『阿武隈裏日記』を改題しました。
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ガラケー族生き残りへの道2017/01/31 14:57

家の中に残っているガラケーたち

FOMAガラケーが買えなくなる

昨年11月、docomoが「ガラケーは出荷終了です」と宣言した。
こうなると、FOMAの停波とかもいずれは避けられないのだろう。
今でもガラケーユーザーは相当数いるわけで、これから先、中古端末などに高値がつくことになるのかもしれない。
すでにAmazonでも新品は「残り1点」とか表示されているのがあるし、そもそも種類が少ない。値段は、今はまだ1万円台で買えるのもあるが、すでに3万円台以上になっているのもある。
端末が入手できなくなるのを恐れて今から予備機を買っておくという手もあるかもしれないが、それを使う前に停波になったりしたら目もあてられないし……。
そんなわけで、「スマホは嫌いだ」というガラケー族が生き延びていく道をいくつか探ってみた。
はたしてどこまで頑張れるのか、ガラケー族。
 
 
今ならまだ買える……?↑

なぜガラケーじゃなければ嫌なのか?


FOMA(iモード)ガラケーは入手困難


ガラケー族がスマホを拒否する理由はなんだろうか。

  • 1)基本料金が安くないと困る
  • 2)モバイルSuicaは絶対に必要
  • 3)端末形状として液晶画面剥き出しで重たいスマホを常時身につけていたくない
  • 4)スマホはバッテリーがすぐに減っていくので煩わしい
……とまあ、こんなところだろう。
このうち1)については、MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)なるものが群雄割拠し、格安スマホがどんどん出てきたから、みっちり調べればdocomoのガラケー契約(FOMA契約)と同等、あるいはそれ以下の料金でスマホを使うこともできるかもしれない。
2)も、最近ではiPhoneもApple Payというのが出てきて、モバイルSuicaが使える新モデルが出てきた。
となると、3)と4)あたりがいちばんの理由になるのだろうか。特に僕の場合は3)が大きい。生理的に嫌なのだ。

で、docomoもauも、ガラケー族がみんなスマホに移行することはありそうもないと気づいて、アンドロイドOSのガラケー風端末(「ガラホ」)を作っている。
docomoだとSH-01JとP-01Jというのが最新モデルで、どちらもOSはアンドロイドなのだが、外見も使い勝手も従来のガラケーそのもの。
高速通信のXiで通信できて(FOMAも拾うようだ)、音声も明瞭になったという。一般のアンドロイドスマホのようにアプリをダウンロードしてインストールすることはできず、メールやWEBブラウザ関連以外はLINEと地図アプリくらいしかインストールされていないが、ガラケー族にはそれで十分だろう。
Felicaには対応しているからモバイルSuicaは使える。
で、料金も「カケホーダイ」(月額2200円)か「カケホライト」(1回5分以内の通話は無制限定額で月額1200円)のどちらかを選び、それにケータイパック(通信データ量によって300円~上限4200円)を組み合わせればいいので、税込でも月額1944円から維持できる。
これなら現在うちで支払っている通信費(僕は約2000円、助手さんは2500円~3000円弱)と比べても、むしろ安いくらいだ。
この端末が、新規加入か乗換だと実質0円(総務省の指導もガラケーには緩いらしい)。機種変更でも約2万円。
となると、FOMA契約者の端末が壊れた場合、新たなFOMA端末が中古でもかなりの値段を出さないと買えなくなってしまった以上、これに契約変更するほうが現実的だと思える。

というわけで、自分用や助手さん用にFOMAガラケーの予備を買っておくのは見合わせた。
今の端末をできるだけ使い続けて、壊れたときに考えよう。

義母用にFOMAらくらくホン最後の1台を注文

FOMAがじり貧になるとはいえ、契約変更などの手続きが難しい認知症老人名義のガラケーなどは、なるべく今のまま使わせたい。
義母がガラケー(らくらくホン)の裏蓋を紛失してしまい、今は裏が剥き出しのままなんとか使っているらしい。そこで、とりあえずFOMA用のらくらくホンが1台だけ新品で某ショップに残っていたのをAmazonで注文した。
約2万円。
SPモードへの契約変更などは、本人をdocomoショップに連れて行かないと、委任状やらなにやらで面倒そうだし、今のSIMカードをそのまま挿せばいいだけの方法を選んだのだ。
ただ、親父のNTT回線解約ができなくて苦労させられた体験を踏まえると、義母のケータイも早めに子供名義で再契約しておいたほうがいいかもしれない。身体が動かなくなってからでは、解約させるのも面倒なことになりそうだから。

義母用に購入したFOMA仕様のらくらくホン。もうすぐ入手困難になるはず

FOMAの停波はいつか?

FOMA端末を大切に使っていたとしても、FOMAそのものが終わってしまったらどうにもならない。
docomoの例でいうと、FOMAになる前にはmovaという一世代前の通信規格の時代があり、2008年12月に新規利用申込が終了し、2012年3月31日に停波したという歴史がある。うちでも一時期、FOMAとmova両方を自動切り替えで受信できるケータイなんてのを使っていたことがある。
FOMAはまだ契約は可能だが、端末が入手できない以上、新規契約申込み終了は目前だろう。
2012年から契約者数は減少していて、今後は周波数帯再編もあり、FOMAが使っていた帯域の一部が段階的にXi用に転換されているそうだ。しかし、キャリア会社が思っていた以上にガラケーユーザーはしぶとく残っていて、端末もなかなか壊れないし、海外のケータイとの関係(ローミング)もあるから、完全停波できるのはまだまだずっと先、という話も聞く。

