タヌパックブックスの現状2023/06/03 20:43

出版事業者としてISBNコードを取得したのはいつだったろうと日記を検索したら、2019年のことだった
あれから4年。タヌパックブックスでISBNコードを振っている本は37冊になる。コードは100冊分取得しているので、あと63冊余裕があるわけだが、もちろん、生きているうちにあと63冊作ることは不可能だろう。

当初から黒字経営は諦めていた。オンデマンド本は1冊単位で発注し、印刷・製本するので、単価が高い。それに取次業者の手数料と送料、さらにはAmazonへの手数料が高い。1冊売上ごとの手数料の他、売れても売れなくても毎月定額の契約料を取られている。ストレスになるだけなので細かい計算はしないことにしているが、黒字になっていないことは間違いない。
サメだかマグロだかは泳ぎ続けていないと死んでしまうとか。それと同じで、爺は創作し続けていないと生きていく気力が失せてしまう。ただ食べて、寝て、楽しいことだけしていればいいという毎日はありえない。もっとも、食べて、寝て、楽しいことをする時間がある生活というだけで、今の日本では相当贅沢なことなので、「それだけじゃ嫌だ」なんて、大っぴらには言えないんだけどね。

タヌパックブックスの出版物37冊の中で断トツのヒットは『新・狛犬学』で、今も週に1冊は売れ続けている。

↑「新・狛犬学」を検索すると……
↓Amazonのページでのランキング


これ以外はほとんど売れないのだが、最近ようやく狛犬関連以外の本もポチポチ注文が入るようになった。

↑現時点での発送待ちリスト

正直なところ、狛犬関連以外の本の注文があると嬉しい。本業に近い(ヽヽ)のはそっちなんだよ、という気持ちがあるから。

生の会話がない生活


今朝、起きたときにふと思った。
ここ何年かは、助手さんとネコ以外とは生の会話をしていないな、と。

お店のレジで「お願いします」「ありがとうございます」と声をかけるだけでは会話とは言えない。宅配便のお兄さんに「ありがとうございます」と言うのも同じ。
それ以外は、散歩の途中でたまに近所の人に会って立ち話をするくらい。
それも世間話みたいなのが多いし、ここ3年は特に「内容のある話」を意識的に避けるようにしているところがある。
先日、散歩の途中で会った近所の老人(80代)が「酸化グラフェン」という言葉を発したので、そこからナノパーティクルだのシェディングだのスパイクタンパクだのという単語が出てくる会話が始まったのだが、今思うと、生の会話の中で相手から「酸化グラフェン」という単語が出てきたのは後にも先にもそのときだけだ。
文字としては一時期毎日のように見ていた単語だし、日記などにも何度か書いているが、助手さんを除けば、生の会話の中で使った(実際に声に出した)ことは一度もなかったと思う。
話す相手がいないからだ。
これって、ものすごく異常なことだよね。

本来なら学校や職場での会話の中に何度でも出てくるべき単語だろう。
今の自分の生活にそうした集団の中にいる時間がまったくないので、世の中全般ではどうなっているのか分からないが、おそらく知識や情報を吸収すべき中高生の間でも、そうした会話はほぼないのではなかろうか。

集団の中にいる時間がゼロである爺の今の生活は、世間一般から見ればかなり特殊なものだろう。
でも、毎日職場に通っているような人でも、仕事の伝達事項や客とのやりとりといった「定型」の会話以外の会話(例えば「酸化グラフェン」とか「アゾフ」とか「WHO」などの単語が出てくる会話)を、家族や友人と生で交わしている時間はほとんどないのではなかろうか。

超過死亡と自殺の推移

この3年間を振り返ると、遺伝子製剤注射が始まるまでの2020年には超過死亡は前年より減っていたが、注射が始まってからはどんどん増えている。
超過死亡が減った2020年でも、自殺者は増えている。ストレスを溜め込んだまま吐き出せない人が増えたからだろう。

超過死亡は注射のタイミングと連動しているが、自殺者は緊急事態宣言なる準ロックダウン政策のタイミングで急増している。

爺は歳のせいもあるが、今はもう人と生で接したい、会話したいという気持ちがなくなっている。むしろ、接することによる面倒やリスクを避けたいと感じている。
しかし、若いときにこんな世界が訪れていたらどうなっていたかと思うと、心底ゾッとする。

こういう世の中になってしまって、その原因が分かってきていても、未だに「瞞されていた!」「間違っていた」と認める人はほとんどいない。

そこで思うのは、戦前戦中の日本はどんな社会だったのだろうということだ。
欧米を相手に戦争をするなど馬鹿げている、他にやるべきことがあると考える人はそこそこいたのではないか?
そうした人たちはどのように日々を過ごしていたのだろうか。
想像してみようとしても、材料がない。社会の空気や大衆の心理状態を正確に伝える資料がほとんどない。
嘘を並べて人々を煽りまくった新聞記事や、一部の反戦を訴えた人たちの書いたもの、弾圧の記録などはあるが、そうした社会で人々が実際にはどんな気持ちで毎日を過ごしていたのか、なかなか見えてこない。
でも、「見えてこない」というのは今も同じだ。友人、隣人がどんな気持ちで生活しているのか、見えてこないし、見えてしまうことへの恐怖心もある。

そんな世界に向けて創作物を発表するという行為に張り合いがもてないのは当然だ。それでも創作をやめることは自分の命を縮めることだから、最後は自分という観客、自分という読者に向けて何が創り出せるかを考える。

「子供の世界」が消されていく

何度も言うようだけれど、この見えにくい戦争における最大の被害者は若年層だ。
特に自分の意思や努力では身を守れない子供たちは悲劇だ。
子供の世界が大きく変わってしまったことに、大人たちは気づいているのか?
おそらく分かってはいても、自分ができることは何もないと諦め、直視しないようにしている大人が大多数なのだろう。
厚生労働省と警察庁は2023年3月14日、2022年中における自殺の状況(確定値)を公表した。小中高生の自殺者数は514人で、1980年に統計を開始してから初めて500人を超え、過去最多となった。



