強める「儀式」として機能する。

Q:洗脳されていない30%の人はどうしていくべきか?

現実的な戦略は以下の2つだ

  1. ・合理的な反対意見を公の場で言い続ける
  2. ・全体主義に飲まれずに2−3年生き残る


全体主義を打ち負かそうとする必要はない。全体主義は必ず自壊する
崩壊後、飲まれなかった人々が社会を再建する重要な役割を担う。

Q:今の全体主義はどこまで進んでいて、いつ崩壊するのか?

A:今回の全体主義は、20世紀前半のよりも短い期間で自壊すると見ている。なぜなら、今回は💉等で体に侵入しているからだ。
群集心理下で進める💉は、医療だけでなく、あらゆる分野における歴史上最も壮絶な惨事になる可能性が高い
※ここで多用されているmass formation とは、mass formation psychosis の略称と受けとめてよい。
これほど明解な日本語のまとめを作成し、提供してくださったJ Satoさんに感謝!

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タラビッチの予言(4)プーチンと妄言を吐く女たち2022/12/25 01:43

クレムナはここ
前々回、「次回はいよいよプーチンや第三次世界大戦のことを述べていると思われる箇所を読み解いてみたい」と書いたのだが、前回は結局そこまではいかず、石油文明や新コロ詐欺の話で終わってしまった。
今回は、いよいよプーチンと世界最終戦争のことを語っているのではないかと思われる部分を取り上げてみたい。

「北の国から出現する賢い男」は妄言を吐く女たちに悩まされる

まずは、問題の箇所をセルビア語で書かれている「原文」のまま抜き出してみる。
"Medju ljudima u jednome narodu tamo na sjeveru ko iz vode iznici ce jedan mali coek pa ce ljude uciti ljubavi i druzeljublju, ali i on ce imati mlogo pritvorica i juda i bice cas gore, cas dolje. Niko od tijeh pritvorica nece htjeti da sazna sta je to prava ljudska milost, no ostace njegove mudracke knjige, a i sve rijeci kojima on budne zborio pa ce ljudi vidjeti u kolikoj su zabludi bili. Vidjece da su se ko zene svadjali ni oko sta i ni za sta."

これを翻訳ソフトで英文に直してみるのだが、ソフトによって結果が結構違う。
Google翻訳ではこうなった↓
Among the people of one nation in the north, who comes out of the water, a small coek will come out and teach people love and companionship, but he will also have a lot of detainees and judas and there will be a moment up, a moment down. None of these detainees will want to know what true human grace is, but his wise women will remain books, and all the words he awakes and people will see how delusional they were. They're going to see that they've been fighting over nothing and nothing.

一方、Simple Translate 経由ではこうなった↓ 同じGoogle翻訳のエンジンを使っているはずなのだが……
Among the people in a nation there in the north, who will emerge from the water one little boy will teach people love and camaraderie, but he will also have it Detainee and Juda and for a while, the detention center is moving and it will be up and down. None of those detainees he will not want to know what true human kindness is, but it will remain his wise books, and all the words that he spoke while awake so that people will see how delusional they were. He will see that the women were arguing about nothing for what.

北のある国に重要な男が現れて同胞愛を説く、という内容は同じだが、原文の「mali coek」という言葉を、Simple Translate は「one little boy(一人の小さな少年)」と訳し、Google翻訳では「a small coek」と、原文の「coak」を敢えて訳さずにそのまま残している。
この coak という言葉は本書の中では何度も出てくるのだが、予言者や軍師などを指して「賢い人物」という意味で使われている。なのでここでは「boy」とするのは間違いで、「一人の賢い男」くらいでいい。
多くの人がこの「北の国に現れる賢い男」がプーチンを指しているのではないかと指摘しているが、私もそう感じる。
上の文章全体をなるべく意味が通るように日本語にしてみると、こんな感じではないだろうか↓。
混沌とした海から、北のある国の人々の中に一人の小柄な賢い男が現れて、人々に同士愛を教えますが、彼はまた、裏切り者や外国からの政治犯のおかげで苦労し、しばらくは留置場が混乱します。
外国人政治犯の誰も、真の人間の優しさが何であるかなど知りたくもありません。しかし、その男が生きているときに語った言葉は本に残り、やがて人々は自分たちが飛んだ思い違いをしていたことを知るでしょう。
また、女たちがあれこれ騒いでいたことが、何の根拠もなく、ろくでもなかったことも分かるでしょう。一体何のために……