au回線で格安スマホを新たに購入してみる

そんな面倒なことをしているのなら、さっさと格安スマホに乗り換えればいいのに、という人は多いと思う。
僕はスマホを常時持つのは嫌だが、上京するときなどは乗換案内アプリは必須なので、iPod touch6とモバイルルーターを別に持っていく。
これは助手さんも同じスタイルなのだが、助手さんのiPod touchは6ではなく4のままなので、使えるアプリはどんどん減っていき、ネット接続も遅くて、しょっちゅう落ちるという。
格安スマホが出てきた今は、敢えてiPod touch+モバイルルーターである必要はない。助手さんと僕が別々に家を出ているときは1つしかないモバイルルーターを共有できないし、助手さん用には新たに格安スマホを持ったほうがいい。
調べると、MVNOではおかわりSIMのb-mobileはとっても速度テストの成績が悪い
ここでいい成績を出しているmineoのサイトを見ると、arrows M02という富士通製の1つ古いモデルを24000円で売っていて、データ通信だけなら月額700円から。
もっと安い端末もあるのだが、オサイフ機能がない。当面、モバイルSuicaはガラケーで使うとしても、将来、助手さんが完全にスマホに乗り換えることもありそうなので、端末にはやはりおサイフケータイ機能はほしいから、このモデルあたりが最低ラインだろうか。

arrows M02


で、ここで「ん? 待てよ」と気づいた。
mineoはdocomo回線にもau回線にも対応していて、どちらも選べる。
そこで、ここは敢えてau回線のほうを選ぶという手があるな、と気づいた。
3.11直後に痛感したのは、いざというときに通信手段は複数持っていたほうがいい、ということ。
FOMAがつながらなくなったとき、auやmova端末はつながったとか、いろいろな事例があったようだ。あのときは川内村にいて、翌3月12日に原発爆発をテレビで知ってすぐに避難したのだが、前日地震直後、ケータイが瞬時に不通になった中で、まだバックアップ電源で動いていたひかり電話回線から親父のauへはつながった。また、隣町に出たら、持っていたauから神宮寺(白河市)のdocomoへはつながって、一夜泊めてもらえたので助かった。いざというときにdocomoだけでなくau回線端末を持っているのは意味がある。
しかも、都内の速度テストでもauのほうが速いというのだから、ここはauを選んでおけば、我が家では、固定光回線(NTTのフレッツ光)、Xi回線(モバイルルーター用に契約しているb-mobile)、docomoのFOMA回線(従来のガラケー)、auのLTE……と、4種類の通信回線を使えることになる。大災害が起きたときなども、どれか1つはつながる、ということはあるかもしれない。
arrows M02はWi-Fiのルーター代わりにもなる(テザリング機能)ので、docomoやフレッツ光が不通になってauだけ生きているというような状況がもしうまれたときは、このスマホをルーター代わりにしてMacBOOKやiPadを使うことも可能だろう。

mineoの契約はいちばん安いauのデータのみの契約にするつもりだが、月額100円プラスで050電話もつけられるようだし、普段家にいるときはWi-Fi接続で使えばいいので通信料はかからない。外出時だけなら、月に500MBも使わないだろう(超過しても低速ならつながる)。

↑Amazonでこの「クーポン番号」を買ってから申し込むと、初期費用3240円がかからないので2200円くらい得になる

そんなわけで、助手さんだけもうすぐスマホデビューする。その後も、しばらくは通話はdocomoのFOMAガラケー(カケホーダイ)で、モバイルSuicaもガラケーでやるはずだけれど。

ちなみに、docomoのスマホユーザーがガラケー(ガラホ)契約に切り替えたい場合などは、auの新規契約をしたほうがdocomoに違約金を払ってでも安くつくケースが多いともいう。auではガラホの新規契約では端末代が実質無料になるからだとか。
なんだかなあ……。
通信関連のことはパソコン環境よりはるかに複雑で、変化の速度も凄まじく、裏技の裏技みたいなのが次々に出てきて、とてもついていけない。
こんなことを考えなければならないために、時間が奪われていくのが腹立たしい。





アレッポの悲劇 アサド大統領の素顔2017/01/25 01:57

アレッポの悲劇


いつどこで買ったのか分からないが、手元に残っている最後の2個のうち1個を開く

我が家ではシャンプーも含めて合成洗剤を使わない。洗髪はもう30年以上、固形石鹸でやっていて、リンスはしない。
食器洗いも衣類の洗濯も石鹸。最近は重曹も使うようになったが、合成洗剤は使わない。
で、洗髪は普通の無添加石鹸だとちょっときついので、オリーブオイル石鹸を使っているのだが、有名な「オリプレ」は通販以外ではまず手に入らないので、このアレッポの石鹸をドラッグストアなどでよく買っていた。
だから、ニュースで「アレッポ」ときくと、まず石鹸を思い浮かべる。
この石鹸を作っていた人たちは無事なのか? 石鹸は今でも作れているのか? ……などなど。

シリアをはじめ、中東紛争の裏には石油利権と民族対立、宗教が複雑に絡み合っていて、何が何だか分からない。情報もねじ曲げられて伝わってくるから、情報の一つ一つが本当なのか、演出されたものなのか判別するのが難しい。
日本もどんどんひどい状況になっているが、とりあえずまだ爆弾が落ちてこない、銃弾が飛び交わないというだけでも幸せだ。

