海外の発信者たち2022/05/10 19:00


ワクとウクのことはもう書くのはやめようと毎日思いつつ、やはり気になって調べているうちに、相当な時間を費やしていろんなものを見たり読んだりする羽目になる。
今日は↑これを見た。
イタリアの映像作家2人が2021年に発表した30分ほどの短編。
これも『ドンバス2016』同様、カナダモントリオール在住の映像作家Tom氏が英訳字幕を埋め込んでくれたおかげで、なんとか内容を把握できた。イタリア語だけだったらお手上げだものね。
英語字幕を再生しながら自動翻訳「日本語」にして字幕を日本語にしながら見るのだが、あちこち変な訳文になるので、その都度停めて、右側にリアルタイム表示させた英語字幕を読みながら見た。
↑こんな感じ。
YouTubeの字幕自動翻訳機能には「日本語」もあるのだが、直接これをやると滅茶苦茶な日本語が出てきて、半分以上は想像しながら見ることになる。でも、英訳字幕を埋め込んである動画だと、表示される日本語字幕が埋め込まれた英語字幕に対しての訳になるようで、かなりマシになる。
それでも???となる部分が出てくるので、右側に英語字幕を表示させながら見る。意味が通じない、あるいは不自然な日本語字幕が出てきて判断に迷ったら、その都度一時停止して、右側の英訳で内容を確認する。

こういう鑑賞方法だから、オリジナルの尺よりは時間がかかる。
それでも、英訳字幕を埋め込んでくれた人のおかげで、イタリアから発信されたものを理解することができるわけで、ボランティアで英訳作業をしている人たちには感謝しかない。

↑直接日本語の自動翻訳字幕を出すとこうなる

↑埋め込まれた英訳字幕を表示させて、読み返しながら見ていくと、細部のニュアンスまで分かってくる

この映画の英訳作業をしてくれたのはTomと名乗るカナダ バンクーバー在住の映像作家
彼は制作者に許諾を得てイタリア語、英語、スペイン語、ポルトガル語の字幕を挿入したものをプロモートしている。
彼がYouTubeにUPした翻訳埋め込みバージョンの説明の中の一節(英語)を意訳してみる。
とにかく戦争は悪であるというのはその通りだが、ここにはそれだけでは言い表せないあれやこれやが描かれている。
今「ウクライナを守る!」と叫んでいる人たちは、ここに至るまでの物語を知っているだろうか。
彼らはなぜウクライナ軍がドンバスの子供たちを何年もの間爆撃してきたことに抗議しないのだろう。
犠牲者を数える戦争と無視していい戦争があるとでもいうのか?

All wars are bad, but you here a lot about some and little about others. All those who are now "defending Ukraine", do they know this story? Why were they not protesting when the Ukrainian Army was bombing children in Donbass for years?
Why do some wars and some victims count, and others do not?



この30分ほどの記録映画を制作したのはイタリアのLuca Belardi と Maya Nogradi という2人の映像作家だが、全編を抑えたトーンで、一種哲学的というかアート志向?にまとめている。
決してプロパガンダが前に出た作品ではない。
ドンバスの人たちと一緒に、「人間ってどうしようもない生き物だね」「世界って所詮はこんなものだったのか」「命とは何か、生きるとは何か、死とは何か」といった問いかけをしているように感じる。
そして、この作品にも犬たちが何度も映るのだが、アンヌ-ロール・ボネルの『ドンバス2016』と同じように、犬はすべてつながれておらず、住民の隣りに、それこそ「ソーシャルディスタンス」を守っているかのように自然な距離を保って共存している。
こんな風に犬が人間の暮らしにとけ込んでいる場所で暮らせたらいいだろうなと思う。
そんな町や村に白燐弾を降らせ、砲弾を撃ち込む連中がいて、そういう頭のおかしい連中を利用しようと養成する外部の、これまた頭のおかしい連中がいる。
そういう少数の狂人たちによって、世界は簡単に絶望に向かって動かされてしまう。

英訳を付けているTomと名乗る人物も、プロフィールを読むと映像作家らしい。
彼のWEBサイトにはコラム的な文章や大手メディアにのらない貴重な情報が並んでいるのだが、例えば⇒この文章の内容などは、あまりにも今の自分の考えと一致していて驚かされる。
いや、本当なら、こうした考え方が大多数を占めてもよさそうなものなのだが、今の世界はそうなっていない。
え? なんで? 嘘でしょ、と呆然とするようなことばかり連日見せられていると、自分と同じように思考する人がいたというだけで驚いてしまうのだ。そこまで精神的に追い詰められているんだねえ。