これでも意味がよく分からないままだが、タラビッチは別に謎かけをしているつもりはないはずだ(そのへんがノストラダムスの予言とはまったく性格を異にする)。近未来のことはかなりはっきりと説明できるが、遠い未来のことになればなるほど、彼の知っている限られた語彙で説明するのが困難なのだろう。
そうした状況を想像しながら、こちらもひらめきクイズを解くような気持ちで解読してみたい。

まず、英訳にあるlove and camaraderie や love and companionshipだが、camaraderieは「仲間意識」「同士愛」という意味で、ただのloveよりも民族意識や同士としての絆を強調する言葉だ。
また、detaineesという単語も独特で、これは主に外国人抑留者、政治的理由で捕らえられた者を指す。
外国から侵入したスパイともとれるが、目下、ロシアの収容所が戦闘で捕虜になった外国人傭兵やネオナチで溢れていることなども想起される。
Judaはもちろん聖書に出てくる「ユダ」で、裏切り者という意味で使われている。
これらの言葉選びの独特さを考えると、まさにプーチンにあてはまると思えてくる。

プーチンは間違いなく「賢い」男で、しかもスラブ系の男としては大柄ではない。彼の政治姿勢の背景にあるのはロシアという国の独立性とロシア人、ロシア文化への愛であり、ロシア民族を守り抜くという強い意思であろう。
しかし、その彼の周りには面従腹背の人物や外国からのスパイ、汚職官僚、悪徳財閥らが常に存在し、そうした勢力を冷徹な手法で排除し、投獄することも重ねてきた。
彼は冷戦後のロシアが不当に西側諸国から敵視され、NATOによって安全を脅かされ続けてきたことに対して抵抗してきた。
彼が世界に向けて演説した内容は、自国の論理に貫かれているとはいえ、大筋では間違っていない。
大規模なメディアプロパガンダにより、西側諸国の多くの庶民の間では、彼はとんでもない悪魔のように思われている。
しかし、アメリカの保守層を代表するような退役軍人たちの間でも、戦争を起こしたい、引き伸ばしたいのはアメリカで、ロシアが他国を侵略しようとか戦闘を拡大させたいなどと思っているわけではないという論を堂々と表明している者は少なくない。戦争の実態を知っている者たちは、政治思想に関係なく、メディアの大胆な嘘、プロパガンダには瞞されないということだろう。

タラビッチの予言通りなら、プーチンが語った言葉は本(記録)に残り、やがて彼を悪魔のように思いこんでいた人々も、自分たちがとんだ思い違いをしていたことを知る、ということだろうか。

最後に付け足しのように語られる「Vidjece da su se ko zene svadjali ni oko sta i ni za sta.」という部分も気になる。
唐突に「言い争う女たち」(the women argued about nothing and nothing. For what?)というのが出てくる。
タラビッチが男尊女卑的な思考を持っていたからともとれるが、私には、この「女たち」に関しては、ナンシー・ペロシやビクトリア・ヌーランド、さらにはリュドミラ・デニソワやグレータ・トゥーンベリらの顔が思い浮かぶ。まさに「中身のない妄想やでっち上げを声高に叫んで世界を狂わせた女たち」……考えすぎだろうか。

世界は真っ二つに割れる

これに続く記述は、さらに解読が難しい。
タラビッチ自身もどう言っていいのか分からず、表現に苦慮し、それを書き留めているザハリヒ司祭はさらに困惑しながら、ただただ単語を並べていた様子が想像できる。
英文に直し、それをなんとか少しでも意味が通るようにしてみた↓
「野の花が香りを放つとき、人間が恵みを生むとき、そして川が健康を失うとき、最大の全面戦争が起きます...
世界はりんごを真っ二つに切るように、二つに分かれます。
そのウォッカは二度と完全に目覚めることはできません...
第三世界のいくつかは、二つに割れたりんごを元通りにしようと自ら進み出ますが、それは愛や欲望のためではありません」

ザハリヒのメモにはあちこち途中が途切れたり、最後を「...」と曖昧に終わらせている文が出てくる。書き留めたザハリヒも意味が分からず、半ばお手上げ状態で書き留めていたのだろう。
原文が意味不明なのだから、当然、それを他言語話者が解釈するのはさらに困難だ。
タラビッチの時代には想像もできない石油文明、デジタル革命後の世界のことを透視し、なんとか表現しようとしている文章なのだと理解した上で、いろいろ想像しながら読み解いていくしかない。

最初の1行はまどろっこしい修飾がついているが、とにかく「史上最大の全面戦争」が起きると言っている。第一次大戦や第二次大戦のことはすでに詳細に述べた後なので、この戦争はそれよりも大規模で全世界を巻き込むものだ。

