田中角栄とトランプの共通点 ― 2025/02/18 21:32
今朝、目覚める前の半覚醒状態の脳で、ふと「トランプと角栄は似ているんじゃないか」と思いついた。
起きてからもしばらくそのアイデアが消えなかったので、少し考えてみることにした。
しかも、角栄の金権力は昔の豪族のような手法で、集金力とでもいうか、何かを発明したり創造したりして得る金というよりは、どんどん金を集めて、その金がさらに金を生み出すというやり方だった。
トランプも金の力でのし上がったが、これも今となってはかなり古いタイプの金権で、ゲイツやマスクのような新しい技術を使った金の集め方は知らない。
本人もそれは自覚しているだろう。マスクと組んだりしているのは、そういう意識もあるのかもしれない。
といっても、トランプが愛するアメリカは古い白人至上主義社会に近い。昔の言葉でいえばWASPとかかな。
いや、彼の場合は宗教色は薄くて、プロテスタントかカトリックかなんてことはあまり関係ない。もう少し広げて、「なんとなく白人で、中流以上の経済力があるアメリカ人」が「守るべきアメリカの国民像」なのだろう。
ガザ地区をクリーニングしてしまえばいいと考えるような危険な異民族蔑視もある。
ただ、自由だ平等だのと標榜しながら隠然とエリート主義を第一に据える勢力よりは、正直に自国民を守ると訴えるので分かりやすい。その結果、黒人やラテン、移民層からも「エリート主義よりはマシだ」と支持されるのではないか。
角栄の「地元愛」は、狭くいえば自分の選挙区を優遇する姿勢に表れている。越後の山にでかいトンネルを掘って関東とつなげてしまえば雪害も軽減されるだろう、なんてことを平然と言い出すようなオバカさも持っていた。
「コンピュータ付きブルドーザー」などとも呼ばれたが、付いているコンピュータは8ビット程度の玩具っぽいものだった。
トランプはウクライナ戦争の元凶がアメリカにあることや、NATOの無謀、横暴を理解している。このままうまく進めば、ウクライナ戦争は収束に向かうだろう。
コロナ・インフォデミックにしても、当初はしっかり瞞されていたが、今はとんでもない情報操作による陰謀だったことを理解しているようだ。
角栄は日中国交正常化を実現した。その後の中国の驚異的な経済成長を見越してのことだったのかどうかは分からないが、アメリカの言いなりになって、むやみに中国やソ連(当時)を敵視し続けることが日本の国益にならないことを理解していた。
その路線をさらに進め、日本が事実上のアメリカ属国であることから脱却しようとしたことで、角栄はアメリカに消された。
トランプはアメリカ(の半分)を具現化したような強力なタレントだから、その部分では角栄とは違う。
角栄とトランプは性格や思考が似ているが、置かれた状況や時代背景が違うので、行動や運命も違ってくる。
アメリカ国内でトランプと対立している勢力(DSなどと呼ばれているグループ)は、もはやアメリカという国を超越したエリート主義集団(その中のトップ層は決して頭がいいというわけではなく、演技が上手い役者揃いだが)である。
彼らにとって、地政学的な区別は金儲けの要素以外あまり関係がない。拠点は世界各地にあるので、自分たちの地位や生活が脅かされない限りは、国家や民族といった区分にこだわるという発想がない。
自分たちにとって身近なアメリカやイスラエルといった「国」でさえ、冷徹に「実験場」として見なし、利用する。
平気で人を瞞し、場合によっては分からないように殺す。
そこに全世界が巻き込まれるという怖さ。
そういう複雑な構図を理解できないまま、日本政府はいつまでも「アメリカ」にくっついていればなんとかなると思っている。
そんな日本政府が思っている「アメリカ」は、もはや存在しておらず、何かまったく別のものが支配層として巣くっているかもしれないのに。
トランプが復帰したことで、日本の飼い主は交代したのか? それとも飼い主が誰なのか分からなくなって捨て犬状態になるのか……そんな状況なのかな、今の日本は。
