写真で検証福島第一原発(6)3号機のクレーンは倒れたのか?(2)2011/03/28 11:59

3号機の空撮写真(自衛隊ヘリから撮影)
これは27日に自衛隊が撮影した3号機。かすかに緑色に見えているのが使用済み核燃料貯蔵プールのクレーン。これだけ瓦礫がかぶさっていると、たとえクレーンが倒れていなかったとしても、コンクリート片などがプールに落ちていることは明らかで、どう考えても燃料集合体が今も整然と立ったままそこにあるとは思えない。

写真で検証福島第一原発(7)3号機の破壊は深刻2011/03/28 12:43

3号機
3号機を外から撮影したもの。東電提供。

写真で検証福島第一原発(8)3号機の破壊は深刻(2)2011/03/28 12:49

3号機への放水(18日)
3号機への放水。3月18日に撮影。(陸上自衛隊中央特殊武器防護隊提供)
これだけ壊れているところに上から横から放水するわけだから、放射能汚染の水が下にどんどん流れていくのは当然のこと。

写真で検証福島第一原発(8)3号機のプールはどうなっているのか?2011/03/28 12:52

3号機の建屋
3号機。上部が完全に吹き飛んでいることはテレビを見て全国民が知っているが、横のコンクリート壁もこのように吹き飛んでいる。
配管類がまともに残っているとは到底思えない。ここまで破壊された後から電源をつなげたとしても、正常な水の循環は望めないだろう。

写真で検証福島第一原発(9)4号機はどうやって封印するのか?2011/03/28 12:57

4号機は横の壁が吹き飛び、中が見えている。使用済み核燃料プールには、定期検査のために「使用中」だった核燃料集合体が一時保管されていたが、そこから大量の放射性物質が外に漏れだしている。水が抜けたり蒸発して燃料集合体が少しでも露出すれば、そこはもうなんの壁もない外気に接している。また、水をぶっかけても、溢れたり跳ね返ったりした水には大量の放射性物質が含まれており、それがそのまま建物の下や周辺へと飛散、流れ落ちていく。
燃料プールの水を循環復活させて冷やし続けなければいけないのと同時に、最終的には封印しなければいけないが、どうやるつもりだろうか。