2行目では、世界がきれいに二分されることを「りんごが真っ二つに切られるように」と言っている。
これは今、既に起きていることだ。世界はまさに、アメリカが主導する西側諸国と、それに対抗してロシアと中国がインドやアフリカ諸国、南米諸国の多くを引きつけて形成するBRICS+のグループに二分された。
中東唯一の親米国と思われていたサウジアラビアも、今はもうロシア・中国との関係を大っぴらに深めている。
この東西対立構造は冷戦時代にも顕著だったが、今のほうが深刻度は深い。
2022年、ロシアがウクライナでの「特別軍事作戦」を開始した後、アメリカを中心とした西側諸国はロシアへの経済制裁を呼びかけ、いわゆる「西側諸国」がそれに応じた。
これに呼応した48の国と地域を、ロシアは「非友好国リスト」として公表したが、その内訳は以下の通りだ。

アメリカ、カナダ、イギリス、ウクライナ、EU全加盟国(アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク)、モンテネグロ、スイス、アルバニア、アンドラ、アイスランド、リヒテンシュタイン、モナコ、ノルウェー、サンマリノ、北マケドニア、日本、韓国、オーストラリア、ミクロネシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾。

これ以外の国々はロシア制裁に同調しなかった。
それから半年以上が経過し、今はさらにこの色分けが濃くなっている。また、西欧諸国でも、ウクライナのゼレンスキー政権にこれ以上肩入れして自分たちの生存権が脅かされる理不尽さに憤り、大規模デモなどが起きている。

「ウォッカは二度と完全に目覚めることはできない」という表現の中の「ウォッカ」は間違いなくロシアのことだが、これがスターリン時代の旧ソ連のような体制が復活しないという意味なら、すでにその通りだ。あるいはソ連崩壊後にやりたい放題の利益独占を図ったオリガルヒ(新興財閥)の悪行や、経済崩壊で犯罪が急増し、人々の倫理観や勤労意欲が低下していったことなどを「ウォッカ」という言葉に込めているのかもしれない。

4行目の「第三世界」というのは、英訳文では、
Some third parties will come forward to heal this apple with their own heart, but from theirs there will be no desire and love.
となったので、このthird party を「第三世界」と和訳した。
これはまさに現在の世界情勢にあてはまる。インドやサウジアラビア、アフリカ諸国などはロシア制裁を訴える米英に同調せず、中立の立場をとり、それ以上に、アメリカ主導の従来の世界構造からの離脱、ロシア・中国・インドなどを中心とした新しい強固な世界経済の枠組み作りを視野に入れている。
そしてそれはまさに「愛や欲望のため」ではなく、単に自国の安全を守り、世界を少しでもまともな状況に戻したいという冷徹な計算からのことだ。

では、次に進もう。
「果てしなく続く大海原を覆い尽くす、世界大帝国の王位をめぐるこの戦争が起きる前に、かの賢人がその椅子に座り、農民たちも目を覚まします。
彼はもはや赤い帝王が権力を拡大させ、金持ちになることを許しませんが、その権力と富を使ってひたすら戦い抜きます……
その後、大変動が起こり、彼が王位に就く今までの方法、常識がもはや通用しなくなります。
その新しい王は銃を手にするでしょうが、彼は赤い帝国を撃ちません。ただ、空に向かって発射された弾丸が当たった外れたの騒ぎを冷ややかに見ているだけです。そしてもう1人の赤い皇帝という役者を選出します。
果てしない海の向こうの国の王が皇后と共に生じさせた王子たちは、怒りに満ちた殺人鬼の顔をして睨みつけ、銃を撃ち放つでしょう」

いよいよ謎解きの様相が深まってきた。
まず、ここに出てくる「王」「彼」「国」が何を指しているのか推測するのが難しい。
1行目に出てくる「世界大帝国の王位をめぐるこの戦争」は、WEFが提唱するグレート・リセットのことだろうか。
それが引き起こす(核兵器使用も含む)第三次世界大戦ということであれば、まだ起きていないが、人工ウイルスや遺伝子製剤を使った情報戦、認知戦という意味なら、すでに起きていて、今はまさに「戦時中」だ。
「かの賢人」が前の文を受けていてプーチンのことなのであれば、世界統一政府を目論むグループが起こす戦争が起きる前に、プーチンはロシアの大統領となり、改革を遂行し、農民たちもそれに従ったので、この文の通りということになる。