The first casualty of war is truth.
(戦争の最初の犠牲者は「真実」だ)

という彼の叫びは、まさに現代社会そのものを言い当てている。

アンヌ-ロール・ボネルはフランス人、Luca Belardi と Maya Nogradiはイタリア人、彼らの作品を英訳して紹介しているTomはカナダ人。
みんな一応「西側諸国」と呼ばれる「陣営」に住んでいる。もちろん私が住んでいる日本もそうだ。

ボネルはフランスのテレビショー(日本でいえば「そこまで言って委員会」みたいな番組)に呼ばれて、ゴリゴリの西側論理アジテーターみたいな人物と堂々と渡り合っているが、コロナや言論統制でただでさえ発信、表現の場を奪われているアーティストたちは、どんどん元気をなくしている。


そんな状況で困窮し、困惑しながらも、なんとか自分の言葉や表現方法で発信できる可能性を探し続ける人たちが世界中にいることを知るだけでも、ああ、自分ももう少しあがいてみるかな、という気持ちになる。
気持ちにはなるんだけど、身体がついてこないんだよね。

Life By Jalapeño- Cartoons By Elad Shmueli より
「You're more than welcome to like and share :)」とあるので、ありがたくシェア
彼の作品は⇒こちら

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「2つの世界」を見ながら生きる2022/05/10 19:10

ワクとウクで完全に「2つの世界」に分かれてしまったような今の人間社会。
世界的に見れば、私は決して少数派ではないと思うのだが、日本では完全に異端者グループみたいなことになってしまっている。
信じられないことだけど、そうなんだよなあ……。
だからまあ、せめて見るもの、読むものは、健康をこれ以上害さないように、バランスを考えてる。

養老さんが元気だった頃の動画はやっぱり面白いね。

BSよしもと の珍しい「教養番組」↓とかも……

ハトはピカソとモネを見分けられるかの研究で1995年にイグノーベル賞を受賞した教授に千原ジュニアが話を聞くという番組。
ちなみに、結果はしっかり見分けるのだそう。
でも、「青の時代」のピカソはダメだったとか。キュービズムの作品とモネの作品はしっかり見分けたとのこと。その実験動画も見られて、よかった。
同様に鳴禽類(さえずる鳥)は音楽も聴き分けるらしい。で、個体によって趣味も異なるのだとか。
で、同じ実験を南米産のネズミでやったら、全然反応がなくて、こりゃダメかと諦めかけたのだけど、思い立って南米の民族音楽を聴かせたら反応したんだってさ。
これはもう、全然「イグ」じゃないノーベル賞ものだ。

ただ、どうにも分からないのは、この教授の専門が「心理学」だということ。

もっと積極的にナチュラルキラー細胞を増やすには、こんなの↓もお勧めだわね。
「ヤギと大悟」というテレ東の番組



かと思うと、こんなの↓も見ている。最近、助手さんがEテレやNHK BSの教育番組的なものをごっそり録画しているので、その中から面白そうなのは私も見てみる。

「abc予想証明」?? 数学は分からないけれど、この問題を巡るスッタモンダの様相はなんとなく伝わってきた。
結局、数学と哲学の間をつなぐ橋みたいなことなのかなぁ……などと、理系脳が人より劣る私は感じたのだが、違うのかも。
量子の話にも通じるような気がした。
限りある肉体の寿命という問題を毎日起きてから寝るまで抱えている自分としては、なんとか脳が少しでも働く今のうちに、こうした素材を使って想像力を飛ばしていきたい。
そういえば、67歳って、素数なんだね。60代では61と67か……(だからなんだ?)。