心の病という面では、これも異常だ。



知力・体力・免疫力の低下もひどい。身体(脳ももちろん含めて)をしっかり作っていかなければならない時期に、それを疎外するものを半ば強制的に与えられてしまった。
今日も、インフルエンザで学級閉鎖だの、運動会の予行練習中に熱中症で生徒32人が体調不良を訴え、23人が病院に搬送されたなどというニュースがあった。


じわじわ進んでいるなあ。このじわじわぶりが実に巧妙で、現在進行中の戦争に対しての無力感だけが残る。

3回接種後の医療従事者の死亡率がSARS-COV-2出現前のそれと比較して有意に増加したかどうか、統計学的に検討を試みた。方法として標準化死亡比(Standardized Mortality Rate SMR)とその信頼区間を求めた(詳細な標準化死亡比に関する記載はSupplementary materialに別記とした)。

標準化死亡比(SMR)は、3回目先行接種をした医療従事者の実死亡数(1年間当たり)4,860人/予想死亡数2,882人から1.69となった。すなわち、3回目先行接種後に死亡した医療従事者の人数はSARS-COV-2出現前の一般人口よりも1.69倍多いと考えられた。

この「1.69倍」が有意に高いと言えるのか、信頼区間(95%、99%)を求めた。結果、標準化死亡比の95%信頼区間は1.64-1.73、99%信頼区間は1.62-1.75で、99%の確率をもって3回目ワクチンを先行接種した医療従事者の死亡率はSARS-COV-2出現前の一般人口より高いと考えられた。
新型コロナワクチン3回接種後の医療従事者の年間死亡率は?  大里 忍 Agora


何かを伝える、残すという望みもほぼ絶たれて……

若い人たちには、爺の経験や技術の伝達をしたいという思いは強いのだが、こちらから接近しても老害だのなんだのと思われるのがオチだという気持ちがある。
もちろん求められればできる限りのことをしたいし、するつもりだが、求められることもない。価値観が違う世界の間では有益・有効な交流は生まれない。

お袋が死ぬ数か月前くらいに電話の向こうで言っていた言葉が何度も甦る。
「死ぬ前ってこういう感じなのね」

そのときはまともに相手にしなかったし、「こういう感じ」がどういう感じなのか想像できなかったけれど、今の自分はまさに「そういう感じ」なのだわ。
なんというか、違う世界に隔離されたような感じ。
この隔離された世界がどんどん狭まっていき、最後は自分しかいない世界になったときが死ぬときなのかもしれない。

多分、最後まで手を動かし続けるのは文章を書くことだろう。
今考えている本は2冊ある。
一つは『情報宗教』『情報宗教が世界を滅ぼす』といったタイトルのもので、現在の社会を分析し、人間の本性を見つめ直すようなもの。
これはだいぶ前にストップしたまま。

もう一つは、社会を分析しても虚しいだけだという思いから、自分の死への準備として『神は成長する』というタイトルのもの。
これは完全に自分に向けて書いている。

↑『情報宗教』 の一部
↓『神は成長する』 の一部



肉体は消滅し、現世での記憶も消えるが、その肉体(脳)とリンクしていた「神」が存在している。それは普遍・不変・絶対という神ではなく、肉体と共に変化(成長)しうる「何か」である

……と、そんな想像を文章化しようとしている。

自分の中の「神」を少しでも成長させ、あるいは変化させてから、量子の世界に戻っていきたい。

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マティアス・デスメット教授「自然は非合理なものだった」2023/02/05 17:01

マティアス・デスメット教授に日本の我那覇真子氏がベルギーでインタビューした動画が、日本語字幕付きでYouTubeにUPされている。これは実に分かりやすい。約50分の動画だが、学校の授業1時限分を受けるつもりで拝聴したい。
こうした報道や記事、意見が日本のメジャーメディアではほぼ皆無だ。この巨悪を仕掛けた連中は欧米を拠点としているが、しっかり見抜いて注意喚起や警告を発する人たち、独立系メディアも多数存在する。日本にはそれもほとんどない。
そんな中で、本来メジャーメディアがやらなければいけない仕事を、日本の若い女性がやっている。凄いことだ。


驚いたのは、15分あたりから展開していった話。
信心深い家庭で育ったが、若いときに、「世界は分子や原子でできていて、それらが物理法則に従って互いに交わっているだけのこと。そこに神など存在しえない」と確信するようになった。⇒しかし、その後、量子力学などを学ぶようになって「物質粒子は実際には我々が信じていたようなものではなく、我々の意識、思考、感覚、経験に反応しており、同時に2つの場所に存在できるなどという馬鹿げた、非合理の動きもすることを知った。⇒そこで私は突然悟った。真実はfactと呼ばれ、それがあたりまえのことで、すべては論理的に動くと思っていたけれど、自然は非合理なものだったと。

mass formationの話に終始するのかと思っていたら、宗教的というか、神学的というか、哲学的領域にまで話が及んでいき、驚いてしまった。
そして、これほど深い、しかも今の自分が求めていたことに鮮やかに迫っている話を聞けたことに感動し、気がつくと涙まで流していた。

この動画をYouTubeにあげてくれた我那覇さんには本当に感謝しかない。
彼女の経歴を見ると、育った家庭事情なども大きく影響してか「トンデモお嬢さん」という過去(黒歴史?)が浮かび上がる。
しかし、しっかり学び続ければ、人は変わり続けることができるし、その変わりかた次第で人生を何度でもやり直せるのだと思わされた。
↑クラウス・シュワブに突撃取材を試みる我那覇氏。ダボス会議もシュワブもずいぶんセキュリティが甘いな。まさか偽物じゃないだろうけど

インタビューの内容とは関係ないことだが、私は彼女の英語にも感心してしまった。
いわゆるバイリンガル環境で自然に身につけたとは思えない、文法学習で、つまりほとんどの日本人と同じ環境で努力して得た英語力だろうと推察できるからだ。
留学などできない環境で育った若い人たちに勇気を与えてくれる。