アサド大統領の顔



TBSがアサド大統領の単独インタビューをして放送した。
「編集せずにノーカットで放送すること」という条件でのインタビューだそうだが、夜の「ニュース23」では一部を、翌日にCS「ニュースバード」でノーカット版を放送。
インターネットにもノーカット版動画を置いたので、今ならまだ見られる。
インタビュアーが星浩でよかったのか、という疑問があるが、とりあえずアサド大統領の顔と肉声、発言が伝わってきたこの映像は貴重な情報だった。
知的で、言葉の選び方も適確。話している内容は極めてまともで論理的。失礼な質問にも淡々と答える姿は紳士的。え? アサドってこんな人だったのかと驚いた人も多かっただろう。僕もその一人だ。

日本では「無慈悲で残忍な独裁者」というイメージが植えつけられているが、彼の言う「米欧からの情報だけに頼っている馬鹿馬鹿しさ」という批判はもっともだろう。もちろんアサド側の主張にも多くの嘘やごまかしがあるだろうが、米欧側メディアの情報が都合よく歪められていることは間違いない。



シリア情勢やクルド人問題についてのいろいろな説を集めてみた。

藤永茂氏(アルバータ大学理学部名誉教授)はブログで終始、米欧側情報に対して批判的な考察を展開していて興味深い。
シリア問題を考えるにあたっては、「クルド人問題」を少しでも理解しておかないとどうにもならない。
でも、そうした視点からの報道が日本ではほとんどされていない。
「ロジャバ革命」なんて、今回、藤永氏のブログを読むまではまったく知らなかった。
一部では女性解放などの革新的理想を掲げながら米ロの代理戦争に巻き込まれていくクルド人たち……。

米国がイスラム国にもトルコにもロジャバのクルド人防衛部隊にも武器を与えているという事実は、米国が世界に冠たる武器商売の国、死の商人たちが支配する国であることを考えれば、何の不思議もないのかもしれません。(ロジャバ革命は大きなドアを開ける(1)藤永茂)


マスメディアの報道に従っていると、シリアをめぐる戦況と政情は混乱混迷を極めているように見えますが、そうではありません。
ロシアやイランは地政学的算用からシリアのアサド政権を維持しようとしています。
アサド政権を速やかに打倒することに失敗した米国とトルコはシリア国内の戦争状態をできるだけ長引かせること、クルド人問題については、トルコも米国も、出来れば現在バルザニ大統領の率いるイラク北部のクルディスタン地域政府(KRG)の勢力が米国とトルコに支持されてシリア北部(つまりロジャバ)に拡大されることをひたすら願っているわけです。
ですから、ロジャバ革命を積極的に支持する国家勢力は全く見当たりません。このままで行けば、ロジャバのクルド人戦士たちの血は流されっぱなしで、結局、使い捨ての運命にあります。
ロジャバの人たちは米国の新大統領トランプに望みをかけているようですが、裏切られることになりましょう。(同ブログより)

真偽はともかく、こうした見解を、日本のメディアで見たことはない。

アサド大統領はインタビューの中で「あらゆる戦争は悪である。いい戦争などない」と言っていたが、例えば、「シリア軍に空爆された瓦礫の中から人々を救うボランティアグループ」として米欧のメディアでさかんに紹介され、ノーベル平和賞の候補にまでなった「ホワイトヘルメット」に関しても、賛辞だけでなく、情報操作された演出だという話もあって、一体何が本当なのかさっぱり分からない。
「イスラム国」の正体もよく分からない。彼らには莫大な資金援助があるはずで、その提供者は誰なのか。

この指摘はシリア政府からだけでなく、多くの人たちがしている



小林よしのり氏は「独裁の方が無秩序よりはるかにいい」と言っているが、これはまったくその通りだ。誰に殺されたのかもよく分からないまま毎日大量殺戮が続く状態をとりあえず収めることができるなら、多少のデメリットがあってもどうするのがいちばんいい(マシな)のか、てっとり早いのか……と考えるのは当然だろう。

どれだけ現在の情報が錯綜していても、ていねいに検証すれば歴史は嘘をつかない。大昔のことは検証できないとしても、近現代にどこで何が起こったのか、大まかなことは分かっている。
明治維新の頃、ヨーロッパ列強やアメリカは世界のどこで何をしていたか。
太平洋戦争を始める前までの日本はどんな空気に包まれていたのか。
そんな大昔のことではない。生で見てきた人もまだ少し生きている。

「神の鑿」の時代、日本はどんな国だったのかを知ろうと、いろいろ調べているうちに、「アメリカって、一体どれだけ戦争をしてきたのだろう」と思った。 調べると、「アメリカは、その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間が戦争」という記事を見つけた。
すさまじいな。
今もやっているわけで、ほとんど「休みなく戦争をしている国」という気がする。

嘘は、大きい嘘、大胆な嘘ほど見破られず、簡単に信じられてしまう。二酸化炭素温暖仮説とかはその代表だろう。
30年前、「石油はあと30年か50年で枯渇する」なんて言われていた。だから原子力エネルギーは必須だとか、核燃サイクルこそ資源のない日本が生き延びる唯一の道だとかいわれていた。30年経った今も、僕らは灯油を燃やして暖を取っているし、この冬もやっぱり寒い。

あと、この論も一理あるだろう。










特に最後の「日本は国際法に則り、今までのように中立の立場を守るべきだ」という主張はその通りだろう。
いかに戦争から遠ざかるか、近づかないか、下手に地雷を踏まないようにするかという戦略は、かつての自民党外交政策の柱だったはずだが、今の政権は自分から戦場に近づこう近づこうとしている。
かつての自民党政治家たちが苦渋の選択を重ねてきた歴史を、無知と傲慢でことごとくひっくり返している。
さらには、アメリカの大統領が単純なガキ大将タイプのトランプになったことで、この先どうなっていくのか、まったく予測がつかない。

