ウクライナ報道の裏に隠さている?重大事2022/03/13 14:50

店からいろんなものがすでに消えている
テレビでは連日ウクライナ問題の報道がほとんどで、コロナ報道に完全に取って代わったようだ。
日本では、ウクライナが可哀想、プーチンは許せない、頭おかしいのか、認知症じゃないのか、核兵器使うんじゃないのか、ウクライナに援助を……というトーンに満ちあふれているが、西側諸国以外の国では静観しているところが多い。

ここでふと振り返る。1945年の太平洋戦争日本敗戦以降、日本は戦争に直接巻き込まれたことがない。
しかし、世界中で戦争は絶えなかった。
Wikiに一覧があるので拾ってみると↓こうなる。
1945年から現在までに世界で起きた主な戦争

数えるのも嫌になるほどある。
歴史の教科書に載るような大きなものをいくつか拾ってみよう。
  • インドネシア独立戦争 1945年~1949年
  • 第一次インドシナ戦争 1945年~1954年
  • 中東戦争(第一次~第四次) 1948年~1973年
  • パレスチナ紛争 1948年~継続中
  • 朝鮮戦争 1950年~(1953年に停戦後も終戦は今なおしておらず)
  • ベトナム戦争 1960年~1975年
  • アフガニスタン内戦 1989年~2001年
  • 湾岸戦争 1990年~1991年

このうち、インドネシア独立戦争と第一次インドシナ戦争は、西欧列強の植民地からの独立をかけた戦争(インドネシアはオランダから、ベトナムはフランスから)だった。
中東戦争はいうまでもなくイスラエルと中東アラブ諸国との戦争。イスラエル側にはアメリカ、イギリス、フランスが深く関わっている。
朝鮮戦争は北朝鮮と韓国という同じ民族同士が政治体制と領土の統一をかけて争っている(継続中)わけだが、後ろにスターリン時代のソ連とアメリカがいた(今ももちろんいる)ことは周知のこと。(日本も危うくこうなるところだった)
ベトナム戦争はアメリカとソ連の介入で混迷を深めた。私は当時高校から大学に進むあたりだが、我々世代には「アメリカがやっている戦争」と映っていた。アフガンもそう。
もちろん、湾岸戦争も「アメリカが仕掛けた戦争」という認識だった。

第二次大戦後に起きた戦争の多くに、アメリカと西欧諸国(特にイギリス、フランス)が関わっている。
その際、日本は常にアメリカの側に立った報道に片寄っていた。(さすがに湾岸戦争のときは「アメリカいいかげんにしろよ」的な報道もあったけれど)

で、アフガンや湾岸戦争とほぼ同時期に、スロベニア、クロアチア、ボスニア、コソボ…と、ヨーロッパで続いていた紛争、戦争については、今となっては記憶が薄れている人が多いのではないだろうか。
1990年前後というと私は30代半ばだった。十分「いい大人」になっているはずだが、なぜかあまり記憶にない。今のように連日テレビが報道していたっけ? していたのに無関心で記憶から薄れているだけなのか。あまりにも多くの戦争、紛争があって、ひとつひとつに深い関心を持っていられなかったのか……。
それにしても、連日のウクライナ問題報道を見ながら、あのときの東ヨーロッパでの惨劇はここまで大々的に報道されていたかなあ……と、改めて思うのだ。

1990年前後のヨーロッパ

ヨーロッパの近現代史は複雑で、第二次大戦後もいろいろあった。
ベルリンの壁崩壊とかEUの結成とかは大きな歴史的事件として記憶に深く刻まれているが、ウクライナだけではなく、「東側諸国」と呼ばれた地域の歴史について、情けないことに私はよく分かっていない。
そこで、改めて復習してみようと思う。

ウクライナが旧ソ連から独立したのは1991年12月にソ連が崩壊したことに伴ってのことだが、このときに独立を宣言し、承認された国はウクライナだけではない。
独立宣言の日付順に列挙すれば、リトアニア、ラトビア、エストニア、グルジア、ウクライナ、モルドバ、キルギスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、アルメニア、トルクメニスタン、ベラルーシ、カザフスタン……と、覚えきれないくらいある。
ソ連崩壊に伴って独立した国々↑ (Wikiより)
現在のロシアという国も、実はこのときにロシア・ソビエト連邦社会主義共和国から独立し「ロシア連邦」という国になった。