怖い夢の話

先日、変な夢を見た。

私は旅客機に乗って家に帰ろうとしている。どこに行っていたのかまでは覚えてない、というか、最初から夢の中ではその部分はなかったのかもしれない。
乗客は全員顔見知りみたいな感じで、一種の団体旅行なのかもしれない。
私は誰かと雑談をしている。乗務員とか添乗員の類のようだ。
もうすぐ空港に着くあたりで窓から街並みが見えてきて、「あれ? いくらなんでも低すぎないか?」と思う間もなく、飛行機がビルの屋上のどこかに接触し、ガツンと大きな音がする。
私は驚いて「機長がおかしい。すぐに操縦室に行け」と、雑談していた相手に言うのだが、その人は「大丈夫ですよ」と平然としている。
飛行機はその後、品川駅のホームに不時着する。
(なぜ品川駅なのか。駅のホームにでかい旅客機がなぜ着陸できるのかは分からん。夢の中だから何でもありなんだわね)
しかし、それは一時的な着陸で、すぐに空港に向けて飛び立つらしい。
私は一人で飛行機から降りて、乗務員に「俺はここで降りる。荷物を降ろさせろ」と交渉するが、難航する。
しかも、私以外の乗客は誰一人騒いでなくて、おとなしく座席に座ったまま、本来の目的地である空港に向けてまた飛び立つのを待っている。
冗談じゃない、と、私は飛行機の中に戻り、棚の荷物を降ろそうとするが、その間に飛行機はまた飛び立ってしまい、もはや覚悟を決めるしかなくなる……。
……という夢だった。

起きてからその夢の意味を考えた。
で、ああ、あの飛行機は「ワクチン号」だったのかな、と気がついた。

オシムさんの遺言


↑これ、肝に銘じるべきだよね。
敗戦後の77年間は単に運がよかっただけ。
このままだと、養老さんが言う「社会脳」のお化けみたいな連中によって滅ぼされてしまう。
↑こういうことになっているのに、止まらない円安↓。ほんとに怖ろしい。


で、国会では相変わらず↓こうよ。

ほんとに、なんかもう「違う世界」に迷い込んでしまったかのようだわ。もはやSFだなぁ。

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「ウクライナの子供たち」の意味2022/05/10 19:18

アゾフに憧れ、極右キャンプで兵士として訓練されるウクライナ西部の子供たち
遅まきながらいろいろ勉強したので、現在のウクライナという国が東部と西部ではまったく異なる文化圏、社会なのだということは分かった。
今、日本で「戦争で避難を余儀なくされるウクライナ人」と報道されるときの「ウクライナ人」は基本的には西部ウクライナの人たちのことで、「爆撃で殺されている」と報じられる「ウクライナ人」は主に東部ドンバス地域の人たちのことだったりする。
その区別もできないまま日本のテレビ報道を見て「戦争反対」と叫んでいる人たちがたくさんいるが、世界の知性からしたら笑いものになるだけだ。
ウクライナ西部の人たちとはどんな人たちなのか。
英国ガーディアンのYouTube公式チャンネルに、こんなドキュメンタリー番組がのっている。↓

↑Guardianの番組なので英語だが、映像を見るだけでも内容は分かるので、ぜひ




↑16歳のアントン ↓その父親





タイトルの「Ukraine's far-right children's camp: 'I want to bring up a warrior'」を翻訳するとこうなる↓



イギリスはいわゆる「西側諸国」の代表であり、NATO軍でもアメリカと共にリーダーシップをとっている国だが、その国の一流紙、日本でいえば朝日新聞のようなジャーナリズムであるガーディアンが、こうしたリポートを世界に向けて発信している。
これをフェイクだとかロシア寄りのプロパガンダだとかいうのは無理があるだろう。

他にもこんなのがある。

幼稚園でこうで……、

もう少し大きくなると↑こういうことになるらしい。

幼稚園での動画には「1」のロゴがあるので、ロシアのテレビ局「チャンネル1」の放送だ。「なんだ、ロシアのプロパガンダ番組じゃないか」と言われそうだが、ロシア=フェイク、西欧メディア=真実、と決めつけるのは危険である。
どちらにもフェイクやプロパガンダは存在しうる。というよりも、テレビメディアの番組では、フェイクはともかく、プロパガンダの意味合いがまったくない報道などないだろう。
実際の映像や証言を記録し、伝えているとしても、どこを使ってどこをカットするかという編集はされているわけだから。
日本にも、教育勅語を暗唱させるトンデモ幼稚園は存在していた。その経営者は時の首相とその夫人に気に入られ、小学校建設用地取得を巡ってとんでもない不正が行われた事件があったのは記憶に新しい。
そうした極端な例を切り取って放送している可能性はあるが、すべてがでっち上げの作り物ではないと思う。
というのも、この手の報道は山のようにあり、西側諸国のジャーナリストらも報告しているからだ。
ウクライナからの「避難民」を大勢受け入れているヨーロッパ諸国では、きれいな身なりをして高級車でやってくる「避難民」が、大声で「ウクライナに栄光を!」のスローガンを叫び、ナチス式の敬礼をしたり、街中でアジ演説をする姿に、一般の国民もさすがに「これはおかしいんじゃないか」と気づき始めているという。