アサド大統領の会見で、最後に触れた、国民のPTSD問題についての言葉は特に印象に残った。
今まで、一国の最高権力者が、国民の心の荒廃について深く憂慮している、その問題こそがいちばん深く、解決困難だと述べる姿を見た記憶がない。

CSのニュースバードでは解説役として国枝昌樹氏(元シリア全権大使)を呼んでいたが、彼もこの点に触れていた。
「人の頭をサッカーボール代わりにして遊んでいる子供たちが、正常な精神で大人になれるはずがない」と。
こうした問題を自ら口にするアサドは、計算ずくでそういう言葉を発しているのだろうか? そうは思えなかった。
今回のインタビューも、国枝昌樹氏がインタビュアーだったらよかったのに。現地に行くのが大変なら、今の時代、ネット回線で対談もできるだろうに。
用意した質問をたどたどしく読み上げるだけならインタビュアーはいらない。国枝氏のような人が行って、少しでも生の会話に引き込めれば、アサドの素顔ももっとよく見えてきたはずだ。

医者でもあるアサドは、もともとは政治や軍事からは遠く、学者肌で温厚な人物であるという。
そうした経歴や背景を知って、今回のインタビューを見ると、なるほどと思える場面や言葉が随所にある。国民のPTSDを最も憂慮しているという言葉もそうだ。

英国ガーディアン紙が報じた「アサドのメール」の記事も興味深い。まったくのデタラメではないような気がする。
一方で、アサドが「自国民の殺りくを主導しながら、制裁を逃れてiTunesのアカウントを得ているなんて、残酷非道な人間の姿を象徴するようなものだ」と言っている米政府報道官には、余計なお世話だろと言いたい。
「残酷非道な人間」なんだから音楽を楽しむような素養や権利はない、とでも言いたいのだろうか。
そういう言質こそが、アサド自身がいう「ばかげている」思い込みと偏見ではないのか。

ともかく、情報の真偽を知ることの困難さ、物事を複数の視点から見通すことの大切さを教えるきっかけとなった今回のインタビューは、とても貴重なものだったことは間違いない。



日光より年末のご挨拶2016/12/24 01:50


みなさま、どうぞよい年末年始をお迎えください。

ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は「踏み替える」から起きる2016/11/16 14:50

AT車ではこれが「基本」ポジション

「踏み直す」から起きる「踏み間違い」


動画で説明↑
連日、高齢者ドライバーによる事故報道が続いている。そのほとんどは「アクセルとブレーキの踏み間違い」。
テレビのワイドショー番組では「踏み間違い事故を起こすのが怖いのでAT車からマニュアル車に買い換えたという高齢者もいました」と紹介していて、「え? 何それ?! かえって危険では?」と思った。
で、思い当たった。教習所ではAT車全盛の今でも、MT車時代からの教え方をしているんじゃないか……と。
AT車というのは、放っておいても車は前に進む。ノッキングして止まったりもしないから、足は基本ブレーキペダル位置を「ホームポジション」にして、アクセルを踏むときは足を右に傾ける、とするのが合理的。
多分、プロドライバーの多くは誰から教わるでもなくAT車を運転するときはそうしているんじゃないだろうか。
このごく単純なことを明示するために、こんな動画を作ってみた↓



この「かかとは浮かすな!」は、自動車メーカーなどでは新入社員にまっ先に叩き込むという話も聞いた。
同じような理屈で、「ワンペダル」なるものも売られているのだが↓

アクセルは足を右に倒す方式の「ワンペダル」


これだと普通の車を運転したときに困る。運転の癖を変えるだけで対応したほうがずっといい。



B6判・128ページ フルカラー オンデマンド 1280円(税別) 送料160円
ご案内ページは⇒こちら




『阿武隈梁山泊外伝』デジタル版を出版2016/09/27 01:32

阿武隈梁山泊外伝 


季刊「東北学」で連載が終了した『阿武隈梁山泊外伝』の補完版をデジタル出版しました。
Pubooはこちら

Kindleでももうすぐ出版されます。

認知症老人の財産を狙い撃ちする弁護士2016/09/26 12:18

認知症老人からこうした全権委任状を取り付ければ……

老人の金を狙う弁護士たち


K弁護士が親父にサインさせた契約書。紛争などないところに事件を勝手に起こして、軽く100万円にはなろうかという着手金やら報酬金やら日当を支払え、という内容


NTTもNHKも、介護施設に入った認知症老人を追いかけてまで金を取ることはできないだろう。
それよりもやっかいなのは、認知症老人を狙って金を取ろうとする弁護士の存在だ。

お袋が亡くなったのは8年前。親父には「お袋が残しているはずの預金などはどうなっているのか」と何度も訊いたが、「知らない」の一点張りだった。
それが今回、ようやく一部が見つかった。

今回、親父が自分名義の預金をすっかり使い果たしていたことが判明し、住んでいる賃貸マンションの家賃も払えなくなり(実際には質素な生活をすれば年金の範囲内で家賃は払い続けられるはずだが、金が入ればすぐに買い物をしてしまう買い物依存症が治らないので不可能)、もともとの家に戻るか、家を売って金を作るかという話になった。
家には50代の今まで、まともに仕事をしたことがない妹がひとりで住んでいて、ゴミ屋敷になっている。
親父と妹はずっとまともに会話をしていないで、親子関係が崩壊している。「ここに一緒に住むなんてありえない」と言って家を出て、横浜のマンションを借りてひとり暮らしを始めた親父が、今さら戻るなんてことは到底無理だろうし、家を売って金にするといっても、ウルトラ級のゴミ屋敷を空にするだけでも何百万円もかかるだろうし、そこには妹が住んでいるのだから無理な話だ。
僕はどちらも無理だろうと思ったので、「そんなことを考えるより、年金だけで今の生活を続ける努力をしろ」と諭したが、買い物依存症は止まらず、年金が入るとすぐに使ってしまい、家賃を支払えなくなる。
家を売るにしても家に戻って娘と一緒に暮らすにしても、まずは二人で話し合わなければダメだろ、と言って、妹にもその旨、手紙を書いたが(僕と妹も、子供の頃からずっと会話がない)、それを読んだ妹がパニクって弁護士に相談したらしい。

