『阿武隈裏日記』を改題しました。
たくきの日記はこちらからお入りください

数学は芸術か?2015/09/28 19:51

モリアオっぽいサトアオ(シュレーゲルアオガエル)
テレビに放送大学の美学だか美術史だかの授業が映し出されていて、そこから「芸術のための芸術……」というようなフレーズが聞こえてきた。
純粋芸術と大衆芸術。あるいは、純粋に芸術的な行為としての美術や音楽に対して商業美術(音楽)という言葉もあるけれど、そもそも芸術ってなんなんだろう。

先日、テレビのクイズバラエティ番組で、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎が問題をプロデュースし、一部の問題は自分の演奏で出題するという趣向のをやっていたのだが、なかなかいいお勉強になった。なおかつ、やはりクラシック音楽作品の定番って、メロディの価値がすぐれているなあと再認識させられた。

やはり、残りの人生、体力や気力がどんどん落ちていく中で、純粋にメロディの価値を追求したいと思った。
演奏して楽しい、とか、いい音色だとかではなく、オタマジャクシの並び方だけを追求する。
孤独だが、それがいちばん自分にとっては価値の高い生き方ではないか、と。

そこで改めて思った。
数学は芸術だろうか?
「美しい数式」とか「きれいな解き方」といったものは、芸術なのではないだろうか。
幾何の定理なんかも、最初に発見して証明した人の行為は芸術なのではないだろうか。

メロディの価値を追求するというのは、そういう「数学的美学」に近いことかもしれない。





「日常家族保守主義」の落とし穴2015/09/28 11:19

小さな子供を持つ親のほうが、子供を持たない大人よりも未来のことをきちんと想像できていないのではないかと感じることが多々ある。
環境破壊、経済格差、核エネルギーの危険性と非合理、閉鎖的な村社会に埋没することによる八方ふさがりの人生……。
そうした大きな負の要因・原因を直視せず、とりあえず親である自分が明日のご飯代、教育費もろもろの生活費を稼ぐこと、地域社会の中で「浮かない」こと、村八分にされないこと、といった日常の「空気感」を優先してしまう。
その結果、無意識のうちに深刻な問題の根源をうやむやにさせ、子供世代が将来その問題に対処することをさらに困難にさせる。
それって、結局は子供の未来より自分の余生のほうが大事、自分が今苦しまないほうを選ぶ、ってことになってしまうのだけれど、目先の安心感を選ぶ本人は「子供のため、家族のためにそうしている」と信じて行動している(「行動しないこと」も含めて)。
そうした「日常家族保守主義」とでも呼べそうなものが、この国では多数派を形成している。

サイレント・マジョリティ、ノイジー・マイノリティと言う言葉は最近あまり聞かなくなったが、おそらく「家族のために」と思って口を閉ざし、空気を読み続ける人たちがサイレント・マジョリティを形成していて、これは大昔から変わらない。これから先も変わらないだろう。
一方、ノイジー・マイノリティのほうは、頭だけで考えて人間社会の細部を観察できない、自分の理想社会に不都合な真実を見極めず一方的に「これが正しい」と主張しがちという傾向を持っている。
マイノリティである上に、「突っ込まれどころ」を抱えてしまうと、サイレントマジョリティからは、「ああ、あの手の連中ね」「あんまり関わらないほうがいいな」と思われてしまい、いつまで経っても両者の間に有益な会話や議論、すり合わせが生まれない。

その構造を熟知している頭のいい悪党たちにとっては、こうした人間社会は、簡単に多数を騙し、搾取し続けることができる楽園となる。





自分の理解を超えた人に向き合うために2015/09/23 01:57

一夜明けた国会議事堂前
実は、ほとんどの人は生まれながらにして脳(精神活動の根幹)に欠陥を持っている。
浪費癖、女癖・男癖の悪さ、酒乱、権力欲、支配欲、SとかMとかの性癖、暴力、ギャンブル癖、虚言癖、怠惰、虚栄、公共心の欠如、度を超えた無責任……。
中には人を殺してみたいとか、異常な犯罪の種を抱えて生まれてしまう人もいる。
一見して人格者で、弱者に優しく、謙虚でつましい生活をしているような人にも、意外な欠陥がある。
そうした生まれながらの欠陥を持った人に対して、その欠陥が自分では持っていないものであると、「とんでもないやつだ」「信じられない」という気持ちを抱くが、もしかするとそうした欠陥はロシアンルーレットの弾倉のようなもので、たまたま自分が生まれたときに引き当てた欠陥は犯罪にまでは至らない程度のものだった、というだけなのかもしれない。
美男美女に生まれるか不細工に生まれるかの違いのようなもので、生まれた後の努力では修整できないもの、運命、宿命のようなものなのかもしれない。

そのことに気づいたことで、自分を傷つける人や理解を超えた欠陥を持つ人に対しても、冷静に、極力優しく接することができるようになれるかもしれない……と、今、感じているところ。
だからどうだということでもなく、問題が解決されるわけでもないのだけれど。

タヌパック書店
たくき よしみつのオリジナル出版物販売 「タヌパック書店」は⇒こちらから




↑ご協力お願いいたします

『So Far Away たくき よしみつSONGBOOK1』

原発が爆発する前の2010年、阿武隈山中のスタジオにこもって制作した自選ベスト曲アルバム
「メロディの価値」を信じての選曲。20代のときの幻のデビュー曲から阿武隈時代に書いた曲まで、全13曲
iPhone、iPadのかたはiTunesストアから、アマゾンmoraでも試聴可能


iTunesで!    アマゾンで!    moraで!

『デジタル・ワビサビのすすめ 「大人の文化」を取り戻せ』
デジタル・ワビサビのすすめ   大人の文化を取り戻せ   (講談社現代新書 760円+税)
人間関係、音楽、写真、アート……デジタルで失った文化を、デジタルを使いつくし、楽しみつくすことで、取り戻す!  スティーブ・ジョブズの魂、ジャック・ドーシーの哲学  ──共通するのは、日本発の「ワビサビ」の精神だった。 リタイア世代の「地域デビュー」にも大いなるヒントに
アマゾンで購入は⇒こちら

詳細案内は⇒こちら

数字と確率で実感する「フクシマ」

 今「この程度」で済んでいるのは、宝くじに当たるより難しい確率の幸運だったのではないか? 分かりやすい「7つの『もしも……』」を簡潔にまとめた電子ブックレット
数字と確率で実感する「フクシマ」
Kindle版 アマゾンコムで注文今すぐ読めます
 

新・マリアの父親 Kindle版

新・マリアの父親(Kindle版)

(2013/01 Kindle版)…… 20年前にすでに「フクシマ」を予言していたと注目が集まっている「小説すばる新人賞」受賞作が電子ブックで改訂版復活。原本は古書価格がアマゾンでも2万円を超えて売られていることもある「幻の書」。
新・マリアの父親(横書きバージョン)
アマゾンコムで注文今すぐ読めます
 
『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』

『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』

(2012/04/20発売 岩波ジュニア新書)…… 3.11後1年を経て、経験したこと、新たに分かったこと、そして至った結論
今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う

立ち読み版は⇒こちら
裸のフクシマ

『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(たくき よしみつ・著)

(2011/10/15発売 講談社 単行本)…… ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。
今すぐご注文できます 
アマゾンコムで注文で買う

立ち読み版は⇒こちら