子どもが子どもを殺す世界

「戦争の犠牲になるウクライナの子供たち」と言ったとき、多くの日本人は爆撃や撃ち合いに巻き込まれて殺される子どもたちを想像する。
殺されているのは主に東部の子供たちであることは間違いない。
その戦闘を生みだしている根本原因の一つである歪んだ愛国思想を幼いときから刷り込まれた子供たちの悲劇もある。

極右思想教育を受けた子供たちを救うにはどうすればいいか、という難しい問題に向き合うこともなく(あるいは問題の存在すら知らず)、「ウクライナのために募金を」と呼びかけているのは政治家や一部のNGOだけではない。何よりもメディアである。
マスメディアだけではない。SNSに「ウクライナ」という文字の入った文章を投稿すると、自動的に頭に募金への案内が表示されたりする。
その金が国境なき医師団や赤十字にまるまる渡るならともかく、現ウクライナ政府に入ったりしたら、それこそ、こうした「愛国戦士」として訓練される子供たちの手に渡る銃や弾丸になっているかもしれない。

日本と同じ「西側」の一員であるイギリス、ドイツ、オーストラリア、カナダ……などのジャーナリズムには、NATOプロパガンダを意識的に進める連中もたくさんいるが、そうではない者もいる。基本的に、今の大多数の日本人のように「なんにも分かってない」まま行動している人は少ないだろう。
どう動くにせよ、状況が分かった上で、自分の意思でどう報道するか、行動するかを決めていると思う。
現実をちゃんと伝えようとして、組織を出て、フリーランサー的立場で動いている人たちもいるが、そういう人たちは媒体に恵まれないため、発信してもなかなか届かなかったり、発信を妨害されたり、ひっそり「消される」恐怖と戦わなければならない。
日本のメディア界や政界はどうか。「分かった上で」動いている者は非常に少ないのではないか。プロパガンダ要員として利用されていることに気づかず、能天気に熱弁をふるう人たちを見ていると、恥ずかしさを通り越して、異空間に放り込まれたような気持ちになる。

今日、買い物の帰りに車の中でテレビを「聞いて」いたら、ようやくテレ朝のワイドショー番組で「バンデラ主義」「バンデラとナチスの関係」という話題に触れていた。
解説役の人はものすごく気を使って言葉を選びながら解説していたが、日本のテレビに「バンデラの思想」という話が出てきただけでも少しは正常化する空気が生まれつつあるのだろうか?
そう願いたいけれど、連日、信じられないような報道ばかりだからなあ……。

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「ヤバい世界」を知る人たちの証言(1)戦争編2022/05/10 19:24

ロシアとアメリカ(& NATO)の攻防についてはすでにいろいろ学びすぎて気持ちが悪くなっているのだが、中でもいちばん現実味を持って読んだのが前国連兵器査察官スコット・リッター氏に独立系ネットメディア「グレーゾーン」がインタビューした動画。
The Sun Snorer Pressさんがその全部を日本語訳してくれたおかげで、英語ができない私もその内容を知ることができた。感謝。
この人の献身的な情報提供(日本語翻訳作業)には本当に頭が下がる。
インタビュー動画の翻訳は7回に分けて日本語訳が掲載されているけれど、7回目だけでも読むべき(だけでも、って言っても、十分長いんだけど)

7回目では、グレーゾーンの女性スタッフ アーニャ・パランピルがスコットに、

「今や、ロシアと中国は歴史上かつてなかったほどの実質的なパワーとなってアメリカを脅かしているのです。そのためにアメリカはナチスさえ必要としているのではないかと思いました」

と感想を述べているのに対して、スコットは、

「なぜアメリカはナチスを必要としているのかについて、あなたの考えは100%正しいと思います。私はさっきランド研究所(RAND Corporation)での研究について話しました。ウクライナを第二のアフガニスタンに見立て、いかにしてロシアをその泥沼に引き摺り込むかという、つまりロシアを弱らせるための研究です。
その戦略として考案されたのは、ロシアが絶対に許せないものをウクライナ国内に作ることでした。ナチスです」