その弁護士は、依頼者である妹にも、預金を使い果たしてあとは月々の年金しかない親父にもまとまった金はないが、死んだお袋の預金が残っていると知り、その金額を妹に調べさせて、そこからごっそり手数料を取ろうと考えついた。
そこでまずは認知症だと分かっている親父に近づき、オールマイティの委任状にハンコを押させた。

このことを僕は一切知らされていなかった。
親父が電話で「あのKという弁護士に依頼したのはよしみつか」と、妙なことを言ったので、初めてそういう危険人物に狙われていることを知り、「絶対に近づくな。近づけさせるな。連絡があっても無視して応じるな」と何度も言いきかせ、親父も「分かった」と繰り返していたが、しっかり騙されて契約書やら委任状やらに署名捺印させられていたことが今回の部屋の掃除で分かった。書類のコピーが出てきたからだ。
親父を問い詰めると、「事務所に呼ばれたから行っただけだ」「でも、そんな大金を払うような契約書なんか知らないし、署名なんかしていない」と言い張る。

その契約書はひどいもので、そもそも存在していない「遺産相続示談交渉事件」などと銘打っている。
着手金約30万、報奨金約60万、他に日当が1日3万2400円などとなっている。日当などはいくらでも「何日仕事をした」といえばつけられるわけで、軽く100万円はこのK弁護士に支払うような内容だ。
そもそもお袋の法定相続人のひとりである僕は、この件についてまったく知らされていないのだから、相続を巡る「事件」など存在していない。3人が話し合って協議書を作って銀行に持っていけばいいだけの話で、K弁護士が介入してくる余地など最初からないのに、妹がこういう弁護士に話を持ち込んだからつけ込まれた。
妹はお袋の口座のキャッシュカードを持っていたようで、すでに数百万円は使ってしまっていた。もちろんこれは犯罪だが、僕も親父もそれについて追及するつもりはないし、今からでも妹には法定相続分よりはるかに多い金額を渡そうと思っているので、「示談」も何も、事件そのものが存在していないのだ。
K弁護士は妹には支払い能力がない、親父には年金しかない、残る1人の僕は騙せないと知り、まずは認知症の親父から全権委任状を取り付けて、報酬を確保しようとしたのだろう。
この状況がようやく把握できたので、すぐさま神奈川弁護士会にK弁護士の行っていることは倫理的に許されるものではないと苦情を申し立てて受理された。
問題点は主に3点。
  1. そもそも相続を巡ってトラブルなど起きていない
  2. 認知症と分かっている独居老人に近づき、高額な報酬を約束させる内容の書類に署名・捺印させている
  3. 法定相続人のひとりである長男の僕にはこの間まったくなんの連絡もない

ちなみに妹はK弁護士の言いなりのようで、電話にも出ない。何度電話しても出ないのに業を煮やした親父が、不自由な足で家にまで行っても、居留守を使って出てこなかったという。

こういう事態を目の当たりにするのがいちばん嫌だった。

K弁護士としては、親父を騙せたとしても、僕からの委任状など到底望むべくもなく手詰まりになっているはずだ。そこで親父の年金を狙ったようで、年金の振込先口座を変更させていた。

これには本当に驚愕した。そこまでやるか……と。

認知症でまったく金の管理も物事の判断もできない親父がこれ以上高額な金を動かせないようにするために、年金の振込先口座から高額の送金はできないようにしてあったのだが、それなら……と、新たに年金の受け取り口座を100円で作らせて、そこに年金を振り込ませ、そこから着手金などを送金させる、あるいは引きだして渡すように画策したようなのだ。

危うく最後の砦である年金まで狙われるところだったが、気がついたのですぐにブロックした。

故人の口座はすべて凍結されている。これを解除して金を引き出すには法定相続人全員の同意書、印鑑証明書、戸籍謄本などが必要であり、K弁護士がいくら親父を騙してオールマイティな委任状にサインさせても、相続人のひとりである僕が同意しなければ凍結口座から金を引き出せない。
もし引き出そうとするなら、僕のサインとハンコを偽造するしかない。そこまでやるなら立派な犯罪なので、K弁護士は完全に罪に問われることになる。次は苦情申し立てではなく、K弁護士の懲戒請求手続きになるだろう。

……ということで、お袋の凍結口座はこのままずっと凍結のままにすることにした。

K弁護士が完全に手を引かない限り、お袋の凍結預金は「呪われた金」として凍結のままだ。
僕や親父が死んだ後、妹がまだ生きていれば、そのときは弁護士に100万円払ってお袋の預金をようやく下ろそうがなにしようが知ったことではない。


こういう話は「他人事」として読む限りは面白いかもしれないが、老人社会が進み、企業のモラル、職業モラルが著しく低下している今の日本では、ゴロゴロ転がっている話だ。
認知症が進んでいなくても、弁護士という肩書きを目にしただけで言うがままになってしまう老人たちは多いだろう。