で、この時期には、スロベニア、クロアチア、ボスニア、コソボなどで内戦や紛争が続き、同じ国の中で大量虐殺や殺し合いも続発した。
 第二次大戦後にも世界中で戦争が起きたけれど、ヨーロッパでは1992年に起きたボスニア内戦は大規模なものだった。
 当時、ボスニア・ヘルツェゴビナの人口は約430万人。この内戦で20万人が死んで、200万人が難民になった。
 このとき、大規模な虐殺も起きたんだが、虐殺された都市の市長は、既に街がユーゴスラビア連邦軍の戦車で囲まれているのに「この街で攻撃が始まるとは考えられない」と言っていた。多くの市民もそれを信じた。
『そして私も石になった』より)

当時のユーゴスラビアは、44%がボシュニャク人(ムスリム系)、33%がセルビア人、17%がクロアチア人という異なる民族が混在する国家だった。
それぞれの民族が勢力圏を拡大するために、支配地域に住む異民族を排除するため、差別、略奪、破壊、暴行、拷問、強姦、殺人などを繰り返し、ついには強制収容による大量虐殺までエスカレートした。
このときに虐殺された人たちには「同じ国の人間が、無抵抗の一般市民を瞞して殺すはずなどない」という「正常化バイアス」が働いていた。
ところが、
1995年7月6日、ムラディッチ大将率いるスルプスカ共和国軍部隊(セルビア人勢力)は、国連指定の安全地帯であったスレブレニツァに侵攻をはじめ、7月11日には中心部を制圧した。7月12日には、同地に居住していたボシュニャク人の男性すべてを絶滅の対象とし、8,000人以上が組織的に殺害されるスレブレニツァの虐殺が引き起こされた。同事件は、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷および国際司法裁判所によってジェノサイドと認定された。(Wikiより
ということが起きた。
これは26年前のことであり、このとき10歳だった人は2022年現在30代半ばの壮年。30歳だった人もまだ50代半ばである。東ヨーロッパの人たちにとっては戦争や虐殺は「歴史上の事件」ではなく、人生の途中で起きてきた生身の体験なのだ。
それ以前のことを振り返っても、ウクライナは第二次大戦では最大の激戦地となり、ソ連時代には強制労働や政府による収穫物の収奪で大量の餓死者を出すといった悲惨な経験をしてきている。
だから、今回のロシア軍によるウクライナ侵攻は、キエフが落ちたら自分たちは国を失い、再びスターリン時代のようなひどい目に合わされるという恐怖が、市民の結束と抵抗の根底にある。無抵抗で虐殺されたり餓死に追い込まれたりした人たちがたくさんいるという現実を知っているのだ。

四半世紀前と違って今はネット社会が発達しているから、現地からの市民のSNS発信などもあり、実際に起きていることはかなり正確に伝わってくる。なんでこんなことが……と、心が痛む。
一方で、背景にある複雑怪奇な「仕組み」「仕掛け」は、ますます見えにくくなっている。
バイデンが身内のウクライナ汚職を隠すために仕掛けたんだなどというアメリカ政府陰謀論から、プーチンが認知症とパーキンソン病を併発しておかしくなった、いや、今のプーチンは身代わりで本物はとっくに死んでいる……とか、トンデモと一笑に付されそうな説も飛び交っている始末。
ロシアと中国がこれからどうなるのかという予測にしても、西側のロシア制裁が進めば天然ガスやパラジウム、穀物などの供給が逼迫する西側諸国が自滅してロシアと中国が生き残るとか、その逆で、ロシアは自滅、中国も孤立を深めて自爆するという説など、両極論が飛び交っている。
まあ、プーチン認知症説はかなり可能性が高い気はするが、そんなに単純な構図だろうか?

例えば、アメリカがパナマを軍事攻撃したのは1989年から1990年にかけてのことだ。
当時のパナマ軍最高司令官マヌエル・ノリエガが専制政治体制を敷き、中南米における麻薬ルートにも深く関わっていた。それをアメリカが倒そうとしたのがこの軍事侵攻だった。
しかしそのノリエガは、
冷戦下の1966年から中央情報局(CIA)のために働いていた。ノリエガはジョージ・H・W・ブッシュがCIA長官時代にその手先となり、キューバのフィデル・カストロ政権やニカラグアのサンディニスタ民族解放戦線政権など、中南米やカリブ海の左派政権の攪乱に協力していた。アメリカの麻薬対策にも協力していると考えられており、1978年から1987年まではアメリカの麻薬取締局(DEA)から毎年感謝状が贈られていた。(Wikiより)
……とされている。
あの当時でさえ、戦争の裏側には複雑な構図があった。