と答えている。
※ランド研究所というのは、1946年にアメリカ陸軍航空軍が、第二次世界大戦後の軍の戦略立案と研究を目的とした「ランド計画/Project RAND」として設立したシンクタンクで、現在はカリフォルニア州サンタモニカに本部がある(Wikiより)。
ランド研究所の名前が出ると、すぐに「陰謀論出た~」と騒ぐ人がいるが、スコット・リッターは実際に国連の兵器査察官として中東の政府中枢部や軍組織、テロ集団、そしてアメリカ政府中枢部の最右翼や軍中枢を渡り歩いて知り尽くしている人物だけに、無責任な想像で語っているのではないだろう。
このインタビューの6回目までを読めば分かるが、CIAやマドレイン・オルブライト、クリスチア・フリーランドらの話は、実体験も含めて極めてリアルだ。

動画の翻訳をしてくれたThe Sun Snorer Pressさんが最後にまとめ的な解説を加えているが、非常によくまとめているので読み逃さないでほしい。
事の本質は、24時間365日8年間にわたりドネツスク・ルガンスク住民に対してウクライナ政府が実行してきた戦争犯罪を”国際社会”が黙認したためにドネツスク・ルガンスク住民に生存上の脅威があったこと。
2014年2月のクーデター後、大統領に就任したポロシェンコの公式就任演説は「今日からウクライナの子どもは学校に行き、自由に公園で遊び、買い物に行きなささい。ドニエツク・ルガンスクの子どもは防空壕の中で集中砲火に怯えながら毎日を暮らしなさい」というものでした。
さらに、理解を深めるための参考資料として、ピーター・カズニック(米国の歴史学者、アメリカン大学歴史学部教授)のレクチャー動画も、重要点を日本語にしてくれている。
史上最大規模の軍事力を投入して始まったドイツの電撃作戦バルバロッサはソ連の防衛網をことごとく粉砕しながら破竹の勢いで進み、半年後、首都モスクワ30キロの地点まで迫りました。
しかし、そのドイツを徐々に押し返し、ついにベルリンを陥落させ、ヒットラーを自殺に追い込んだのは他ならぬソビエトでした。アウシュビッツをはじめとする強制収容所のほとんどを解放したのもソビエトでした。
しかし、そのためにロシア(ソビエト)が支払った代価は実に2700万人という途方もない数の犠牲者だったのです。人口と比較して(1億9400万人/USSR, 1940年)、その数字の持つ意味を想像してみてください。
ロシア人のDNAにナチス残虐の記憶が刻み込まれ、ナチスを絶対に許さないという信念が刻み込まれている理由はそこにあります。


それを利用して、ロシアを挑発する作戦をさせた者たちの狂気を想像すると、目眩がする。


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「ヤバい世界」を知る人たちの証言(2)ワクチン編2022/05/10 19:28

ウクライナ問題(ロシア制裁)は日本にとって食糧危機やスタグフレーションに直結するという点で大問題だが、やはり今の日本でいちばん「命に関わる」問題はワクチン詐欺犯罪だろう。
これに関しても、実際に「ヤバい現場」にいた人たちが衝撃的な発言をしているので、いくつか拾ってみる。

ヘールト・ファンデン・ボッシュ(Geert Vanden Bossche)博士

この博士はワクチンを製作する立場の世界的権威であり、製薬会社で働いた経歴も持っているし、悪名高い?ビル&メリンダ・ゲイツ財団で世界健康・ワクチン開発上級プログラムオフィサーとしても働いていた。
ワクチン被害を訴える人たちからは基本的に敵視されるような立場にいる人なのだが、その博士が1年以上前の2021年初めに、WHOをはじめ、全世界に向けて発信した公開書簡のことが、ようやく日本でもネット上でポツポツ取り上げられるようになってきた。

公開書簡はこう始まっている。
I am all but an antivaxxer. As a scientist I do not usually appeal to any platform of this kind to make a stand on vaccine-related topics. As a dedicated virologist and vaccine expert I only make an exception when health authorities allow vaccines to be administered in ways that threaten public health, most certainly when scientific evidence is being ignored. 