ここまで赤裸々に書いたのは、多くの人たちが今抱えている、あるいはこれから抱え込む問題であり、リアルな情報として提供することに多少なりとも意味があると考えたからだ。
僕ももう長くは生きていられないし、残りの時間は有意義に過ごしたい。
肉体も相当疲れているが、精神をまともに保ち、創造的なことをやりつづけるためのコントロール術が必要だ。
そのテーマで本を書き、これを題材にして小説を書いて発表していこうと思っている。


K弁護士が認知症の親父を騙してサインさせた「全権委任状」



よいお買い物

テレビ、洗浄便座、電動アシスト自転車などなど、「幸福になれる買い物」のヒント集。失敗しないための最低限の知識

老人たちよ、弁護士とNTTとNHKから身を守れ!2016/09/25 22:19

NTTは弁護士事務所とこんな「コラボ」をするようになった
↑NTTファイナンスに何度電話を入れても「ただ今混み合っており……」と録音が流れるだけで解約ができないだけでなく、挙げ句の果ては、自動引き落としを停めると弁護士事務所を通してこうした脅し文句の手紙を送りつけてくる。


NTTと弁護士事務所の「コラボ」

NTTが電力会社と同じように「公共事業」をしているという矜持をなくし、嫌がらせのようなことを平気でやるようになったことへの怒りと嘆きについては、7月1日の当ブログでも書いた。
プロバイダとの「コラボ契約」をしている客から回線故障の連絡を受けても受理せず、「契約先であるプロバイダへ言ってくれ」と突き放し、復旧を遅らせるという嫌がらせをする件。
そこでさらに、
認知症が進んだ老人世帯などでは、使わなく(使えなく)なった回線契約を何年も放置して、月々1万円近い契約料金を払い続けているケースがある。父の場合もそうであると気づいたので、センターに解約申し込みをするために電話をかけ続けたが、何時間待っても「ただ今混み合っております……」のアナウンスのままつながらない。それを何日も続けたが結局つながらないため、仕方なく、父の自動引き落とし口座を空っぽにして引き落とせないようにするという手段をとるしかなかった。
契約関連の業務を別会社にした後に「ただ今大変混み合っております」状態が増えた。受付人員を大幅に減らしたのだろう。これも、NTTの間違ったアウトソーシング、合理化(?)の弊害だ。

……ということも書いた。
これにはさらに後日談があり、親父の部屋を片づけていて、都内の弁護士事務所からの「通告状」という封書が何通も出てきた。
上のような内容だ。

親父はもう何年も前からパソコンは使える状態にはなく、ルーターの設定ができずにひかり電話も使えなくなっていた。それでルーターの電源を引っこ抜き、これで料金はかからないはずだと思い込んでいたようだ。
それに気づいて、僕自身、親父の代理として何度もNTTファイナンスには解約のための電話をかけたが、毎回「ただ今電話が混み合っております」の録音が流れてつながらない。
埒があかないので、これ以上の損害を出さないように自動引き落としできないように口座を空にして、年金の振込先も変更させたのだが、その結果がこうだ。


ちなみに親父はこの弁護士事務所からの「通告書」にビビって金を払ったらしい。NTTがマンションまでやってきて、ルーターを回収していったときは「清々した」とも言っていた。
しかし、なぜかその後も弁護士事務所からの「通告書」は続いた。
よく見ると、回線使用料は解約になっていたが、付帯サービスが全部そのまま残っていて、その付帯サービスの料金が未払いだということらしい↓。
なぜ回線解約後もこうした「付帯サービス」がついてまわるのか?
「ストレージサービスや電話でのサポートサービスなどなどの付帯サービスは回線がなくなった後も「有効」だということらしい

内訳には「OCNマイポケット」「OCNプレミアムサポート」「050あんしんナンバー(OCN)」「OCNペイオン」「安心セレクトパック」などなど、聞いたことのないような項目が並んでいる。
面倒だが、ひとつひとつどういうものか調べてみた。
  • OCNマイポケット……64GBのファイルストレージサービス(月額324円)
  • OCNプレミアムサポート……「あなたのパソコンを専門スタッフが定期点検で快適な状態にし、突然のトラブルも電話と遠隔操作(リモートサポート)でサポート」(月額648円)
  • 050あんしんナンバー for OCN……ケータイや固定電話の番号の代わりをするダミー番号付与(月額486円)
  • OCNペイオン……「セキュリティソフト(月額版)、ゲーム、占い、動画や有料ニュースなどの有料デジタルコンテンツのご利用料金をOCN料金と一緒にお支払いいただける 「かんたん」「あんしん」な課金サービス」

ネットで仕事をしているうちでさえ回線関連の支払いは毎月5000円台なのに、なぜ独居老人の親父がNTTファイナンスに毎月1万円弱の支払いをしているのか不思議だったのだが、要するに「ありとあらゆる付帯サービス」をつけていたのだ。もちろん親父にはこれらの付帯サービスがどういうものかまったく理解できていないし使ってもいない。何年も前からルーターの電源を抜いて回線そのものを使っていないのだから当然だ。
しかし、こういうものが、なぜ大元の回線ルーターをNTTが回収した後にまでついてまわるのか?
以前、「プロバイダはどこと契約しているのか」と訊いたときも、プロバイダの意味が分からず話が通じなかった。
その後、「思い出した。NTTがやっているところなら安心だから、そこにしたんだと思う」などとも言っていた。
「NTTなら安心」という老人の信頼をNTTはちゃんと受け止めているだろうか?
NTTグループが提供する「安心」とか「プレミアム」などと名のつく付帯サービスが、回線のルーター回収後にまでついてまわり、弁護士事務所から「やむなく法的手段を検討せざるを……」などと脅される原因になるのだから、これほど悲しいことはない。