デスメット教授の言葉は、19世紀の農民、タラビッチの言葉にも重なるように思う。
『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』の最後のほうに、こんなことを書いた。
資本主義社会で極端な富と権力を得た現代の大富豪や、リベラルと称する政治勢力の中で「反共産主義」「世界平和」を唱えるネオコン政治家らが思い描いている世界統一政府の下に完全制御される社会こそが「コミュニズムVer.3」とでも呼べる現代の危険思想なのではないか。
 ミタールには、こうした傲慢な思想こそが世界最終戦争を生みだす「邪悪なもの」として漠然と見えていたのかもしれない。
(121ページより)


「言い争う必要はない。しかし、静かに語り続けることが必要」だというデスメット教授の生き方に共鳴する。
非力な爺なりに、せめてできることは続けたい。
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クリスマスが近いので2022/12/14 11:52

いつも暗い話ばかりで、このまま年を越すのでは身体に悪いよね。気分を変えて、クリスマスが近いので4年前のウクレレ動画でもどうぞ。



↑この「Jane Jane」 という曲を初めて聴いたのは中二の秋だった。
1969年。今から50年以上前だわね。
文化祭の閉会式前、1200人入る講堂に生徒と一部の来客が集まっている中、卒業生3人組が飛び入りでミニ演奏会を行った。
「オフコース」と名乗ったそのフォークバンドは、鈴木康博(当時、東工大4年生)、小田和正、地主道夫(共に東北大4年生)の3人で、聖光学院の3期生(ちなみに私は11期生で、彼らの8年後輩)。
YAMAHAのライトミュージックコンテストフォーク部門全国大会で2位になった「凱旋」とのことだった。

そのときは彼らがピーター、ポール&マリーのコピーをしていたことも知らなかった。PP&Mより前にオフコースの演奏で『ア・ソーリン』も『ジェーンジェーン』も知ったのだった。

あのとき中学2年生だった私は今は67歳。数年前、親を預けた小さな介護ホームに頼まれてウクレレ教室もどきをやることになり、生まれて初めてウクレレという楽器を弾いた。ギターとは勝手が違うが、ウクレレでPP&Mをやるとどういうことになるんだろうという実験をしてみたのがこれ。
元歌はいわゆる「黒人霊歌」というジャンルのものやイギリスの民謡というか古謡というか。それをPPMが見事にアレンジした名作。
老人になって、中学生の頃に練習した曲をまた演奏してみるというのは、歳をとって子供に戻る、という一例かな。

で、このウクレレのJane Janeを見ながらふと思った。

このとき「ウクレレベース弾きに来ないか?」と誘ったヨッシーは30代。あたしはすでに還暦超えの60代。
あれから4年経ったわけだが、この4年の時間の流れが、30代と60代ではまったく違うはず。
あたしにとってこの4年前はつい先週にあったことのように感じるけれど、ヨッシーは「昔のこと」と感じているかもしれない。
時間の流れ、共有している世界が、同じようでいて違う。
これもまた世界は多重構造ということかな。
物理世界は一つではなく、脳が認識する数だけある。その膨大な数の世界が幾通りにも重なり合う世界がまたある。人間の脳にはなかなか理解できないような、いわば無限の多重構造になっているんじゃないか……
「ぷちぷちサミット第5回 正気を保つための「多次元世界観」 より)

↑ぷちぷちサミットのこの回を改めて読み返してしまった。
へぇ~、こんなことが書いてある……と思いながら。
記憶がどんどん飛んでいく。自分の脳の劣化がますます加速している。だから、今日もこうして文章を残している。(ごう)だわねえ。
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この冬の先に待っているもの2022/12/14 11:36

もうだいぶ前から、年賀状というものは出さなくなった。代わりに「年末状」を出している。喪中葉書ではなく、年末の近況報告と挨拶。 その年末状を、まだ作っていない。
どうにも気が向かないのだ。
文面がね……当たり障りのないことを書くしかないわけで、そんな葉書を高い金をかけて出すという行為に気持ちが乗らない。
生存証明という意味合いしかないのだが、まぁ、その意味合いが今までよりずっと重みを持っていることは確かではある。

こんなことを書くとなんなんだけれど(……なんなんだ、って、なんなんだよ?)、『マイルド・サバイバー』を書いていた6月頃は、秋には相当滅茶苦茶な世の中になっているだろうと予想していた。その予想よりはかなり緩やかな?変化で、日本はまだなんとかなっている。
多くの人は大変だ大変だと言いながらも、無事に正月を迎えるに違いない。

しかし、急激に変化しないことで、今もまだ瞞され続けている人が大多数だ。それっていいのか悪いのか……。
深く考える暇もないまま、暮らしが苦しくなり、少しずつ周囲から人が消えていき、異常を異常と感じなくなっていく社会。
そうした催眠術にかけられたような変化は、パニックになって大暴動が起きたりするよりは「いい」変化なのだろうか。

テレビはもちろん、ネットのニュースサイトも役に立たない、というか、害毒でしかなくなってしまった今の状況では、世の中で何が起きているのかという基本的な情報さえ、報道ではなく、個人レベルの発信を探すしかない。そんなことをできるのはある程度時間があり、精神力も強い人に限られるだろう。

個人の発信といえば、最近⇒この人に感心しきり
若いのにすごいな。
若いから脳も柔軟で働きも盛んなのだろうけれど、自分がこの人の年代の頃を思うと、驚くしかない。時代のせい、ということもあるのかな。
自分は所詮、大きな大きな意識体から枝分かれした1つの観測体でしかありません。

こういう視点を、私はごく最近になって持ち始めているというのに、この人はすでにその境地に入っている。

肉体が所属している世界(現世、物理世界)が自分の理解を超えて異常な状態だと知るにつけ、唯物論的世界観は持ち得なくなる。
「観測体」という言葉は言い得て妙だ。
量子は観測されているときといないときでは動きが変わるという。あらゆる物体は量子の集合体なのだから、観測体の数だけ違う世界が存在していて、それらが一瞬一瞬で重なり合っているのが、その観測体にとっての「世界」なのではないか。
この世界は、自分の意識が、脳を含めた肉体に縛られている時間にだけ存在している映画のようなもの。しかも、無数のシナリオ分岐がある映画。
そんな世界を唯一無二の世界だと思うほうが無理がある。観測体である「意識」は肉体の支配が消えた段階で、もっと大きく、深い世界に戻っていくのだと思う。