私はおよそ「反ワクチン論者」というような者ではありません。 一科学者として、私は通常、ワクチン関連の問題をこの種の媒体(プラットフォーム)に訴えることはありません。 しかし、専門分野で真面目に研究をしてきたウイルス学者、またワクチンの専門家として、今回だけは例外です。保健当局が、科学的証拠を無視して、人々の健康を脅かす方法でワクチンを投与することを許可しているという緊急事態だからです。
I am all but an antivaxxer.(私は決して「反ワクチン主義者」などではない)
※Google翻訳などではこの all but を副詞的な使い方として読み取り「ほとんど反ワクチン主義者だ」などと誤訳しているが、all but の後は名詞がきているので、意味は「間違っても~ではない」という意味になる。

自分のキャリアが脅かされ、攻撃を受け、貶められる危険を承知の上で、全世界的な危機に対して発言しないわけにはいかない、と言っている。
これを「トンデモ学者の戯言」「頭おかしくなったのか」と罵倒、反駁する意見も国内外にあふれている。医学界からも含めて。
しかし、彼はこの行為で何か得することはあるだろうか? 自分がいた側の集団(製薬会社やゲイツ財団、ウイルス/ワクチン学界)を敵に回すことで彼が得することは何もないのではないか、と考えるのが自然だろう。
他の多くの学者、医師、医療関係者たちも同じだ。実際、彼らは大変なバッシングや嫌がらせ、脅迫にあい、ストレスを抱えて毎日を過ごしている。それでも、これだけはなんとか止めないといけない。プロとして、人間としての責務だ、と思うからこそ、身の危険を冒しながらも発言し、行動しているのではないのか?

ファンデンボッシュ博士の主張

ファンデンボッシュ博士が1年以上前に主張していたことは、ザックリまとめると以下のようなことだ。
  • 新型コロナワクチンは、人が生まれつき持っている自然抗体(非特異性抗体)を破壊する
  • 人が元々持っている自然抗体はどんなウイルスにも抵抗し攻撃する優れたシステムだが、新型コロナワクチンを接種することで機能しなくなり、時間が経てばあらゆる病原体に対して無抵抗になり、重大な健康被害を生じさせる
  • ワクチンにより作られた人工的な抗体は、ウイルスの変異を促進し、変異したウイルスはワクチンをすり抜ける
  • 健康な人間がこのワクチンを接種することにより、ウイルスのスプレッダー、変異ウイルス製造器となり、パンデミックは収まるどころか加速する
  • 新型コロナワクチンによって体内に作られた人工的な抗体は死ぬまで体内に残り、排出する方法はない
  • 従って、このパンデミックへの大規模なワクチン接種が世界人口の大幅な削減という結果を生むと想像できる

彼はこの最初の公開書簡の中では、決してワクチンそのものを否定してはいない。むしろ、書簡の最後では、この悲劇を回避するための理想的な新しいワクチン(ナチュラルキラー細胞を活性化させるようなワクチン?)の開発が急務だ、とも言っている(ワクチン製作に長年携わってきた専門家として、一種の理想論とも取れるが)。

この提言は2021年初めに行われており、すでに1年半が経とうとしているが、ワクチン推進の情勢は変わらない。最近の彼の発言はますます悲壮感、緊迫感を帯びたものになっている。

リー・メリット(Lee Merritt)博士

この人はアメリカ海軍で外科医をしていて、その後、整形外科医、脊柱外科医、アリゾナ医学協会、米国内科外科医協会では会長までつとめたという経歴を持っている。海軍では9年間働いていて、その間、生物兵器に関する研究をしていたらしい。
彼女は様々な場で新コロワクチンは生物兵器であるという持論を展開していて、その動画は⇒ここなどにまとめられている。
その中の一つに日本語字幕をつけたものは⇒ここにある

最後の部分は編集で切られているようだが、全部を文字起こししたものは⇒ここにある。
これの日本語書きおこしをした人のnoteは⇒こちら
内容をザッとまとめると、
  • 新コロワクチンは、従来のワクチンのように、接種した人の体にあらかじめ弱めた病原菌を与える方式のものではなく、mRNAのプログラミングを付与して体内にスパイクタンパクを産出させる。
  • 私たち研究者は、この種のワクチンで動物実験に成功したことは一度もない。もちろん、少なくともこれまでは、人間で実験を行ったこともない。
  • SARS、MERS以後、ネコやフェレットでコロナウイルスに対するワクチンの実験を行ったが、実験に使った動物はすべて重度の敗血症や心不全を起こして死んでしまった。ワクチンそのもので死んだのではなく、ワクチンが引き起こしたADE(抗体誘導増強、抗体依存性感染増強)で死んだ
  • 聞き及ぶ限り、今回のワクチンの治験で、ワクチンを打った治験者の追跡期間は最長で2か月である。こんな短い時間ではADEが起きないかどうかを知ることはできない。
  • mRNAにどんな操作をしたのかについて、一般の医師は情報にアクセスできない。この計画のトップにいるごく一部の人間しか知ることができず、秘密にされている。それはこれが生物兵器である可能性を示唆している。
  • 生物兵器研究に携わった者としては、これは「バイナリー兵器」であると言える。毒物そのものではなく、毒物を生成する2つの物質が切り離されてコーティングされている。2年後くらいにコーティングが溶けて結合し、人体内で何かを放出し、ADEを引き起こさせるような仕組みの生物化学兵器だ。