他にも、意味のない保険類が複数口あって、そのうちひとつの火災保険は毎月2万円近く自動引き落としされていた。これは保険会社の代理店(個人事業者)に電話をして事情を話し、解約したが、そのときは「解約届けを出していただくと解約手続きで費用が発生しますが、引き落とし不能で支払いができなくなれば自動的に契約失効となって、その場合は費用はかかりません。どちらにしますか?」などと言われて、当然「では自動失効にします」と答えて、そのように処理した。
NTTはそうはいかず、支払い不能になってから半年もの間ずっと未払い金として積算し、ルーターを引き上げて回線契約が消えた後まで系列プロバイダの「付帯サービス」はまだ残っているとして未払い金として積算し続け、その回収を自社ではなく弁護士事務所にやらせているわけだ。
NTTにしてみれば、休眠回線を放置させることで契約料が入り、未払いになっても長期間自動失効にはせず未払い金として積算させ、後は弁護士事務所に回収依頼させることで人件費も浮く。
弁護士事務所にしてみれば、こうした封書を送りつけるだけで何件か回収できればそこから手数料をもらえるおいしいビジネス。

ITを使いこなせなくなった老人からこうして金を取るビジネスが立派なマーケットを築いているのだ。

同様にNHKの受信料督促状も何通も出てきた。
親父はもう長いこと「テレビは見ていない。くだらない番組ばかりだ」と言っていた。親父の部屋にテレビはあったが、どういうわけかB-CASカード挿入口が壊れていてまともに受信できない状態だった。
NHKが、テレビのない世帯からも、「ワンセグ受信機能付きのケータイを持っていれば受信料を取る」と主張して、実際にまったくテレビというものを見ていないのにNHKの受信料を支払い続けている人たちがいることを報道番組(もちろん民放)でやっていたが、日本はいつのまにかこんな情けない国になってしまっていたのだ。





『奇跡の星』ビデオクリップが完成2016/09/12 12:24



Toko Shiiki監督(『Threshold:Whispers of Fukushima』)が、『奇跡の星』のビデオクリップを製作してくれました。
まだ寒い獏原人村でのロケ、真夏の東京でのロケ……を経て、こんな感じに仕上がりました。
YouTubeで大画面で見る場合は⇒こちら



「かっこいい写真」を撮るためのカメラ選び2016/08/30 16:14

α6000
久々のデジカメネタ。
最近、「CMOS時代になってからは、技術革新の速度が速くなり、画素数が少なければきれいとは単純にいえなくなってきた」という話を友人のカメラマンと交わした。
CCDの時代には、画素数を無理に増やすことで1画素あたりの面積が小さくなって実質上の画質(見た目の写真のきれいさ)が悪化するという図式があった。
1000万画素を超えるあたりでその弊害が顕著になり、『デジカメに1000万画素はいらない』(講談社現代新書)を書いたのもその頃のことだった。
その後、CCDは消えていき、CMOSへの移行が進んだが、画素数はいきなり1000万画素超から始まり、ひどい画質のコンパクトカメラが続出した。

ところが、APS-Cサイズで1600万画素CMOSが出た頃に劇的な技術革新があり、現在ではAPS-CサイズCMOSは2400万画素あたりが主流だが、1600万画素から2400万画素に増やしたための画質劣化がほとんど見られない。
ということは、今の技術で1000万画素くらいのAPS-CサイズCMOSを作ってくれればいいのだが、CMOSメーカーとしてぶっちぎりでトップを走るソニーはそれをしてくれない。

プロは主にフルサイズのカメラを使う。
ソニー製のフルサイズCMOSは、現時点(2016年8月)で、α7sとα7sIIの約1200万画素、α7の約2400万画素、α7Rの約3600万画素、α7RIIの約4200万画素とあるが、最上位機種のα7sに搭載した1200万画素CMOSをそのままAPS-Cサイズにすると500万画素くらいになる。
私としては画素数はそれで十分だが、一般には1000万画素ないと不安を感じる人が多いだろうし、トリミングして拡大する場合もそのくらいはあったほうが便利なので、α7に搭載している2400万画素CMOSをAPS-Cサイズに切ったものでもいい。そうすると約1000万画素。ちょうどいい感じなのだが、ソニーはそういう「ちょうどいいCMOS」を絶対に作ろうとしない。

……というカメラ界の現状を踏まえた上で、「背景をぼかしたかっこいい写真を撮るためにはどのカメラを選ぶのがいいか」という考察をしてみた。
  • 背景をぼかしたアートっぽい写真を撮るにはAPS-Cサイズ以上の撮像素子が必要
  • フルサイズモデルはカメラとレンズを合わせて10万円以下では入手できないので、一般的な写真趣味には厳しい
  • フルサイズモデルでさえミラーレスに移行し始めている現在、APS-Cサイズモデルで大きなボディの「一眼レフ」は意味が薄い
  • となると、ソニーのα3桁シリーズ、キヤノンのMシリーズ、フジフィルムの3社から選ぶしかない
  • キヤノンのMシリーズは専用レンズが少なく、魅力的なレンズもあまりない。かといって従来型EFレンズをマウントアダプターで使うのもどうかと思う
  • フジは性能的には魅力があるが、ボディ、レンズ共に価格が高め
  • 撮像素子はどこもソニーで製造しているようなので、ソニーのα3桁シリーズかその前のNEXシリーズが無難か
  • NEX時代の1600万画素CMOSと現行の2400万画素CMOSの画質はほぼ同じ印象。扱いやすさならNEXだが、画質が落ちるわけでもないのでα3桁でもいい
  • NEX-5Rはコスパが優れていたが、ファインダーはあったほうが使いやすいので、一推しはNEX-6。あるいはα6000