戦争や軍事侵攻は、国と国、つまりは一国の政府と政府の対立としてとらえられているが、現代では世界の富のほとんどをごく少数の富豪、多国籍企業が占めているわけで、「国家」という概念がかつてのように明瞭、単純ではない。
例えば、
バイデン(アメリカ合衆国大統領)、ジョンソン(英国首相)、メルケル(元ドイツ首相)、マクロン(フランス大統領)、トルドー(カナダ首相)、習近平(中国共産党指導者)、マリオ・ドラギ(イタリア首相)、ジャシンダ・アーダーン(ニュージーランド首相)、モリソン(オーストラリア首相)といった主要国のトップは全員「世界経済フォーラム」のメンバーだそうだ。
アンソニー・ファウチ(アメリカ国立アレルギー感染症研究所所長)やアル・ゴア(元アメリカ副大統領)の名もある。
で、最近そこからプーチンの名前が消されているという。
世界経済フォーラムのパートナー企業には、
ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、バイオジェン、ジョンソン&ジョンソン、メルク、ノバルティス……といった、ここ2年ですっかりおなじみになった企業もみんな名を連ねている。
ビル&メリンダゲイツ財団や世界の主要銀行、財団もズラッと並んでいる。

だからなんだと言われそうだが、かつてのような国家と国家の国盗り合戦のような戦争のイメージはもう通用しないことは確かだろう。
「何が何だか分からない」と言うのが正直な態度だと思う。あまりにもグチャグチャで、分かっている人などいないのではないか。ゲームメイカーのつもりだった連中でさえ、想定外のことが起きて慌てているのかもしれないし。

重要な情報を「伝えないための道具」としてウクライナ

気になるのは、ウクライナ報道一色になった日本で、シラッとワクチンが野放しにされていること。すでに子供たちへの接種が始まってしまった。
これこそ「虐殺」であり「戦争」だと訴え、人々に知らせるために連日死にものぐるいで動いている医師たちがいる。
これは日本だけではなく、世界中で多くの医師や学者、そして現状を知った市民たちが立ちあがって声を上げていることなのだ。
例えば⇒この医師(日系カナダ人医師 Dr.ダニエル・ナガセ)は、組織からの命令や金銭的な利害関係が理由でこういう発言を続けているのだろうか? 私にはそうは思えない。
示されているデータも、作為的に歪曲されているようには思えない(多少はあるかもしれないが)。
製造元は臨床試験の大元のデータを隠して表に出していない
ファイザー社が渋々公開した資料には、「LIST OF ADVERSE EVENTS OF SPECIAL INTEREST」(特に注目すべき有害事象のリスト)というのがある(30ページ目以降)が、そこには1291の症例が掲載されているとか。
それをGoogle自動翻訳で日本語にしたものを載せているブログがある⇒こちら

ありとあらゆる有害症例を起こす可能性があると、製造元自身が言っているのだ。これがまったくのフェイクなら嬉しいのだが、多分そうではない。

しかしこうした情報を吟味し、しっかり報じているメディアはない。逆に、強制的に排除している。

日本国内でも複数の医師が必死に戦いを続けている。それを、メディアは完全に無視あるいは排除を決めている。
本来なら彼らに取材し、援護射撃すべき野党議員やリベラル系コメンテイターたちは、完全に逆の動きをしている(これが本当に信じられない)。

欧米では死者が増えているこのタイミングで軒並みワクチンパスポートやマスク義務化の撤廃が進み(それ自体はいいのだが、なぜこのタイミングで? 今までのはなんだったの?)、逆に、なんでも欧米の真似をする日本では、野党が「ワクチンはまだか!」と国会で絶叫する(今回ほど野党の無能、不勉強ぶりにガッカリさせられたことはない)。与党と政府は、どうすれば国民ウケがいいかという基準だけで無気力無責任な政治を続けている。
先日書いたことをもう一度だけ書く。不快に思う人が多くいることは分かっているが、声を上げ、実際に動いている医師や看護師たちのことを思うと、せめてこれだけは書いておきたい。

ウクライナの人たちも大変だが、日本で個人ができることはほぼない。市民が渋谷でデモをしても、議員が反対表明決議案を出しても、事態の進行には影響を及ぼさない。でも、一人の親が、わが子を守ることは100パーセントできる


それに気づかせない社会になってしまっていることこそが「非常事態」なのだが、そういう危機のまっただ中にあることをメディアが伝えない。
まるで「伝えないための道具」としてウクライナ問題が利用されているように見えてしまうのだ。
メディアにその意識がなかったとしても、結果的には見事にそうなっている。これも偶然のことなのか、それとも誰かがどこかで計算したことなのか?