67歳の私という観測体が感じている「世界」は、そうした、言葉ではなかなか言い表せない世界だ。
そんなことを、葉書の中に書き込めるはずもないし、書いたとしても「あの人もとうとう危ない世界に行ってしまったか」と思われ、距離を置かれるのがオチだろう。

端的に言えば、私は「現世」にどんどん興味を失っている。
いや、興味の方向が「この世界がどうなっていくのか」という野次馬的な興味に堕してしまっている。
単なる野次馬として老いて死んでいくのも情けないので、自分という観客に向けて芸を披露する芸人としての技能を磨くことで、最低限の存在意義(現世でのプライド?)を見出そうとしている。

2022/12/12

結局作ったのだわ 年末状


悩みつつも、年末状を作成し、印刷所に入稿した。
両面カラー印刷で約2000円。印刷代というのは昔に比べて本当に安くなったが、この価格が今後も続くとは思えない。インク代、紙代、送料……あらゆるものが上がる一方だから、削られるのは労働力に対する金だろう。たまったもんじゃないね。

2022/12/13

印刷所から「ご注文いただきました商品が出来上がり、本日発送いたしました」というメールが届いた。出荷予定日より6日も早い。
↑このメールが来たのが昨日の17:15


↑翌日(今日)の16:38にはヤマトの京都法人営業支店というところから発送されていた

2022/12/14

14日の午前中に届いた

……凄いな。印刷所も運送会社も24時間フル稼働か。これで送料込みで2000円……。心配になるのを通り越して、もはや怖いくらいだ。

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私が降圧剤をやめた理由(わけ)2022/11/10 12:24

ここ数年、体力の衰えだけでなく、気力減退が著しい。身体がいうことを聞かないだけでなく、短時間であっても何かをしようという気持ちが湧いてこない。あれをしなくては、こうすればいい……ということは分かっているし、脳ではそうしようと思うのだが、脳が身体に命令を下すまでにいたらない。
こんな状態でダラダラ生きていても面白くないと、ずっと思っていたのだが、先日、ふと気がついた。
この気力減退は降圧剤のせいではないのか、と。

例によって、ここから先は私の個人的備忘録であり、これが正しいとか、こうしましょうといった主張ではない。
自分の責任と判断で実験中、というような話であることを、まずはお断りしておく。

降圧剤を飲むようになってから気力減退が始まった?

医者から降圧剤を処方されたのは、親父を日光に連れてきてからのことだ。
親父はそれまでは横浜市の特養に入っていたのだが、他に移ってほしいと言われ、我が家からすぐに様子を見に行ける小さな介護施設に入居させることになった。
特養のときは施設が契約している医師が定期的に検診してくれていたが、今度は自分で主治医を捜さなくてはならなくなった。
そのとき治療に通っていた歯科医院の受付の女性にいうと、院長が優しくて待ち時間もあまりないという内科クリニックを教えてくれた。
そこに定期的に連れていくということになり、それじゃあついでに私も、長い間検診などまったくしていないので……となった。
血液検査などはまったくと言っていいほど問題なかったが、血圧だけ高めですね、ということだった。
高めといっても、上が130前後で下は80台。もともと低血圧で朝が苦手だったし、肩こりがひどく、手足が冷える体質だったから、血圧が高いといわれたことが意外だった。それまであまり血圧を測ったこともなかったし。

しばらくはそのままだったのだが、何回目かで上が138とか出たとき、院長に「どうします? 130超えたら普通は血圧を下げる薬を飲むものよ」 と言われた。「それはちょっとまだ……」と渋っていたのだが、何度目かの診察で「いちばん軽いのを試してみたら」ということになった。処方されたのはアムロジピン2.5mg。
古くからあるカルシウム拮抗薬というやつで、多くの医師はこの薬から処方するようだ。

飲み始めたが、ときどき上が130台というのはあまり変わらなかった。
そのうちに倍容量の5mgの錠剤になった。

親父が亡くなり、しばらくは自分だけがそのクリニックに行って薬を処方されていたが、助手さんが行っているもっと近い内科医院が薬をバンバン処方するし待ち時間もあまりないから楽だというので、そちらに乗り替えた。
花粉症が……とか、肩こりが……とか言うと、すぐに薬を処方してくれる。確かに「楽」だ。
降圧剤も、当初は引き続きアムロジピン5mgが処方されていたのだが、医院で測ると140台が出ることもあった。家で測ると130台後半くらいが多いのだが、2台ある血圧計のうちもう1台では10以上高い数値が出るのでいい加減なものだ。

で、しばらくすると院長が「もっと効く薬に代えてみましょう」と言ってきて、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(通称ARB)の1つであるカンデサルタンシレキセチル8mgとアムロジピン2.5mgの配合薬を処方された。
しかしこれは服用後すぐに身体に合わないと感じた。目眩や動悸がして気分が悪くなるのだ。
数日試したが、これは絶対にヤバい薬だと直感して、院長に直訴し、アムロジピンのみに戻してもらった。

しかし、その数か月後、「どうでしょう。せっかくお金出しているんですから、もっといい薬に代えてみませんか」とまた言われ、今度はARBの1つバルサルタン80mgとアムロジピン5mgの配合薬を処方された。
前回ほどの副作用は感じなかったし、血圧も下がったので、その後はずっとこれを飲み続けていたのだが、その頃からやはり気力の減退が一気に進んだように思う。
夏になると自然と血圧も下がるので、それに合わせて、1錠を噛みちぎって半分や3分の1くらいにして減量したりしていたが、冷静に考えてみると、どうも血圧が140を超えたようなときのほうが身体の調子がいい。

もしかして、私はずっと操られていたのではないか?

