めいどの土産の赤い月 ― 2018/02/02 21:53
廃仏毀釈のことを調べているうちに、明治維新っていうのは跳ね上がりの若造たちによるとんでもないテロだったんじゃないか、というような話を読み始めることになり、ふむふむ……と読んでいるところに、母親の介護で実家に行っている助手さんからメールが入った。
皆既月食始まってるよ。逗子は快晴
ん? 天気予報ではくもりで見えなそうということだったけど、見えてるのか?
窓から見たが見えない。バルコニーに出ると、少し欠けた月が煌々と輝いていた。
21時05分。外に出て空を見たら、すでに欠け始めていた
じゃあ、写真撮っておくか……とFZ1000を持ち出したら電池切れ。あれやこれややっているうちに身体が冷え切って耐えられない。
何度も部屋の中と往復しながら撮ってみた。
せめてAPS-Cサイズのα6000で撮ればいいのだろうが、望遠レンズがないから、とっかえひっかえやるだけの気力がない。なにしろ寒い。
でも、凍えながら撮ったので、ここにまとめておきますね。(大きな画面で見ている人は、各写真をClickすると拡大します)
21時15分。ゆっくりと欠けていく。こんなに時間かかるんだっけ?
35mm相当で撮る。まだ月が明るすぎて、回りの星はほとんど写らない
21時23分。800mm相当。F4、1/1600秒、ISO 125。なんか普通の月の写真になってしまうな
21時28分。回りの星を写し込もうとすると、月の欠けが分からなくなってしまう。まだまだ普通の月
21時42分。だいぶ感じが変わってきた。欠けた部分がぼんやり見えているが、明暗差がありすぎて、欠けてない部分のクレーターは写し込めない
21時47分。欠けた部分がはっきり見えてくる。なるほど赤い
21時48分。月の明るさが落ちてきたので、周囲の星も見えてきた
21時49分。もうすぐ完全に隠れる。これは見たことのない月だわ
21時49分。なんとか地上の風景も写し込めないかと踏ん張る。コンパクト機のXZ-10で撮ってみた。F1.8、1/2秒、5mm(26mm相当)
21時54分
21時56分。周囲の星が一緒に見えているという、この夜空の感じがすごかった
21時57分。絵みたいだねえ
22時42分。寒くて部屋に入っていたけれど、風呂に入る前にもう一度……と思って外に出たら、まだ赤いままだった
生きているうちに、こんなのをもう一度見られるだろうか? これはもう、冥土の土産レベルの風景だったかもしれないねえ。
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