次の「彼はもはや赤い帝王が権力を拡大させ、金持ちになることを許さないが、その権力と富を使ってひたすら戦い抜く」というのも、プーチンがソ連崩壊後に生まれた腐敗政商らが不当に富を蓄積することを許さなかったという意味で、一方、手にした強大な権力を使い、ロシアの莫大な資源と人力を背景に現在の対米英NATO勢力との戦いを忍耐強く続けていることだと読み解けば合致はする。

「その後、大変動が起こり、彼が王位に就く今までの方法、常識がもはや通用しなくなります」も、「大変動」がシュワブらが企む「グレート・リセット」のことなら、確かに「それまでの方法が通用しなくなる」。

その次の「その新しい王は銃を手にするでしょうが、彼は赤い帝国を撃ちません。ただ、空に向かって発射された弾丸が当たった外れたの騒ぎを冷ややかに見ているだけです。そしてもう1人の赤い皇帝という役者を選出します」という部分には、さらにハッとさせられる。 ここまで読んで、実はこの「赤い帝国」はアメリカのことなのではないかと思い当たったからだ。
「赤い帝国」という言葉からは、赤=共産主義=ソ連=その後のロシア……という連想が普通だが、「彼」がプーチンであるなら、「赤い帝国」はロシアではない。
では、中国だろうか。中国ならまさに「赤い帝国」だし、ロシアが中国を撃たないのはその通りだ。
しかし、ロシアが「もはや権力を拡大させ、金持ちになることを許さない」帝国、プーチンが握る権力とロシアの国力(富)を使って戦い抜く相手は中国ではない。……と考えると、この「赤い帝国」はロシアを執拗に敵対視する大国・アメリカなのではないか。
タラビッチにとって「赤」=「共産主義」ではなく、邪悪なものというイメージなのかもしれない。

次の「ただ空に向かって発射された弾丸が当たった外れたの騒ぎを冷ややかに見ている」というのは、原文は、
Taj novi car uzece pusku, ali nece puknuti na crveno carstvo nego ce samo senluciti i onaj drugi, sto ce kasti, crveni car.
となっている。
このsenluciti(原文では)という単語がよく分からなくて調べたら、こんな解説が出てきた。

Meanings:
(meaning derived through synonyms) to get drunk, to party, to party, to rave, to go crazy, to drink, to get drunk, to party, to laugh, to have a good time, to have fun, to have fun, to feast, to celebrate noisily, to have a good time, arch. happy arch.

さらにはこんな解説も見つけた。

つまり、空に向かって銃をぶっ放して鬱憤晴らしや馬鹿騒ぎをするというような意味らしい。少なくともいい意味では使われていないようだ。
これぞまさに、今、ウクライナで行われていることではないか。
「もう1人の赤い皇帝という役者を選出します」というのも、現代の戦争がゼレンスキーのような「役者」を立てた傀儡政権を使って行われていることを想起させる。

ザハリヒのメモはさらにこう続く。
果てしない海の向こうの国の王が皇后と共に生じさせた王子たちは、怒りに満ちた殺人鬼の顔をして睨みつけ、銃を撃ち放つでしょう。
この怒りの戦争が勃発するとき、その軍隊にとっては目覚めて天国に召されることは難しくなります。陸で、そして海で戦う兵士たちに、どうか神のご加護を。
この戦争を起こした人々には学者や賢人がついていて、彼らが大砲に代わるありとあらゆるトリックを生み出します。
これらが降りかかるとき、これはどこにでも降りかかりますが、輝かしい人々、軍隊、家畜のすべての生き物を殺します。
その魔術は彼らを眠りにつかせ、彼らは戦う魔術の代わりに眠り、その後、ようやく我に返るでしょう。
私たちはその戦争で戦うことはありませんが、他の者たちが頭上に現れます。
ポゼガ上空では、空から光り輝く人々が地上に落ちてきます」

これが「最終大戦」についてタラビッチが予言した部分といわれていて、メモの最後にあたるのだが、どうにもごちゃごちゃしていて読み解きにくい。
最後の行の「空から光り輝く人々が地上に落ちてきます」というのは、「人」ではなく戦闘機やミサイルのような金属製の兵器のことではないか。そういうものをタラビッチは見たことがないわけで、「光り輝く人々」と表現したとしてもおかしくはない。

また、内容があちこち前後している印象がある。タラビッチが語った順番で記述されたのかどうかも怪しい。タラビッチ自身、自分の想像を超えた光景や状況を説明しているため、うまく伝えられないのは仕方がない。