気づくのが遅すぎたかもしれないが、改めていろいろ調べてみることにした。
今までも、養老孟司氏の話などで、血圧の薬など飲むものではないという主張をする医師や医学者の声には何度か接してきた。
病気の多くは「医原病」(医療が原因で病気になる)だという論も複数読んできた。
それでも「上が130を超えれば高血圧」という刷り込みは簡単には消えなかった。
しかし、この2年3年で、医療界と製薬会社の癒着ぶりや非道ぶりを思い知らされているので、ワクチン詐欺のずっと前から、我々は薬漬けにされ、健康を損なってきたのではないかという思いが強くなった。
以下、最近調べてみて新たに学習したことをまとめてみる。

カルシウム拮抗薬とARBの配合薬とは?

まずは、今の自分の健康状態と処方されている薬のことを再確認してみる。
  • 現在、一般的に処方される降圧剤の主流は、従来からあるカルシウム拮抗薬とARB
  • カルシウム拮抗薬とARBを混ぜた配合薬というのも急速に処方数が増えていて、今自分が処方されているのもこのタイプ(バルサルタン80mg+アムロジピン5mg)
  • この薬の注意すべき副作用として記されているものは、血管浮腫、浮腫、顔面腫脹、口唇腫脹、咽頭腫脹、舌腫脹、劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸など
  • 患者の属性に応じた注意事項としては、禁止:妊婦・産婦、原則禁止:授乳婦、慎重投与:高齢者(65歳以上)、注意:高齢者。高血圧治療の第一選択薬として用いないこと
妊婦や授乳婦には投与禁止、高齢者には慎重投与とされている薬なのだ。60代後半の私の血圧が140前後になることがあるというだけで処方するようなものだろうか?


ディオバン事件

現在私に処方されている配合薬のARBであるバルサルタンは、1989年に合成された。その後、2000年に日本国内で認可され、ノバルティス社から「ディオバン(Diovan)」の商品名で市販されている。
このノバルティスという会社は、スイスに本拠地を置く国際的な製薬・バイオテクノロジー企業。その日本法人であるノバルティスファーマ社の社員が統計解析者となり、京都府立医科大学・東京慈恵会医科大学・滋賀医科大学・千葉大学・名古屋大学が関わった日本での臨床研究における論文に不正があったとして、2018年にすべての論文が撤回されるという事件が起きた。これがいわゆる「ディオバン事件」と呼ばれているものだ。

事件についてはWikiなどにいろいろ解説が出ている。Wikiの「ディオバン事件」の項からごく一部を抜粋してみる。
2014年6月11日までに、東京地方検察庁は、ノバルティス元社員の男 (63) を、薬事法の誇大広告違反に抵触するとして逮捕した[時事通信 2014/6/14]。2017年3月16日、東京地裁は元社員に対し、「症例の水増しなど意図的な改竄があった」「同社から研究者側に多額の寄付金が提供されたことや、被告がさまざまな改竄を重ねて薬の有用性を示す論文発表に大きく関与した」と認めた上で「論文を作成して学術雑誌に掲載してもらった行為に、医薬品の購入意欲を喚起させる性質があるとは言い難い」とし、薬事法違反を無罪とする判決をした[日本経済新聞 2017/3/16]。37回に及ぶ公判の中では、「自発的に虚偽の報告をした」などと自ら改ざんを認める医師の存在に加え、検察側が指摘した改竄以外にも、カルテとデータが異なる例が複数存在していることが明らかにされた。2018年11月19日、東京高裁は検察側の控訴を棄却した[ミクスOnline 2018/11/20]。また、2021年6月28日、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は検察側の上告を棄却した。これにより、元社員の無罪は確定した。

この事件はディオバンの販売が日本国内で認可された2000年の後に起きているので、目的は他の降圧剤より優れていると医療業界にPRすることだった。
ノバルティス社は、今回の臨床研究を始めた2002年以降、実施校である京都府立医科大学など5大学に対して総額11億円余りの奨学寄付金を提供しており、中でも府立医大は最多の3億8170万円に上った。
そうしたところ、今回の臨床研究の結果をまとめた府立医大や慈恵医大の論文では、ディオバンは他の降圧剤よりも脳卒中や狭心症を予防する効果があるとされた。そこでノバルティス社は、ディオバンが同業他社の降圧剤よりも優れている根拠としてこれらの論文の結果を用い、雑誌やパンフレットなどで広告宣伝を行った
3月16日、東京地裁は、元社員とノバルティス社に無罪判決を言い渡した。それも、元社員のデータ改ざんへの関与を認定した上でのものだった。
すなわち、旧薬事法の誇大広告罪について、そもそも医薬品の購入意欲を高めるような行為を規制しようとしたものにほかならず、医師向けの学術雑誌への論文掲載は、一般読者の購入意欲を呼び起こすような「広告」には当たらないと判断した。
誇大広告罪は広告主が広告料を負担して掲載するような雑誌やパンフレットを使った一般の広告を前提としているもので、掲載料を必要とせず、第三者による事前審査を経て掲載される学術論文の投稿については、その規制の対象外だ、というわけだ。
しかもこの判断は、たとえノバルティス社側が販売促進の際にそうした論文を使おうと意図しており、臨床研究に関与した医師らに寄付金が提供され、元社員がデータ改ざんに関与していたとしても、何ら変わりがないとした。
今回の判決は、製薬会社に規制の「抜け道」を与えたに等しい。(略)
翻ってみると、問題点の本質である「医療と製薬業界との癒着」にメスを入れられなかった時点で、検察の捜査は失敗だったと言える。
(以上、意外な無罪判決で検察に衝撃 ディオバン事件の経過と今後 前田恒彦元特捜部主任検事 2017/3/21 より)

法の抜け道を利用して不正をしても罰せられないという証明のようになってしまったこの事件。関係者が全員無罪にされてしまった時点で、現在の大規模ワクチン詐欺の土壌がしっかり固まっていたのだろう。

ディオバン事件~アンジェス社~新コロワクチン開発の闇

私が医師から処方され、今服用している降圧剤に含まれるバルサルタン(単独商品名ディオバン)が起こした臨床研究不正事件は、なんと国内での新コロワクチン開発という話にもつながっていた。
札幌市で訪問診療、内科、老年内科のクリニックを運営している関根徹院長のブログなどでそのことを知り、さらに調べていくと、医療業界のとんでもない実態が浮かび上がってきた。
それらを時系列でまとめてみた。