……となった。
気に入らないこと、言いたいことはまだまだいっぱいあるのだが、「存在しない理想のカメラ」についてあれこれ言っても虚しいので、これが精一杯の現実解。
(以下の写真はすべてクリックすると拡大できる)


NEX-5R+50mm/F1.8で撮影 F2.0 ISO:400 1/25秒



α6000+50mm/F1.8で撮影 F2.0 ISO:400 1/15秒



NEX-5R+50mm/F1.8で撮影 F2.0 ISO:400 1/25秒……をIrfanViewで一発補整



α6000+50mm/F1.8で撮影 F2.0 ISO:400 1/15秒……をIrfanViewで一発補整

NEX-5R 上の写真をトリミングで拡大して一発補整



α6000 上の写真をトリミングで拡大して一発補整




パッと見、それほど画質や印象に差が出なかった。であれば、データ量があまりでかくならないほうが扱いやすいので、NEXの1600万画素でいいと思う。
 
 


詳しくは「ガバサク流」の「デジタル一眼を買う前に読む!(2016年後期編)」をどうぞ。

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ネットの基本も分からないままいきなりトンチンカンなPDFを送りつける弁護士2016/07/31 14:41

3つめは法曹界の劣化の話。
先日、東京の弁護士事務所から「侵害情報の通知書兼送信防止措置」という不思議なタイトルのメールが送られてきた。
ウイルスかspamかと思ったが、念のため添付PDFを見てみると、女性用トイレの盗撮写真をのせているサイトの管理者がうちだと決めつけて「法的処置をとる」などという文面だった。
あまりのトンチンカンぶりに唖然とした。
もちろんそんなサイトとは無関係だし、過去においてもまったく関与したことがない。
なにを根拠にこちらをそのサイトの「管理者」とみなしたのか、なんの説明もない。
ドメインレジストラは世界最大級の一次レジストラで、DNS(ネームサーバー)もその一次レジストラが所有・提供しているものを使っていた。この一次レジストラはうちでも使っていてドメインの再販をしているが、そのレジストラを卸元としてドメインを再販しているパートナー業者は世界中に数千は存在する(もしかすると万の単位かもしれない)。そのうちのどこかが管理しているドメインなのだろう。あるいは所有者が直接一次レジストラから購入して管理している可能性も高い。
使われているドメインのWhois情報はプライバシー保護代理会社のもので、真の所有者は閲覧できないが、これも世界中にこの手の会社があり、普通にやっていること。その会社は一次レジストラの提携先で、利用者は世界中にいる。
サイトに使われているドメインのIPを調べたらサーバーはスウェーデンの企業が提供しているようだ。
どこを見てもうちとはなんの関係もない。
想像するに、レジストラやWhois情報保護代理会社、DNS情報などを検索して、たまたまうちの名前(屋号)が出てきたので、うちがこのサイトの管理者だと勝手に思い込んだのだろう。
これは例えば、トヨタの○○という車を使った犯罪者がいて、その被害者から相談を受けた弁護士が、ネットで「トヨタ○○」と検索したらたまたまトヨタ車を代理販売している地方の小さな個人営業の自動車修理屋を見つけて「犯人を突き出さなければ告訴する」と息巻いているような話。
要するにこの弁護士(女性名で二人連名)は、インターネットの基礎知識(ドメインとは何か、レジストラとはどういうものか、DNSとは何か、Whois情報保護代理会社とはどういうもので何をしているのか……)を知らず、IPアドレスの割り出し方法すら知らず(そんなものはホスト名の名前検索をすればすぐに出てくる。素人でも1秒でできる)、簡単な下調べもしないままにまったくトンチンカンな迷惑メールを送りつけてきたわけだ。
これが、「こういう被害者からの相談を受けているのだが、このドメインはもしかしておたくが管理していませんか?」と訊いてくるならまだ許せる。
ああ、この人はネットの基本を知らないでネット犯罪被害者の担当になった新米弁護士なのかな。アホらしいけれどリサーチ方法の基本を少し教えてあげようかな、くらいにとらえていたかもしれない。
それがいきなり「質問」ではなく、「貴社にて適切な措置をお取りいただけない場合には貴社に対する法的措置も検討せざるを得ません」などという文面のPDFを送りつけてくるのである。
この人たちは本当に弁護士なのか? 頭は大丈夫なのか? と愕然とさせられた。
しかもである、このPDF文書には、依頼者の名前がフルネームで記されている。
「当職らは○○氏から委嘱を受けた代理人として……」と始まり、その○○氏(女性)がトイレで盗撮をされたかのような写真が云々、と、内容についても書いてある。これはもはや、不必要に個人のプライバシーを赤の他人にばらまいてしまっていることにほかならない。
こんなメールが来なければ、こちらはその○○さんがそういう被害にあっていることなど知るよしもないし、名前を見ることもないのだから。
これが本当に弁護士の仕事なのか?
このトンチンカンなメールをよこした弁護士には「もっと勉強してください。こういうトンチンカンなものを送りつけられ、こちらは大変迷惑です」と返信したが、未だに謝罪の言葉ひとつよこさない。不愉快極まりない。
まったく人違いの家に土足で踏み込んできてわけの分からない言いがかりをつけた後、間違いだと分かっても謝罪もせずに無言で立ち去る……これはもう「当て逃げ」犯罪と同じではないか。

建設業界や電力業界、政界、財界……だけでなく、法曹界の劣化もここまできているのかと、愕然としてしまった。

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