神は人の数だけいる2015/09/10 20:32

巌鬼山神社(青森県)の狛犬
心を傷つけられると眠くなる。若いときは多分違った。今はただただ眠くなる。
頭(理性)ではその原因や背景をちゃんと分析できるから、傷つく必要はないって理解できる。理解できても心は別物だから眠くなる。寝て、DNA修復をするのだろう。うまくできている。

DNA修復のために寝ながら、ふと思ったこと:

  • 神様は生命の数だけ存在しているのかもしれない。
  • ひとり(ひとつ?)の神があらゆる生命体を見守っているというのが多くの宗教のイメージだけど、そうじゃないんじゃないか?
  • 人間なら、そのひとりひとりに1対1で対応する個別の「神」がいるのかもしれない。
  • 脳は肉体の一部だと思う。その脳が多くのことを学び、成し遂げ、各生命体の個性を形成する。
  • 一生を通じて追いかけていると思い込んでいた「何か」はすべて脳(肉体の一部)の仕業なのか?
  • 個人の一生はもとより、家族だとか国だとか人類だとか地球だとかもすべて有限で消滅するのだから、それを超える価値を一個人が追いかけるなんて馬鹿げているということになる。
  • もし「神」もまた有限で、消滅してしまうものであれば、ずいぶんありがたみが薄れる気がする。
  • 有限な肉体、死ねばおしまい……で説明しきれないものを感じるから、芸術だの哲学だのってものが生まれる。
  • その芸術や哲学、美学、美意識……あらゆる個別の価値観は人それぞれの感性や思考から生まれるのだから、神も人の数だけいるのではないか?

自分が大切に思っている価値は自分にしか分からない。隣で生きている人、そのまた隣で生きている人も同じで、それぞれがそれぞれの価値観を持ち、何かを信じようとして、それを拠り所にこの世界での一生を生き抜こうとする。そこに普遍的な意味や価値はない。
死ねば「あの人死んじゃったね」と思われて終わりだし、そのときにはもう「自分」はいない。

そこまで脳では理解しているのに、傷つく心があるし、信じたいものがある。

神は人の数、いや、生命の数だけ存在する……そういう宗教があってもいい。