  • 1999年12月、大阪大学の森下竜一医学部助教授(当時)が「メドジーン」というバイオベンチャー企業を創業。遺伝子医薬品の研究開発を掲げて、大阪大学をはじめ、タカラバイオ、AGCなどそうそうたる大手企業が参画した。同社はその後、2000年6月に「メドジーン バイオサイエンス」に、2001年10月に「アンジェス エムジー」に、2004年3月に「アンジェス MG」に、2017年7月に「アンジェス株式会社」に商号変更した
  • 2000年、高血圧治療薬としてバルサルタンが日本国内で認可され、ノバルティス社がディオバン(Diovan)の商品名で市販開始
  • ディオバンが発売された後、高血圧学会の理事でもあった森下竜一氏は、医療雑誌等でノバルティス社の広告に登場したり、公演を行ってディオバンを宣伝した
  • 森下氏の研究室は2009年から2013年の間だけで2700万円の寄付をノバルティス社から受けとっている
  • ディオバン事件が明るみになった後の2013年4月、高血圧学会は第三者委員会を立ち上げたが、なぜかその委員に森下竜一氏も名を連ねていた
  • 委員会の第1回会合直後にも森下氏はノバルティス社から1000万円の奨学寄付金を研究室宛に受けとり、その後も300万円を受け取った
  • 森下氏は第三者委員会では一貫して「ノバルティス社の臨床研究に不正はない」と擁護した
  • 2003年、第1次小泉改造内閣時代の知的財産戦略本部本部員に就任。以後2007年まで担当。
  • 2004年6月、アンジェスMGが開発中の遺伝子治療薬を人体に投与する臨床試験を実施した教授ら5人が事前に同社の未公開株を取得していたことが判明。新聞各社が報道。同社はその後上場し、取得株の価値は現在の株価で計数億円分に上った

大阪大病院(大阪府吹田市)で遺伝子治療薬の臨床試験をした教授らが、同薬の商品化を目指す阪大発ベンチャー企業から未公開株を取得していた問題で、教授らが株の保有を被験者に説明せず、学内の審査委員会にも報告していなかったことが12日、分かった。世界医師会が定める倫理指針は、医学研究に携わる研究者に対し、研究に関連する企業との利害関係を審査委や被験者に説明するよう求めている。臨床試験の信頼性が揺らぐだけでなく、医師としての倫理性も問われそうだ。
臨床試験は製薬ベンチャー「アンジェスMG」(同府豊中市)が製品化を目指す遺伝子治療薬の安全性などを調べる目的。98年、阪大教授(60)を総括責任者として学内の「遺伝子治療臨床研究審査委員会」に申請。同委員会の審査を経て国が承認し、01年6月~02年11月の間、阪大の研究として行われた。
(毎日新聞 2004年6月12日)
  • この薬は足の血管などが詰まる末梢血管疾患の治療薬「肝細胞増殖因子(HGF)」というもので、特許は森下竜一氏が所有
  • 2012年2月、アンジェス社は創業者であり、同社取締役(当時)である森下竜一氏に対してHGF特許料として7500万円を支払った後に契約の無効を理由に返還を請求。これを貸倒引当金繰入額として特別損失に計上すると発表したが、最終的には返還請求を取り消し、研究開発費としてこれを計上するに至った
  • 2013年1月23日、第二次安倍内閣の内閣府「規制改革会議」委員に就任。同年3月18日、健康医療戦略本部戦略参与に就任。同年4月17日、大阪府市統合本部医療戦略会議参与に就任
  • 2013年の情報開示により、森下氏は年間講演回数が100回以上で、各製薬会社から合計2500万円以上を得ていることが判明
  • 2016年6月28日、大阪府2025年日本万博基本構想委員、2016年9月9日、内閣府規制改革推進会議委員を歴任
  • 2019年9月、アンジェス社は「国内初の遺伝子治療薬」という触れ込みでHGF遺伝子治療用製品・コラテジェンを発売開始
  • 2020年3月、バイオベンチャー企業のアンジェスが大阪大学と共同で、日本では承認されたことがない「DNAワクチン」を使って国内で初めて新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めると発表。大阪府の吉村知事、大阪市の松井市長がすぐさま協定を結び「オール大阪」でのワクチン開発をアピール
  • 同年4月、吉村大阪府知事は「絵空事ではなく、7月に治験を開始して、9月に実用化へ」と発言
  • 同年5月、日本医療研究開発機構(AMED)はアンジェスに20億円の開発助成金を決定
  • 同年6月、大阪市立大病院で初めてヒトで安全性と効果を確認する臨床試験を始めたと発表。その後、大阪大学医学部附属病院でも治験を開始すると発表。吉村知事は「国の認可を得るのは、2021年の春から秋にかけてになります」と発言
  • 同年8月、厚労省の「ワクチン生産体制等緊急整備事業」によりアンジェスは約94億円の助成金を得た。ちなみに他の企業では、塩野義製薬 13億900万円、KMバイオロジクス 10億6100万円、IDファーマ 1億2400万円で、アンジェスの94億円は企業規模や実績からしても異様な数字
  • 2021年3月、吉村大阪府知事、ワクチンの開発遅れについて「さまざまな課題、安全性や治験の中で、手続きに時間がかかっているのであろうと。予定通りにいかない難しい問題にチャレンジしていると思う部分もあろうかとおもいます」と発言
  • 2011年11月、アンジェス社、500人に対し治験をおこなったところ、安全性は確かめられたが十分な有効性が確認できなかったと発表
  • 2022年9月、アンジェス社、臨床試験中の新型コロナワクチンの開発中止を発表(NHK 2022/9/7

……いやもう、書いているだけでクラクラしてくる。
ディオバン事件、アンジェス社、同社を創業した森下竜一氏、国内初のDNAワクチン開発……これらを結びつける記事はあちこちにある。しかし、そのことを分かりやすく伝えるメディアはほぼない。
大手メディアは華々しく「国産ワクチンに期待!」などとぶち上げていたが、業界内では誰も期待していないどころか、「ああ、またか」とウンザリしていたようだ。
アンジェス社が創業した1999年12月から2019年12月までの20年間の最終赤字額は430億円。銀行借り入れはできないので、第一三共、田辺三菱製薬、大日本住友製薬、アステラス製薬、米バイカルインクなどのパートナー企業が支援し続けて倒産を免れてきた(デイリー新潮 コロナワクチンのアンジェス創業「阪大教授」、逮捕状の出た「NMB元メンバー夫」との関係 2020/7/10)。

森下氏は現在、大阪市の2025年大阪・関西万博関係特別顧問にも就任している

高齢者の正常血圧は年齢+90?