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起きてからもしばらくそのアイデアが消えなかったので、少し考えてみることにした。
共通項その1 金権力
角栄の時代はまさに、金権=時代を動かす力だった。しかも、角栄の金権力は昔の豪族のような手法で、集金力とでもいうか、何かを発明したり創造したりして得る金というよりは、どんどん金を集めて、その金がさらに金を生み出すというやり方だった。
トランプも金の力でのし上がったが、これも今となってはかなり古いタイプの金権で、ゲイツやマスクのような新しい技術を使った金の集め方は知らない。
本人もそれは自覚しているだろう。マスクと組んだりしているのは、そういう意識もあるのかもしれない。
共通項その2 地元愛
トランプの場合は徹底した「アメリカ主義」。といっても、トランプが愛するアメリカは古い白人至上主義社会に近い。昔の言葉でいえばWASPとかかな。
いや、彼の場合は宗教色は薄くて、プロテスタントかカトリックかなんてことはあまり関係ない。もう少し広げて、「なんとなく白人で、中流以上の経済力があるアメリカ人」が「守るべきアメリカの国民像」なのだろう。
ガザ地区をクリーニングしてしまえばいいと考えるような危険な異民族蔑視もある。
ただ、自由だ平等だのと標榜しながら隠然とエリート主義を第一に据える勢力よりは、正直に自国民を守ると訴えるので分かりやすい。その結果、黒人やラテン、移民層からも「エリート主義よりはマシだ」と支持されるのではないか。
角栄の「地元愛」は、狭くいえば自分の選挙区を優遇する姿勢に表れている。越後の山にでかいトンネルを掘って関東とつなげてしまえば雪害も軽減されるだろう、なんてことを平然と言い出すようなオバカさも持っていた。
「コンピュータ付きブルドーザー」などとも呼ばれたが、付いているコンピュータは8ビット程度の玩具っぽいものだった。
共通項その3 最低限度の良識
トランプも角栄も、基本的なところでは国民に不条理な不幸を与えてはならないとか、他国との軋轢を減らしたいという最低限度の「良識」は持っている(いた)。トランプはウクライナ戦争の元凶がアメリカにあることや、NATOの無謀、横暴を理解している。このままうまく進めば、ウクライナ戦争は収束に向かうだろう。
コロナ・インフォデミックにしても、当初はしっかり瞞されていたが、今はとんでもない情報操作による陰謀だったことを理解しているようだ。
角栄は日中国交正常化を実現した。その後の中国の驚異的な経済成長を見越してのことだったのかどうかは分からないが、アメリカの言いなりになって、むやみに中国やソ連(当時)を敵視し続けることが日本の国益にならないことを理解していた。
その路線をさらに進め、日本が事実上のアメリカ属国であることから脱却しようとしたことで、角栄はアメリカに消された。
トランプはアメリカ(の半分)を具現化したような強力なタレントだから、その部分では角栄とは違う。
角栄とトランプは性格や思考が似ているが、置かれた状況や時代背景が違うので、行動や運命も違ってくる。
アメリカ国内でトランプと対立している勢力(DSなどと呼ばれているグループ)は、もはやアメリカという国を超越したエリート主義集団(その中のトップ層は決して頭がいいというわけではなく、演技が上手い役者揃いだが)である。
彼らにとって、地政学的な区別は金儲けの要素以外あまり関係がない。拠点は世界各地にあるので、自分たちの地位や生活が脅かされない限りは、国家や民族といった区分にこだわるという発想がない。
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そんな日本政府が思っている「アメリカ」は、もはや存在しておらず、何かまったく別のものが支配層として巣くっているかもしれないのに。
トランプが復帰したことで、日本の飼い主は交代したのか? それとも飼い主が誰なのか分からなくなって捨て犬状態になるのか……そんな状況なのかな、今の日本は。
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