……と、こんな感じの主張だ。
多くの人は、これこそトンデモな陰謀論だと笑い飛ばすだろうが、新コロワクチンが本来の免疫系を壊し、時間差でADEを引き起こすということは、このワクチンの接種停止を訴えているすべての医師や学者が共通して主張していることだ。
ちなみに彼女が言う「バイナリー兵器(二種混合型化学兵器)」とは、毒性のある化学物質そのものではなく、その毒性物質を作り出す2種類の(binary)前駆体をコーティングした兵器のこと。
彼女は、ワクチンそのものが即効で人を殺すのではなく、時間をおいて別のもの(ここではADEという現象)を引き起こすことを説明するためにこの言葉を比喩的に使っている。
この動画の後半では、彼女はサラッとこんな怖いことも言っている。
If I were China and I wanted to take down our military, I'd just make an mRNA that I know it doesn't exist in nature so nobody's going to die from a vaccine and then two years later I release whatever it is that I made... and it causes this immune enhancement death.

もし私が中国側で、私たちの軍隊(アメリカ軍)をぶっ壊したいと思ったら、自然界に存在していないと分かっているmRNAを作るだけです。誰もそのワクチンでは死にませんが、2年後、それがなんであれ、私が作ったものが放出され、免疫増強で死ぬことになります。

そして、彼女は最後にこう結んでいる。
If you want to get out of the pandemic right now it's really easy. You turn off your TV, you take off your mask, you reopen your business, and you live your life.

このパンデミックから今すぐ逃れたいなら、方法は実に簡単なことです。テレビを消して、マスクを外し、自分の仕事を再開し、自分の人生をしっかり生きてください

ジャンシー・チュン・リンゼイ(Janci Chunn Lindsay)博士


彼女は30年以上のキャリアを持つ毒物学と分子生物学の研究者である。
2021年4月23日に、ジョージア州アトランタで、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)予防接種実施諮問委員会会議が開かれた。議題の中心はCovid ワクチン接種後の血液凝固障害についてだった。
その会議に出席したリンゼイ博士は、CDCに対して新型コロナウイルスワクチンの生産と流通を直ちに停止するよう公式に求めた
要旨は以下の通り。
  • このワクチンは、精子、卵子、胎盤のシンシチンおよび生殖タンパク質と交差反応し、出産性の低下と生殖および妊娠の結果の低下につながると信じる確かな理由がある。
  • 従って、このワクチンをCovidによる死亡のリスクが極めて低い子どもたち、あるいは出産可能な年齢の子どもたちに接種してはいけない。そんなことをすれば、「ある世代全体が不妊化する」可能性が生じる。
  • 第二に、遺伝子コロナワクチンは血液凝固システムを破壊し、凝固障害を引き起こす。その被害の年齢層は幅広い。基礎疾患のない健康な若年成人で凝固障害による死亡が見られる。
  • 第三に、このワクチンが免疫回避を起こす強力な証拠が存在する
  • パンデミック下でのワクチン接種は、より致命的な変異体の作成を推進し、本来ウイルスに対して強い免疫を持っている若い年齢層にも感染させ、人口全体でより多くの Covid 関連の死亡を引き起こすことになる。つまり、ワクチンがパンデミックを悪化させているという証拠がある。
  • 新型コロナウイルスによる死亡の増加とワクチンキャンペーンとの明確な相関関係を確認するのに十分な証拠がある。これはワクチンの不幸な意図しない効果である。
  • 私たちはそれが起きていないようなふりをしてはいけない。人間がコントロールできない真のパンデミックを引き起こす前に、すべての Covidワクチン投与を直ちに停止しなければならない。

しかし、彼女のこの主張は、最初の不妊を引き起こす危険性についての説明の途中で「時間切れです」と宣告され、打ち切られてしまった。そのため、彼女は会議後に、表明するはずだった内容全文を公開している。