上記1行目の「果てしない海の向こうの国の王が皇后と共に生じさせた王子たち」というのが何を指しているのかをまず考えてみる。
これだけでは想像もつかないのだが、「果てしない海の向こうの国」がアメリカを指しているなら、皇后はその国の皇后ではなく、同盟国のイギリスのことかもしれない。イギリスはつい最近まで長いこと女王の国だったし。
であれば、米英が生じさせた王子たちは米英の同盟諸国のことだろうか。
米英が主導する西側諸国が怒りに満ちた殺人鬼のように戦争を仕掛ける、ということか。
次の1行は、予言と言うよりはセルビア正教信徒としての気持ちというか祈りだろう。
ドキッとするのはその次だ。
「この戦争を起こした人々には学者や賢人がついていて、彼らが大砲に代わるありとあらゆるトリックを生み出す
これもまさに現代の戦争を言い当てている。
現代の戦争は、兵器による戦闘よりも、人を瞞し、扇動するプロパガンダや洗脳技術に重きが置かれるということだ。
「その魔術は彼らを眠りにつかせ、彼らは戦う魔術の代わりに眠り、その後、ようやく我に返る」も、武器を使った従来型の戦闘に駆り出される代わりに洗脳され、思考停止することで、実質、戦争に巻き込まれているという状態を「眠りにつかせる」と表現したのかもしれない。

クレムナ予言を読み解く際の注意点

さて、セルビア語で書かれたザハリヒメモの原文をここまで読み解いてきて改めて分かったことは、
  • メモの内容は時系列通りに並んでいるわけではない
  • テーマもあちこちに分散しているので、繰り返しが多かったり、違う話を挟んで分かれていたりする
  • タラビッチにとっての近未来のことはかなりはっきりと書かれているが、第二次大戦後の世界像はタラビッチにもザハリヒにも想像を超えたハイテク世界なので、うまく言い表せていない
  • タラビッチもザハリヒも敬虔なセルビア正教徒なので、予言の表現には彼らの宗教観、世界観が色濃く反映されている
  • 本にはミタールの父・ミロスの予言や、ザハリヒ司祭が直接書いた解説や状況説明、さらには他の著者が書いたことの紹介など、様々な材料が混在しているので、よほど注意しないと予言そのものとそれ以外の記述をしっかり区別できない
……といったことだ。
こうした注意点を踏まえた上で読み解いていかないと、タラビッチが「見た」ものの正体、実像を知ることは難しい。

アメリカで出版されたというペーパーバックはおそらくそうした余分な記述を省いて、ミタール・タラビッチが実際に司祭に語った言葉だけを抽出し、原文の不備や乱れも「こういうことであろう」と修正・補足しながら英文にしていったものだろう。

「ヨーロッパと同じくらいの広さの楽園」はミタールの言葉ではない

ここでひとつ重要な指摘をしておきたい。
あちこちのタラビッチ予言に関するサイトで、第三次世界大戦後に生き残る「ヨーロッパと同じくらいの大きさで、人口が1億くらいで、1年中春と夏のような気候の楽園で、人々は愛と調和に結ばれて平和に暮らす国」云々という予言が述べられているが、これはミタール・タラビッチの言葉ではない。
本の後半に確かにこうした記述が出てくるのだが、この章の最初にははっきりと、「タラビッチの子孫、ブディミール・ミロサヴリェヴィッチとの対話」というタイトルが付いている。

↑このように、別の章立てになっている箇所に出てくる(下の図はDeepLでの翻訳)

この本をまとめた著者(もしくは別の人物)がタラビッチの子孫にあたるブディミール・ミロサヴリェヴィッチと会って話を聞いた記録であり、そこに述べられている言葉はすべてブディミール(通称・Budo)のものだ。
対話というよりもインタビューの形になっているが、その内容全体は、彼の先祖であるミタールの予言から飛躍して、ブディミール自身の願望、理想の世界像を語っているようだ。
その中で、この話題はこのように始まっている。
 私(インタビュアー)はある日、この星の人口過剰に興味を持ち、人類の存続が危ぶまれ、多くの人々を飢えさせる危険性に疑問を投げかけた。
彼(ブディミール)はどこか遠くを見ていたが、まるでその遠く離れた場所から戻ってきたかのように、そして初めて私に会ったかのように、突然語り出した。
多くのサイトで、この部分をミタールが直接話した言葉のように勘違いして、他の予言と同列に解説している。
繰り返しになるが、この部分はタラビッチが言った言葉ではなく、彼の子孫のブディミール・ミロサヴリェヴィッチが言った言葉なのだ。
その章の最後にもはっきりとこう書かれている。
これは、ミロスとミタル・タラブビッチと同じクレムナの予言者であり、普通の農民である「第三の男」、ブディミール・ミロサヴリェヴィッチが語った言葉だ。