今飲んでいる降圧剤の成分がこんなトンデモな歴史を持っていたと知っただけでも飲む気が失せるのだが、そもそも私は「高血圧症」という病気を患った病人なのだろうか?

高血圧と診断される基準はここ数十年でどんどん下げられているという。
「現在の高血圧の基準値は異常に低く設定されています。私が学んでいた1969年ごろは、上が『年齢プラス90』以内ならば正常とされていた。たとえば50歳なら140、60歳なら150という具合。ところが高血圧の基準値は2000年以降、どんどん下がっています」(松本光正医師、本当は恐ろしい降圧剤がもたらす副作用 医師が血圧の薬を飲ませる「背景」 PRESIDENT 2016年5月16日号

かつてのように「年齢+90」が基準値だとすれば、67歳の私の場合、上が157が基準値ということになる。130を超えているから降圧剤を服用しましょうという話がおかしいのではないか。
そもそも、親父の主治医になってもらうために内科クリニックを訪れるまで、私自身は別段健康上の問題は抱えていなかったし、血圧のことなど気にしていなかった。それが医師から「130超えたら普通は飲むレベルよ」と諭されて服用を始めてからのほうが、ずっと体調が悪いと感じている。歳のせいと思っていたが、薬のせいだったのかもしれない。

医薬品にはメリットとデメリットがある。服用するのはメリットがデメリットを上回ると判断されるからだが、私の場合、降圧剤を服用するメリットがデメリットを上回っていないのではないか?

新コロワクチンの世界的大犯罪を知っている今、医療や製薬会社への信頼が根底から崩れてしまっている。
ここはしっかり判断しないと健康寿命を縮めてしまうのではないか?

降圧剤で長生きしても楽しくない

医師の中にも、降圧剤はのむ必要がないと言い切る人は少なくない。また、介護現場で働いている人たちや施設担当の訪問診療医師なども「高齢者施設では血圧の高い人ほど元気で長生きしている」と証言する。
結論から言うと、降圧剤を飲むメリットは、長生きできる
デメリットは、健康的に生きられない
 ということです。
関西カイロプラクティック院長 鹿島佑介氏のブログより)


本当にその薬が必要なのかどうか、医者の言うことは間違いないはずだと思って、何も考えないで飲むのだけはやめた方が良いです。
結局ほとんどの「薬」は、ただ症状を消しているだけであって、根本的には治していません。
血圧が高い→降圧薬を飲む→血圧が下がる
これはただ薬でごまかしているだけであって、「高血圧が治った」ということにはなりません。
これを「対症療法」といいます。
これじゃいつまでたってもゴールが見えず、死ぬまで薬を飲むということになります。
これが「血圧の薬は一生飲み続ける」といわれるゆえんですね。
一生病院のお客様です。
薬を飲む前に、食事・栄養や生活習慣を見直したりして、「なぜ血圧が高くなるのか」を考えなければなりません。
実は、食事・栄養、生活習慣を見直さなくても、無駄に血圧の薬を飲んでいる人も多いのですがね…。
たった1錠の血圧の薬でも、それによってその人の体に必要な血圧以下にまで下げてしまうと、
脳血流の低下→認知機能低下、めまい、活気の低下、うつ傾向、脳梗塞リスク上昇
腎血流の低下→腎機能低下
もちろん他の内臓も本来の力を発揮できない
などの弊害が起きる可能性があります。
「減薬により認知機能が劇的に向上した例」おおきな木ホームクリニック 関根徹院長のブログ 2021/4/9より)

高血圧なんて、生活習慣・運動はもちろんのこと、マグネシウムなどのミネラルや、ナイアシン(ビタミンB3)で動脈硬化を予防・改善することなどである程度コントロールできます。
自分の患者さんではビタミンD3を十分摂取したら、降圧薬が必要なくなったという方が複数います。
高齢の患者さんをみていると、血圧を下げることばかりがいいとは思いません。
逆に降圧薬を減量・中止すると、みんな元気になります。
原因不明と言われて長年悩んでいた「めまい」が改善します。
そして降圧薬をやめても思ったほど血圧があがらない人が多いです。
逆に、飲んでいたときよりも低くなる人もいます。
(これは、降圧薬によって強引に血圧が下げられ、体が危険を感じてがんばって血圧を上げていたのでしょう)
自分の患者さんでは降圧薬を減量・中止して、今のところ心筋梗塞や大きな脳梗塞が起きたなど問題になったことはありません。
もちろん、無駄な降圧は脳血流低下を引き起こし、認知症にも関係してきます。
医者の立場として、ガイドラインどおりに治療していれば、頭を使わなくてもいいし、何か問題があっても責任を追及されません。
ガイドラインどおりの治療をしていて、たとえ患者さんが亡くなってしまったとしても、医者は裁判で負けることはありません。
けれど、これが本当に患者さんのためになっているのでしょうか?
「人口の半数以上が病人??」 関根徹院長のブログ 2018/7/24 より)

高齢者が血圧の薬を飲めば、血圧が下がって血の巡りが悪くなるのであり、体全体の元気さが失せてしまい、かえって様々な疾患を拾うことになるのである。うち一番の問題が、年寄りはただでさえ脳血流が悪くなるのであるからして、血圧の薬なんぞ飲めば“ボケ街道まっしぐら”への道を突き進むしかなくなるのだ。今日の日本は、高度文明社会の便益をたっぷり享受できて実に有難いことではあるが、それがために、皆、長寿となり、そのあまりの長寿が災いして痴呆症が多発する。痛しかゆしである。
(三宅薬品店主のブログ「薬屋のおやじのボヤキ」より)
この店主は、日本脂質栄養学会が編纂している「日本人は絶滅危惧民族 ─誤った脂質栄養が拍車─」という書籍にある資料などをもとに、以下のように解説している。