彼女について興味深いのは、この会議のスピーチの冒頭で「私は1990年代半ば、ヒト避妊ワクチンの開発に参加していたが、その結果、動物実験モデルで、意図しない自己免疫性卵巣破壊と不妊症を引き起こした。このようなことは事前には予測されていなかった」と述べていることだ。
この「ヒト避妊ワクチン」というのは、人工的に不妊症を誘発させるもので、「不安定な発展途上国の人口増加を減らす」という目的でWHOが開発していたものらしい。
⇒ここに記事があるが、
In 1993, WHO announced a “birth-control vaccine” for “family planning”. Published research shows that by 1976 WHO researchers had conjugated tetanus toxoid (TT) with human chorionic gonadotropin (hCG) producing a “birth-control” vaccine. Conjugating TT with hCG causes pregnancy hormones to be attacked by the immune system.
(略)
Repeated inoculations prolong infertility. Currently WHO researchers are working on more potent anti-fertility vaccines using recombinant DNA.

1993年、WHOは「家族計画」のための「避妊ワクチン」を発表した。 発表された研究によると、1976年までは、WHOの研究者たちは破傷風トキソイド(TT)をヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)と結合させ、「避妊」ワクチンを製造していた。 TTをhCGと結合させると、妊娠ホルモンが免疫系によって攻撃される。
(略)
これを繰り返し接種すると不妊症を長引かせる。現在、WHOの研究者たちは、組換えDNAを使用したより強力な抗出生ワクチンに取り組んでいる。
HCG Found in WHO Tetanus Vaccine in Kenya Raises Concern in the Developing World October 2017Open Access Library Journal より)

リンゼイ博士の「私は1990年代半ばにヒト避妊ワクチンの開発に関わっていた」という発言は、このWHOによる途上国の人口抑制のための不妊ワクチン開発・製造のことかもしれない。

こうした現場を知っている研究者の発言である、ということに注目せざるを得ない。

陰謀論という現実論

今回は、新コロワクチンの危険性を訴えている医師、学者の中でも、かなり「ヤバい現場」を渡り歩いてきた人たちに注目してみた。
ファンデンボッシュ博士はワクチンの製作・推進側にいる人間で、ゲイツ財団の頭脳としても働いていた人。
メリット博士は生物兵器の研究に携わり、今でも「私がもし中国なら、mRNAワクチンを使ってアメリカ軍を倒すだろう」と、ついつい言ってしまう、見るからに強面の人。
リンゼイ博士は、人口削減のための不妊ワクチン研究をしていた人。
こういう、本来なら「あっち側」、我々一般庶民の感覚からしたら相当「ヤバい現場」にいた人たちが「これは本当にまずいからやめましょうよ」と訴えているのだ。

もちろん、本来の「人々の健康と福祉のために仕事をする」ことが信条であろう医師や学者たちも「これだけはほんとにまずい。とにかくすぐにやめてくれ」と訴えている。
しかし、そうした声は徹底的に無視され、封殺される異常事態が1年、2年と続いている。
彼らの声を無視し「困った陰謀論者」などと片づける政治家やメディアは、これだけの実績ある研究者や現場で献身的に働く医師たちがみんな集団発狂でもしたというのだろうか?

いや、確かに、彼らは発狂まではしなくても、社会のあまりの異常さにストレスも限界に来ていて、今や「とにかくすぐにやめろ!」という、悲鳴や怒声に近い叫びになっている。
それでも政治とメディアは動かない。

これだけ危険なものを健康な人々に向かって体内に入れましょうと勧める者と、とにかくやめなさい、と訴える者と、どちらが異常かは、普通の頭で考えれば分かりそうなものだ。
陰謀論? その通りだ! まさに今、歴史上最大、世界規模の陰謀が進行しているというのが「現実」なのではないか?

新コロ詐欺に踊らされ、狂気が渦を巻いていた欧米諸国では、現在、少しずつ冷静になってきているように見える。
ところが、日本だけは、未だに政府もメディアも打て打てどんどんキャンペーンを続けている。
政府は税金を使って「3回目を迷っている人たちへ」などというテレビCMまでしている。おかげで次の駅伝シーズンを素直に楽しめなくなった。これこそ私にとっては最悪の悲劇だ。
最大の被害者は若い人たちだ。
もうすぐ死んでしまう我々ジジババ世代は、次の世代にとんでもない世界を残していくのかと思うと、本当にやりきれない。
この不条理から自分の精神を守るために、もはや私は、理不尽な死というものさえも「仕方がないもの」「人間ってそういうものだったのだ」と思うようになってきた。
「死とは、起きる必要がない睡眠である」(ソロモン・フェロリテレス)

そうとでも考えないと、とてもまともな精神状態を維持できない。



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