「陰謀論という言葉ですべてが胡散臭い作り話になってしまう。便利な仕掛けだけれど、あまりにも単純だね。
 ああいう言葉を使って相手を馬鹿にしたがる連中は「そんな話を信じるのか?」という言い方をする。そう言う連中こそ、「この手の話は『陰謀論』だから唾棄してよい」という刷り込みを信じている。この「信じる」という行為がそもそもダメなんだよ。
 どんなことも、簡単に信じてはいけない。私が今話していることも、きみは「信じる」必要はないし、信じてはいけない。「信じる」のではなく「考える」んだ。
 これは事実だろうかと考える。考えるためには、情報と、情報を偏見なく分析する力が必要だ。
 例えば、第二次大戦中の1942年6月。世界ユダヤ人会議という組織が、ナチス・ドイツがユダヤ人絶滅計画を実行していて、すでに100万人以上が殺害されていると訴えた。でも、多くの人は、100万人という数字を誇張しすぎていると思った。たとえそういうことがあったとしても、100万人というのはいくらなんでもありえないだろうと。
 これはまさに「正常化バイアス」だね。
 ところが、戦後に判明した死者数は100万人どころではなかった。それを知らされ、世界中が驚愕した。
『そして私も石になった』より)

そんな中で、「アノニマスがロシアにハッキング、国営放送でウクライナ侵攻の映像流す。NATOでも米でもない“ダークヒーロー”誕生に称賛の声」などというニュースも入ってきた。
アノニマスという覆面ハッカー集団が悪の帝国ロシアのメディアをのっとってウクライナの惨状をロシア国民に伝えた、というわけだが、ロシアでこの規模のハッキングができてしまうということは、日本の報道網やITインフラなんかいつでも簡単に乗っ取られるということでは?
その「アノニマス」(匿名の)という集団の正体も分からないわけで……なんかもう、ほんとに世も末だ。

食糧とエネルギーが入手できない社会はどうなるか

日本の危機はこれだけではない。
コロナとウクライナの合わせ技で、小麦、大豆などの穀物。パラジウム、リチウムなどの稀少金属類。半導体。石油、天然ガス……そうしたものが入ってこなくなる可能性がある。
すでに生活必需品である給湯器や自動車修理部品などは入手できなくなっていて、業界はパニック状態。それなのに再エネでSDGsとか能天気なことを言っていて、お先まっ暗。



お湯が出なくなって風呂に入れなくなっても、食うものがあればなんとか生きていけるかもしれないが、それも途絶えたら暴動が起きるかもしれない。特に都市部では深刻なことになる。
医薬品も入ってこない。必要な薬が入手できなくなる日が近いかもしれない。
ワクチン後遺症の拡大や医療崩壊がどうなっていくのかも分からない。
現実に昨年の死者数は戦後最大。出生数は最小。
政治にはまったく期待できない。メディアはまともに機能していないどころか、偏向報道に明け暮れている。

↑政府はこんなことやっているが、そもそもモノがないのだからバカみたいだ……とは、現場を知る人の声

そういう時代と環境に生きているということを悟った上で、個人がどう対処できるのか…………できないよね。
我々年寄りはまあいいとしても、若い世代は本当に……う~~ん。

今回は長々くどくどと書いてしまったが、この手の文章は多くの人たちの反感を買うだけだと分かっている。だから言わないようにしてしまう。
親しい人とほど、この話題は出さないようになってしまう。
多分、戦前戦中の社会で「こんな戦争は馬鹿げている。自殺行為だ」と思っていた人たちも同じような気持ちで過ごしていたんじゃないだろうか。
竹槍訓練があれば出ていくし、千人針が回ってきたら針を持つ。出征していく近所の若い子たちを送る「万歳」の輪の中にも加わる。
そうしないと、今までの人間関係が壊れてしまい、自分の生活も維持できなくなるから。

ネットでも、なるべく関係ないトピックを振るようにしている。
それも大切なことだと思うから。生きていくためには、最後まで心の健康を保とうとする努力が必要だしね。

こうした思いがことごとく杞憂に終わればいちばんいいけれど、多分、そうはならない。
でも、鬱になる一方では寿命を縮めるだけ。

そんな状況で、今以上に私ができることはなんだろう?
せめて、明日からはもっとはっきりと、若い人たちに「ありがとう」と言いながら生活していこう。スーパーのレジとか、宅配便のお兄さんとかに。

           




Twitter   LINE

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://gabasaku.asablo.jp/blog/2022/03/13/9472135/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。