現代を生きる我々は「クレムナの予言」をどう扱うべきか

「予言」というと、多くの人にとっては単に未来の出来事を教えてくれるもので、それが当たった外れたと言ってワイワイ楽しむ(あるいは不安に陥る)エンターテインメントだろう。
かつて五島勉氏が書いた『ノストラダムスの大予言』などはまさにその典型だった。
彼が書いたノストラダムス本は、最初の本だけで累計200万部超、その後に何冊も続いたシリーズ全体では軽く500万部を超えるヒットとなったそうだが、社会現象にまでなったのは「1999、7の月に空から恐怖の大王が来る」という一節を「1999年7月に世界が滅亡する」とした解釈が一人歩きしたからだ。
タラビッチのクレムナの予言も、その手の「衝撃の予言書」として取り上げれば世間受けするのかもしれないが、ここまで読んできて、私はそうした扱いはタラビッチ父子やクレムナの人たちに対して失礼極まりないと感じる。
真面目に読み解こうとすればするほど、原文の解釈は地味にならざるをえないし、読み手の思想や知識によって解釈が異なっていくことも避けられない。そういうものだ、ということを事前にしっかり念押ししておく必要がある。

私としては、ここまで読んでみて、私自身は「クレムナの予言」に収められたミタール・タラビッチ語録が後世のでっち上げだとは思わなくなってきた。この本がセルビアでは聖書のように一家に1冊あるというのも、オブレノヴィッチ王朝時代(1815~1842年と1858~1903年)にはクレムナの予言者関連のものはすべて禁止され、取り締まられたというのも本当だろう。
英訳を試みたジュラ・セーバーらも、可能な限り真摯に向き合って翻訳作業をしたと思う。
それでも、この手のものは広まっていくにつれ、「想定読者」の興味をそそるように都合よく切り取られ、あるいは読み手の思考傾向を強く繁栄して意訳されていく。今これを書いている私の解釈も、そうした「自分好みの」解釈だと言われても仕方がない。
それを承知の上でここまでWEB上に「解読日記」を綴ってきたのは、読めば読むほど、当たった外れたの占いレベルのエンターテインメントを超えた哲学とでもいえる深みを随所に感じ取ったからだ。
言い換えれば、ミタールが幻視した未来(予言)そのものよりも、彼が限られた知識と語彙力で表現したものから感じ取れる世界観、宇宙観のようなものに自然と共鳴する。
「人は本当の自分を知らない、本当の力を知らない、真実は極めて単純なことなのに……」
彼の言葉の根底にはこうした思想というか「信仰」があることは間違いない。
ミタールの言う「神」はセルビア正教の宗教観における神だろうが、私がミタールの言葉から感じ取る「神」は、私という肉体が感じ取れる現世を包み込む、はるかに巨大で深い、多次元世界全体というような「神」だ。
ミタールやその父・ミロスは、「現世」を超えた次元を垣間見られるような特殊能力を持っていたのだろう。それを一旦受け入れてみた上で、私は私なりに、彼らが言う「真実」「本当の力」といったものへ想像を飛ばしてみたいのだ。

私はまだ「クレムナの予言」の原文の半分くらいしか読めていない。著者による、どうでもいいような美辞麗句が連なっている予言文化礼賛やタラビッチ父子への礼賛部分がかなりを占めていて、そのあたりは読み飛ばしたからだ。
また、複数の人物が時系列が乱れたままいろいろなことを発言していたり、著者によるまとめや解説も混じっているので、それらを整理しながら読み進めるだけでも大変な苦労をする。
もし、私の気力と興味がもう少し持続して、本書全部を解読し、自分なりに整理できたら、近いうちに1冊の本にまとめるかもしれない。
しかし、その作業に真面目に取り組めば取り組むほど、一般には「ウケない」、地味な読み物になりそうな気もする。
少なくとも、一般ウケ狙いで世紀末感を過剰に演出したり、都合のいい切り取り操作はしない。

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ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その内容と信憑性(2)2022/12/21 01:24

タラビッチの「クレムナ予言」の解読に取りかかって3日目。
昨日の日記で「私はこの本そのものを手に入れたわけではない」と書いたのだが、その後、WEB上を検索しまくり、出版された89ページのペーパーバック英訳本ではなく、その種本らしきもののPDFを見つけた。
著者名がないのだが、これがボイル氏の説明にある「セルビア/ウクライナ語で書かれた200ページあまりの本」に間違いなさそうだ。
↑最もオリジナルに近い文章が収録されていると思われる書籍PDFの冒頭
しかし、キリル文字で書かれたセルビア語なので、さすがに読めない。
で、試しにブラウザに入れている翻訳ツールで翻訳を試みたところ、それらしい日本語にしてくれるではないか。これにはかなり驚いた↓

