東電品川火力が福島第一だったら ― 2012/03/20 13:56
もしも東電品川火力発電所が福島第一原発だったら
23区内はすべて立ち入り禁止、横浜、さいたま、千葉も生活不能
前にも出したが、「もしも東電品川火力発電所が福島第一原発だったら」という地図の分かりやすいやつがようやくできたので公開したい。(上の図 クリックで拡大)
4月20日に出版する『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書)の冒頭で使うために岩波の編集部に作っていただいたものを元に着色した。
3.11後1年以上経った今でも、事故原発20km圏内は立ち入り禁止の「警戒区域」で、入ると罰せられる。
30km圏では学校や病院が再開できていないから、事実上生活ができない。
また、30km圏までの住民には、「避難中の精神的損害補償」として1人あたり10万円/月の賠償金が支払われているが、これを首都圏でやったら完全に日本は破産する。
ざっと2000万人が該当するとして、1年で、これだけで24兆円なのだから。
★3月24日の富士見市の講演会用に項目まとめを作ったので、それも併せて公開。
まだ空きはたくさんあるそうです。申し込みは
tel:049-261-5371 (ふじみ野交流センター)までお願いします。
■ あの日何が起きたのか + 最近分かったこと
●もしも1Fが東電品川火力の位置だったら……富士見市は最も汚染された津島の位置
●絶対に停電してはいけない場所でのお粗末すぎる備え
●津波が来る前に壊滅状態……2Fは今でも相当ひどい
●見捨てられた人たち・見捨てた人たち……県は国より先に知っていた
●徹底して隠された汚染の事実……ヨウ素131は南に流れていた
●最も危険な場所に避難誘導された……津島で何が起きていたか
●川内村全村避難劇の裏側……東電と富岡町長は最後まで避難を渋った
●線量計で汚染状況をいち早く検証……最初に情報が流れたのはmixi
■ 放射能とつき合うしかなくなった
●放射能汚染の基礎知識……ベータ線、アルファ線源はほとんど検査していないという実情
●外部被曝と内部被曝……怖いのは内部被曝
●テレビが放射能被害を拡大させた……警戒すべきときに安全といい、安全になってから煽る
●放射能とどこまで「共存」できるのか……福島の農家、さまざまなスタンス
■ 壊されたコミュニティ
●わざわざ線量の高い学校に通わされた子供たち
●30km圏の我が家に帰ったときの気持ちとその後の展開
●テレビで伝えられる映像とのギャップ
●義援金はどこにどう渡ったのか……津波被害地域にもっと配るべき
●家に戻ると補償金がもらえない……「帰れない」の本当の理由
●同じ福島県民同士がいがみ合う……飲み屋、パチンコ屋、タクシーは儲かるけれど
●汚染していないコメを捨てさせる……農家から誇りや生き甲斐を奪うことの怖ろしさ
■ 放射能より怖いもの
●「除染」によって危険が広がることもある……除染は単純な正義ではない
●森の除染は「儲かる」……優先順位もやり方もおかしい
●除染作業は内部被曝が心配……わざわざ再拡散~粉塵を吸い込んで内部被曝
●「国策」に潜む大きな危険……税金投入がなければそもそも原発はなかった
●命にとって本当の「危険」とは……生き甲斐、楽しさのない人生こそ危険
■ これからの時代の「自治力」「地域力」
●中越地震が教えてくれたこと……土地に根ざして生きることの大切さ
●永遠に成長し続けることはできない……石油が涸渇すれば「自然エネルギー」も使えない
●価値観の多様な世界に生きたい……マイナス成長時代を楽しむ
●「田舎で起業」「熟年王国建設」の勧め……発想を変えて生き抜く工夫。本当に住みたい土地、住みやすい町とは?
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