日本高血圧学会は、原因=高血圧 ⇒ 結果=動脈硬化→脳卒中 ……心筋梗塞や腎臓病などの病気を招く
と主張するが、これは本末転倒であり、
原因=動脈硬化 ⇒ 結果=高血圧 ……年を食っても十分な血流を保ち、健康維持
……と考えるのが筋ではないか。



現在、新コロワクチン廃止論客の先頭に立っている一人でもある長尾和宏医師は、ここまで極端なことは言っておらず、かなり慎重な意見だ。
血圧は加齢に伴って徐々に高くなっていく。生物学的にもそれは自然なことだ。しかし40歳代で血圧160なら、たとえ無症状でも立派な病気である。なぜなら後で重大な脳や心臓の血管合併症で困ったことが起きる確率が高いからだ。
これは私の経験知でしかないが、仕事がバリバリできる人の多くは、血圧が少し高めである。社長さん、政治家、芸能人……テンションが高いことと高血圧は決して無関係ではない。仕事の絶頂期というのは、少し高い血圧が下支えをしているという一面もあるのではないだろうか。しかし高齢者に限らず、降圧剤で血圧を下げることで、意欲低下や転倒しやすいなどのマイナス面も出てくる。
(以上『薬のやめどき』ブックマン社 より)


もちろん、多くの医師や医療業界のメジャーな意見は「降圧剤を安易にやめてはいけない」という方向でまとまっている。
降圧剤を処方されるということは、薬で対処する必要があるレベルの高血圧であるということです。「認知症になりたくないから、血圧を下げる薬は飲まない」という考え方は危険です。
(略)
血圧が高いということは、それだけポンプとしての心臓ががんばって働き続けているということですから、心臓に負担がかかり続けることで、狭心症や心不全などに発展する可能性があります。また、高い圧力が血管壁にかかっているわけですから、血管がとつぜん破裂して、脳内出血やくも膜下出血が生じる危険性があります。さらに、高い圧力で押され続けると血管壁がダメージを受け、それを修復する過程で「動脈硬化」が起こり、心筋梗塞や脳梗塞に発展します。血管の障害は、体の他の部分にも多大なる影響を与え、腎不全などを引き起こすこともあります。
こうした致命的な合併症を引き起こさないためには、血圧が高めであると判明した時点で、適切な対応をして、血圧を正常範囲に保つよう努めることが大切です。
(略)
降圧剤を使うことで致命的な合併症を防ぐことは、大きなメリットがあると言えます。特に、高血圧が続き、それが脳内出血や脳梗塞を引き起こしてしまうと、脳の神経細胞が傷害され、脳血管性認知症になることがあります。若齢のうちは、「認知症なんてまだ関係ない」と思う人も多いかもしれませんが、血圧が高い人は、将来自分が認知症を含めた様々な合併症で苦しむことがないように薬を毎日飲み、血圧を正常範囲にコントロールし続けることをお勧めします。
(All About 「降圧剤で認知症になる」は本当か?血圧を下げる薬の副作用の真偽 より 阿部和穂博士・薬学)

阿部氏は上記のコラムで
薬で血圧を下げるとしても、血圧が少し高めのレベルで保たれるくらいに、薬の種類や用量を選ぶのが適切です。具体的には、80歳以上では、血圧が130/65 mmHgを下回らないようにするのが良いとされています。
すでに、認知症を発症している患者さんの場合も同じです。すでに神経細胞がダメージを受けていますので、血圧を下げる必要があったとしても、脳の血流が保たれる程度にとどめるのが適切です。

とも書いているが、自分の適性血圧がどのくらいなのかを見極めるのは相当難しいだろうと思わされる。
一つ言えることは、降圧剤を処方する医師の多くは、目の前の「患者」がどんな生活習慣、性格であるかなどを知らないまま、ただ単に血圧計が示す数値を見て降圧剤を処方しているであろうということだ。

最後は自分の感覚を信じるしかない?

新コロ騒動が始まってからのここ3年は、毎日ネットで関連情報を集めて、その真偽を自分で見極める努力をしてきた。
テレビや新聞が嘘情報や忖度報道を垂れ流すのは、原発爆発後の経験で嫌と言うほど知っている。同じことがまた繰り返されている。
しかも、今度はもっとひどい。なにせ、全国民の命を脅かすことをしているのだから。

長尾医師の『薬のやめどき』は今から6年前の2016年12月に出版されている。新コロ騒動よりだいぶ前だ。また、この本は主に高齢者の終末医療などに焦点をあてていて、抗認知症薬などへの記述が多い。
新コロワクチンの正体を知った今は、降圧剤を含めて医薬品全般に対する認識が若干なりとも変わっているかもしれない。
同書の最初にある降圧剤の項の最後にはこう書かれている。
かなり前の話だが、QOL/PRO研究会が降圧剤について大切な報告をしていた。(略)
降圧剤により意欲や元気がなくなる、ED傾向になる、浮腫むなど降圧剤の副作用は意外に多いという内容であった。しかし、そうした薬に関するネガティブな情報はメジャーになることはほとんどない。ちなみに降圧剤の潜在的な市場規模は1兆円。
真面目な患者さんが、毎日、何十年も、死ぬまでコツコツと薬を飲み続けることで、この1兆円市場が成り立っているわけである。


多くの資料や意見を読み、自分の体調の変化とも照らし合わせてみた結果、私は今、降圧剤の服用をやめている。
血圧は140前後に上がったが、気力が少しずつ戻ってきている感触はある。
同時に、薬に頼らない分、今までより少しだけ散歩の距離を伸ばそうと意識している。

自分の死に方は分からない。
ただ、無気力な10年を過ごして死ぬより、最後まで何かを作り続ける5年のほうが幸せだと思っている。


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