↑キリル文字で書かれたセルビア語だが、日本語に変換してくれる

しかし、さすがに変な日本語で、このままではあちこち誤読しそうだ。
そこで、いきなり日本語訳にするのではなく、一旦英語に翻訳してみたところ、ほぼまともな英文になる。


↑日本語にする前に一旦英訳してみることにした

こういう作業を今日はずっとしていた。
なんとか本一冊分を英文に変換したものをテキストエディタに貼り付ける作業を終えたのだが、改行で分断されていたり、あちこちつながらなかったり、一部の文字が英語のアルファベットに置き換わらず「?」になっていたりして、全体を把握するのはまだまだ遠い道のりという感じだ。気力が持つかしら……。

しかし、この作業をしていて、これがまったくの偽書、捏造ではなさそうだという印象が強まった。
この本の最初のほうは、著者がいかにしてタラビッチ予言のコピーを手に入れたかという説明や、クレムナという地域には昔から霊感を持つ者たちが数多く出現し、伝統的に「予言文化」とも呼べる風土があったといったことが書かれている。
親族や関係者、為政者、軍人、地名などの固有名詞が次々に出てくるのだが、その説明や描写に余計な比喩や美辞麗句が散りばめられすぎていて、冗長だし、まとまりがない。
例えば、自分(著者)がザハリヒ司祭に直接会ったときのことと、セルビアが独立を回復する端緒を開いたとされるミロシュ・オブレノヴィッチ1世のこと、セルビア軍の最高司令官ヤコブ・ネナドヴィッチのことなどがごちゃごちゃに並んでいて、時系列が極めて分かりづらい。
この著者には大変失礼ながら、いかにも素人が書いたと思えるものだ。
こうした乱雑でくどい記述は、我々がタラビッチの予言を知ろうとするときには面倒くさく感じるが、それがかえってこの文書の出自の信憑性を感じさせる。

我慢して読み進めると、この著者が1915年にザハリヒ司祭に直接会っていることが分かる。
前回紹介したボイル氏の親戚がドイツの書店で入手したという本は1982年印刷と記されているとのことだが、1982年にはこの本の著者はすでに他界していたのではないか。となると、この著者が相当高齢になってから出版したか、1982年印刷の本は初版本ではない可能性がある。
ともあれ、セルビア語で書いているからには著者がセルビア人であろうこと、タラビッチ予言を書き留めていた代父のザハリヒ司祭に1915年に実際に会っていたことは重要だ。

↑最初のほうにかなり長く書かれている、タラビッチの生涯やこの本が作られた経緯について説明している部分

英訳本の編纂者が「言い回しのいくつかがぎこちなく、ラフだが、これは彼の田舎訛りを正確に反映しているためだ。特に、タラビッチの言葉は、彼の代父であるザハリヒ司祭との会話で構成されているため、「あなた」または「あなたの子孫」という言及は、ザハリヒに関連していることに注意したい」という注釈をつけている意味もよく分かった。
local accentというのは、「訛り」というよりも「どもり」というか、単語を飛ばしたり繰り返したりするような話し方のことだろう。それ故に、英訳しても文法的に変な部分があちこち出てくる。
彼が19世紀セルビアの農夫で、文盲であり、世界観がガッチリと保守的であることが、彼の語り口の中に様々な形で出てくる。
例えば、
「セルビアでは、男性と女性を区別することはできません。みんな同じ服装になります。この災厄は海外からもたらされたものですが、とても長い間私たちの中にとどまります。花婿は花嫁を迎えつときも、どっちがどっちだか分かりません」
という一節があるのだが、これは伝統的な服装や髪型が消えて、欧米風のジェンダーレス文化に支配されるということだろう。その光景が彼にはとんでもない「災厄」に映り、不快感を隠せないのだ。

こうした記述を拾っていくうちに、この本に収録されているザハリヒのメモ(タラビッチが語ったとされる言葉の内容)部分が、少なくとも後世に創作されたものではないだろうという印象はますます強くなった。

2022年の今、特に目を引く記述

前置き(中置き?)が長くなるのもよろしくないだろう。ここで、前回敢えてとりあげなかった、最も気になる記述について触れていきたい。
まずはなんといっても以下の記述だ。

↑これでは意味がよく分からないので、一旦英語に変換してみると↓こうなった
"The whole world will be plagued by a strange disease and nobody will be able to find a cure; everybody will say I know, I know, because I am learned and smart, but nobody will know anything.
People will think and think, but they will not be able to find the right cure, which will be with God's help, all around them and in themselves."
↑英訳本の記述

"The whole world will be ruled by some disease and no one will be able to stop it early reconnaissance; everyone will say I know, I know, because I am a scholar learned, and no one will know anything.
People with thoughts will wander around and around, and they will never be able to find it the right medicine, and with God's help, it will be everywhere around them and in them themselves.
↑セルビア語の原本を英訳ソフトで変換したもの
分かりやすく日本語にすればこうなるだろうか↓。
「全世界が奇妙な病気に冒されます。当初、誰も治療法を見つけられず、その病を止めることができません。自分は学者であり、知識があるので分かっていると言い張る者が大勢現れますが、結局のところ誰も何も分かっていません。
知識人たちはああでもないこうでもないと悩み続けますが、神の教えに耳を傾けないので、正しい治療薬を見つけることができません。実は、治療法は、自分の身の回り、そこいらじゅうに、そして自分の心の中にあるのです」

これぞまさに2020年からの世界そのものではないか。

全世界が奇妙な病気に支配されるという事態は、1918年から1920年にかけて世界を襲ったいわゆる「スペイン風邪」にもあてはまる。
タラビッチの没年は1899年なので、スペイン風邪のことは知らない。だからこの幻視はスペイン風邪のことではないかという解釈もできるが、学者や知識人たちが「自分は分かっている」と言い張る描写は、むしろ今の世界にあてはまるように思える。
そして「答えは(専門知識や先端医学ではなく)すぐ人間の身近な場所、そして人間の心にある」という記述がドキッとさせられる。
2020年以降、全世界を支配した「奇妙な病気」の正体は、恐怖を煽られた末に信じ込まされた「心の病」だといえる。その治療法も、結局のところ、自分自身が持っている免疫力を保つための正しい食事や適度な運動、あるいはせいぜい葛根湯だのイベルだのといった以前からある薬だからだ。

テレビのことを言っていると思われる部分も実に興味深い。
この部分を翻訳ソフトで英訳させると↓こうなった。
They will make a chest of drawers and in it there will be some chocolate with displays, and that he won't be able to talk to me dead, no matter what sokocalo* to be close to this other world, hair to hair with all human heads.
With the help of that box with a glass, the guy will be able to see what's going on everywhere on this earthly soil.

ここに「sokocalo」というまったく意味不明な単語が出てくるのだが、これを原文の綴りのままネット検索したところ、こんな説明を見つけた。




これらを勘案した上でこの部分の日本語訳を試みてみる。
「人は引き出し箪笥(ヽヽヽヽヽヽヽ)のようなものを発明するでしょう。
その中にはいろいろ魅力的なもの(some chocolate)が映し出されます。このガラス張りの装置のおかげで、人はこの地球上のありとあらゆる場所で起きていることを見ることができます。でも、この奇天烈な装置がどれだけ人間の脳に他の世界を目の前にあるように見せたとしても、そこに映し出された人間は死んでいて、私に話しかけることはできません」

↑かなり苦しい(都合のいい)解釈だと叱られそうだが、テレビというものをまったく見たこともないし、想像もできない19世紀セルビアに生きた文盲のタラビッチとしては、こうした表現が精一杯だったのではないか。
上の和訳では、文章の順序も入れ替えているが、説明しているタラビッチも、それを書き留めているザハリヒも、なんのことだかさっぱり分からないままなので、しどろもどろになるのは自然なことだろう。

ザハリヒが書き留めたタラビッチ語録は、彼らが理解不能な未来社会のことになればなるほど、このように意味不明、支離滅裂な記述が増えてくる。旧約聖書のエゼキエル書冒頭部分に通じるものがある。
それがまた(しつこいようだが)、この原文が実際に19世紀に記述されたものだと思わせる要素にもなっている


さて、今回はあちこちのタラビッチ関連サイトで話題になっているプーチンのことらしい記述や、第3次世界大戦のことを予言している部分に触れようかと思ったのだが、「原書」ともいえるセルビア語のこの文献を見つけたことで、今回はそこまで急がないことにした。
というのも、原文をじっくり見ると、すでにあちこちで紹介されている日本語訳とはかなり違うニュアンスも読み取れて、少し時間をかけて読み解く必要があると思うからだ。
というわけで、今回はこのへんで一旦止めておこう。
次回はいよいよプーチンや第三次世界大戦のことを述べていると思われる箇所を読み解いてみたい。

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